ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

上田育子さんの思い出

 

関西でコミュニティ夕ニオンの運動、女性労働運動を引っ張ってこられた上田育子さんがお亡くなりになられたそうです。11月27日(日)12時27分に永眠されたとのこと。

 

 

せんしゅうユニオンの委員長や市会議員をされていました。
の上田育子さんは、だいぶ前に倒れて、かねてより病気療養中でした。

1990年代前半に現場の運動の場にさそって下さり、いろいろ教えてもらいました。情報交換したり議論したりもしました。軽い喧嘩のようなこともありました。勉強会、集会、会議などなどでよく一緒でした。


めちゃめちゃ頑張る人でした。根っからの活動家でした。相談を受けたこともありました。
ヨーロッパに視察研修に行くようなことには少し批判的だったかな。
電機メーカーにはいってそこで女性たちを組織して運動にするというようなことをされてきた話も聞きました。 

 
むかしからの労働省との交渉の経緯を教えてもらったりしました。地方議会で家族的責任条約と科パート条約(ILO)野批准などを進める決議をあげるようなこともされていたと記憶しています。


非正規女性の、現場、当事者の声を集めて、それを役所などに聞かせるというようなスタイルが基本の人でした。

東の酒井さんと並ぶ日本の非正規女性運動の巨頭でした。
突然倒れて悔しかったことでしょう。
ちょうど先週、インタビューされてむかしのことを語ったところでした。

少し時間が経ちました。色々あって、いまがあります。


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韓国人が反韓デモでフリーハグをしてみた

 

 

ちょっと泣けます。希望を観れます。

 

한국인이 반한시위현장에서 프리허그를 해보았다 (韓国人が反韓デモでフリーハグをしてみた)

https://www.youtube.com/watch?v=Ob6QediH92w&feature=youtu.be
【韓国人が反韓デモでフリーハグをしてみた(한국인이 반한시위현장에서 프리
허그를 해보았다)】
*한국어는 밑에

『私は韓国人です。
今日、隣りの通りではヘイトデモが行われています。...
でも、私はあなたを信じます。
一緒にハグしませんか?』
日本語で書かれたこんなボードを立て掛けて、韓国人女性が大阪の路上に目隠し
をして立ちました。

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우리 한번 안아볼래요?2 (韓国人が再び日本でフリーハグをしてみた)
https://www.youtube.com/watch?v=K1ytM582HY8

우리 한번 안아볼래요?(韓国人が日本でフリーハグをしてみた)
https://www.youtube.com/watch?v=b2WeH3ipbnQ
日本人が韓国で着物を着てフリーハグをしてみた (Free Hugs for Korea-Japan Peace 2016)
https://www.youtube.com/watch?v=XZZD80Bduyg

【100万回突破】日本人が韓国でフリーハグをしてみた (Free Hugs for Korea-Japan Peace 2011)
https://www.youtube.com/watch?v=kXqWJNOAX8M
【100万回突破】日本人が韓国でフリーハグをしてみた (Free Hugs for Korea-Japan Peace 2011)
https://www.youtube.com/watch?v=BgNCG09PyDA
Free Hugs for Korea-Japan Peace 2014 (日本人が韓国でフリーハグをしてみた 光州編 2014年版 )
https://www.youtube.com/watch?v=X6Sevi89QRk

Free Hugs for China-Japan Peace 2015 (日本人が中国でフリーハグをしてみた 上海編 2015年版)
https://www.youtube.com/watch?v=uWvNnGJ5xCQ

中国人在日本为中日友好拥抱的仅仅10分钟 (中国人が日本で10分だけフリーハグをしてみた)
https://www.youtube.com/watch?v=ri-OPhXvdyM

慰安婦問題を正面から扱った映画『鬼郷』

 

映画『鬼郷』(チョ・ジョンレ監督、2015年韓国)をみた。
鬼郷(クィヒャン、キハン)とは「魂になって故郷へ帰ること」の意。

素晴らしい映画だった。
戦争のひどさ、慰安婦制度のひどさを目に見える形で再現して、その残酷さ、非人道性、暴力性、無念さ、慟哭を描いたからだ。
おおむねこのようなことだったのだろうということがよくわかる。その愚かさが再現された。

 

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だが、右翼、日本のネット界隈、日本の右派メディアは、例によって、これを「反日映画だ」「荒唐無稽のプロパガンダ映画だ」「事実に反している」とののしって攻撃している。

 

だが、忘れていないだろうか。
ドキュメント映画と違って、創作された劇場用映画の多くは、想像力によってデフォルメされて作られるのが常だ。たとえベースの事実があっても、かなり分からないこともある中で、想像で補ったり展開したりすることはよくある。

 

たとえば司馬遼太郎竜馬がゆく」だって、いろいろ調べて事実を入れ込みながらもかなり創作されている。


セクハラの事件をベースに作った「スタンドアップ」は素晴らしいが、これも創作されたもので、全部が事実というわけではない。
ルワンダの内戦・虐殺を扱った「ホテル・ルワンダ」も、事実をベースにしつつも、創作されている。


その他、もっと事実に即したものから、もっと事実から離れたものまで多様な映画がある。戦争映画の多くは、戦場のリアリティが一部はあるものの、その描き方で様々な映画になっている。

 

プラトーン」は作りものだが、事実あったようなエピソードを入れ込み造られている。
「ブラック・ホーク・ダウン」 も事実をベースにしているが作り物だ。かっこよく恋愛ものにした軍隊映画などいくらでもある。
カサブランカ」「独裁者」「7月4日に生まれて」「フルメンタルジャケット」「ハート・ロッカー」も戦争の実相を踏まえている。が事実だけではまったくない、つくりものだ。

 

ナチス強制収容所を扱った映画はたくさんあるが、シリアスに事実に近いことを真面目に扱うものから、中には女性収容所というようなポルノ的な「娯楽的作品」まである。だが、そこに嘘がはいっているからといって、収容所の虐待の事実がないというのは愚かだ。「シンドラーのリスト」「戦場のピアニスト」でさえ、作り物の部分はもちろんある。「ソフィーの選択」も。

 

「あなたにならいえる秘密のこと」は、暴力の被害、傷ということを繊細に描いているから現実に基づくものだが、創作ものだ。
「追憶」は米国の赤狩りをベースにしているが作り物だ。『パレードへようこそ』はイギリスのLGBTと郎等運動の接合の事実をベースに描いたが、創作ものだ。

つまり、創作ということは多様な幅を持っている。事実が95%のものもあるが、事実が70%、50%、30%、10%のものなどいろいろある。


で、今回の『鬼郷』、元慰安婦の方の証言、その方が書いた絵をベースに、聞き取りなどによって作られた映画だ。しかし、主人公を含め創作ものである。事実をベースにしてはいるが、歴史的事実だけを集めたものではない。架空のエピソードを入れ、架空の人物たちの物語となっている。

