ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

「日韓合意」した韓国政府に反論する人がいる韓国がまともーートランプ問題も同じ

 

慰安婦問題の日韓合意に対して、国際的約束だから守れ(国際ルール無視だ、韓国の国際イメージが悪化するぞ)という意見があるが、


間違ったものに反対、抵抗する運動があることはよいことだし、誤りを正すのは良いことだ。だから国際合意を守らないといけないとは言えない。


政府が勝手にひどい約束をしたならば、それに反対がある方がマトモだ。

日韓「合意」直後、岸田外相は「10億円は賠償ではない」と明言し、多くの人が「少女像を撤去する前には10億円払うな」とか言っていた。そんな「合意」だった。


安倍首相は、韓国側に誠意をみせてもらわねばならない、約束を反故にした、と言って怒り、大使を引き揚げさせるなどしている。日本の報道はそれに無批判。

 

何が間違っているか。


まず政府がなにかをいってもやっても、国民にはそれに反対する権利があるということだ。これがわかっていない。


たとえば安倍政権が原発再稼働したり、原発輸出したり、安保法案を制定したり、特定秘密保護法共謀罪を導入することに、当然私たち市民の側が抗議する。そrでいい。
同じように韓国国民も、韓国政府が勝手に結んでしまった「日本との慰安婦問題合意」に怒って抗議している。まつたくまともな動きである。政府や政治家や権力者に反対しない/できない国民はおかしい。民主主義社会ではない。

 

アメリカでもトランプ大頭領がひどいので、当選直後から反対運動が続いている。トランプに反対する市民がいて当然よい。選挙で通ったから認めるべきというのは、民主主義がわかっていない。選挙で勝ったからなんでもできる、認めないといけないなんてことはない。選挙だけで社会が動く/決まるというのがおかしい。

 

 

日本の安倍政権が「韓国政府は合意を守れ」というだろう。それはナショナリストで、慰安婦問題に対して反動的な安倍だから当然だ。
だからそんな安倍政権に、抗議するひとがいたらいいのだ。抗議してもいい。

 

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次に安倍政権が「韓国は約束を守らないといけない」ということが唯一の真理と思うことがおかしい。
「勝手に政府が結んだ合意」に、韓国国民が縛られる必要はないからだ。
だが日本のメディア情報はここが理解できておらず、韓国政府が結んだ合意
に国民も従わないといけないという前提をもっている。
社会観が権力者視点/主流秩序従属視点になっている。全体主義国家のメディア的になっている。

 

合意破棄を求める市民運動自体を批判するのもおかしいし、韓国政府が国民の支持も失っているという事実に目をむけて、なぜ日韓合意が批判されているのかを考えないのもおかしい。

日本政府は、無理やり10億円でけりをつけようと言つて《合意》にこだわることをやめ、真の解決に向けた話し合いをしていくべき。

 

自国民の意向を軽視する韓国政府にこだわって約束を守れというのでなく、なぜあの合意が受入れられず、強く反発されるのかを謙虚に考え、真の解決への方針転換をすべき。

 

あるひとにインチキき商品を買わせる書類に無理やりさインさせて、
「サインしたから金払え」というような行動をやめるべきである。
「合意した以上はまもれ」が絶対的でないことを理解するのが大事だ。

 

社会は常に、抵抗や反逆によっても闘争によっても交渉によっても変化していく。
デモに参加して感情をあらわにしてもなにもかわらない、と、分かったように言うのも間違い。


時代や場所によるが、抵抗運動が社会を変化させたことなどいくらでもある。
政治は、そうした大衆の動きに影響される。
日韓合意の破棄、白紙化、無効化はありうる。大統領が変わる中では、其れこそが現実だ。
破棄して、再協議していけばよい。

 

慰安婦問題のひどさを忘れはならない、正義にのっとった解決をしよう、未来に向けてこれを忘れないようにしていこう」、という側と


「はい、この金で終わり、もうこれ以上慰安婦問題には触れるのをやめよう、もう終わりにしよう、忘れよう、慰安婦像なのどのモニュメントもなくしていこう」という側と、
どちらがマトモとあなたは思うのか。

 

日本の報道の偏りには驚かざるを得ない。
人はこの程度ほどに愚かななのだな、歴史とは、こうして相似形的に繰り返されるのだなと思う。

 

以下、ましな意見の紹介
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慰安婦像」問題でバレてしまった安倍政権の本音
(映画作家・想田和弘さんのブログの一節より)
http://www.magazine9.jp/article/soda/31871/

 

いずれにせよ、安倍を含めて日本の加害責任を否定したい人々は、こういう摩擦が起きるたびに「国家間で賠償も謝罪も済んでいるはずだ。日本はいったいいつまで頭を下げ続ければいいのか」という態度を取る。
 しかし、これが例えばレイプの加害者と被害者の関係だったらどうであろうか。加害者が裁かれ、被害者に一応は謝罪し、賠償したとする。しかしその後、加害者が「あれは合意の上だった」「売春だった」などと言い出したらどうか。被害者がそれに抗議し謝罪を求めるのは当然であろう。ところがそれに対して加害者が「もうカネは払ったはずだ。俺はいつまで謝ればいいんだ?」と開き直ったとしたらどうか。被害者の抗議が一層エスカレートするのは目に見えているであろう。
 本当に問題を解決したいのならば、加害者側は相手が許してくれるまで、いや、許してくれても謝罪し続ける必要がある。そうして初めて、被害者の傷は癒される可能性が出てくるのである(もちろん、それでも癒されないかもしれない)。
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NHK・クローズアップ現代+「“少女像”問題」のひどさを確認するーーその4(ラスト)

 

●韓国へのHNK特派員(ソウル、池端記者)のことば。 「楽観はできない。選挙があるので、冷静な意見で日本との関係改善を図るのではなく、人気を得るために、日本をたたくポピュリズムに走っている」と解説。慰安婦側の運動は冷静ではない、ポピュリズムの運動と一体だという見方を紹介。韓国の政治家たちがこうした外交問題を政治に利用するのは自制すべきといっている。

 

→これも偏った見方のオンパレードだ。何がポピュリズムかという問題もあるが、このNHK 番組では、「韓国の政治家の動きは、間違った方向で、ただ日本をたたいて人気を得ようとしている」という決めつけがある。

正当な主張をしている人を馬鹿にして、「間違ったことを言っている」というレッテルを貼っていることになる。

 

「韓国の政治家たちがこうした外交問題を政治に利用するのを自制すべき」というなら安倍首相が、北朝鮮のミサイルや中国や韓国との領土問題を利用して政治を行い、選挙していることを批判するのだろうか。外交問題も政治のイシューであることを否定するのか。「安倍首相も橋下も公務員とか、民主党とか、慰安婦とか労働組合を利用したたくだけのポピュリズムだ」というならわかるが、そうは言わないNHKが、平気で、韓国に「ポピュリズム」というレッテルを張っている。このアンバランス。


一方でトランプやプーチンといった問題ある人に、一定の評価をして、そこと仲良くする安倍首相を礼賛しているのはどうなのかという自分への自省がない。

今回のNHK番組は、全く自分たちのかたよりを自覚できていない、主観的なままの思いだけでつっぱしている番組となっている。

 

無意識に「楽観はできない」という表現を使って、日本として、合意を遂行する勢力が大きくなるのがいいことで「楽観的な方向」という言葉を選び、、しかし、それが難しいという見解を言っているので偏っている。そもそも日本がおかしいという視点ならば、韓国の状況を「楽観はできない」とは言わない。

 

今回のNHK番組は、こうした言葉の端々に、中立公平の立場も忘れて、あからさまなナショナリズム的価値観をベースに、外国を断罪するというスタンスになっている。だから、平気で韓国に対して「大衆迎合」とか「冷静になれていない」「人気を得るため」「ポピュリズムに走っている」という言い方をできる。

 

奥園「残念ながら、日韓合意の履行の見通しは明るくない」「選挙があるので、国民の心に響きやすい主張をして人気取りに走る、現大統領と逆のことを言う」「国際合意よりも国民感情を選んでいる」「慰安婦問題が選挙で勝つための材料とされている」と。

 

→ここでも決めつけのオンパレードのことばを繰り出している。奥園氏はメモをみながら作ってきた文章を読むように話していた。打ち合わせどおりの発言をしていたのだろう。
にもかかわらず、ここでも、「残念ながら」という主観的評価を平気で言えるように、日韓合意の履行がよいことで、合意破棄は良くないという立場を前提に語っている。なんと偏った番組だろう。この番組と奥園氏は一体で責任がある。

 

また野党候補とかが、人気取りのためだけにまちがった主張をしているかのようなニュアンスで語っているのも、ゆがんだ認識だ。もともと慰安婦の運動側に属してきていれば、1995年のアジア女性基金のときにも反対しただろうし、ナヌムの家などとも交流していただろうし、今回の日韓合意も反対だろう。政治家などのなかには「何も見識がない中でとにかく人気取りのために『合意破棄』を言っている」というわけではない人もいる。


だが今回のNHK番組は、慰安婦の運動をしている一部の過激な人たちに引っ張られて、「何も見識がない中でとにかく人気取りのために『合意破棄』を言っている」人が多いというように韓国を見ている。バカにしているといえる。

 

そして「国際合意よりも国民感情」というまとめ方には、「まともな人なら国際合意というものを重視するが、馬鹿な人たちは感情的に大事な国際合意を破棄しようとしている」と見下した感覚がある。
国際合意といっても、ひどい政府が勝手に結んだものなら、まともな民主主義社会であれば反対して当然なのに、そういう観点がない。


国際合意を守れというようなのは、どの立場で言っているのかということだ。
強者が弱者に押し付ける「合意」というものは、しばしば平等な合意ではない。合意をまもれ!というのは時には暴力的な支配、抑圧になる。DVではそういうことがよくある。
日本が(この番組が)いま、しているのはそういうことだ。

 


●最後のまとめでNHKアナウンサーがまくしたてた言葉に「この番組の基本姿勢」がよくでていた。彼女は言う
「何よりも、元慰安婦の方の平均年齢が90歳で、今年だけでも7人の方がなくなっている状況。そういう方々にとっては、今回の日韓合意が問題の解決を見届ける最後のチャンスだとも言われている状況。どうしたらこの合意を進めていけるのか」

 

これはひどい纏(まと)め方だ。先に言ったように、年齢の問題があるからこそ急いで本質的な真の解決をしないといけないのに、時間を盾に「ひどい内容でも飲め」というような脅すような対応を肯定している。

しかも、「今回の日韓合意が問題の解決を見届ける最後のチャンス」「どうしたらこの合意を進めていけるのか」というのは非常に偏った政治的な決めつけに基づく発言だ。

これをあたかも、中立的な意見、当然の質問のように平気でさらっといえるのは、「洗脳のための番組作り」だ。一番対立するところのことを、平気で「当然でしょ」と強引に信じ込ませて、間違った結論に導く番組は、けっして公平ではない。恐ろしいプロパガンダ番組だ。


「最後のチャンス」という言葉を平気で言える、この鈍感な感覚には驚いた。ひどいことをさらっといえる人、気づかない人はもう終わりだ。


奥園「日韓合意が進まないで慰安婦の方がみななくなってしまうのが、当事者不在の最悪のシナリオだ。韓国側に何もかも投げるのではなく、合意を前提にして何ができるのか、日本側も考え、当事者に寄り添うことが大事」

 

→上記のNHKアナウンサーと同じスタンスで、予定どおりの原稿を彼は読み上げた。一応少し日本も努力するように言うが、合意ありきで、全く運動側への共感や理解がない、著しく公平性を欠く意見だ。NHK番組でナショナリスティックな見解を言い続けたのがこの奥園氏だ。こんな偏向番組の作成に対して、彼の関わりかたを見ていると、彼にも大きな責任があると言わざるを得ない。


この番組のプロヂューサー/ディレクター、進行のシナリオを書いたもの、それを演じたもの、皆の責任だが、奥園氏は識者という立場で正しいことを言っているかのふりをして、偏向番組に加担した責任がある。

 

