ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

デートDV防止全国ネットワークのHP開設に向けて

デートDV防止全国ネットワークのクラウドファンディングのために、 応援メッセージを書きました。

https://readyfor.jp/projects/ddvbousinet/announcements

よろしければご協力ください。


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DV/デートDV/ストーカー事件が相次いでいます。メディアで報じられるほどの大きな事件の下には、報道もされない多くの暴力が存在しています。

若者がデートDVのことをただしく学ぶことなく、従来のカップル単位の恋愛観にのっとって、DV /ストーカーとおもわずに加害行為をしてしまっている現状です。ですからDV法/ストーカー法をかえるなどして、予防教育を義務化し、悪化防止/再発防止の体制を整えなくてはなりません。加害者対策として加害者プログラム受講も義務化しないといけません。シングル単位の「別れについての教育」を行わないといけません。その為には、思いを同じくする者がつながって全国的な意思として政治に要求していくことも必要でしょう。また今日、今から少しでも相談体制を充実して、一人で被害にあってもがいている人に手を差し伸べないといけません。

その一歩を始めているデートDV防止全国ネットワークにご参加・ご協力をお願いしたいと思います。

まずは、若者への伝わりやすい全国ネットワークのHPを制作する資金を集めるクラウドファンディングにご協力ください。

伊田広行立命館大学非常勤講師、DV加害者プログラムNOVO、『デートDV/ストーカー対策のネクストステージ』著者)

大森氏への応答その2

大森氏へ

昨日まで用事で忙しくしていて反応が遅くなりました。応答させていただきます。

◆基本スタンスについての問い

大森氏の朝日新聞掲載の意見についてやり取りしていることを、前向きなこととして受け止めるために、私も時間を割いてちゃんと応答していきますね。

大森氏の意見の背景にはどのような思想やスタンスがあるのかとまず考えたい(知りたい)と思います。 大森氏は憲法学者ということですので、人権派なのかもしれないですね。ですからまずそこを教えてください。

何を「人権派」「リベラル」というのかももちろん幅広い理解があるでしょうが、でも現実的にはおおむねわかりますよね。人権派憲法学者なら、私との共通土俵のうえでの話し合いができるかと思います。大森氏が人権を大事にすべきと思って、その一例としてDVや両親親権や面会交流について真剣に研究されてのご意見を述べておられるなら、結論は違っても真摯に話し合いができると思います。「馬鹿な学者」というようなレッテル貼りで相手を攻撃することが目的ではないので。

人権派といってもセックスワークや労働運動についての様々な立場があるように、人権派のスタンスとしても、離婚や面会交流や加害者プログラム等についても意見の相違があるのは当然と思っています。

共同親権とか面会交流について主張する人の中には、実は「人権派、リベラル、サヨク等が嫌い」、「フェミニストが嫌い」「なんでもDVといって家族を破壊するフェミニストが嫌い」「ジェンダーフリー等といって伝統的な性役割分担を批判して文化を壊すやつらが嫌い」「DVなんていうが金をとるためのでっち上げがほとんどだ」「夫婦のことに外部が口出しするな」「女のやっていることのほうがひどい」という人々もいるので、大森氏がそれと近いのかどうか、どういう立場でああいったネトウヨなどが好む主張をされたかを聞いているのです。 その意味で、大森氏は、まず人権派の立場に立っておられるのかどうか教えてください。

その他を含めて総合的に判断したのちに 「馬鹿な学者云々といった私に対する無礼な表現は訂正願えませんか? 」とおっしゃる大森氏の要求にどう答えるか判断させていただきたいと思います。

◆DVの実態を知っているのか

私の批判の投稿の根底には、「大森氏のような主張をするのは『DVの実態、それに伴う離婚/離別をめぐっての諸問題(ストーカー、殺人事件など)』をわかっていないのではないのか」という思いがありました。 でもそうではないかもしれないのでお聞きします。DVをめぐる諸問題のことはよくわかっておられるのでしょうか。DV被害者の苦しい実態――養育費さえ受けとっていない人が多い、いつまでも攻撃される、DV被害の後遺症に苦しむ、子どもへ悪影響で苦しむ、経済的な困難に陥っている等々―ーーについてご存知なのでしょうか。

あまりDVのことはよく知らないし専門でもないが、憲法を研究する一学者として、共同親権にすべきなのに反対する人がいておかしいなあと思った程度で、世間の人を啓発したいと思って人権擁護の立場であの意見を書かれたのでしょうか?