 

だが、おおむねこのように連れ去られたり、連れていかれたり、慰安婦にされたり、慰安所で子のように扱われたのだろうと思われる。大きく事実と相違しているわけではない。

細かい点で「事実と違う」と反論しても意味はない。連れ去るときに甘い言葉でだまそうと、朝鮮人が連れ去ろうと、本質的に「強制的に慰安婦にされた」という認識に相違はない。

 

幼い少女たちが、連れていかれ、毎日、何人もの兵士の性欲処理に供されたのだ。時には殴られただろう。妊娠することも性病になることもあった。病気になることも。逃げられなかった。

その過酷な実際の状況は、この映画に描かれたことに近いと言わざるを得ない。そしてそれは当事者が、このようだったということの話をベースに作られているのだ。何を「事実でない」というのだろう。

 

 

右翼諸君はこれが事実でないというなら、ではどんな慰安所だったのか具体的に映像で描いてみればいい。きれいな部屋で、主体的に女性がお金儲けのために喜んでセックスしていたと思っているのか。そのような映画をつくってみればいい。「そうだ、こんな風だった」と当事者が言うだろうか。世界は「日本軍は、いい慰安所を作って、慰安婦は幸せでしたね、強制性はなかったですね」、というだろうか。

 

だが右派は何とか史実を隠そうとして、些末なことを持ち出して、すべてがでっちあげだ、間違いだ、ウソだと叫び散らす。


アウシュビッツなどの収容所の様子を描いた映画の一部が、史実にないシーンがあるということで収容所の虐殺全体がないというのと同じだ。

 

あまりに愚かだが、産経新聞などがそうしたキャンペーンを張っているために、ネットの情報(産経新聞がこの問題では多い)しか見ないネトウヨや一般市民は、「朝日新聞は吉田証言という嘘をベースに全く虚構の慰安婦報道をした」、そして「だから慰安婦制度はとくに問題がないのに世界は誤解している」と思い込んでいる。例の橋下市長もそうだった。

こうした人たちは一言でいうならば無知としか言いようがない。

 

多くの研究や本が出て、慰安婦制度全体のひどさはおおむね証明されている。日本軍も関与していた。この大きな事実をみないから「奴隷制」という規定も理解できない。

 

そして昨年、日韓政府は当事者やその運動団体の主張を全く無視して、真相究明も、記録の保全なども、被害者への正式な謝罪もないような日韓「合意」なるものをうち出した。それはもう多くの人から批判され、被害者の尊厳が回復される真の解決に至るものではないことが明白になりつつある。韓国内では反対運動が続いている。


賠償金でないといったうえで金を出すからといって、またまた金で解決しようとする日本。恥さらし。罪の上塗りというしかない。

 

話しをこの映画に戻そう。
だからこの『鬼郷』が2016年に韓国で大ヒットして350万人が見たという事実には意義がある。問題は、このような映画を素直に見て、おおむねこのようなことがあったという事実を受け入れることをしない多くの日本人の側にある。ましてやこの映画を批判するだけとは。

 

 

監督も言っているが、この映画は日本を攻撃するために作ったキャンペーンの映画ではない。
素直に見れば、戦争というものの残酷さ、戦場における慰安婦制度的なものの残虐性をリアルに描いた映画だ。今後このようなことがないようにという願いがあふれている。
その兵士がどこの国の兵士であろうと、戦争になって残虐性を見せる兵士はかなり多くの侵略側の国の軍隊において見られたことだ。レイプは戦争につきものだった。そしてもちろんそのことは日本軍のレイプや慰安婦搾取虐待を少しでも許すものではない。
どこでもやっていたから、日本だけを批判するなというのはあまりに愚かしい人間の言葉だ。

 

だからこの映画は、もうこのような戦争をしないでおこうという思いで作られた。そして犠牲になり壮絶な苦しみの中で死んでいったり精神や肉体や人生をつぶされた多くの元慰安婦たちの思い、悲しみ、怒り、慟哭を扱い、その魂をいやそうとする映画だ。

 

それになぜ反対する必要があるだろう。どこの国の人でも戦争に反対し、性暴力に反対するなら、この映画に賛辞を贈るだろう。


涙を流し、戦争は嫌だと思うだろう。


だからこうした映画を見る必要がある。
「ホテルルワンダ」を見る必要があるのと同じだ。

 

私は水木しげるが戦争体験を描いた漫画を描いたことからも学んだ。戦争映画をたくさん見て、戦争の愚かさ、残酷さを見てきた。
それもあって戦争に反対だ。

自分の国を守るというような愛国心という物語で戦場に行くほど愚かではなくなった。


だが若い人は洗脳されてどの時代でも簡単に愛国心という名で戦場に行かされる。そしていつも犠牲になり、精神を病み、あとで戦争の実相を知るのである。


だから賢い人は、過去からまなび、未来を創る。戦争はしないということが一番大事だ。銃を持つ人生は、もうそれだけで不幸せだ。

 

観るのもつらいシーンがたくさん出てくる映画だ。殴り、レイプし、銃で撃つシーンがたくさん出てくる。これほど殴るというのを見せられるのは、ひどい体験となる。しかし、その1000倍も現実は厳しい。この映画の残虐シーンが嫌なら、戦争に反対し、慰安婦問題にもちゃんと向き合うべきだ。

 

日本ではこの映画は劇場公開はできなかったという。それ自体が、日本社会の狭量さを表している。

多くの日本人が見たうえで、かんがえていくべきだろう。

 

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関連ネット情報
https://matome.naver.jp/odai/2145484719444678101

チョ監督は「慰安婦被害生存おばあさんたちに『私たちがされたことを忘れずに記憶して、多くの人々が知ることが出来るよう力を貸して欲しい」と頼まれたので、この映画をあきらめることはできなかった。 一人、また一人と亡くなるたびに申し訳なくて焦りもしたが、ようやくほとんど完成までこぎつけて感激している」と語った。

 

http://japan.hani.co.kr/arti/politics/19577.html
[コラム] 映画『鬼郷』、慰安婦にされた少女たちの慟哭
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山田太一 『5年目のひとり』

 


山田太一 『5年目のひとり』をみた。このおっさん、やばいやんと思ったらそれが話の筋になっていた。心の傷。
それを太一節で展開してくれた。
カウンセリング的なセリフだなと思った。
幽霊ものになるかもとか思ったがそうではなかった。
泣けた。
いい時間だった。
そういう感性レベルの人がたまに居ると思うだけでも、しあわせだ。
居ないわけではないから。

14歳の蒔田彩珠(あじゅ)さん、よかった。

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番組紹介
http://www.tv-asahi.co.jp/5nenmenohitori/