ラストのNHKアナウンサーまとめ「当事者にも多様な声があって、それを置き去りにしない、そして冷静な対応することが求められているということですね」

 

→ハイ、一番言いたいことをディレクターが作った文章の読み上げで、最後に言ってしまいました。これを言いたいがためにつくった番組でした。


しかし、ちょっと考えればわかるが、当事者の多様な声というが、全然多様な声を紹介していない番組でした。片方、しかもとても少数な方だけを取り上げていました。
慰安婦で日韓合意に対して発言した人は一人だけ。
合意反対運動の側の慰安婦は全く登場させず、時間的にほんのすこしを割いて合意反対派の主張を流しただけで、番組全体では圧倒的に、合意容認派の主張ばかり集めたものでした。


しかも運動側は冷静でない、感情的だ、加熱している、人気取りだ、ポピュリズムだと批判を入れ込みました。国際合意を守るべきという上から目線で韓国を断罪していました。

 

この番組を見て、何が「当事者に寄り添う」だと思いました。当事者ということを搾取的に利用していると思いました。

この番組を制作した人は恥を知るべきです。NHKをやめて日本会議にでも就職して番組を作ればいいでしょう。


でも恐ろしいのは、ひどいと感じない人がいるということ及び、多分NHKでもこれはひどいなと思った人がいると思うのですが、そうした声が表に出せない状況になっていることです。
森友学園・愛国小学校建設事件の場合に、なんとなく政治家、首相の影を忖度(そんたく)したように、NHK・ETV・2001年国際戦犯法廷番組の改ざんでも、多くの関係者は口をつぐみ、声をあげた人はNHKを出ざるを得ませんでした。今回もまだ内部からはこの慰安婦問題番組がいかに偏っているかを告発する声は出ていません。

 

そして多分、かなりの人は、この番組のどこがおかしいのかもわからないほどに、右傾化した思想に頭がたやられている状況だと思います。


岩田明子解説委員という安倍お抱えの記者が、重宝な扱いをされてしまうようなNHKで、今回のような場組ができてしまいました。


検証番組はいつできるでしょうか?それは夢でしょうか?

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私は番組とか映画、ドキュメント作品が常に完全中立であるべきとは思っていない。むしろ基本はどんな作品でも偏りはある、それでいいという立場だ。


だが、国営放送が大本営発表になってはいけない。ジャーナリズムは権力のチェックの機能を持つべきで、権力側に寄り添ったゆがんだ番組を作ってはならない。少なくとも対立する見解がある問題の場合、両論を紹介し、民主的な議論が深まるような提供をすべきだと思う。

「政治的に公平であること」「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」という放送法の趣旨にそうべきだ。


NHKは半分公的なメディアであり、けっして政府のお抱え放送局になってはいけない立場だ。慰安婦問題では是非、慰安婦運動側の見解も紹介すべきだ。今後、そうした番組も流してほしいと思う。そういう思いで、今回、番組のおかしさをメモっておこうと思って、細かく記録しておいた。日本の視聴者の韓国社会と慰安婦の運動への偏見を助長するような番組は許せない。
NHKは、猛省してほしい。

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***
真に日韓両国の国民の理解を友好的に深めていくには、慰安婦問題が韓国の立場ではどう見えているかも知るべきだ。たとえば、以下の様な慰安婦に関する映画などをテレビ地上波で流していくべきだが、これらを流さないのは、偏っているといえないだろうか。
●『鬼郷』(チョ・ジョンレ監督、2015年韓国)
●「ガイサンシーとその姉妹たち」
慰安婦問題のドキュメンタリー映画『沈黙』
●「日本鬼子 リーベンクイズ」 

参考
2016-11-23
慰安婦問題を正面から扱った映画『鬼郷』
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2016/11/23/022612

 

http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2016/11/12/024028
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最後に一言。
こうした映画を見ないで、慰安婦の正しい本で勉強もしないで、産経新聞などのゆがんだ右翼的情報でわかっているつもりの人が多いのが日本の現状である。


そういうときには、NHKでは是非、一方的に右翼的な見解を並べて視聴者・世論を誘導するのではなく、中立公平に、反対側の意見も紹介してほしい。


まずは今回のクローズアップ現代+「韓国 過熱する“少女像”問題~初めて語った元慰安婦~」の検証番組を作るべきである。
恥ずべきことがないなら、検証してもいいだろう。
真の勇気、真の愛国心は、真実に向かうことから始まる。 

 

 

NHK・クローズアップ現代+「“少女像”問題」のひどさを確認するーーその3

 


●奥園「日本側は、法的にはもう解決済みなんだけれども、それを踏まえたうえで、当事者の人々をどう実質的に救済するかということ」でうごいているのに、韓国は正義に拘(こだわ)って現実的解決を遠のかせていて幼稚というような趣旨の批判を展開。それをうけてNHK女性アナが「正義の名によって当事者の思いが置き去りにされている(犠牲にされている)ことですね」という主旨でまとめる。


→ 典型的な、自己中の視点での問題の立て方での議論。
法的に可決済みということに固執しているころを「どうしようもない与件」とするのが間違い。
国が国家賠償するのが正義にかなうというのは当然の要求。なのに、この奥園氏は、それは現実的ではないという日本政府側の立場でしか考えない。悪いのは韓国側であるという典型的な自分が正義=己中発想。


もうひとつは、奥園氏の意見には、日本社会にある「正論ではなく現実的に」という主流秩序従属の発想がよく出ている。正義・人権ということが異常に軽視され、「それはタテマエに過ぎない」という扱いにしている。

 

泥棒が、「これは泥棒ではない」といったうえで、金をすこし返すから問題ないという書類にサインしろと言っているようなもの。現実的解決を目指すならそれもあるよねという発想。
泥棒したことを謝罪すればいいのに、いや現実的にそこにこだわらずに、泥棒が金を返すといっているんだから、これにサインしなさいよと言っている。泥棒の味方の弁護士さんの詭弁的な説得ですね。いま直ぐにこれにサインしないとあなたが生きているうちにお金もどりませんよ、かえって不利になりますよ、とおどしている、恥ずべき発想だ。

 

「高齢だ、時間との闘いだ」というなら今すぐ、合意反対側が求める点を踏まえた新しい合意文書を作ればいい。それはメンツをすてて、真の意味での未来志向で接すれば直ぐにできることだ。
ただ安倍政権はイデオロギー^的にそうしないというだけなのだ。日本の過去の歴史が間違っていたということを認めたくない。教育勅語は復活させたいし、天皇制を守り、戦争ができる強い国にしたいという思いから、「恥ずべき日本の歴史」を認めたくないと居直っているのだ。


性暴力を軽視して、慰安婦問題ごときで日本を恥さらしにしたくない、そんなことでいつまでもガーガーいうなと思っている。産経新聞が言うように右翼的な歴史の評価戦争を行っているのだ。だから日本会議などはこの慰安婦問題に拘泥(こうでい)している。
慰安婦の命の時間を利用して引きのばし、死ぬのを待っているのは日本側右翼側である。恥ずかしことだ。

 

運動する側の精神は、正義を捨てて金を受けるようなみじめな解決を受け入れるのではなく闘い続けて死にたいと思うようなものだ。金が目当てじゃない、尊厳をかけた戦いだ、誇りを持って生きるとはそういうことだ。

 

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●NHK アナウンサー「当事者の思いとは異なる形で少女像が設置されている」とまとめる

 

→何を勝手にゆがんだことを言っているのかと思う。非常に日本的右翼的な立場からの根拠なき決めつけ。

上記証言でも一人しか少女像については触れていない。お金を受け取った34人にちゃんと聞いたわけでもないのに、決めつけている。少女像のことはお金に比べてより一層、多くの人が撤去賛成とは言わないだろうと思われるのに、急に決めつけて話を進めている。非常におかしい。視聴者を騙す番組つくりである。

 

しかもナヌムの家にいる人を含め運動側の思いもまた当事者の思いのひとつである。少女像の意味や意義を全く語らず、検討もせず、まるで「少女像設置はむちゃくちゃなことの象徴」のような扱いをしている。


しかもこの番組のながれとしても、必然的な流れではなく、唐突に少女像に焦点を当てているのも、恣意的すぎる。この番組がいかに誘導的に、最初に決めた結論に導こうとしているかを示している。

 

日韓合意では「撤去させるよう適切に努力する」とあった。それ自体おかしいが、素直に見れば「努力する」と書いていあるだけ。だから韓国政府側はこれを重視していなかった。しかし日本側はこれを重視していて、この規定を入れることで後々使えると踏んですべりこませた。当時日本では、10億の金を出すのと引き換えだ、少女像撤去が金支出の前提だと報道されていた。


いま、日本は金を出して「日本は合意を誠実に履行したのだから韓国も合意通り、少女像を撤去しろ」と言っている。しかし韓国政府は、この問題は「努力する」ということであいまいにできたと思っていて、国民が反対するから難しいとい立場で留まっている。

その中でのパククネ大統領の罷免なので、日韓合意自体が死文化しており、少女像撤去はむつかしい状況。韓国国内でも慰安婦像少女像は30体以上が設置され増えている。
なのに日本は状況がわかっておらず、「約束したじゃないか」「またプサンに設置した」と怒っている愚かな状況。

 

私のブログで簡単に示したように、そもそも慰安婦像の意味を理解しなくてはならない。
「ブログ:慰安婦問題と慰安婦像」
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2017/03/13/170030

 

両国の友好と平和のしるしとして、慰安婦問題を忘れないという姿勢で臨むのがいいと思うので、教科書に書いたり、教育していくことが必要と思うし、慰安婦像を立てて忘れないようにするのがいいと思う。
慰安婦像が世界各地にあっても何の問題もない。広島の「同じ過ちは二度としません」という平和の誓いのモニュメントと同じ性質のものだ。
そして慰安婦像は、恥ずべき日韓合意など、ひどいことが行われている中で、適切な解決の方向に運動を進めていく象徴ともなっている。不当な「合意」への闘いの象徴であり、まともなものだ。歴史は、弱者の側からの闘いの歴史でもある。私は弱者の運動側に立つので、運動として慰安婦像を建立することに賛成する。

 

**


少なくともNHKの番組内で、こうした運動側からの「少女像の意義」が語られればいいのだが、全く紹介されずに、ただ意味が分からない、エキセントリックな運動の象徴のように扱われている。
これではこの番組は偏向番組と言われても仕方ない。

 

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日韓合意で少女像を撤去するとしたのに、なぜそれができないのか。その背景を探るといって映像。
大統領批判の運動が盛り上がっていることの紹介。
慰安婦像設置した学生のことばの紹介。「被害者は金や慰めを求めているのではなく、この問題の事実を歴史的・法的に認めることを求めています」
少女像を設置して「日韓合意は全面、無効だ」とシュプレヒコールする学生たちの映像。
それに対し地元自治体が設置を認めず強制撤去した。それがニュースになり全国から批判が殺到し、結局少女像が再度設置されることになった。という経緯の説明の映像。
この後、日韓合意の韓国世論の紹介。合意を破棄すべきが59.0%、維持すべきが25.5%。になっていると。
日本政府が大使一次帰国などの対抗措置。菅官房長官が、日韓合意を責任持って遂行すべきと声明。
韓国政府は、合意を遂行したい、少女像撤去したいと思っているが、大統領選をにらんだ野党は世論に迎合する動きを強めていると番組では紹介。

 

 

→ 「世論に迎合」とはよくも、NHK番組で言ったものだ。迎合とは「正しい態度ではないが、強いもの多数のものに媚びへつらって従う、賛成する」というような意味を含む非常に強い言葉だ。どうしてこんな言葉まで使えたのか、NHKのなかで、番組内容チェック機能が全く働いていないようだ。

 

韓国の世論(合意反対、少女像設置)の動きのなかにある「まともな意味」を受け取ろうともせず、いちおう反対派の言い分をほんの一瞬、少しだけ流しつつも、全くそれを受け流して、番組全体は、「慰安婦当事者の思いを無視して少女像を設置する野党、反政府勢力の政治的な運動だ」という見取り図で構成されている。