もしDVのことをよく知らないまま、この複雑で現実的には深刻な問題に「手を出してしまった」という程度なら、やめていただきたいと思います。世間をなめていると思います。

ジェンダーフリー攻撃の時にひどいことを言い続けた読売新聞や産経新聞はこの間、安倍政権へのスタンスでも、いろいろと問題になっていますが、そういう「保守/右派系」の言説を好む人々の中には、DV被害者の実態をよく知りもしないで、「子供を連れさるのは誘拐と同じだ」「共同親権にすべきだ」などと言っているので、そういう言説に意図せず加担してしまっている程度なら、もう口を出さないでいただきたいです。

私が「実態を知らない馬鹿な学者」というのは、実態を知らないで机上の空論での人権論をいうような人のことを指しています。そして大森氏の意見も、この深刻な問題に対してあまりに一面的なので、「実態を知らないのだろう」と思ってきつい表現で批判しました。私が「馬鹿」というのは「受験偏差値的に賢い」かどうか(知識があるとか頭の回転が早いとか)の基準での「偏差値が低い」という忌ではもちろんありません。とても頭がよくて賢くても、DVの事態を知らないであんな危険な意見を言ったとしたらそれは馬鹿な学者の典型だと批判したのです。 あなたから反駁があったので、この批判が当たっているかどうかを判断するために私は応答しているのです。

実態のことを知らないなら、ちゃんと被害者の苦しい実態などを勉強して正しい意見を言ってほしいと思っています。

そうはなく、実態のこともよく知ったうえであの意見を書いた、確信犯的に「親子断絶防止法を通すべきと思っている」「フェミニズムは間違っていると思う」というなら、そう言う人だと思って対応させていただきます。

◆「面会交流できなかったから事件が起こった」「子供に会えていれば事件は起きなかった」といえるのか

大森氏の主張のかなめは「面会交流できなかったから事件が起こった」「子供に会えていれば事件は起きなかった」、「だから親子断絶防止法を通し、面会交流を当然できるようにして、共同親権にしていくべきだ」、というものだと思います。

これについて私が問題としているのでそれにこたえてください。

大森氏はFBでの応答でも以下のように述べられています。

「そして11月の離婚の直後の段階に関して「離婚後3回の面会ではトラブルはなく、侑莉ちゃんも楽しんでいたという。母親は家裁で娘の意思を確認された際も「面会を喜んでいる」と答えたといい」(同上URL)。このように、11月、12月、1月の3回の面会交流の継続中には何の問題もなかったのに、2月~事件当日の3ヶ月の引き離しの後、突如として事件が起きています。引き離しによる精神状態の悪化が希死念慮に至った、これが直接の原因でしょう。2月以降も面会交流が継続していれば、精神状態の悪化が希死念慮に至ることはなく、事件は発生しなかったと思われます。」

子どもが喜んでいる側面があるといっても、面会全体に問題がなかったとは言えません。例えば一例ですが、妻に対して脅すような言葉をかけている場合もあるでしょう。それなのに、 「引き離しによる精神状態の悪化が希死念慮に至った、これが直接の原因でしょう。」 「2月以降も面会交流が継続していれば、精神状態の悪化が希死念慮に至ることはなく、事件は発生しなかったと思われます。」 「したがって面会交流の継続こそ同様の事件を防止しうると考えています。」 というような性急な結論を導かれている点は、朝日新聞の文章と同じ構図です。

****

この論の進め方と結論があまりに一面的なので、私は問いたいです。

この問題がセンシティブとわかっておられるのでしょうか。現実は複雑でケースバイケースで適切に対応すべきという面があることを認められますか。私が、ケースによっては面会交流をかたくなに拒否するのはおかしい場合もあると思っている、原則的には共同親権にすべきだとおもっている、しかし親子断絶防止法は危険で今は通すべきでないといっていることを総体的に理解されていますか。

伊丹事件を大森氏のように理解するのは一面的だという主張が理解できませんか。伊丹事件の背景にある、過去の夫のDVの程度をよく認識しないと何とも言えない点があるということを理解できないのでしょうか。大森氏の主張には夫のDVの軽視が感じられます。DVをしてきて、こんな殺人をしてしまうほどの危険な人物だからこそ、面会には注意が必要だともいえるわけです。