ネット記事
山田太一×渡辺謙がタッグを組み、東日本大震災の5年後の人々を描く
山田太一ドラマスペシャル 五年目のひとり』。

東日本大震災から5年が経過した東京のとある町を舞台に、
孤独な中年男と少女の不思議な交流を通じて、震災の“その後”と“再生”を描く。
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山田太一×渡辺謙「五年目のひとり」豪華キャスト解禁

拡大写真
11月19日(土)放送の「山田太一ドラマスペシャル 五年目のひとり」で脚本家・山田太一渡辺謙がタッグを組み、東日本大震災のその後を描く/(C)テレビ朝日
11月19日(土)夜9時より脚本家・山田太一渡辺謙がタッグを組み、東日本大震災の5年後の人々を描く「山田太一ドラマスペシャル 五年目のひとり」(テレビ朝日系)が放送される。


本作は、東日本大震災から5年が経過した東京のとある町を舞台に、孤独な中年男と少女の不思議な交流から震災の“その後”と“再生”を描く物語。

主人公の中年男・木崎秀次役の渡辺は、いまだ癒えない震災の傷と闘いながら生きる孤独な男を演じる。

そんな秀次を気に掛け、働き先を紹介する同郷の女性・花宮京子を市原悦子が演じる。市原は過去に「大丈夫です、友よ」('98年フジテレビ系)や「旅立つ人と」('99年フジテレビ系)などの山田作品に参加している、山田が高い信頼を寄せる女優の一人。今回も山田の強い希望で実現した。

渡辺と市原は今回が初共演。渡辺は「まさに“怪物”のような方ですね! こちらの予想をいとも軽々と超えてくるような、素晴らしいお芝居をされるんです。二人のシーンでは方言を交えながら演じましたが、濃過ぎず、かといって薄まり過ぎず、という絶妙な方言のバランスを一緒に探りながら演じました」と語る。


市原は「よく気の付いてくださる、優しい方ですね。人間的にはもちろんですが、ハリウッド、舞台、映画、ドラマ…と俳優としてさまざまな“場”を知っている分、視野が広くて、それがとても頼りになりました」と明かす。

市原は自身が演じる京子を「決して暗くならず、逆に明るく、ちょっぴり能天気に演じようと考えました。そうすることで、苦しみや寂しさをより表現できたら…と思ったからです。また、謙さん演じる秀次さんとのつながりが浮かび上がるように、ほんの少しですが、方言を入れて演じました。本番寸前に方言指導の先生に教えていただいて、ぶっつけ本番でせりふに組み込んだので、謙さんもビックリしていました(笑)」と撮影を振り返った。

また、本作には高橋克実柳葉敏郎木村多江板谷由夏山田優ら豪共演者が集結。秀次と中学生の少女・松永亜美の出会いが周囲の大人たちにもたらした波紋をベテランが丁寧に表現してく。

秀次をアルバイトに迎える「ここだけのパン屋」店主・上野弘志を演じる高橋は、「山田先生の作品は初めてで、自分が山田作品に出演できるとは思ってもいなかったので感激しました! 謙さんとは『刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史』('09年テレビ朝日系)以来の共演でしたが、謙さんとのお仕事は、とても気持ちのよい空間に身を置いている感があります。同じ新潟出身で年齢的にも違いので、特に準備などしていなくても、すんなり気が合うんです」と笑顔を見せる。

一方、渡辺は「高橋さんとは同郷なのでプライベートで一緒にゴルフに行ったり、妻もお世話になったりして、家族のように接していただいています。共演は久しぶりでしたが、彼は微妙な距離感を捉えるのが上手で、今回の役柄も入り過ぎず、遠ざけ過ぎず、微妙な距離を取って演じてくださったので、とてもやりやすかったです」と語った。


そして、重要な役どころの亜美を演じるのは、現在14歳の蒔田彩珠(あじゅ)。7歳で子役デビュー後、映画監督・是枝裕和が演出を手掛けたドラマ「ゴーイング マイ ホーム」('12年フジテレビ系)で才覚を現した、今注目を集める若手女優。蒔田は今回、山田作品に初挑戦となり、揺れ動く亜美の心情を体当たりで演じていく。

蒔田は「とにかく不安な気持ちが大きかったです。亜美は普通の女の子ですが、とても明るい性格。私自身は暗いわけではないけど、キャピキャピしていないので、自分に演じることができるだろうかと思いが強くて…」と不安を告白。

 

11月26日 京都で ストーカー対策シンポジウム   

 


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11月26日(土)14:00~17:00、京都で、「ストーカー事案再発防止シンポジウム」があります。
場所は: 京都市男女共同参画センターウィングス京都 です。

 

NPOヒューマニティ理事長・小早川 明子さんが「ストーカー加害者が無害な存在に変ることを目指して」でまず基調講演されます。

 

その後シンポジウムです。
 テーマ :  ストーカー事案の再発防止及び未然防止対策について

 

小早川氏の基調講演を受け、逗子ストーカー事件の御遺族である芝多氏、ストーカー加害者の精神的アプローチを先進的に行っている北海道警察、また、本シンポジウムの主催であり、ストーカー事案再発防止に取り組んでいる京都府警察、更には基調講演をされたストーカー対策の専門家である小早川氏にも入っていただき、今後、ストーカー事案の再発防止及び未然防止のためにどのような取組を推進すべきかなどについて議論していきます。

 

ストーカー法の改定もなされようとしています。
いろいろな事件の反省から、いまどこまで対策が来ているか、最前線の話が聞けると思います。


  

朝日新聞でまたセクハラ容認記事、ただし今回は批判的な意見も掲載

 

壇蜜さんが書いたエッセーに、セクハラという観点で、すこし問題あるものが朝日新聞に載りました。壇蜜さんがそういう対応をとるのはいいけれど、相談に対しての回答としては無理を言っていると思います。

でも以下に紹介する小島さんの意見が載ったのは良かったですね。そのように意見が出されて交錯して議論が深まることが大事です。

 

なお私は、今回の様なセクハラに対して回答するなら、個人でできる戦い方を伝えます。証拠をとる、外部に相談する、辯護士に相談する、いじめなどのNPOに連絡する、教師・校長・保健室の先生・人権担当の先生などに言う、教育委員会に言う、相手の親に言う、クラス討議の議題に上げる、学校新聞で投稿して問題提起するなど多様にあります。

 

 

以前朝日新聞で以下のようなセクハラ容認記事が出て、批判があったにも変わらず検討記事も載せずうやむやに終わらせた事件がありました。

参考 拙著 『デートDV/ストーカー蔓延の実態と背景―――ストップ!デートDV 2 』
のなかの
1-2 セクハラ容認感覚にあふれた、朝日新聞記事例とルミネCMと裁判事例