一貫して日韓合意のマイナス面が無視されている。
そしてこんな酷い合意を押し込んだのに、日本が被害者面している。「ぼくちゃんは約束を守っているのに、向こうは約束をまもってくれない」

 

じつはこれが日本政府の最初からの戦略であった。だから10億円を出して、「こっちは誠実に出しているのに」という被害者の演技ができると読んだのだ。
「韓国政府でこれに合意した政治家と役人」が批判されるのは当然だ。
バカな韓国政治家が日本に騙された、ということだ。

 

 

●「LOVE JAPAN」と書いた紙をもって「もう憎しみあうのはやめましょう。」という、少女像の前に現れた一人の韓国人男性の紹介。
それに対して、少女像を設置した運動側の学生が詰め寄ります。
「少女像の横に立たないでください。」「恥ずかしくないんですか」
こうした中、韓国のメディアのなかには冷静さを呼びかけるものが出てきたと紹介。
「韓国だけが日本との関係において過去から一歩も抜け出せていない」という「韓国経済新聞」社説を紹介。「選挙戦を控えた政治のなかで、極端な主張が数多くなされ、それがそのまま報道されていると警鐘を鳴らしている」と。
特派員も「元慰安婦たちを置き去りにした「合意破棄の主張」は無責任だとする論調がメディアのなかでも増えつつある」といった。

 

→ 韓国でも徐々に合意破棄の運動とは違う意見が大きくなっていると紹介しているが、バランスを欠いている。非常に日本の主観的願望が入ったまとめ方だ。
まず慰安婦像前に来た「LOVE JAPAN」と書いた紙持った男性は、全く正体不明であり、非常に例外的だろう。こうした人がたくさんいるわけではない。そうした人も一部いるだろうが、この例外的な正体不明の人を番組冒頭とここで、合計2回使って、ことさら大きく印象を与えるように取り上げるのは、都合のいいところを使っているという面がある。


またメディアでももちろん色々な論調はあるだろう。しかし日本で産経新聞がこう書いているということを紹介して、それがおおきな動きだとは言えないように、ほんの一部のメディアを取り上げてそれがかなり大きい意見のように言うのは、主観的誘導的だだ。その逆の論調の根強さを見ていくのが公平だろう。


日本の番組で、自分たちの方が正しいと思わせるように作られた番組は、内向きで、自己満足的で、およそ公平なジャーナリスムの作品とはいえない。まるで冷静な人は韓国でも「日韓合意に賛成している」かのようにもっていくのは、偏向した番組作りといえる。

 


●「和解・癒し財団」の紹介。世論に動じず、元慰安婦に寄り添う活動が大事だとしています。そこのメンバーのことば「厳しい批判がある中で34人が受け取った。元慰安婦は満足はしていないものの、(お金をもらって)ありがたいと思っています」

 

→「和解・癒し財団」をめっやめちゃ美化して紹介している。「和解・癒し財団」は、韓国政府が結んでしまった「日韓合意」を何とか遂行するために無理してその路線を踏襲し実行するところ。まさに政府の一部でしかない。そこを美化するというのは、多くの運動や国民に反している、一部の方を持ち上げているということ。
「和解・癒やし財団」の活動については、元慰安婦キム・ボクトゥクさんが知らない間に財団から現金が支給されたというようなことも暴露されているし、韓国政府関係者が被害者や家族に電話をかけ、食事や支援金をちらつかせて財団の発足式に誘おうとしたというような問題も指摘されている。しかしそういうことは今回の番組では全く扱われていない。

 

報道やルポは、少数派を取り上げることも大事だが、日本に真実を伝えるというなら、いかにこうした韓国政府「和解・癒し財団」の対場が政治的で、日本に都合よい方向で幕引きを図っているか、多くの国民からは支持されていないかも伝えないといけない。

 

運動側からすれば、「和解・癒し財団」は金で当事者とその家族に接して、なんとか体裁を取り繕うとしている、慰安婦の人たちの間に分断を持ち込み、こんなひどい合意で事を終わらせようとしている、韓国政府と日本政府の手先だと見えるだろう。

 

慰安婦の方に寄り添うとはどういうことか。
言葉だけで美化するのは欺瞞だろう。
韓国の反合意の運動側こそ、よりそっているという見方もできる。
「和解・癒し財団」のやっていること自体が、寄り添えていないともいえる。
つまり少なくとも多様な見方や立場があるといえる。

それなのにNHKはもろ手を挙げてこの「和解・癒し財団」側を賛美し、反合意運動側を糾弾的に扱っている。悪質な偏向番組であるというしかない。

 

つづく

 

NHK・クローズアップ現代+「“少女像”問題」のひどさを確認するーーその2

 

●そうした中、慰安婦・家族のなかには、日韓合意を進め、慰安婦像を撤去するべきだという人もいました。
寝たきりの90歳代の元慰安婦Bさんの家族がインタビューに答える。
母親はむかしの傷で苦しんでいると。
「やはり日本側が本人に会って直接『申し訳なかった』とひとことでも謝罪してくれたら、死ぬときに気持ちが和らぐと思うのですが、ここまで時間がかかってしまった以上、お金をもらったことで終わりにしてほしい、お金を受け取ったのだから、少女像は撤去しなければならないと思います」


→ この家族のことばをどう評価するか。番組では、当番組の結論の「慰安婦像撤去の声がある」ということを証明するもののように利用していたが、この家族のことばからは、あるあきらめ、高齢になってしまった思い、いつまでも抵抗していても当事者であるおばあさんはもう寝た切りだし・・・という思いが伝わってくる。


しかも今回の合意がひどいものとは十分にはわかっていない様子だ。今回の合意では、安倍首相は口先ではお詫びというが、けっして韓国にいって当事者の元慰安婦には詫びないといっている。当事者に会いたくない、直接謝罪はしたくないというようなお詫びとは何なのか。
安倍首相は、日本の右翼勢力などに「裏切りだ、屈服した」ととられてはまずいと思い、本心から謝罪を正式にはしないために、アジア女性基金と同じく、「正式な謝罪ではないごまかしの謝罪」で済まそうとしている。だから韓国の人が求めているものとは違うのだ。

 

安倍周辺は、韓国に行って慰安婦の人の前で謝罪することを明確に拒否している。そうする必要はないといっている。それが合意の正体だ。
10億円というわずかな金を韓国の財団にだして、個人への賠償金ではないと言い切っている。これを韓国では理解していない人が、合意に賛成している。たかだか10億円であいまいにことを済まそうという悪知恵の塊が「日韓合意」だった。韓国の反合意運動側はそうした姿勢に怒っているのだ。

今回のNHK番組は、この大事な点を示さず、認識のあいまいな慰安婦家族のたったひとつの意見を利用して、安倍政権側の言い分ばかりの番組にしている。この偏向ぶりはすさまじい、といえる。


そもそも、慰安婦像についても、恒久的に設置してもいいものである。それをどうして撤去しないといけないのか。金をもらったら撤去しないといけないというのは、人権の観点での解決ではなく、取引の観点に過ぎない。少女像が未来に向けた平和のモニュメントなら、なくすべきではない。家族に無理に「撤去」を言わせているこの構図がおかしい。

 

まとめるならば「慰安婦・家族のなかには、日韓合意を進め、慰安婦像を撤去するべきだという人もいました。」という言い方は、かなりの人がそういっているかのようなニュアンスで伝わる言い方だが、今回の番組でそれを言っているのはたった一人である。お金を受け取ったことと、少女像撤去に賛成するのとは違う。ほんのひとりの例を使って、恣意的な結論を言うのはゆがんだ番組であり、公平客観的な番組ではない。


中国に連れていかれた別の元慰安婦Cさん
ナレーション「世論が自分たちの思いと裏腹に、日韓合意破棄に傾くことにやりきれない思いを抱えています」
慰安婦Cさん「私の人生は苦労ばかりで悲しかった。慰安婦が苦労してきたことを世間の人は理解していないのに、少女像設置の騒動のようなことをしている。(日本からもらった10億円を)返すべきといってますが、私は返したくありません。本当に胸が痛みます」

 

→  番組冒頭で紹介された発言がこのCさんの言葉だったとわかる。
「自分たちには苦労があるのに、それをしらないであんな騒ぎを皆が起こしている。本当に胸が痛みます」という部分は、筆舌に尽くし型自分たちの苦しみを他人は知らない、経験していない者にわかるわけがないという嘆きとしてはよくわかる。

 

しかし、いま韓国の世間で行われている反合意の運動は、慰安婦の苦しみのようなことを二度と起こさないための反戦争の運動であり、また反「性暴力」の運動だ。だからその真意が伝われば、Cさんと意見がこの点で対立するものではないだろう。

 

次に、お金のことについては混同がある。運動側が言っているのは、今回受け取った個人の金を返金しろと言っているのではなく、日本政府が財団にだした10億円を国として返金しろと言っているのだ。生活に困っている普通の人なら1000万円ものお金がもらえるといわれればもらいたいのが普通だろう。それを「返せ」といわれるのは嫌だろう。その意識に付け込んでの誘導を感じる

10億円で日本の思うような打ち止めの合意にしようというう「悪魔の金」を返して、再度平等で対等な話し合いをしようといっているのが韓国側の運動だ。韓国側が「返したい」というなら返してもらって再度、ちゃんと多くの韓国の人が納得できるような合意を結べばいい。

 

それをいやがるということはいかに、2015年日韓合意が「大事な点が抜けた20点くらいの作品」であったかを示している。日本自らが、あの合意が慰安婦当事者を含め多くの韓国の人の納得と合意を得るものではないということをわかっているから、再交渉したくないのだ。いいものという自信があるなら、再交渉しても同じものになるだろうに。


韓国の大統領が変わろうと変わるまいと、もし日本が言う真の友好的な永久的な解決の枠組みならば、堂々と同じことを韓国の人々に言えばいい。本当に日本が謝罪するいいものなら韓国は受け入れ、「よく日本は態度を改めた、それを受け入れる」というだろう。

 

だがあの「合意」は日本は態度を改めていない。実は2015年合意と同じものを結ぶということは、あれもこれもしませんよというものなので、上手くいかない。韓国側が教育とか、正式な謝罪とかを求めて70点、80点の合意を目指せば日本は嫌がる。つまり日本はほんとうには何も譲りたくないし、態度を変えたくない。ただ、もうこの慰安婦問題を今後言わないという確約がほしく、少女像をなくして終わりにしたいだけ。そのためなら〈補償ではない〉という名目さえあれば10億円どころかもっと多額でも出すだろう。

 

そういう事なのに、NHKの今回の番組には、全く違う方向に、視聴者を引っ張っていく。まるでナチスの宣伝プロパガンダ番組だ。


スタジオに静岡県立大学の奥園秀樹氏を呼んで話をきく。
慰安婦の人の自分の思いが韓国社会にわかってもらえていない」というまとめ方をした。

 

→ 今までの取材映像から、「慰安婦の人の、自分の思いが韓国社会にわかってもらえていない」というまとめ方をするのがまたまたゆがんでいる、恣意的なミスリード。間違った結論である。
わずか3人の元慰安婦と家族の取材で、しかも、そのうち2人は当事者自身は合意についての意見を語れていない。家族の思いもお金のことも絡んで複雑である。運動側への誤解も「合意」への浅い理解もある。


そうした一部の意見の断片から、まるで、「慰安婦の人」と「韓国社会」がずれて、慰安婦の思いが置き去りにされているという見立てをしている。この構図は全く真実に反する。
それはこの番組の偏った構図に過ぎない。

 

 

●「なぜ韓国で慰安婦当事者の声が届かないのか」と質問して奥園氏が答える。
「7割を超える人がこの合意を受け入れてくださったことは重く受け止めるべき」

 

→ 7割の家族が金を受け取ったことと合意を受け入れたこととは別であるのに、意図的にごまかしているのがまずおかしい。しかも慰安婦ではなく家族が受け入れたことをごまかしているし、量で見て反対している人の質、その意見自体を見ていない。