週刊女性の情報   「借金はする、酒は飲む、暴言を吐く、部屋を荒らす、浮気をする。もう限界で、あのストレスの日々に戻ることは無理でした。弁護士を立て離婚調停を始めました」「最後の最後まで自己中で……」「養育費も払えないように仕事も辞めていたみたいで、私を困らせてやろうという気持ちがあったんだと思います。」)

私の主張の主な点について同意なさるのかなさらないのかを問うています。そこにこたえないで枝葉末節だけ応答されることには理解しかねます。

●大森氏はネット情報をあげて

「報道では「子煩悩」だったとされる父親が3ヶ月の間、引き離しにあって精神的に動揺しない、と考える方が無理があると思います。」と、まるで私がおかしいように批判されています。

しかし「引き離しにあって精神的に動揺しない」などと私は主張していませんよ。DV加害者の多くだって、妻(恋人)や家族(子供)が離れるとなるととても動揺しています。動揺しているからといって、必ず精神的な病気になるわけではなく、精神科に通っていたということと「殺人に至らないために面会交流させるべきだったという主張と一体の『面会できなかったから精神科に通った』」という主張を同一視はできません。わかりますか? 

精神科に通っていたということの原因を大森氏が自説正当化につなげるために特定していることがおかしいといっているのです。

そして離婚になった、妻や子供に会えないということから精神科に通ったとしても、だから離婚をすべきでなかったとか、妻に会えるようにすべきだ、子供に会えるようにすべきだとは直ちにはなりませんよね。子供に会えなくて動揺しているから動揺しないように「面会交流させるべきだ」ともなりません。

大森氏にはぜひこれを機に理解していただきたい。一般的に言ってパートナー関係が破綻するとき、フラれるほうはつらいです。子供に会えなくなるのは、子どもを愛していた親ならつらいです。しかしそこから面会交流させないといけないとは直ちには言えないといっているのです。ましてや、つらかったからと言ってDVを継続したりストーカー行為をしてはなりません。面会できなくてつらいから子供を殺していいとはなりません。

離婚後、子どもに会わせろということがDV行為の継続になる場合があるのです(全部だとは言っていません)。 過去のDVの傷がいえておらず、元加害者にDV(面前DV含む)したことへの反省の姿勢が見えない中で、安心して元加害者に子どもを会わせられないと被害者が思う場合があります。

そういうときに、非常に被害者に怒りの心情をもって対抗的になっている夫(加害者)側が「面会交流させないのは勝手だ」、「連れ去りだ」、「養育費を払ってているんだから子供にあわせろ」などということは、被害者には恐怖でしょう。

だから前向きな解決には、過去のパートナー関係におけるDV的な面への謝罪と償いの姿勢をもって非暴力的な関係になっていくこと、被害者との信頼回復が必要なのです。「元夫が努力しているな、変わろうとしているな、反省して変わったな」と思えるように、平和的に伝えていかないといけないのです。夫側が怒りで「子供に会わせないのは勝手だ」と対立的に対応すれば、またまたDVになる可能性が高いです。

大森氏の文章にはこうした点での被害者の立場への理解が感じられなかったから私は反発したのです

「面会交流/共同親権に反対しているのは、世界の趨勢を知らない間違った愚かな意見だ」という批判に受け取れました。「親子断絶防止法に反対してる側」の言っているリスクにかカギカッコをつけて「リスク」と表記して、それは本当のリスクではないですよ、逆に伊丹事件は同法を作るべきと言っているんですよと説教した文章だったのです。

しかし私はやはり実態からみて、DV加害者の一部には危険な人がいて、面会交流させることには危険性があると思います。それを「本当はリスクではないよ」というような主張をされることには賛成しかねます。

こうした内容の話し合いをしていきたいと思っています。だからそうした点についてどれくらい認識があるのかを聞いているのにそこについて返答がないのはどうしてでしょうか? 是非そこを答えてください。

●「父親は同居時から精神的に不安定で」という情報を紹介されていますが、 大森氏が述べている「子供と会えないから精神科に通うようになった」「離婚前には通院していなかったから伊田は間違い」という主張と矛盾しませんか。