より

 

朝日新聞セクハラ容認事件
性暴力に鈍感であるということは、マスメディアによってそれが再生産されているということの結果でもあります。かなり前ですが、以下のようなものが『朝日新聞』に出ました。ここに日本の暴力意識が如実に出ているので、その対応も含めて紹介しておきます。

***************************
「28歳女性の相談 : 女の子でくくられるのイヤ」
     ( 「相談室」という生活欄のQAコラム(『朝日新聞』2007年8月11日)

質問: 学生のころから「女の子はこういうもんだ」という固定観念をもつ男性と接するのが苦痛でたまりません。会社の飲み会で「料理はするの?」「女の子だから買い物好きだよね?」といわれると、ムキになって「別に料理しません」等と答えてしまいます。これはセクハラです。こんな日本から脱出したいとも考えます。腹を立てない考え方はないでしょうか。

「回答:玉袋さん(漫才師):気持ちに余裕もって会話を」

あなたのような女性が側にいたとしたら、逆に私、男性の立場からしてセクハラだと思います。こっちの何気ないトークを誇大に受け、ヒステリックに反応! これでは「悪気なしに会話したいのに、なんでオレが加害者?」とつらくなるからです。
人と会話することを閉じてしまって本質的な話もできないまま、一方的に硬い態度をとってしまう。会話というのは先ず、よかろうが悪かろうが糸口が会って本質的なものとして組み立てていくものなのです。
仮に海外に行っても、外国人のフランクな会話の中には、あなたが腹が立つことなんてザラです。それに今以上に、屈辱的で民族的な差別言葉が、あいさつがわりに降りかかってくるでしょう。友人が、アメリカで暮らしていますが、ドギツイ差別的ジョークに最初は戸惑い、頭にきて貝のように閉ざしたそうです。でもそれではダメだと思い、そういう会話に飛び込んで、自分のポジションを作って、今ではジョークをいってきた人間を使う側の人間になりました。それぐらいの覚悟が必要です。
くくられるのがいやなら、いっそのこと現在の日本の生活は外国での暮らしだと思ってみたら。あなたが嫌悪感を抱く会話は汚いスラングのあいさつ程度のものと思うと気が楽になります。この余裕があると、頭にこないで、誰とでも会話できるようになるでしょう。
 (『朝日新聞』引用 終わり)

以下略
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玉袋さんのはひどい回答だったと思いますが、朝日新聞は当時は居直りました。

今回、2016年に、玉袋さんよりはひどくない意見に対してさえ、小島さんのこのような意見が載ったのは意義があることです。少し、正論すぎる感じの固さ(ポリティカルコレクト?)がありますが、こういう意見があってもいいでしょう。

 

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パブリックエディターから)セクハラ相談巡る掲載 女性の人権への認識を問う 
小島慶子
朝日新聞 2016年11月15日05時00分


 今回取り上げるのは、8月7日付朝刊読書面の「悩んで読むか、読んで悩むか」という欄に掲載された記事「相談『中学校で男子からセクハラ、イライラ』 壇蜜さん『困った男子には“大人”な対応で』」です。

 

 この欄は作家ら回答者10人が回り持ちで登場し、各自の推薦本を通して読者からの相談に答えます。当日は、毎日のようにブラジャーの色を聞いたり、「胸をもませるかパンツを見せて」と言ってきたりする男子に対して「すごくイライラする」と悩む12歳の女子中学生から、タレントの壇蜜さんへの相談でした。

 

 回答は「きまぐれオレンジ☆ロード」という漫画を薦め、「悪ふざけには貴女(あなた)の『大人』を見せるのが一番だと考えます。次に見せて触らせてと言ってきたら、思いきってその手をぎゅっと握り『好きな人にしか見せないし触らせないの。ごめんね』とかすかに微笑(ほほえ)んでみてはどうでしょうか。(中略)漫画を読んで勇気を出して、大人の勝負に出てみましょう」などとアドバイスしています。

 

 これに対し、読者からは「相談者にセクハラに対する適切な対処法を示さず、むしろ矮小(わいしょう)化し、容認するような対応を勧める回答を掲載したのは問題だ」「謝罪を求める」といった厳しい批判が相次ぎました。


    *
 読書面を担当する阿部毅・文化くらし報道部長と、吉村千彰・読書面編集長が読者の声をどう受け止めたか、話を聞きました。阿部部長は「相談者と壇蜜さんと編集現場の間では、この欄は『直球回答』ではなく、第2、第3の意見を示すという共通理解があり、その趣旨に沿っていると判断した。だが、同じような被害に悩んでいる人たちにどう読まれるかという視点が欠けていたと反省している。『これはセクハラという行為だよ』と明示した上で、回答してもらうべきだった」と述べました。


 吉村編集長によると「中学生は壇蜜さんへの相談に応募したファン。学校外からの斜めの視点を示してほしいと望んでいた」。阿部部長は「賢くやれ、という回答をもらい、本人も保護者も満足している」と話しました。

 この件では、相談者も編集現場も回答者も「これはセクシュアルハラスメントという人権侵害なので、断固とした対応をしないといけない」という認識がなかったのではないでしょうか。見出しには「セクハラ」とついていますが、実際には編集現場も壇蜜さんの回答にある「悪ふざけ」という認識でした。その結果、性的嫌がらせを男子の好意と解釈し、男女の駆け引きとしてあしらうのが聡明(そうめい)な対応であると勧める回答を掲載、批判を浴びました。

 セクハラをなくすためには、まずそれが人権侵害の一つであり、許されない行為であると周知する必要があります。被害者は不快に感じているのに、加害者は単なる悪ふざけと軽んじている状況に「それはハラスメント行為で、絶対に許されない。被害者には助けが必要」と指摘し、支援することが大事なのです。

 

 第2の意見を示す欄だから、相談者が壇蜜さんのファンだから、は言い訳になりません。大人には被害を受けている子供に事実を伝える責任があります。そう指摘した部員が、記事が問題になるまで1人もいなかったことに衝撃を受けました。
 結果として、編集現場では「相談コーナーの回答としてこれは有りだろう」という評価でほぼ一致。「セクハラを容認することにならないか」という指摘はありませんでした。
    *

 

 被害者の中には、声を上げるのをためらっている人もいます。勇気を出して被害を訴えたのに、バッシングを受けることすらあります。「男の言動に目くじらを立てず、受け流してこそいい女」という詭弁(きべん)を、男性も女性も「大人の常識」として無意識に受け入れてしまっている空気こそが、女性に対するセクハラを蔓延(まんえん)させている温床なのです。

 