私から見れば、アジア女性基金の時と同じように、金という力で無理やりに事を終わらせようとした酷いもののように思える。反対意見を無視し、強引に7割もの人に家族というルートも通じて金を受け取らせ、政治的に推し進めたことがひどいと思う。
韓国大統領が変わって、この合意が見直されるだろうが、その時に、お金を受け取った家族も、また態度を変えていく可能性はある。最終的に日本が過ちを認めたと聞いていたのに、そうではなかったと知って、「騙された」という人が出てくるだろう。罪つくりなことを韓国政府と財団は行ってしまったのである

 

また奥園氏の「受け入れてくださった」という言い方は、「合意」で打ち止めとしたいと願う日本政府の立場に立った言い方になっていて、中立的な学者の言い方ではなくなっている。
学者たるもの、客観的というなら、日本政府側オンリーで語るのではなく、せめて中立的に語るべきだが、この奥園さんはそうしたことも意識できないほどナショナリスティックに自分の偏ったポジションを前提化している。

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●奥園「問題は、当事者が金を受けとっていることが報道されないことだ」「決して多数ではない反対の声だけがクローズアップされていく」「当事者を無視した合意だという誤ったイメージがひとり歩きしている」と分析。

 

→これは非常に偏った見方のオンパレードである。韓国では通じない。すべて日本の政府側(もっと言えば日本の右翼の見方)の言い方そのものだ。奥園氏は政府や右翼の代弁者なのか。


韓国では、奥園氏は「問題が分かっていない」と大いに批判されるだろう。お金を受け取った側にも多様な思いがあることを踏まえて運動が行われていることをみずに、「運動側が当事者を差し置いて、事実を隠してエキセントリックに反対のための反対をしている」という、日本の政府や右翼にとってとても都合のよい構図で、ことを認識している時に出てくる言葉が、この奥園氏から繰り出されている。

 

そもそも「けっして多数ではない」という言葉をメモをみながら強調するところに、この「日本政府の立場を擁護する偏向した番組づくり」を二人三脚でおこなった人なんだなということが見て取れる。「当事者を無視した合意という誤ったイメージ」というのも同じだ。


「当事者が金を受け取ったことを言えないのは、差別偏見ゆえに元慰安婦ということを隠している人が多いから」ということが無視されている。

 

まあ学者・大学教員というのはこの程度の人が多いからとくには驚かないが、私からみれば、慰安婦問題という歴史にもジェンダーにも政治もかかわる大問題を、よくもよく知りもしないでテレビ番組で語れるものだなと、その《勇気》に呆れた。

ちゃんと研究している人や長年運動している人たちからくる批判が予想できないのだろうか。

無知ゆえに恐れを知らない強みか。あるいは特に政治的に右翼の立場を選んでいるということか。分かっているならそういう立場もあるだろうが、その人だけをスタジオに呼ぶのは偏っている。せめて反対意見の学者も入れるべきだろう。


もし奥園氏が、主観的には中立のつもりで、いかにこれが政治的なあるスタンスとして偏っているかがわからないならば、学者としては失格だ。それさえも自覚できないバカなのか。

 

奥園「(韓国では反対運動のために)合意そのものに対する理解がいっこうに進まない」

→よく言うよと思う。日韓合意に対する正しい認識が広がっていないのは日本だろ!正しくわかれば、奥園氏のようなことはいえない。韓国では合意の本質への正しい理解が広がっているから合意に反対(合意破棄の意見)が広がっていると理解できる道があるとわからないのは、立場ゆえに目が曇っている。

 

 

●奥園「慰安婦の人は高齢で先は長くないから時間との戦い。それなのに韓国の一部の運動が抵抗して、解決を邪魔している」「慰安婦の人自身が、自分たちの問題で社会が対立しているのが忍びない、子どもや孫に少しでもお金を残してやりたいと思っているんだから、その思いを尊重してすぐに日韓合意の線で終わりとすべきだ」といった趣旨の発言。

 

→ これも勝手な妄想をベースに話している。多くの人にお金がいるのは当然だが、それなら日本政府がちゃんと補償として払えばいい、それならすぐに運動側も受け入れる。それをしないで、「ひどい性質の金」(毒饅頭≪どくまんじゅう≫ですね)を出すから混乱が広がっている。

韓国の運動側の問題ではなく、そのような対立を引きおこすような欠陥だらけの「日韓合意」が問題の解決を止めている。


時間がないから一刻も早く、対立の原因となっている「合意」を見直せというならともかく、時間がないから、「とにかくこの毒饅頭でも受け取れ」(この日韓合意で終わりとしろ)と強制するのは、強者が時間や金をちらつかせて相手に不利なものを受け入れろと攻めよっていることと同じ。


これがわからないというのは、あきれるほどの鈍感さといえる。こういう傲慢さが解決を遠のかせている。


NHKの今回の番組は、日本の一部の右翼的な人には気持ちいいものあろうが、日韓の対立を減らすのではなく、増大させるだけだ。韓国でこのNHK 番組を字幕付きで紹介すれば、「そうだったのか」と和解の方向に進むのではなく、日本はなんて自分勝手に捻じ曲げているのかと怒りがさらに大きくなるだけだろう

そういう番組だとわからないとしたら、この番組を制作したNHKのディレクターは愚かであるとしか言いようがない。でも実は右翼的な確信犯の意識で作っているのだろう。
問題はそういう偏ったディレクターの番組を偏りすぎていると見抜くチェックができないNHK 全体の問題である。

 

つづく

 

NHK・クローズアップ現代+「“少女像”問題」のひどさを確認するーーその1 (全4回)

 


―――NHK番組・クローズアップ現代+「韓国 過熱する“少女像”問題~初めて語った元慰安婦~」の個人的検証―――

 


2017年1月24日に、韓国の〈平和の少女像〉(以下、少女像、あるいは慰安婦像)と日韓「合意」を取り上げた「韓国 過熱する“少女像”問題~初めて語った元慰安婦~」がNHK番組「クローズアップ現代+」の枠で放映された。
しかし番組は、非常に問題のあるものだった。


すでに私のブログで、これへのいろいろな団体の批判は紹介しているが、今回、私は、番組の流れを細かく見て個人的なツッコミコメントをしておきたい。
長くなるので、4回に分けてブログに載せる

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
すでにこれに関して触れた私のブログ
2017-01-31
NHKの慰安婦番組のおかしさを指摘する申し入れ
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2017/01/31/214721

2017-01-31
NHKの慰安婦番組のおかしさを指摘する申し入れ  その2
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2017/01/31/220202


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
以下、番組内容を伝えるところでは冒頭に「●」をつけ、私のコメントは「→」の後に書くことを基本として記述していきます。番組内容要約は私なりに省略して主旨をつかんでまとめています。


なお、このブログでは、慰安婦当事者の立場に寄り添い慰安婦に対して日本政府の国家謝罪を求める運動側、「日韓合意」に反対している側、少女像設置等を通じて韓国政府・日本政府に反対する運動側をまとめて、「反合意運動側」と呼びます。

 

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●まず、番組では「過熱する少女像問題」と名付けている。

 

→ ここで「過熱」という言葉を使うところにもうバイアスがある。適切な反対運動ではなく過剰になっているという評価のニュアンス。次に

 

●「自分たちの思いを韓国社会はわかっていないのではないか」と、れまで固く口を閉ざしてきた元慰安婦の女性が初めて取材に応じて胸の内を語った。
そして元慰安婦の人の声「自分たちには苦労があるのに、それをしらないであんな騒ぎを皆が起こしている。本当に胸が痛みます」

 

→ 導入に、番組内容全体のポイントのことばを紹介しているが、それがこの言葉。ということで一人の元安婦女性の思いをもって、いまの反「日韓合意」運動に批判的なニュアンスで行うのだなと思わせるところから番組は始まる。

 


●釜山の少女像設置での反対運動の声の後に、「もう日韓で憎しみ合うのは辞めましょう」という一人の青年の声を取り上げる。

 

→こうした人物は韓国では非常に少数だと思われるし、あとで触れるように正体不明の人物だが、番組では早くもここにこの正体不明の人物の映像を入れることで賛否が拮抗しているかのような扱い。イメージとしては、「感情的に興奮する反合意運動側、少女像設置側」に対して、冷静な意見を言う人というもの。

 

そしてナレーションで「少女像問題の真相に迫ります」という。

 

→ 以下の番組では「真相」ではなく、日本政府の見解に沿った偏った番組作りをしているのだが、まるで隠された真実がこれだというような作りで始めている。本当に真相を伝えるならいいが、実は伝えない偏向番組だったのに。

 

●次に日韓合意を簡単に3点にまとめて説明するフリップ。その後歴史的経緯を示すフリップ。
「ようやくまとまったのがこの2015年の日韓合意でした」といって、いいものであるかのように紹介。

 

→しかしここでは、「この日韓合意の問題点、この合意に何が足りないか、何が避けられているか」が示されていない。
だから素人の人は、日本が謝罪もしているし10億円も出しているし、かなり日本が歩み寄って「解決した」という合意だから「いいものだ」というイメージを植えつけられる。


この冒頭での決めつけがおかしい.合意締結当時から大反対が韓国で起こり、日本でも慰安婦支援運動をしてきた人たちからはすぐに批判が続出した。

この合意は、運動側が求めているものを全部否定したものであった

日本政府が戦争賠償に関しては解決済みという枠を踏襲するものでしかなかった。国家賠償はしないというものだった。そして慰安婦像撤去まで条件にいれていた。また日本政府ではなく韓国政府・「和解・癒し財団」が当事者や運動側を説得する(金の支払いなどの事業を行う)ようになっていて日本政府がすべきことを免除・免罪した。そして最終的に不可逆的に終了と言って、「今後慰安婦問題ではもう何もいうな」と約束させるものだった。


そうした非常に日本政府に都合のいい「合意」であった。韓国政府は能力が低く、その意味を理解できず、政治的に敗北して合意してしまい、韓国国民から猛反発を当時から今までずっと受けているということ。だから次の大統領はこの合意を再度見直すことになる。


そういう欠陥品、問題だらけの「合意」なのに、日本のマスメディアはこぞって日韓政府のこの合意締結のうごきをいいものと紹介した。まったく政治的センスがおかしい対応がこの時点でもあった。

 

参照
2015-12-28
慰安婦問題 なぜわからないのだろう
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2015/12/28/000913

2016-03-18
『「慰安婦」問題・日韓「合意」を考える』ブックレット
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2016/03/18/011307

2015-12-31
日本軍「慰安婦」問題に関する日韓外相会談に対する弁護士有志の声明
2015-12-31
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2015/12/31/022450

「蒸し返し」という表現、たかが10億円、しかも、少女像撤去と引き換えという、やくざまがいの態度
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2015/12/31/025130

 

 

 

●「支援事業として元慰安婦に一人当たり1000万円支給されることになりましたが、当時生存している46人中34人が受け取りの意向を示しました」「しかし韓国ではこうした元慰安婦たちの声が伝えられないまま、合意反対の運動、合意破棄を求める世論が強まっています」と伝える。

 

→ まず、日本政府はこの合意にあたって、10億円は韓国の政府の活動(和解・癒し財団)に出すものであって、慰安婦への賠償として出すものではないといっていた。だが、このNHK番組の説明では、まるで日本のだしたお金で賠償として慰安婦の人に各人1000万円づつ渡すかのように伝えて、大事な対立点をあいまいにしている。これが大問題。本質的問題点を隠しているから。

 

次に、慰安婦の方のなかには高齢で、自己判断が難しい人もいて、その中で家族が受け取るといったような人もいるのに、そこもあいまいにして慰安婦の多数派が合意に賛成してお金を受け取るというようにイメージ操作している。しかも、明確に合意に反対し、お金の受け取りに反対している元慰安婦もいるという事実(その主張内容)にもまったく焦点を当てない。


そもそも、この反合意運動は、金が目当てではなく過去の戦争、その中でのひどい性的虐待、戦時性暴力のひとつとしての「従軍慰安婦」を真摯に反省し、正式に各慰安婦に国として公的に謝罪し、国家として経済的にも補償し、これを記憶にとどめ未来に同じことが起こらないように教育していくこと(教科書に書くこと等)などを日本に求めているものだ。
経済的な補償はその証明としての一部に過ぎない。内容がなく金だけ受け取れでは絶対に受け取りたくない人がいるものだ。