私は、そういうこともあるし、詳しい病歴とかもわからないので、「子供と会えないから精神科に通うようになった」という主張から一気に「会えていれば事件は起こらない」とまでいうことに疑問を呈したのです。

●「伊田先生は「離婚を言われたから精神科に通ったのかもしれない。」と書かれていますが、それはありえないことです。なぜなら、離婚を言い出したのは父親のほうだからです。」と森氏は述べておられますが、この主張もおかしいと思いました。

離婚を言い出したのが父親のほうだとしても、だから父親(夫)が精神的に苦しくないとは言えないからです。

DV加害者はしばしば「別れてやる」「出ていけ」などと言います。「いつでも別れてやる」と言っていても実際に妻が出ていこうとしたり別居すると動揺して土下座して謝ったり、何でもするから戻ってきてくれと懇願することもあります。経済問題を使って別居するなら金を出さないなどといって経済的に苦しめてコントロールしようとしたり、子どもの親権を俺がとるぞと言って脅すこともあります。

妻が離婚したいと思っていて「離婚を言い出した夫の言葉」を逆手にとって離婚を進めるという場合も考えられます。夫側が「離婚する」といったものの、実際に離婚になって苦しむということは十分あり得ます。だから父親が精神的に苦しくなるのが子供の問題だけが原因とは言いきれません。

つまり「離婚を言い出したのは父親」ということが事実としても、その実態やそれにまつわる夫婦双方の心理は多様と言えます。

以上より、「それはあり得ない」などというのは実態を知った意見とは思えません。

大森氏が紹介してくださった「週刊女性」記事にも以下のような記述があります。 「本当に空気が読める子で、元夫に会って帰ってきたとき“パパ、謝ってたよ。許してあげーや”って私に言うんです。私はもう会いたくなかったので“近くだからまたすぐ会えるからなぁ。おもちゃもこっちに全部あるで”なんてごまかして……」

まず妻は「もう会いたくない」と言っています。夫から離婚を言い出したということにも留意すべき点があることがうかがえます。

子供も「空気が読める子」になっているということで、これは「夫・父との面会に何の問題もなかった」という大森氏の主張にも再検討の必要性がるのではないかと思わせます。子供が気を使って両親を仲良くさせたいと思っていい子になったりするのは面前DVゆえの対応とも読めます。そうしたいろいろな可能性があるので、「面会時は問題なかった」と決めつけるのはおかしいと思います。

●大森氏は私へのコメントで 「韓国では、離婚前から国によるカウンセリングが行われ、別居後も面会交流を継続させますが、伊丹市で起きたような事件は発生しておりません」 とも述べておられますが、これも極端な意見だと思います。

私は、離婚前から本当に離婚するのかと時間を一定かけて国によるカウンセリングが行われるようなことは一定有効ではないかと思っています。しかし、DVは韓国でもあるので、 「別居後も面会交流を継続させます」→「事件は発生しておりません」→だから面会させるべきだというようなことを主張するのは現実を踏まない空論と思います。

韓国でもDVがある以上、面会交流を拒否されるケースもあるでしょうし、まったく「面会交流にまつわる暴力事件がなかった」など言い切れないと思います。世界中で色々事件が起こっているからです。そこを平気で「事件は発生しておりません」と言い切れるその感覚が信じられません。

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DV問題にかかわる様々なことを議論しないといけないので、いくらでも書くことはありますが今回はこれぐらいでいったん止めます。 大森氏には釈迦に説法かもしれませんが、ネットで簡単に、親子断絶防止法にかかわる問題点を確認することができます。

参考 千田有紀 (武蔵大学教授)の一連のネット記事

「また起こってしまった伊丹市の面会交流殺人事件――離婚直後の面会交流のリスク」2017年 4/24

https://news.yahoo.co.jp/byline/sendayuki/20170424-00070247/

「支援があっても、「危険」は回避できない―監視付き面会交流は、子どもの利益か?」2017年3/24

「「別居のときに子どもの親権や面会交流について話し合うのは無理でした」-親子断絶防止法の困難」2017年3月8日

「面会交流によって、アメリカでは年間何十人もの子どもが殺されている」2017年2月28日

「長崎のストーカーの元夫をもつ元妻が殺害された「面会交流」殺人事件、警察は何ができたのか」2017年2月3日

「長崎ストーカー殺人、元妻はなぜ夫に子どもを会わせに行ったのか?」2017年2月1日

「オーストラリアの親子断絶防止法は失敗した―小川富之教授(福岡大法科大学院)に聞く」 2016/12/12

「裁判所の現状と虚偽DVや片親疎外論ー親子断絶防止法案の問題点(4)」 2016/11/6

以下、「親子断絶防止法案の問題点」(1)から(3)もある。

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もちろんこれ以外にも多くの議論がありますが、まずは千田教授の述べられている点も踏まえて、ご意見をお聞かせください。 私との議論はそういうことなのです。