 朝日新聞慰安婦報道において、女性の人権について強い問題意識を持って引き続き報じていくと言明しています。しかし身近なセクハラに鈍感な人たちが、戦時下の女性の人権侵害について訴えても何の説得力もありません。


 阿部部長や吉村編集長は「壇蜜さんの小説などを読み、知的な読書家だと思って回答者に起用」し、いわゆる壇蜜流の回答を要求したわけではないと言います。にもかかわらず今回、壇蜜さんの視点に疑問を呈することなく、結果として壇蜜さんをも批判にさらすことになりました。

 

 もし書き手の知性を本当に信用しているのなら、壇蜜さんに「深刻に悩んでいる読者もいる。きちんとした対処法を示した上で、相談者が相談して良かったと思え、読者にも読み応えのある回答を執筆してほしい」と伝えるべきでした。
 読者からの大きな批判を真摯(しんし)に受け止め、改めて全社的な人権教育を行うことも含めた、誠実な対応を求めます。


    ◇
 こじま・けいこ タレント、エッセイスト。1972年生まれ。元TBSアナウンサー。近著に「これからの家族の話をしよう わたしの場合」など。
**************


(悩んで読むか、読んで悩むか)困った男子には「大人」な対応で 壇蜜さん
2016年8月7日05時00分
 ■相談 中学校で男子からセクハラ、イライラ
 「今日のブラジャー何色?」と毎日のようにクラスのある男子に聞かれます。最近では「胸をもませるかパンツを見せて」と言ってきます。私はスポーツをしていて、ショートカット。筋肉質だし、エッチな体形でもありません! もちろん「嫌だ!!!!」と毎日言っていますが、一向にやめようとしません。塵(ちり)も積もればなんとやらで、すごくイライラします。
 (福岡県 女子中学生・12歳)
 ■今週は壇蜜さんが回答します

 

以下略

 

「11・20天皇制いらないデモ」への弾圧

 


「11・20天皇制いらないデモ」が 右翼の大襲撃を受けたそうで、しかし、警察は見て見ぬふりだそうです。映像をぜひ見て下さい。ひどいものです。

なぜ右翼を逮捕しないのでしょう。

 

***以下転送可能だそうです

「11・20天皇制いらないデモ」(吉祥寺)
右翼の暴力で甚大な被害が!
>

宣伝カーフロントガラス破壊、トラメガ4台破壊、旗竿、眼鏡・・・被害総額25万円!
物損カンパを心からお願いします!


【11・20天皇制いらないデモ 物損カンパ送付先】
郵便振替口座:00190-2-560928(口座名「立川自衛隊監視テント村」)
※備考欄に「11・20デモカンパ」と必ず明記ください。

> □http://twitcasting.tv/ryota1981
> □https://www.youtube.com/watch?v=r3rF1Z--hL8
> などで、動画も見れます。下は右翼がとったものですが、フロントガラスが
> 壊されるシーンも鮮明です。

> >
> 去る11月20日、「生前退位?皇族解散だろ!11・20天皇制いらないデモ」
> を吉祥寺を舞台に100名の仲間たちで行ないました。8月8日の天皇「生前退位」
> 発言を受け、「生前退位」が問題なのではない、天皇制こそが問題なのだ、という
> 声を少しでも世の中に届けるために準備してきたデモでした。
>


> ところがこの日のデモに対し、右翼が出発からゴールまで暴力をふるい続けました。
> 写真にあるとおり、右翼は私たちの宣伝カーのフロントガラスを竿で何回もつつき、
> 割りました。宣伝カーのスピーカーは線を切られ、壊れました。


> この日のために何時間もかけて作った7メートルの大横断幕は、デモ開始15分で
> 奪われ、引きちぎられました。大小あわせて4台のトラメガが壊されたり、盗まれ
> たりしました。40枚あったメッセージボードやプラカードは、デモ終了時には数
> 枚しか残っていませんでした。持ち寄ったたくさんの旗や旗ざおが折られたり、盗ま
> れたりしました。

 


> 物損だけではありません。殴る、蹴る、引き倒そうとする・・・6人以上の人が、出血
> を伴うケガをしました。幸い大事にはいたりませんでしたが、あわや大怪我という
> 場面が何度もありました。
> ◆


> 目の前で器物破損、暴行、傷害、窃盗などが1時間以上にわたって繰り返されてい
> るにも関わらず、700名も動員された機動隊は、右翼を逮捕することはありませ
> んでした。事前のデモ申請の段階から警察は、「言うこと聞かないと、車がボコボ
> コになっちゃうよ」などと脅迫的な発言を繰り返してきました。

 

> 右翼にデモを破壊させ、しかし彼ら/彼女らを逮捕することはせず、天皇制反対の
> 世論づくりを絶対にさせないことが警察の狙いなのだということがはっきりしまし
> た。躊躇なく、断言できます。これこそが、天皇制です。

 

> ◆
> デモ当日のカンパの訴えに対し、75000円を超えるカンパを頂きました。本当
> にありがとうございます!しかし、宣伝カーの破損を中心に、被害総額は25万円
> に及んでいます。
> 天皇主導の代替わり=平成Xデー闘争は、すでに始まっています!一つ一つの闘い
> の積み重ねが、私たちを鍛え、闘いの輪を広げていくことでしょう!
> どうか皆さん、絶大な物損カンパを寄せて下さい!
>
>
> 【11・20天皇制いらないデモ 物損カンパ送付先】
> 郵便振替口座:00190-2-560928(口座名「立川自衛隊監視テント村」)
> ※備考欄に「11・20デモカンパ」と必ず明記ください。
>
> ●11・20天皇制いらないデモ実行委員会 042-525-9036/tennoout@gmail.com

 

原発停止の署名

 

 

私は署名しました。御参考までに。
電力会社も関電をやめてすっきりしました。

*****

日本国内の原発で、強度不足の疑いがある部品が使われているそうです。
そのなかには、現在稼働中の川内原発2号機、伊方原発3号機、12月に再稼働予定の川内原発1号機も含まれています。
問題の部品が使われているのは、壊れるとメルトダウンなど深刻な事故につながる、蒸気発生器や原子炉圧力容器などの重要な装置です。

今日、川内原発伊方原発を停止し、問題の部品を検査することを求めて、この署名に参加しました。

act.greenpeace.org

https://act.greenpeace.org/ea-action/action?ea.client.id=1980&ea.campaign.id=58452

 

原子力規制委員会が、1日でも早く原発を即時停止して検査するという賢明な判断をくだすことができるよう、
あなたも一緒に声を届けてくれませんか?