 

同時に、いろいろな事情で、とりあえず1000万円がもらえるならもらおう、もらいたいと思う人もいるだろう。
その人が、本当の意味で日本政府が謝罪したのではないと知っても、そのことも含めて合意に賛成するかというときっと違う人も多いだろう。
ただ韓国の政府の代理人である財団の職員などが、ぼやーと「日本が謝罪してお金を出してきました。韓国の交渉の成果です」とかいってお金を差し出せば、「それは良かった」といって受け取るひともいるであろう。
日本は全く従来の立場のままでこの合意をしたということを伝えないまま、お金を受け取らせた面があるということだ。

 

そういう韓国政府の意向をくんだ団体が無理して34人に受け取らせたという問題もあるのに、そこは隠ぺいして、以下に何度も出てくるように、
「韓国では被害者の多くがお金を受け取ったことを市民が知らされていない。だから日韓合意に対する反発が続いている」
というストーリーで、この全体をとらえて番組を作っている。それがもうここでも出始めている。大問題と言えよう。

 

 

メディアの取材に初めて応じた元慰安婦の女性のことば紹介
過去の日本語の歌など歌う元慰安婦Aさん。
その家族がAさんに言う「お金を1億ウォン受け取ったよね」
慰安婦Aさん「誰が1億ウォンもらったの?」
家屋「このように話しても、(当人は)なんだかわからないのです」
ナレーション:90歳を超え認知症の症状が出始めたため直近の記憶が不鮮明になっていました。
家族は本人から何らかの補償を受けたいという意思を確認していたため、合意を受け入れました。
家族「母は、日本が謝罪して補償してくれるなら、それ以上は望まないといっていました。しっかりしているときにもらっていれば、本人も気持ちを伝えることができたはずなのに、今は(おかねをうけとった)意味さえわかっていません」
家族「母も(お金を受け取った)事実を明らかにすれば、『あの人は慰安婦だったらしいよ』と周りから差別的な目で見られ、子孫までも不名誉になってしまうから隠してきたのです。そのため、金を受け取っても堂々とそれを言えないのがつらいです。心の中にしまい悩んでいます」

 

→まず、慰安婦のことばというが、本人は合意のことなど理解していないAさんの例。そして家族は、「日本が謝罪して補償してくれるなら、それ以上は望まない」といっていたということを根拠に金を受け取ったという。

しかし、この合意が、日本の真の謝罪でないということをどこまで理解しているのか。非常にグレーゾーン的な事例を冒頭に持ってきた。Aさんがいっていた「日本が謝罪して補償してくれるなら」ということを2015年の日韓合意は満たしていない。家族はそのことをわかっていないようだ。


このAさん家族の例を持ってきて、この番組を作っているところがおかしい。いいかげんなことを根拠に「合意に賛成している元慰安婦と家族」というストーリーにしているのはおかしいことが、ここでよくわかる。

 

つまりこの事例ではまず本人は明確に合意に賛成しているわけではない。代理人である家族が金を受け取った。しかもその理由が、大雑把なもので、上手く言いくるめられて、「日本政府が謝罪した、個人に補償した」とまちがって思わされて金を受け取った可能性が高いようなもの。


家族は、慰安婦への差別を主に心配し嘆いているのであって、積極的に合意自体をそれほど評価しているとは思えない面がある。よってこの事例で、「合意に賛成しているのが当事者だ」ということにはならない。少なくとも非常に弱い事例であり、一例に過ぎない。

 


番組では、慰安婦は韓国で差別されてきたのでカミングアウトできなかった事実があるという話の後に、急に、(それとは別問題であることをまるで同じことのように)言いだす。「口を閉ざす背景には、日本からの支援を受けたこととで厳しい世論にさらされた過去がある」
といって1995年の日本のアジア女性基金の説明。アジア女性基金をまるでいいもののように紹介。

 

→ 上記したように、「慰安婦が韓国で差別されてきたこと」と、「アジア女性基金のつぐない金を受け取って批判されたこと」は別なのに意識的に混同させている点で、全くの悪意ある間違った番組作りをしているといえる。

慰安婦だったことへの差別は、正義や人権の観点からよくないことであるが、現実にはあっただろう。それは1995年以前からあった。1990年にある慰安婦がカミングアウトするまで、韓国でも当事者は声を出せなかった。

なのに、今回の番組では、声を出せないのは「1995年のアジア女性基金のお金を受け取ったことへ火hンがあるから」のようにいっている。

事実は、お金を受けとったことへ批判があるから当事者が声をだせないのではない。少なくともそれは「慰安婦への差別・偏見」の主因ではない。
番組のこの展開は視聴者を騙す手法である。大きな問題点である。

 

アジア女性基金は、日本政府の正式謝罪でなく首相個人の謝罪の手紙であり、日本国の賠償金でなく、民間からの募金で集めた金を少し渡すといういいかげんなものだった。当時金で問題を隠ぺいするといって大きな反発を受けた。そのため受け取らない人も多かった。今回の番組で、アジア女性基金の問題点(欠点)を言わない点は、「最も問題ある点」のひとつである(ここは日本の主要メディアの弱点。上野千鶴子さんまで近年アジア女性基金を評価してしまった)。
次にそれを受け取ったことでの批判と慰安婦への差別を混同させるのも間違い。


●番組ではナレーションで、95年にアジア女性基金から支援を受け取った元慰安婦が厳しい批判を受けたと紹介し、そうしたことをした「一部の市民団体やメディア」がおかしかったように伝える。

 

→ 「一部の市民団体やメディアの反発」というように一部に限定するが、それは大きな韓国社会の意識でもあった。そこを隠している。しかも運動は、うけとった人を標的にしたのではなく、日本政府を主たる標的に攻撃していた。その運動側の主張の言い分をちゃんと伝えていないで、運動側が一部で振り回しているように伝えるのが、番組として一方的に偏りすぎ不十分な点。

 

2015年、両国がぎりぎりの妥協点をさぐって妥結した日韓合意が、いいものであるというニュアンスで説明を続ける。

 

→ ここでもまたこの「合意」がいかに「運動側が求めているものを全部否定したものであるか、そして慰安婦像撤去まで条件にいれているか、また日本政府ではなく韓国政府・財団がこの問題の矢面に立たないといけない、手を汚していかないといけないような構造になっているか」を隠している。

「ぎりぎりの妥協点」というが日本政府側が妥協した(不利益を受け入れた)とは思えない。今回の日韓合意で日本側が失うものはほとんどない。10億円など政府予算規模からすれば「はした金」であり、金を出したということで頑張ったという言い分もたつ。恩を着せられる。しかもその金は個人への謝罪・補償ではないと限定している。まったく日本側は譲っていない。これで最終解決だ、今後は文句言われないということを得られるなら日本政府・右翼には「大勝利」だ。「ぎりぎりの妥協点」という評価をつける点でまちがっている。


合意直後、日韓合意をよかったと評価する人が韓国内で43,2%いたが、「しかし今、韓国内では日韓合意を破棄し、10億円を返還する動きが強まっています。」と嘆くナレーション。ニュアンスは「合意」はいいもので最初は賛成が多かったのに、いま韓国はおかしなことになっているというもの。

 

→ 実は、合意直後でも、「合意」への反対の方が多かった。数字としては、批判する人が最初でも50.7%いたこと(反対の方が多かったこと)をグラフではみせているものの、口頭ではそれより少ない43%に焦点を当てて、ごまかしていた。最初から批判のほうが多かった。
しかも最初は、韓国政府もいいものを結べたと思い、そう伝えるほどだったから、表面上のことばの一部を取り出して「日本がついに謝罪して、10億円払うことになった」という報道が一部でなされた。それを聞いて詳しく内容をしらない韓国国民が賛成したのが多かったのだ。実は日韓合意が、従来の日本の不誠実な立場を踏襲し、韓国側が不利になる内容だったと知らされていなかった時点での43%を使うとは、あくどい番組作りである。

 

つづく

 

森友問題(18)

 

●最初は維新、しかし2013年9月は近畿財務局側の働きかけ

2011年7月頃 森友学園側が私立小学校設立を希望。
2011年9月(橋下徹知事時代)には、籠池氏がこの基準について府に直接、見直しを要望。
2011年11月 大阪ダブル選挙。松井一郎が知事に当選。橋下徹は府知事から市長に転出。
2012年4月、大坂府は松井知事時代に基準を緩和
2013年夏 現予定地(問題の国有地)の取得を近畿財務局に申し出。
2013年9月12日近畿財務局が大阪府へ訪問「(学校設置の)許可をしたという文書を回答してくれるのはいつ?」
2013年10月30日大阪府から近畿財務へ電話で「森友学園との(土地取得の)話し合いの進捗状況はどうか?」
2013年11月ごろ、近畿財務局が大阪府へ再度訪問、自治体への紹介文を持参 
2013年12月ごろ、近畿財務局が大阪府へ再度訪問


2014年10月に森友がボーリング調査
2014年10月31日 森友学園が、大阪府に小学校設立認可申請書提出。

2014年12月18日、大阪府の私学審議会が認可の議論を始め、継続審議に。
2014/12/24に、安倍総理と松井知事、橋下徹氏が食事。
2015年1月27日に臨時の審議会 急きょ、条件付きで「認可適当」との答申
認可者は実質上、松井知事
2015年2月10日、国有財産近畿地方審議会が定期借地契約を了承。

2015年8月26日に森友学園が「地下埋設物が発見された」という。
翌日㋇27日に近畿財務局と大阪航空局が現地確認に行く。

1週間後の9月3日に安倍総理が、近畿財務局の上役の財務省理財局長(迫田氏)を官邸に呼び出して何かを指示。
翌日9月4日、安倍総理が安保法案で忙しい国会会期中なのに大阪に行く、
同日、9月4日、近畿財務局と大阪航空局と小学校建設会社所長が打ち合わせ
(その資料は廃棄したといって隠ぺい)
同日、9月4日、国土交通省の 「平成27年サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」の採択プロジェクト(費用補助事業)に決定。 6000万円の補助金
翌日、9月5日、昭恵氏が右翼幼稚園で講演をし名誉校長になる。

2015年9月 近畿財務局「森友学園との紛争も避けたいので、場内処分の方向で協力お願いします」と発言
2015年12月に埋設物除去工事が完了
2016年3月に籠池氏が「場内処分」のことを知る
2016年3月14日 鴻池事務所経由
2016年3月15日に、鴻池事務所の仲介で籠池が財務省理財局の担当室長と面会
2016年3月24日に土地購入を正式に申し入れ

2016年度~ 大阪府の私学の認可権限を 教育庁 に移す。
2016年5月 ゴミ撤去費用を1億3000万円国が森友に払う
2016年6月20日に大幅値下げの1億3400万円で売買契約(10年契約)
2016年 豊中の木村市議が情報公開請求したら真っ黒な文書。すべて隠されていた。
2017年2月 アッキード事件勃発。

 

 


大阪航空局のいいわけ
参議院予算委員会のメンバーが、大阪航空局から国有地が鑑定価格から大幅に安く売却される原因となったゴミの存在を確認したか、問いただした。
 共産党・辰巳孝太郎議員「実際に掘っている時にそのゴミが出ないと、なかなか補償できるかわかりませんよね」
 大阪航空局の担当者「工事写真を入手しましてみていただくと、あらゆるところから出ているという現場の確認できておりますので、我々としてはこれをエビデンス(=証拠)として、深いところから出ているというふうな判定をした」

→ この証拠という写真を精査すべきだろう。

 

 

 ●また「資料がない」 
、近畿財務局はこの問題が発覚した2016年2月以降、森友学園の籠池理事長と複数回にわたって面会していたことを明らかにした。ただ、具体的に何回、面会したかなど詳しいことについては「精査して提出していく」と述べるにとどまった。
それ以前については資料がないとした。
何時も、やばいものは隠している。自衛隊と同じ。

 

 