私は、自分の経験と感性・思想・立場から

「そうしたことを真摯に受け取めて「どういう面会交流:共同親権にしていけばいいのか」を考えるのではなく、 親子断絶防止法を成立させればこの種の事件が起きないなんて、まったく論理的説得力がないし、無責任でバカな意見だ。」

と書きました。

今のところ、この主張を変える必要は全く感じていません。

大森貴弘氏からの反論がありましたので応答しました。

伊丹の事件に関して大森貴弘氏の意見がひどいと思ったのでブログに意見を書いたら、当の大森氏から以下のようなコメントが来ました。

大森氏個人のこれまでの活動やご主張を全く知らないので、朝日新聞への大森氏の小文みで書いたことには、ひょっとしたら問題があるかもしれないとは思いました。

ただし、今のところ私があの新聞への意見を見た限り、私の言わんとする点には修正の必要はないと思いましたので、以下のように返事しました。 紹介しておきます。

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大森氏からのコメント

こんにちは。伊田先生。大森貴弘です。ソウルヨガでは朝日新聞の拙稿に言及して頂いたようでさっそく拝見しました。「まず事件当日までにも父と娘は会っているので、「約3か月間、面会はなく」という大森氏の主張は事実に反している。」と書かれていますが、毎日新聞2017年5月23日社会面の記事では「昨年11月~今年1月は月一回、父子二人で面会した」とあります。2月、3月そして4月22日まで、事件発生までの約3カ月間、面会は行われたのでしょうか? 御教示ください。また、「父親(元夫)が、いつから精神科に通ているかは不明である。離婚前からか、離婚後か。離婚を言われたから精神科に通ったのかもしれない。それなのに、大森氏は「父親は娘と会えぬ悲しみから精神科に通院していた」と決めつけている。」と書かれています。しかし、関西テレビの番組では、「父親が侑莉ちゃんに暴力を奮うことは無かったため、安心して預けてしまった母親。しかし、事件発覚後、父親が離婚してから、精神科に通院していたことを警察から告げられました。」と報道されています。(https://ヤフコメ.com/commen…/20170816-00000004-kantelev-l28/10 に引くところ)そこでは「離婚してから、精神科に通院していた」とハッキリ言明されていますが、これは誤報でしょうか? それと、私に対して数々の無礼な発言がありますが、上記の点を勘案してなお、妥当な評価であると思われますか? 先生も事実を重んじる社会科学者であるとお見受けしました。どうぞ御教示くださいませ。

大森 貴弘 補足:「昨年11月~今年1月は月一回、父子二人で面会したが、その後父親が面会頻度を上げるよう要求し、調整が難航したため、事件当日まで面会は行われていなかった。」毎日新聞2017年5月23日社会面より。 · 返信 · 1時間前

大森 貴弘 補足2:伊田先生が最後のほうで引用されている朝日新聞の記事(石田貴子)にも「離婚後、父親は会社を休み、通院していたとみられる。」と書かれています。複数の情報ソースで「離婚してから」「離婚後」精神科に通院していた旨、書かれていますが、これは誤報なんですか?

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大森様 伊田です。コメントありがとうございました。こうして素直に応答してくださる方なのだとは思いました。ですから真摯に意見交流できるかもしれませんね。

大森氏個人のこれまでの活動やご主張を全く知らないので、朝日新聞への大森氏の小文のみで書いたことには、ひょっとしたら問題があるかもしれないとは思いました。

ただし、今のところ私があの新聞への意見を見た限り、私の言わんとする主要な点には修正の必要はないと思いました。 事実を知らない学者一般への批判と重ねすぎたかもしれないので、今回はまずご質問についてお答えさせていただき、それとの関係で私のお答えと質問をさせていただきます。