[イダヒロユキ]

P.S. このグリーンピースのブログでも、問題がわかりやすく解説されています。

http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/57847/

 

トランプを助ける安倍って

 

まあ、多分多くのひとが思っているだろうけど、

トランプの様なひどい人が
世界から警戒されている時に、
そのトランプにちゃんとまともなことをしろよ  とくぎを刺すのではなく、

いい関係造りたいといっていくのは、馬鹿だと思う。

 

トランプとしては批判されてばかりなので、自分を評価してほしいわけで、その時にのこのこ出かけて行って、信頼できるい人だ、みたいなことを言ってもらえるのは、まさにトランプに都合がいいわけで、
安倍はあほかとおもう。

日本の首相がトランプにいいように使われているわけ。

 

でも安倍とトランプが同類だから、プーチンもそうだけど、
人権意識がないとか低い人と、違和感なく付き合えるんだろうなともいえるわけ。


プーチンセクシャルマイノリティ差別していることに各国が抗議している時に、
安倍が会いに行って《得点稼いだ》といってるのと同じ。

 

友達がいなくて弱っている人に、友達のように近づいて付け込むような面もある。

 

で、批判的に報じないメディアも同類。


トランプ支持者のように「大手メディアは信じられない」といっている僕。笑える。

 

「こじらせ女子」のエッセイストの雨宮まみさん(40)が亡くなる


「こじらせ女子」のエッセイストの雨宮まみさん(40)が亡くなった。
死因が詳しくは報じられていないが、病気、急性の疾患ではないかもしれない。
結婚という主流秩序を問う作品「ずっと独身でいるつもり?」などがある。フェミ的ではあった。
 

雨宮まみさん 6月のブログ「死にたくなる夜のこと」

死にたくなる夜というのが、やってくる。
たいていはそのたびに、薬を飲んで、寝ようとして、

眠れなかったり、でもほかのことでは気を散らすことができなかったり、

朝日がのぼるまでの時間を、苦しいまま過ごすことになる。

「死んでもいいですか?」と、誰かに訊きたくなる。

否定してほしいわけじゃない。死んじゃダメだと言われたいわけじゃない。
心配なんか、かけたくない。
でも、その言葉は甘えだと、よくわかっている。

死んでもなにも起こらない。
あとに残された人がいろいろ面倒だろうから、申し訳ないだけで。
それでも、この苦しさがあとどれだけ続くのかと思うと、耐えられなくなって、
ベランダからじっと地面を見つめるときがある。

冷たい手すりを握って、いつでもこの苦しみと
決別しようと思えばできるのだ、と心に言い聞かせる。

死んだら、みんな、
「わたしたちと一緒にいる時間は楽しくなかったの?」と思うだろう。
「笑っていたけど、あれは嘘だったの?」
「苦しんでいることに気づいてあげられなかったの?」
そんなことない。全部本当で、楽しくて、
愛されていることも知っていて、ただ、わたしにはわたしの、
どうしようもない傷がある、というだけのことなんだ。

時間が経てば、こんな傷、何も感じなくなるときが来る。
経験でわかっていても、人の心は、
なぜこんなふうに揺れるようにできているんだろう。

「この先の景色を見たい」という気持ちが、わたしにはない。

いつも、ずっと、一度もない。
「この人と一緒の時間を過ごすには、残りの人生は短すぎる」
と思ったことは、一度だけある。

誰かと出会ったり、ものすごい才能を見たり、
ひどいものに触れたり、そういうことがあるたびにまた、
あの冷たい手すりを握りしめて、「もうここまででいい」と思うんだろう。
いつも、手すりから引き返した日常を生きている。
普通に笑って、話して、食べて、仕事をして。
そうじゃない日常が、どこかにあるんじゃないか。
手すりを引き返すなら、もっと、思い切り、もっと、何か、強烈な何かが欲しい。
たまらなくそう思うときがある。
感情が、すこし、過多なのだろう。

明日が、強烈な一日であるように。
「これでいいんだ」と思えるような決断ができるように。
引き返した先のほうが、ずっといいんだと実感できるように。

 

夜が過ぎるのを待つ。

 

過労死問題―ー小島慶子さんの指摘はジェンダー視点が入っていてまとも

 

電通過労死問題。ようやく「鬼十則」を手帳からはずとか言っていますが、建前の対応だけで、電通長時間労働であるのは変わらないでしょう。、なぜなら能力主義、主流秩序ばりばりの勝ち組志向の人が集まっているからです。

 

そんな中で、以下の小島さんの指摘はジェンダー視点があってまともです。
トランプから「切れ者」と言われ、プーチンなどとともに評価されている安倍首相です。
トランプが女性蔑視、—――外見で美人でない人を馬鹿にする姿勢、美人じゃないからセクハラするはずがない、俺のタイプでない、金があれば女はセックスさせるなどなど―――ということは他のことにつながる重要な彼の思想問題です。安倍がジェンダー平等へのバックラッシャーであることと軌を一にしています。

 

****

電通過労自殺から考える—小島慶子からのメッセージ
日経ウーマン オンライン 2016年11月7日 


――人間らしく働き続き続けるために考えたいこと

大手広告会社・電通に勤務していた20代前半の女性が過労自殺をした事件。長時間労働パワハラやセクハラなど、決して他人事ではない原因が考えられる今回の事件を、小島慶子さんはどうご覧になっていたのでしょうか。「人間らしく働ける環境」とは何なのか、それを獲得するためにはどうしたら良いのか――一緒に考えていきましょう。


男女共にある「刷り込み」とは

 世界経済フォーラムが発表した男女平等ランキング、2016年版「ジェンダー・ギャップ指数」では、日本は144カ国中111位。昨年より10も下がって、過去最低の水準です。


 教育・健康の分野では順位を上げたものの、経済は12も下がって118位、政治も1上げたのみの103位。日本の男女の経済格差や政治的な発言力の差は、先進国とは思えないほど大きいのです。
 そういう国で女性として生きているのだということを、私たちは忘れてはなりません。
 これらの格差は様々な制度の問題が背景にありますが、男性にも女性にも刷り込まれた「あるべき女性像」「あるべき男性像」が大きく影響しているのではないかと、私は考えています。

 


あなたはどのぐらい、「刷り込み」から自由ですか?
 長時間労働と滅私奉公を信奉するのがあるべき男、可憐で控えめな態度で男性をそっと支え母のように包み込むのがあるべき女、という幻想から、あなたはどれほど自由でしょうか。


 いいえ私は男性並みに働いているわ、というあなたは、もしかしたらその「あるべき男像」と「あるべき女像」を両方取り込んで、引き裂かれているのではありませんか?
 昨年末、電通で過労の末に鬱病となり自ら命を絶った高橋まつりさんは、まさにそんな二つの「あるべき姿」を押し付けられていました。サービス残業も休日返上も当たり前、それがあるべき企業戦士、という企業風土と、女子らしくしろよ、というセクハラと。