●言いわけ
参議院予算委員会のメンバーが、大阪府庁を訪れ、認可を審査した経緯などについて当時の担当者から聞き取り調査を行った。
 民進党・福山幹事長代理「政治家もしくは政治関連、関係者からの働きかけなり、問い合わせの事実があったのでしょうか?」
 大阪府の担当者「そういった事実は一切ございません」
 福山幹事長代理「大阪府側に何ら働きかけはなかったということですね?」
 大阪府の担当者「そういうことでございます」
福山幹事長代理「安倍首相の昭恵夫人が名誉校長を務めていたことで審査が甘くなったのではないか」
大阪府側「昭恵夫人が名誉校長を務めていたことは承知していなかった」

→ 全然本当のことを言っていない。化けの皮を剥がないといけない。

 


●籠池氏の弁護士は、電話はなかったというが・・・
菅野完氏「理事長および理事長夫人は、顧問弁護士の方から佐川理財局長から電話があって『10日間でいいから身を隠してくれ』と言われたと」
 「十日間隠れていろ」と指示されたということについて、世間は籠池氏の弁護士は嘘をついていなくて、籠池氏が嘘をついているという意見が多いようであるが、それはわからない。
この弁護士は、権力に絡む問題で自分が間に入ってしまって、下手な発言をすると自分の将来が吹っ飛ぶと思って、真実を語らずに逃げたとも考えられる。

 


●100万円寄付
「(籠池氏が)安倍(晋三)首相から、(昭恵)夫人を通して100万円をもらったと。
まずは全面否定しているが、最悪、安倍政権は、昭恵夫人が全くの個人で出したという話にしたいのだろうが、「主人からです」といって、総理夫人として渡しているので、安倍の責任は逃れられない。
安倍の妻が名誉校長で、パンフレットにも載ってほめていて、講演もしていて、100万円もカンパして応援している。維新の松井知事や橋下もついている。鴻池もついている。、麻生の影もある。右翼、日本会議の面々もついている。
こんな案件を官僚が断れるはずがないということ。

 

 

●大谷氏などの見解
稲田防衛省の切り方を何とか森友=安倍案件とつなげずにやりたいということで、文書隠ぺい問題が今出てきた。稲田を日報問題できろうということ。

NHKなどでも詳しく取り上げるので、首相側から稲田をこれで切ることのゴーサインが出たと思われる。
今すぐでなく、いいタイミングで切るだろう。安倍の責任が問われるがそこは切り離すだろう

 

 

●いいところついてるーー迫田と松井にまずは責任問え
菅野氏は、籠池理事長に取材を集中させるメディアを批判。「責任は政治家と役人にある」と指摘し、2人の名前をあげた。迫田英典・元理財局長と松井一郎大阪府知事だ。

 

●維新、橋下をあがめていた籠池

塚本幼稚園で配布した保護者への手紙には、「橋下前大阪市長とは平成26年に両陛下が京都から鶴見区においでになったときに、現大阪府知事松井一郎氏とともに奉迎させていただきました」

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森友学園問題(17)


●安倍首相が100万円、瑞穂の国小学校建設に寄付していた
教育勅語を使い、外国を差別し、文書偽造による補助金搾取、詐欺、虐待など次々、問題が指摘されている幼稚園、保育所を運営している森友学園の小学校を夫婦で応援するとは、安倍首相は、その責任を取って辞めるべきである。

 

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●松井知事の言い訳―――責任の擦り付け合い


大阪維新の責任が明確になりつつある中、松井知事が何とか責任を逃れようと以下のように、財務省のせいだといっている。
松井「(大阪府が認可適当とした背景として)国の国有地売り渡し審議会にかけるために、大阪府として見込みを発表してくれと言われたので認可適当とした。あえて国から大阪府の私学課に何度も(官僚が)足を運ばれて(頼まれたからそうした)。(大阪府は、)本当に国が土地を(森友に)売るなら、大阪私学課としては、認可を出しますよということで(協力した)」
松井は以前は、私学審が決めたことだし、教育長が決めたことと逃げていた。然し実質は松井の意向で大阪では通した。

松井の言い分は半分正しい。国が動いたのはほんとうだろう。だが維新も積極的に動いた。認可適当と出したからすべてが動いていった。国が土地を売るからというが、形式的には国が課したり打ったりしていない段階で、認可適当と出したのは大阪府、松井知事。維新の責任は逃れられない。

 


大阪府私学審議会会長・梶田氏の言い分


松井知事とともに、私学審で強引に認可にもっていった梶田は、いまになって言いわけしている。
森友学園大阪府事務局(私学課)が調整して、私学審には認可基準に合致するような資料しかでないようになっている。だから我々はそれを信じて認可相当とした。行政のスタッフが書類が正しいかどうかなど調べるべきもの」

しかしこれは責任のがれ。会議で疑義も出ていたのに、怪しいところを条件付き認可相当と業因にしたのは梶田だから。松井知事の意向をくんで動いていた。

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森友学園問題(16)

色々あるが、まずはこれだけ。 維新の関係も浮き彫りになってきたし、政治家や官僚の名前がはっきりしてきた。

 

●現役閣僚が、籠池に100万円レベルの金を出していた。
こうした右翼学校を作ってくれ、応援しているという意味らしい。この籠池の証言が本当なら大問題。

 

●籠池理事長は菅野氏に「(2月下旬ごろ)財務省の佐川宣寿・理財局長から理事長の顧問弁護士に電話があり、10日間でいいから身を隠してくれと言われた」と説明したという。


なお顧問弁護士はこの話を否定し、顧問弁護士を辞任した。

 

●籠池理事長が外国特派員協会で会見を開く予定だったが、当日になって延期された。この背景に、圧力があったことも一因と、菅野氏。

 

 

 ●稲田大臣:夫だけでなく自分もかかわっていた
稲田大臣が森友学園の代理人をした2006年の準備書面がある。法廷にも出ていた。
籠池氏と稲田氏は2年前に自民党会館で会っている。
稲田は「WILL」で大阪で教育勅語を教えている幼稚園があるということを肯定的に紹介していた。
2007年には籠池夫婦から政治献金も受けていた。

関連情報 菅野完
http://lite-ra.com/2017/03/post-2989.html

 

●同じ日の契約書で3通りあるのがおかしい
 記者会見でもなんでもっと記者がその場で詰め寄らないのかと思うが、見積書などでは補助金もとれないし、同じ日の契約書は金額が一つの一通でないとおかしい。業者にも責任。詐欺罪で問うべき。私文書偽造でもある。
批判できない人は頭が悪すぎ。逆に言うと相手を混乱させる言い方が籠池一家は得意。

 

 

●認可適当
森友は金が全くないから財務的に無理と見られていたのに、認可適当となった。松井知事は認可適当と出したのは、国、近畿財務局から言われたから、出したと言いだした。たとえ言われても出すのがおかしい。
借入金ある森友学園が基準緩和を頼んで設置申請だせるようにしたのも大阪府、松井知事。
国からも言われたのも事実だろうが、いっしょになってこの右翼を応援したのは大阪維新

 

 

●泥沼化
「国が更地で買い戻す」買といっても、森友にもう金がないこと、違約金、ほんらい地中のゴミが撤去された状態で土地が戻ってくるはずであるが実はそうなっていない問題、様々なところから・双方からの裁判がおこるであろう問題(塩漬け?)、元親からの裁判、愛国小学区に通わせたかった親側からの裁判、出した補助金の支出の回収、森友学園から工事代金を払ってもらっていない業者の問題など、いろいろ絡む。業者は金をもらえないから裁判するだろう。
維新と中央官僚、双方が無理して推し進めたから矛盾だらけ。

 

 

●幼稚園が特別支援教育をしているということで10年にわたって大阪市から1億円以上補助金を得てきたが、本当に、障害児を受け入れていたか、退園させていなかったかという問題などがある。

 

 

●二重補助金取得の問題
 園長専任でないといけないということと、もう一つの方でも補助金うけていた。

 

● 木村豊市議が、財務局を大阪地検刑事告発

これのゆくえ、注視。

 

●鴻池氏のパーティーで、麻生財務相にも2回会って写真も撮っている。

 

●右翼思想にかぶれた怪しいオッサンということは少しでも話せばわかるし、幼稚園の教育実体を見ればわかる。だからこれまで講演してきたり視察したり、協力した人には責任がある。

首相が、「教育に対する熱意は素晴らしいと聞いている」と称賛し、「私の考えに非常に共鳴している方」とまで言ったこと、妻が名誉校長になったことの責任は大きい。

 

 

●8億円はあり得ない
 いま積まれていた盛り土には、若干の生活ゴミが混じる程度の土が目算で2000立方メートルほど置かれている状態であった。仮にこれをすべて産業廃棄物として処分したとしても、大きく見積もっても1億円もかからない。当初の見積もり時に前提としていたゴミの混入率である47.1%とすれば、その半額以下だ。8億円はあり得ない。
1万2200立方メートルの残土を搬出し、汚染されていない土を1万1100立方メートル搬入するというけいさんということだが、そんなことはしていない。

 

● 問題は豊中市の案件にとどまらない可能性もある。愛媛県今治市岡山理科大学獣医学部を新設予定の加計学園(岡山市)、千葉県成田市に4月に新設される国際医療福祉大学医学部の不動産取引でも、価格算定を巡る疑義が持ち上がっている。

 

 

麻生財務相と橋下維新代表がかかわっている
鳩山邦夫事務所参与の肩書を持つ、川田裕介氏は、自分が近畿財務局に口利きをしたといっていたが、この人物は麻生太郎財務相と関係があったがそのことを隠していた。川田氏は「新建産業」(大阪・茨木市)という会社で働いていた経歴を隠していたが、ここは、『麻生セメント』の特約販売店で、社長の奥下幸義氏は、麻生財務相の有力な後援者。川田氏は社長の次男と以前から飲み友達で、営業の仕事をするようになった。塚本幼稚園に昭恵夫人を招くきっかけをつくったのは、PTA役員だった川田氏だった。つまり、麻生氏と川田氏と籠池氏にはつながりがある。
鴻池元官房副長官は麻生財務相の側近中の側近。川田氏は近しい人に“本線の麻生―鴻池ラインに辿り着かせてはいけないから、俺が防波堤になる”と電話をかけているという情報がある。


奥下一家は、政治とのかかわりが深く、妻の素子さんはずっと、橋下徹大阪市長の後援会長。奥下社長の長男、剛光氏は、橋下前大阪市長の特別秘書を務め、現在、大阪7区における日本維新の会衆院選候補者。
維新・橋下と籠池と川田のつながりも見えてくる。

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慰安婦問題と慰安婦像

 

慰安婦像を嫌がる理由がわからない


私は、過去の戦争、その中でのひどい性的虐待、戦時性暴力のひとつとしての「従軍慰安婦」を真摯に反省し、謝罪し、国家として経済的にも補償し、これを記憶にとどめ未来に同じことが起こらないように教育していくなどが必要とおもう。
だから両国の友好と平和のしるしとして、慰安婦問題を忘れないという姿勢で臨むのがいいと思うので、教科書に書いたり、教育していくことが必要と思うし、慰安婦像を立てて忘れないようにするのがいいと思う。


慰安婦像が世界各地にあっても何の問題もない。広島の「同じ過ちは二度としません」という平和の誓いのモニュメントと同じ性質のものだ。


そして慰安婦像は、恥ずべき日韓合意など、ひどいことが行われている中で、適切な解決の方向に運動を進めていく象徴ともなっている。不当な「合意」への闘いの象徴であり、まともなものだ。


そうした運動の進展を嫌がるからこそ運動つぶしを目的として、慰安婦像を目の敵にしているのが日本政府なのだ。其れに洗脳されている国民、メディアが情けない。

歴史は、弱者の側からの闘いの歴史でもある。私は弱者の運動側に立つので、運動として慰安婦像を建立することに賛成する。

 

 

 ●反日という言葉

韓国大統領が変わるということで、日本のメディアでは、どちらかというとリベラル系系のメディアでも、「こんどの大統領は反日の主張をしている。困ったことですね。慰安婦問題でも後退しますね」などといっている。

 

まず平気で「反日」というような「もともと右翼が使ってきた言葉」を使うところまで来ているということ、その偏りに自分で気づいていないほど全体が右傾化していこと、「右翼mediaの主張が浸透している/常識化していること」がうかがえる。