●「毎日新聞2017年5月23日社会面の記事では「昨年11月~今年1月は月一回、父子二人で面会した」とあります。2月、3月そして4月22日まで、事件発生までの約3カ月間、面会は行われたのでしょうか? 」 という質問ですが、

ここについては私のブログ記事には勇み足と間違いがあるとわかりました。

「約3か月間、面会はなく」という大森氏の書かれていることについて私は「4月の事件まで、離婚後面会が一度もない。だから会えなくてつらくて精神科に通った」という趣旨で主張されていると思って 「いや、3回面会があったので間違いですよ」と言いたかったのですが、 大森氏が3回の面会があたことをわかったうえで2月から4月の3か月について面会がないと書かれているとわかりましたので、この点では大森氏の言っていることは間違いではないとわかりました。

そのうえでの話ですが、審判で4月からも月に一度面会交流を行うと決まってそれが実行され始めたのですから、もし子供に会いたいと思うなら会えるようになったのですから、この父親は子供を殺すことも自殺することも必要なかったのではないでしょうか。子供に会えないから精神科に通った、だから会えていれば事件は起きなかったはずという、私が一番大森氏の主張でおかしいと思った点についてのご意見をお聞かせください。

大森氏の主張 「父親は娘と会えぬ悲しみから精神科に通院していたという。(殺人事件の)原因は親子断絶による父親の精神状態の悪化にある。面会交流が継続されていれば事件は起きなかったはずで、親子断絶の問題を告発した事件と言える。」

父親は娘と会えぬ悲しみから精神科に通院していた」という根拠は何ですか。 「殺人事件の)原因は親子断絶による父親の精神状態の悪化にある。」と言い切る根拠は何ですか。

「面会交流が継続されていれば事件は起きなかったはず」という根拠は何ですか。

今でもこの上記の主張を変える気はないのでしょうか。その点をお聞きしたいです。

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私が「父親(元夫)が、いつから精神科に通っているかは不明である。離婚前からか、離婚後か。離婚を言われたから精神科に通ったのかもしれない。それなのに、大森氏は「父親は娘と会えぬ悲しみから精神科に通院していた」と決めつけている。」と書いたことについては、

報道からは、精神科に通院したのは事件後とはわかりますが、その理由はわからないので、上記のように書きました。

それと私が上記のように書いたのは精神科に通うといってもいろいろな状況があるので、―――過去にも通ったことがあるとか、過去には通院してた近年は通っていなかったとか、精神的にはしんどいことがあったが病院には行っていないとか、またその発症の理由も詳しく聞かないとわからない、聞いてもわからないこともあるのでーーー「「父親は娘と会えぬ悲しみから精神科に通院していた」というのは、決めつけているといいたかったわけです。

ですから形式的には、「報道によれば通院していたのは離婚後で妻はそれを知らなかった」ということが分かるだけです。「娘と会えぬ悲しみから精神科に通院していた」とは言えないでしょう。

DV加害者といってもいろいろで、複合的に精神的にしんどくなることもあるでしょう。時には自分が悪いのに被害者意識を持って苦しむこともあるでしょう。怒りにとらわれて病的な精神状態になることもあります。

そういうことを総合的にとらえるならば、 「(殺人事件の)原因は親子断絶による父親の精神状態の悪化にある。面会交流が継続されていれば事件は起きなかったはずで、親子断絶の問題を告発した事件と言える。」とは言えないと思いますがいかがでしょうか。

こうした主張の中心点についての、現在のご意見をお聞かせください。

そもそも、大森氏のことを存じ上げなのですが、親子断絶防止法については推進の立場なのでしょうか?これまでDVや面会交流についてどのようなことを書かれたり研究されたりして来られたのでしょうか。

親子断絶防止法については多くの人がいろいろ批判的な指摘をしていますが、(とりあえず)私が書いた、親子断絶防止法案の危険性についてはどのようなご意見なのか、そこが大事ですので、そこへのご意見を教えてください。

また加害者プログラムについてはどのようなご意見でしょうか。

またフェミニズムジェンダー学/ジェンダーフリーに対してはどの様に思っておられますか。

DV防止法についてはどの様なご意見ですか。どのように改正すべきと思っておられますか。 私は拙著でDV防止法とストーカー法を根本的に変えていくべきだと書いています(拙著「デートDV・ストーカー対策のネクストステージ」)。

また慰安婦問題についてはどの様なお立場ですか?