 あなたにも経験があるのではないでしょうか。まるで「男社会に対等に仲間入りしたいなら、女子の役割をちゃんと果たせよな」とねじれた要求を突きつけられているVS女という対立ではない。では、何なのか?
 これは単なる「男VS女」という二項対立ではありません。


 「心身の限界まで働くことが正義である」「女は女らしく、可愛げのある容姿や態度でいるべきだ」「新人はどんなしごきにも耐えろ」という価値観を当然のこととして他者に押し付ける人々と、それに対して声をあげることもできず壊れるまで適応しようとしてしまう人たちとの、とても理不尽な関係なのです。

 


 女性であってもそのような「常識」を押し付ける人はいますし、男性であってもその「常識」に押しつぶされて辛い思いをしている人はいます。
 世界経済フォーラムの調査でも指摘された日本の男女の著しい所得格差ですが、従来のような私生活を犠牲にした男性のような働き方がスタンダードである限りは、決してその差が埋まることはないでしょう。


 男性にとっても女性にとっても、家庭や私生活を犠牲にした働き方はもう到底持続可能なものではないのです。それを共働きで家計を支えている今の30代40代の人たちの多くは実感しているはずなのに、依然として制度が、そして「常識」が変わらない。
 男性も女性も、長時間労働と理不尽なハラスメントに耐えることが有能さの証、という風潮は日本の社会に浸透しています。なぜでしょう?


おかしな有能さの証…原因は?


 学校生活や部活動で、そのような訓練を積んできているのです。どれほど理不尽で過酷な課題だろうと、泣き言を言わずにクリアするのが優秀な生徒であると。それに加えて、「意見を言うのはみっともないことだ」という刷り込みもされています。
 そうではないですか? 教室で手を挙げて質問すること、先生に異議を唱えること、誰かの意見に同意しないこと、これら全てが「わがまま」「空気を読めない」「イタい」などと言われてきませんでしたか?
 そのように叩き込めば、組織を運営する側には極めて扱いやすい人材が育つでしょう。では、私たち一人一人が幸せになるために、その教育は本当に有益なのでしょうか?


 さらに女性は、家庭での会話や雑誌などの文言から繰り返し「可愛いことは正義」「愛されることが勝利」「女の子は従順で柔和で、控えめであれ」と刷り込まれます。それに息苦しさを感じているのに、他の女性が堂々と意見を言ったりするのを見ると「嫌な女」「目立とうとしている」などとつい批判的になってしまう…そう、あなたの中には「あるべき女子像を押し付ける何者か」が住み着いて、自分にも、他の女性にもダメ出しをしているのです。

 


 可愛い女子であれなんてまっぴら!と思いながらも、そうでなければ生き残れないと思い込んでいる。だから、「セクハラされたらオトナの対応で受け流すのが聡明さの証」「セクハラを逆手に取るのがいい女」という、単にセクハラを正当化するための屁理屈を、疑いもなく「処世術」として受け入れてしまったりするのです。
 これが器用に生きるってことだよね...なんて自分に言い聞かせて。
 NO! それは間違っています。

 


「これはおかしい」と感じたら、どうすべき?


 長時間労働はおかしい、セクハラは許せない、という気持ちは「空気を読めない」のでも「意識高い系」でも「頭が硬い」のでもなく、人が人間らしく生きるための当然の主張。
 今まで私たちが「当たり前のことを言うのはダサい」と思い込まされてきたのは、いったい誰が得をするためだったのか? その考え方が、今まであなたを幸せにしたのか? よく考えてみてください。


 男性も女性も、これはおかしいと思ったら声を上げる。労働組合に相談するのでも、人事に相談するのでも、社内で署名を募るのでもいい。ブログやSNSで発信するのもいいでしょう。世の中で「常識」とされている働き方やハラスメントにNOということが、いま何よりも大事です。長時間労働も野放しのハラスメントももう「常識」じゃないと、世の中の空気を変えなくてはならないのです。誰かがやってくれるのを待つまでもなく、あなたがすぐにでもできることなのですよ。


 まず、思ったことを言う習慣をつけること。それを怖がらないことです。女性が意見を言うこと自体がまだ珍しい社会ですから、誰かの意見と違うことを述べたり質問したりしただけで「喧嘩」「ヒステリー」「生意気」と言われます。


 でもそれは、意見を述べる女性や議論を見慣れていない人々が不安を感じ、貧困なボキャブラリーの中からその程度の言葉しか選び出せないというだけのこと。真に受ける必要はないのです。リテラシーのない人たちの揶揄に怯えて口をつぐまないで。


 2020年度からの新学習指導要領では小学校から「アクティブ・ラーニング」を強化すると謳っている日本ですから、活発な議論や自発的な質問に、大人も慣れておかなければなりませんしね。

 


おかしいと思ったことは、おかしいと声を上げること。意見を言うのはわがままなんじゃないかと自分を責めないこと。そして同じように声を上げる人を励ますこと。一緒に行動を起こすこと。それでも何も改善しなかったら、自分の心身の健康を犠牲にしてまで、そんな職場にいてはいけません。


 あなたが人間らしく働ける環境を最優先にして下さい。会社のブランドや規模は、本当にあなたを幸せにするのでしょうか。
 一度しかないあなたの人生を、どうか悔いのないものにして欲しいのです。
文/小島慶子 写真/PIXTA

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宮崎駿の指摘に思わず拍手したーー  その2

 

 

先日、私はここで以下のようなことを述べた。
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2016/11/13/221901
宮崎駿の指摘に思わず拍手したーー「首のない人間」の変な動きを面白がる感性と批判する感性」

再放送を見てそのやりとりをちゃんと見たので、それを記録し、一言感想を付け加えておく。
私の感想は基本、前のものと同じ線上のものである。

****
追記
再放送を見た。
IT企業(ドワンゴ)でCGを開発している人たちが、宮崎のところにやってきて、人工知能で動きを学習させた映像の紹介に来た。


頭がない体で、頭を脚のように使って動く人、痛さというものもない人のうごきをCGでつくったということで見せる。類似の身体に何かいびつがなものががるような人のうごきで「気持ち悪い」影像をいくつか見せる。
会社社長「この動きが気持ち悪いんで、ゾンビゲームのうごきに使えるんじゃないかって」
「こういう人工知能を使うと、人間が想像(創造)できないような気持ち悪い動きができるんじゃないか」
「こんなことをやっています(笑)」

 

それに対して宮崎の対応
宮崎 「毎朝会う、障害者の友人がいるんですよ。ハイタッチするだけでも大変なんです。その彼のことを思い出してね、僕はこれ(今回のCG映像)を面白いと思ってみることができないですよ。これを作る人は、痛みとか、そういうものについてね、何も考えないでやっているでしょ。きわめて不愉快ですよね。そんなに気持ち悪いものをやりたいなら、勝手にやってればいいだけで、僕はこれを自分たちの仕事に使いたいとは全然思いません。きわめて何か、生命に対する、侮辱を感じます。」