 

日韓合意の間違い/ひどさがわかっていないが故にゆがんだ認識になっている。チャンと向き合って相手側が納得する話なら大統領が変わっても話し合えるはず。相手が怒るような「合意」がおかしいと素直に思えないような、状態。「一回結んだだろ。この契約守れよ!」といって脅すようなものが未来に向かって平和で友好的な関係を作る「合意」と言えるだろうか。おおくの運動側の人が合意していない、政府の一部が勝手に結んだ「合意」だから韓国国民の多くがこの合意を認めていない(だから慰安婦像に賛成する)のだ。

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●韓国の状況
日本のゆがんだ情報ではなく実態を知ることが大事。
2017年1月14、15日に、韓国から挺対協の尹美香代表が参加し、韓国状況報告をしたとのこと。
全国行動のHPにっている。
http://www.restoringhonor1000.info/2017/02/2017114-15.html

 

そこで、以下の部分は、「NHKクローズアップ現代+韓国過熱する“少女像”問題初めて語った元慰安婦」などが、「韓国では被害者の多くがお金を受け取ったことを市民が知らされていない。だから日韓合意に対する反発が続いている」「受け取った被害者たちがバッシングを受けることになる」といった情報操作をしていることに対する、反論と言われています。


<以下、尹美香代表の発言から抜粋>
幸いにも、「和解・癒やし財団」がハルモニたちに1億ウォン(約1,000万円)ずつ支給したと発表しても、(ハルモニたちに対する)韓国世論は悪化していません。私たちが何を心配していたかと言うと、もしや受け取ったハルモニたちに対して韓国世論が悪化したりしないだろうか、「被害者たちがあの汚いお金を受け取った」とか、そういう認識が出るかもしれないと非常に心配していたのですが、(そういうことは)一切ありません。


なぜかと言うと、お金を支給するにあたって「和解・癒やし財団」の理事長がとった行動とか、外交部がハルモニたちにどういう形で接触したのかとか、そういったことがメディアで毎日のように暴露されてしまったからです。

 

ですから、「悪いのは韓国政府だ」と世論は考えています。日本政府は賠償ではないと言っているのに、病気のハルモニや年老いて寝たきりのハルモニ、またはその家族たちに会って、これは賠償だ、日本政府が謝罪をして賠償したのだと嘘をついて支給をしたとか、拒否しているハルモニに会って、例えば水原に暮らす安点順ハルモニに会って、どういう嘘を言ったかというと、「これが始まりだ、このお金を受け取って、お金を使って恨(ハン)を解いて、その後で謝罪を要求すればいい」そんな風に嘘をついたということが、ハルモニたち自身が知らせて来ることで暴露されてしまうわけです。

 


ですから、そのような過程を、報道を通して見守ってきた市民の間で「政府が悪い」「和解・癒やし財団が悪い」「これは和解と癒やしではなく暴力だ」、こういう認識が出来上がっていたので、むしろ被害者たちを保護しなければならないという声が挺対協にも伝えられて来ています。

 

 こういう過程を見て来たので、「正義記憶財団」の理事会でも、「1億ウォンを拒否したハルモニたちは本当にすごい、1時間も2時間もこんな風に懐柔されたのに、よく拒否することができたものだ、私たちでも根負けしたのではないか、このハルモニたちに何か賞を出すことはできないだろうか」という意見が出ました。
私は、この意見には賛成できませんでした。なぜかと言うと、拒否したハルモニたちを表彰したら、受け取ったハルモニたちに何か問題があるかのように、相対的にそのように見られる可能性があるからです。

 

 

●間違った怒り
プサンに設置された慰安婦少女像問題で、安倍首相をはじめとして多くの日本人が怒っている。政府は対抗措置として一時帰国中の長嶺安政・駐韓大使らの帰任を当面見送るとしたまま。

●ヨーロッパに初めて慰安婦

 ●韓国の地方議員が竹島(韓国名・独島〈トクト〉)への少女像設置に向けた募金運動を始めている。

 

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森友学園問題(15)

 

●資料、メモはある
官僚が資料を破棄したというのはあり得ない。もししていたら上からの命令がないと無理。この契約は3月末までに学校ができないと買い戻す条件があるのだからまだ完了していない。また土地代金も10年かけての分割払いだから、完了した契約でもない。こんな当たり前はわかっているのに、無理に隠している。国会は茶番。

 

 

内部告発がないのがおかしい
官僚組織でトップが政治判断で隠ぺいしているわけだが、下部の一般公務員はじつは事実を知っているものが多くいるだろう。なぜ本当のことを言わないのか。それは真実を言うと出世できないと思て黙っている。つまり、出世のために、内部告発もせず、嘘を見逃し、不正、せいじてきスキャンダルを隠ぺいすることに加担している。子個人女生きかtが問われる問題。そして多くが情けない生き方。

 


山谷えり子
稲田防衛省以外に、山谷えり子の名前が出てきた。
山谷えり子(バックラッシャーの一人、第2次安倍内閣拉致問題担当相)の事務所で半年ほど籠池の息子がカバン持ちをしたことがある。
山谷が自民党から参院選比例代表に出馬する頃。日本会議が初めて選挙で推薦したのが山谷。椛島有三日本会議事務総長に連れられて、東京の事務所で紹介されたのがきっかけ。

 
中山成彬・元文科相は森友の愛国幼稚園に視察に行き、講演にいっていた。

 

● 籠池が安倍首相を後援会に呼んでいたが、急にキャンセルになると籠池の長男の携帯電話にお詫びの連絡が入った。


●稲田大臣の父親が右翼活動家
籠池が稲田の父と知り合い、付き合い
籠池理事長は、稲田防衛省の父である、右翼の、椿原(泰夫)氏と親しくしていた。

稲田防衛相が数年前、大阪のホテルで開いたパーティーの発起人に籠池氏が名を連ねていた。
籠池夫婦が大阪市住之江区で保育園をやっていた時に理事会を乗っとられ、弁護をお願いしたのが稲田防衛相の夫、稲田龍示先生だった。顧問弁護士のような感じで、息子も龍示先生の事務所へ両親と行っている 

 

 

●はしごを外された
籠池氏の親族によると、籠池夫妻はこれまで、親しくしていた政治家、大阪府などに『はしごを外された』『籠池つぶしで大きな力が働いている』と言い、弱音を吐いていた

 

●理事長を辞めないと、捜査当局が動くというメッセージを政府から受けて、籠池は決断したんだろう

 


大阪府の対応が異常
道徳の時間が100時間を超える計画だったのに認可相当としたのがおかしい。提出した建築費の資料がデタラメだったのにチェックしなかった。土地を確保していない段階で、大阪府私学審議会が、森友学園の小学校を「認可適当」と答申した(2015年1月)のがおかしい。維新の圧力が背景にあった。

 


●国有地を森友学園がボーリング調査
大阪府私学審議会が、森友学園の小学校を「認可適当」と答申した2015年1月や、土地の有償貸付契約を結んだ2015年5月。ところがそれより前の2014年10月に、まだ国有地だったのに森友学園は土地のボーリング調査を行っている。おかしい。
大阪府と政権中枢とそれを受けた官僚が認可が下りることを前提に話を進めていたということ。

 


大阪維新が持ってきた
自民党国対幹部のはなし。籠池氏の話は元々、大阪維新が持ってきたもの。橋下(徹)大阪府知事時代に籠池氏から陳情されて、その後、私立小学校の開設条件を緩和したんだし、大阪府が認可適当としなければ近畿財務局、大阪航空局も協力しなかった。大阪府議会で百条委員会でも開いて、籠池氏を証人に呼ぶのがスジだろう。(週刊朝日 2017年3月24日)

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●国が主導した
森友学園と国の「危険な共謀」仕組まれたゴミ混入率が意味するものとは?」
近藤駿介 (マネーボイス 2017年3月5日)の指摘はもっともなもの
http://www.mag2.com/p/money/35316?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000115_sat&utm_campaign=mag_9999_0311&l=jef02f76e2

 

大事な点は、森友学園に国有地を売却したことによって、国も森友学園も「地下埋設物が実際に撤去されたか確認する義務」から解放された格好になっているところ。


もし、森友学園が定期借地契約のままで学校を建設していたとしたら、土地の所有者は国のままであるから、国には「地下埋設物が実際に撤去されたか確認する義務」が残る。


したがって森友学園側が土地購入を要望したということになっているが、こうしたことを考えると、何かしらの理由によって森友学園の小学校設立の認可をする必要に迫られた国側が、国有地の払い下げを条件とした可能性がある。


その他、「9.9メートルの深さから杭打ち工事に支障をきたす生活ゴミ等が出てきた」というのもあり得ないし、ゴミ混入率が47.1%というのもおかしい。この数字は8億円値引きの数字を出すために逆算されたもの。


地中障害物撤去工事と土壌改良工事が完全に終わる前に「形質変更時要届出区域」の解除に踏み切るのもおかしい。杭打ちを行わない部分の深さ3.8メートルまでの埋設物の撤去費用が二重計上になっているという問題もある。

 


●籠池氏の妻は逮捕されて最高裁まで戦って敗訴して30万円の罰金をはらっていた


リテラ
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主流秩序・ジェンダー秩序の講義を受けて学生が本気で告白したこと

 

主流秩序・ジェンダー秩序の講義を受けて学生さんたちがレポートでいろいろ自分のことを語っています。
面白いものがあると思うので、よければ見てやってください。


3つの大学のものです。

◆『主流秩序・ジェンダー秩序の講義を受けて学生が本気で告白したこと―――A大学・ジェンダー論講義のレポート(学生本NO5)』(電子書籍、2017年3月)

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◆「主流秩序概念を使って自分を見つめたら―――学生さんの本NO6」(電子書籍、2017年3月)

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◆『私はこの講義を受けるまで深く考えたことがなかった―――主流秩序と私』(電子書籍、2016年12月)

 

 

これらは、「アマゾン」のHPで「伊田広行」あるいは「イダヒロユキ」あるいは本の表題で検索してもらえると見つかります。1冊1ドル、110円程度です。

 

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 「はじめに」を紹介しておきます
はじめに

本書は、ある大学の2016年度ジェンダー関係の講義のレポートの一部である。
主流秩序概念と突き合わせて、様々な学生の考えが語られていておもしろい。ぜひ読んでほしい。

 

まず、小さなお子さんや高校生までの子どもを持っている親御さんや先生たちに読んでほしい。あとでこういうことを子どもたちが書いてくるということを知って、主流秩序への適応だけを押し付けるような関わりをしていないか、してこなかったか、反省してほしいと思う

 

次に世間一般の人、日本はいい社会だと思っている人に、こんなに多くの若者がいろいろな主流秩序にとらわれ苦しんでいるということを知って考えてみてほしい。
ジェンダーに関しても問題がないと思っている人に、こういうかたちでの、ジェンダー秩序へのとらわれがあるのだと知ってほしい。

 

多くの若者が、様々な序列構造にとらわれ、差別、いじめ、弱肉強食は仕方ないと思っている。こんなにも人と比較して自己肯定感を低くしている。こんなにもダイエットや化粧・かわいくなることにとらわれている。学歴にとらわれている。そして自信を奪われたり、変な優越感に囚われたりしている。

序列があること、格差があることを当然と思っている。どうしようもないとあきらめている。
苦しさに目を向けていない。頑張り切れなかった自分が悪いと思っている。
格差がある社会に無関心である。

 


内部告発などしたら自分も会社も不利になるから、黙る方がよい。そんなものだと思っている。自由や正義より安定だという。競争しかない。
相手を蹴落としてでも上昇しなくてはと思っている。
だから競争で負けたものが下にいて格差があっても仕方ない、努力不足だと思っている。太っている人は努力不足と思っている。

 

 

そういうことをそのままに、それに向き合わずに、多くの大学の授業が行われている。むしろ主流秩序の上昇をあおった授業が数多くなされている。そこに切り込みたかった。

私は、ジェンダー論を、自分から切り離しての「学問」にしているようなことに違和感があった。初期のフェミやリブの勢いがいつの間にか減ってきていると感じていた。賃金格差がありますよとか、国際的な男女平等ランキングが低いですよ、それは女性の政治家や起業家が少ないからですよといったことを知って、少し外国の理論家の概念をつけて、もっと女性が活躍しよう、というような今の体制と親和的なジェンダー論に違和感がある。美しくなること、結婚制度への批判性が低下し、自ら有名になって活躍しようとするような「ジェンダー論者」もいる。

 

 

それはまたまた勝ち組女性を養成しようとしており、ジェンダー秩序を強化しているではないかと思う。親の期待・承認欲求問題や能力主義成果主義を問わないで、男と互角に対抗して主流秩序・ジェンダー秩序の上位に行こうとするような、高い講演料を受け取っていることを恥をもって顧みないような、男女共同参画ジェンダーを語る人たちに違和感を持った。

 

 

それでは美人でコミュニケーション能力が高くて賢くて活躍して、いい男と結婚する人生がいいと言っているようなものだ。それができる女性は一握りで、全員がそうはなれない。なぜならそこは主流秩序=偏差値構造だからだ。パート女性も失業女性もいる。美しさの序列で負け組の女性、結婚しない/できない女性もいる。性的マイノリティの多様な「女性」やその周辺的なあり方の人もいる。

 

男女二分法に乗って勝ち組女性のためのジェンダー論や、インテリが小理屈をいって自分が主流秩序の上位に行くための道具になっているようなジェンダー論(ジェンダーを語る論)になっているものもあるのではないか。主流秩序を意識しないと、そうなりやすい。

 

 

そしてそんなジェンダー論が魅力がなくて、何か大事なことに切り込めていなくて、日本社会全体や多くの大学においてフェミニストの観点、ジェンダー論に人気がなくなっているように感じる(もちろん、一部、面白いジェンダー論を展開している人はいると思うが)。

 

 

世間はジェンダーフリーなどという言葉をほとんど忘れているし、それが目標とも思っていない。「女性が活躍しましょう」と言って、エリート女性を増やせばいいと思っている。フェミニストって誰、ああ一部のうるさい女性ね、と思っている。女子学生も。(もちろん、素朴な男女平等志向の学生もいるが、全体の雰囲気はバックラッシュの後の日本社会は、性差別反対とは全く違う水準で動いている。)男女平等・女性活躍とかは言っても、親の期待にそうということでジェンダー秩序は強く再生産されている。

 

で、私としては、自分の生き方の変更も反映して、自分なりの主流秩序論(ジェンダー秩序把握)と結びつけるジェンダー論の講義を行った。学生さんたちの反応を読めば、どうも毛色が違うジェンダー論だったんだなとわかるだろう。学歴やダイエットや就職や恋愛や収入ということが、親の期待、世間体、人との比較競争、幸福感というものを通じて根深く各人に巣喰っている。そこにジェンダー再生産がある。男女平等と自分が矛盾しているということを自覚しない状態。そこから考えていくジェンダー論。

 

 

こういうジェンダー論があってもいいと思う。ジェンダー関係の教員・研究者・活動塚などは、もう一度、心を出発点に戻し、一から考え直し、ここにあるなにやら新しそうな切り口に耳を傾けてほしいと思う。主流秩序論の提起を受け止め発展させていってほしいと思う。

 

幸せとは何か、女性(男性、LGBT、各人)の自立とは何か、を主流秩序の上昇ではない形で考えるジェンダー論。ドランクドラゴン鈴木さんの意見に共感する学生が多い現実から出発し、そこと本気で向き合うジェンダー論。


「おかしいと思うことがあっても、しょうがない、まぁいいかで済ませ、考えることをしてこなかった」。これを問いなおすジェンダー論。
いい大学を目指すこと、いい会社への就職、おしゃれし恋愛し結婚すること、子どもを持つことを深いレベルで問いなおすジェンダー論。

 

 

短い講義で、急には消化しきれなかった学生さんも多い。テキストについても、ちゃんと読み込んでいる人は一部だ。でも変化は始まっていると感じる。考え始めていると。
今までとは異なる水準で自分の囚われとしてジェンダーをとらえていこうとする試みの一端を見ていただきたい。

 

数日の集中講義で、こんなにも考え始めている。変わる可能性を潜在的にもっていると感じる。こうしたことを投げかけ、考えさせてこなかった日本の教育や親や学校、社会の責任は大きい。安倍やトランプや橋下や石原が人気があるという事実に、どう対抗するかという問題だ。

 


ここを問題としなくては、フェミニズムも、女性解放も、ジェンダー平等、セクマイの解放も、そして社会の民主化も、ないではないかと思う。
いまの社会の権力者、たとえば安倍政権にすり寄って少し「成果を獲得」するという現実主義的戦略もあるだろう。過去、戦争中、労働組合も女性活動家も部落解放論者の仲にも、その路線をとるものはいた。で、あなたはどうするのかということだ。

 

「底の浅いインテリ・評論家たち」が論じるようなフィールドでは放置されてきたこうした領域からの各人の変化の重要性を訴えたい。

*** 

森友学園問題(14)

 

虐待の疑い
大阪市の学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長が関係する「高等森友学園保育園」(籠池氏が代表を務める社会福祉法人「肇國舎(ちょうこくしゃ)」が運営) で、決められた時間内に給食を食べられない園児に対し、椅子の上に給食を置き、正座して食べさせるなど、虐待を疑わせる行為があった疑いがあるとして、大阪市は近く、児童福祉法などに基づき保育園に立ち入り調査する方針を固めた。


別の補助金を不正取得
「高等森友学園保育園」が勤務実態を偽り、運営補助金計約1000万円を不正に受給した疑いもあり、市は調査を始めた。保育園の園長を務めているのは籠池氏の夫人だが、夫人は森友学園が運営している塚本幼稚園でも副園長として勤務しており、これは補助金の条件である園長が業務に専従するということに反していた。

 

維新政治家2人と籠池の癒着「強行したら絶対にお前ら潰すからな」


また別の維新の政治家、2人の名前が出てきた。
維新の大阪市議・村上栄二氏(39)=東淀川区選出=と市位謙太市議(35)=淀川区選出=が籠池泰典理事長と一緒になって無理筋の脅しをして計画を撤回させた。


大阪市淀川区の塚本幼稚園に隣接する公園を「幼稚園が独占的に球技に使用している」とする地域住民の声があり、市が公園内の緑地化を計画したところ、大阪維新の会市議2人と籠池氏が反対し、市が計画を撤回していた。


塚本幼稚園は2008年以降、隣接する新北野公園の西側スペースで体育の授業の一環として、市への届出なしに園児にラグビーやサッカーなどの球技をさせていた。市は条例で、公園で他人に危害を及ぼす恐れがあるボール遊びを禁じ、催しの際には事前に市に届け出るよう規定している。平成2010年4月大々的な球技ができないようにする緑地化(花壇や植樹)をしようとしたところ、着工直前に維新議員と籠池らが強く反対した。

村上氏は2012年2月のブログに「(市は)完全に嫌がらせに加担してるやんけ」「強行したら絶対にお前ら潰すからな」などと市側を非難する内容を書き込んでいた。

 


様々な経緯があって、今年ようやく東側に花壇を設けることになった。自民党議員がこうした経緯について「地元は緑地化を望んでいるのに、幼稚園だけの反対で花壇の設置に5年もかかった。地域と公園のトラブルを把握していなかった市に問題がある」と指摘。「議員の関与があったのか」との問いに市の担当者は「複数の維新市議から要望があった」と答弁した。

 

●維新の責任が大きい

これで、維新の関わりが又大きくなった。

まず認可基準を緩めたのが橋下、松井。

そして維新として上西議員に、「塚本幼稚園・森友学園を応援しろ」と命令した。

そして口利きした維新議員。

そして今回の籠池のために動いた維新議員二人。

 

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昭恵夫人の活動への苦しい言い訳
政府・官僚は、塚本幼稚園で行われた講演会に、総理夫人が行き講演したことは私的なことだが、同行していた政府職員は公務を担っていたという、苦しい答弁を続けている。私的な行為に公務員がしごととして同行するのはおかしい。


政府は「2015年9月5日については、確か土曜日であったと思うが、勤務時間外だったので、これは職員の私的活動に関すること」と答弁していたが、それは嘘だった。実際に随行した職員には時間外手当が支払われていたので、あとで職員の行動は公務ということだと訂正した。つまり税金が使われている。


なお、もし同行職員が仕事として手当をもらっていないとしてもおかしい。昭恵夫人が勝手に私的な使用人・私物のように利用していたということになるから。


菅直人総理夫人の伸子さんも東日本大震災の被災地にボランティアに行くなど、とても活動的だったが伸子さんには常勤の政府職員は付いていなかった。個人的に秘書をひとり雇い、その人がスケジュール管理などをこなしていた。被災地へのバスにも、ひとりで乗っていっていた。


 玉木氏の見解 「事務方は初めから、昭恵夫人への随行を公務と見なしていたに違いない。しかし安倍首相が最初に『妻は私人だ』と言ってしまったものだから、それにあわせて急ごしらえで、随行も“私的活動”としたのだろう。ただそれでは職員が事故にあった場合は労災適用もできないなど、数々の問題が生じてしまう。よってやむをえず、見解を訂正したのだろう」


総理夫人という肩書
総理夫人という肩書は大きな影響力を持つ。ましてそこに政府職員も同行している。威厳がついている。だから多くの団体や個人が近寄ってくる。昭恵夫人は簡単委名前を出し、今回はいかがわしい森友学園の宣伝や金集めに利用された。昭恵夫人の責任は大きい。安倍の第二のスキャンダルになり掛けている加計学園関連にも名誉園長になっている。
昭恵夫人が「私人」であるというのは無理がある。

 

 

たむらあやこ『ふんばれ がんばれ ギランバレー』

 

ハートネットTVでたむらあやこさんのはなしをきいた。
『ふんばれ がんばれ ギランバレー』の作者

 

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マンガも読んだ。壮絶だった。痛み、動かない、たてない、歩けない。僕なら自殺しただろうなと思うほど。

神様がいないことが証明されている。

 

 

めちゃめちゃ苦しい病気の毎日の中で、それでも家族や友人に思いをはせること。
そして「たむら脳内会議」であきらめないで生きると気持ちを切り替えたこと。

 

一番したいことは何かを考えて、そのために生きるとした。


治る、治らないでなく、くるしい人は自分だけじゃないと思って、何が何でも漫画を描きたいと思って、リハビリの日々。

 

具合が悪い時はどんな言葉も届かない地獄。風邪などでも一挙に最悪になる。
普通でいられるという奇跡のような瞬間。


馬の絵をほしがってくれた病気の子のために彼女は馬の絵を描く。

発症からマンガを描けるようになるまで10年。

 

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彼女が、なんとか生きて、絵を描ける今があって、「生きているうちに、頭の中のものを出し切りたい、できるだけ」、という姿勢に、学ぶものが多かった。

 


僕などぼやーとしすぎて無駄に生きている。

 

彼女は言う。
もしこの病気にならなかったらどんな人生になったっだろうとたびたび考える。
何回考えても、いまよりくだらない人間だっただろうと思う、という。

 

前向きになれず、落ち込むときも、クールダウンの時間と思おう。

 

自分が寝たきりになっときに後悔したのは、
「もっとまわりのひとをたいせつにすればよかった」という思いだそうです。

後悔しないよう、日ごろから周りに感謝し、大切にし、自分のために趣味や好きなものを見つけて、一人でも多くの方によい人生を送ってほしいと願います、という。

 

また明日から、ただ、丁寧に生きていこう。と。

 

ガタロさんもそうだが、ちゃんと生きている人の前では、私の〈たましい〉がしゃんとする。

『ふんばれ がんばれ ギランバレー』、おすすめです。

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DV問題での米国のワンストップセンター

 

「第19回 全国シェルターシンポシウム2016in大分」で話されたケーシーさんの講演がネットで見れます。
DVに関心がある人は見る価値があります。

 


私は、以下のようにメモを作りました。

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講演はWANサイトでみれます。
下記URLまたは、WAN基金のコーナーから

https://wan.or.jp/article/show/7109