 

会社社長「これは(まだ)ほとんど実験なので…・・・世の中に見せてどうこうというものじゃない(んですけど)・・・」

宮崎「それはわかっているつもりですけど・・・」「どこにたどり着きたいんですかね」

 

会社スタッフ 「ま、人間が書くのと同じように絵を描く機械をつくりたい・・・」


***
みなが帰ってからの感想
宮崎「地球最後の日は近い、って感じですね」
(コンピューター、人工知能に依存していくような今日のうごきを見て)「それは人間の方が自信がなくなっているからだよ」

 

****

私は宮崎の指摘は正しいと思うし、賛成だ。
しかし、障害者に接していないような人には、分からない話かもしれない。ゾンビ映画やゲームとか、そういうものに日々触れている若い世代の人には、分からないだろうなとも思った。

 

また宮崎については、これまでジブリでの仕事ぶりとかを見ていても、とってもパワハラ的な人と思ってきた。
ので、いいところもあると同時に、身近な職場での上司、仲間としてはきついだろうとも思う。みなが委縮するだろうなと思う。
彼には、いい面と悪い面がある。周りもそれを許してきた。それも問題。

宮崎の感性に基づく作品には、素晴らしいものがあると思うが、そうだとしても、だからといって何もかもが許されるわけではない。古い世代のコミュニケーションの人だと思う。
反論すればいいじゃないかというだろうが、いまは、反論せずに逃げたり萎縮したり陰で文句を言うだけとか、つぶされる人が多いだろうと思う。

 

だが、あの動きを「気持ち悪いでしょ」とのんきに得意がる軽薄さに対して、宮崎はいい関わりをしたと思う。

 

 

「アリさんマークの引越社」の脱退工作の証拠

 

プレカリアートユニオンからの情報です。
「アリさんマークの引越社」の脱退工作の証拠の文書のことがよくわかります。


「アリさんマークの引越社」の組合脱退工作の証拠である「示談書」に関する動
画を公開しました。この「示談書」は違法・無効。サインしてもお金を受け取っ
ても交渉も裁判も継続できます
https://www.youtube.com/watch?v=GdVuXWejN_4

 

ブラック企業「アリさんマークの引越社」が、プレカリアートユニオンの組合員
に対し、違法に脱退工作を行っている証拠の書類を入手しました。この「示談書」
は違法・無効、組合をやめる必要なし、とお伝えしたところ、相次いで脱退届け
撤回の連絡がきています。

 

「アリさんマークの引越社」の何が問題か、弁償金を取り上げられたらどう対応
できるか、集団訴訟への参加方法などはこちらをご覧ください
http://www.precariat-union.or.jp/case/arisan.html

 

11月18日アリさんマークの引越社You Tube恫喝動画に登場あの井ノ口晃平副社長
らが佐々木亮弁護士から徹底的に証人尋問される!
http://d.hatena.ne.jp/kumonoami/20161002/1475396137

 

「アリさんマークの引越社」不当労働行為事件の証人尋問日程
会場:東京都庁第一本庁舎南棟38階・東京都労働委員会
2016年11月18日(金)13時30分~17時
会社側証人の尋問※恫喝動画登場の2人
https://www.youtube.com/watch?v=ZH3Q7EiESj8

 

労働相談は、誰でも1人から加入できる労働組合
プレカリアートユニオン


〒151-0053 東京都渋谷区代々木4-29-4西新宿ミノシマビル2F
TEL03-6276-1024 FAX03-5371-5172
info@precariat-union.or.jp ※会社のPCからは相談メールを送らないでください
http://d.hatena.ne.jp/kumonoami/ http://www.precariat-union.or.jp/

 

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宮崎駿の指摘に思わず拍手したーー「首のない人間」の変な動きを面白がる感性と批判する感性

 

 


NHK『終わらない人 宮崎駿』を見た。何してるんだろうと思ってとくに期待せずに見ていたが、ある場面が光っていた。


それは、宮崎がCGを使って短編映画を作ろうと格闘しているあるとき、その種のCG制作会社(有名)の人が《こういう面白い画像がCGで作れますよ》という話を持ち込んできた場面。

 

それは「首のない人間」が変な動きをするようなもの。人が考えて作るようなものではできない動きだ、面白いでしょという感じで、CGの特性として、ゾンビ系のゲームなどに使えるでしょう、なかなかすごいでしょ、というプレゼンだった。


それに対して私は違和感を持った。その時、テレビのなかの宮崎が、笑うことなく、つぎのようなことをただちに言った。(正確ではない。再放送があれば確認したい)


私には障害のある友人がいる。ハイタッチひとつでたいへんだ。このCG映像は、そうした障がい者がいるということを念頭に作っていないでしょ。これは人間に対する感覚がない。人の痛みというものがわかっていない。こういうものを作って、どこに行こうとしているのか。笑えない。おもしろくない。きわまて不愉快だ」

 

私はこのシーンに、思わず拍手した。予定調和のテレビの世界の中で、本気の緊張感が流れた瞬間だった。


宮崎のまともな感性、若い世代や時代に媚びずに、自分の感覚でおかしいと思うものにおかしいという勇気を見た。

 

CG制作会社の人たちにはも言い分はあるだろう。しかし決定的に欠けている問題の側面を宮崎がずばっと指摘した。それは今の日本社会に欠けているものだった。

 

私が不愉快に思った、違和感を持ったのも、宮崎が言わんとすることだった。私は学生のころから障がい者運動にかかわってきたし、青い芝の脳性麻痺の人たちの動きは、「ゾンビ的で気持ち悪いとかといって面白がっていたCG画像の様子」と類似していたからだ。

 

でも私があの場面に居たら、直ちにずばっとは言えなかったと思った。「確かに面白い動きですね。すごいですね」と一度は褒めてしまい、表情もニコニコと作り笑いをしてしまうだろう。つまり少し媚びてしまうだろう。そしてその後におずおずと、「ただ、私は障がい者の人に長らくかかわってきたので、当事者の人がこれをみたらいやな気持になる人もいるんじゃないかと感じたんですが、そのあたりどう考えておられますか?」というような言い方になってしまうだろうと思った。

私は宮崎よりも、いまの社会の空気に毒されてしまっていると感じた。

 

 

相手(有名な会社社長)があることなのでこの場面をカットするのがNHKとしても無難な番組作りだたっと思う。だが、カットせずに見せた。それはちゃんとした勇気だと思う。

 

このシーンがあることで、とってもいい番組だったといえる。

(再放送が火曜日夜中24時にあるようです)