それへのお答えによっては真摯にお話ができるかと思います。

私のシングル単位論についてはごぞんじでしょうか。私が両親共同親権にすべきと原則的には思っているということと、親子断絶防止法には批判的であるということのバランスはご理解いただいているでしょうか。

そこに対して大森氏はどういうバランスで考えておられるのか、そこを教えてください。

【返答、以上】

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面会交流について ―――実態知らない学者

実態を知らない学者や弁護士―――共同親権、シングル単位、DVを総合的に考えよ

私はDV加害者や被害者に会い、加害者プログラムをおこない、DVについて学んできたので、実態をしらない意見(現実を悪化させる荒唐無稽な意見)には憤りを覚える。

朝日新聞に昨日2017年9月21日に載った大森貴弘常葉大学講師(憲法学)の共同親権についての意見を読んで驚いた。馬鹿な学者(弁護士、政治家等)の典型で実態を知らないにもほどがある。

●掲載された意見

「私の視点)離婚後の子育て 共同親権で親子の関係守れ 大森貴弘

大森氏は、一面的に「子の健全な発達には両親が必要」という側面からだけ論を進めて、驚くことに4月の「伊丹 面会交流で父が子供を殺した事件」についても、ちゃんと面会交流させなかったからだという驚くべき暴論を述べている。

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この事件の概要(イダまとめ)

2017年4月伊丹市、離婚した元夫が面会交流で子どもを殺して自殺

 2017年4月23日、伊丹市で、武田康平(40)が離婚後の面会交流で子ども(娘、4歳)と会った日に、子どもを殺して自分も自殺した。 長女は両親が2016年11月に離婚したあと、母親と一緒に暮らしていたが、父親の求めに応じて、事件までに3回、父と子供は会っていた。月に1回面会するということが正式に決まって、4月の事件当日はその初回だった。 事件当日、まず父親は別居する元妻・娘と面会し、そのあと娘とだけ出かけていた。面会時間が終わっても娘が戻らず、元夫と連絡が取れないため、午後7時半ごろに元妻が伊丹署へ通報した。 警官が元夫の家に言って倒れている二人を発見した。 元妻は、面会交流支援団体の利用をすすめられていたが、遠方であることと費用が掛かることから断っていた。

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当初の報道では、正式に審判で面会交流が決まってからの初回だということだけが流れて、それまで一度も会わせなかったかのような情報も流されたため、親子断絶防止法を推進する立場と思われるこの大森氏は「ちゃんと面会させないから事件が起こった」という趣旨で間違ったことを述べている。

彼の言葉を引用しておこう。

「事件当日まで約3か月間、面会はなく、父と娘は引き離しの状態にあった。父親は娘と会えぬ悲しみから精神科に通院していたという。(殺人事件の)原因は親子断絶による父親の精神状態の悪化にある。面会交流が継続されていれば事件は起きなかったはずで、親子断絶の問題を告発した事件と言える。」(大森)

大森氏が述べているのは、先進国で共同親権を認めていないのは日本だけだ、親子断絶防止法が子供の利益になるから成立させるべきだということ。そして上記のようなことを述べた。 笑えるほど無茶苦茶な主張だ。

まず事件当日までにも父と娘は会っているので、「約3か月間、面会はなく」という大森氏の主張は事実に反している。「会えないから病気になった」という主張も根底がくずれる。

父親は娘と会えぬ悲しみから精神科に通院していた」というが、それは推測が入っている。この元夫は朝日新聞取材によると、「物に当たり、ささいなことで朝まで説教を続けた」という人物だ。つまり程度は不明だがDV的な夫であった。 そのため妻は精神的に追い詰められて昨秋、離婚した。

父親(元夫)が、いつから精神科に通ているかは不明である。離婚前からか、離婚後か。離婚を言われたから精神科に通ったのかもしれない。それなのに、大森氏は「父親は娘と会えぬ悲しみから精神科に通院していた」と決めつけている。自分の主張のために強引な論の運び方だ。

次に「(殺人事件の)原因は親子断絶による父親の精神状態の悪化にある。面会交流が継続されていれば事件は起きなかったはずで、親子断絶の問題を告発した事件と言える。」 という部分は、 学者とおもえない―――いや、実は学者なんてこんな程度の人物が多いがーーーほどの論理の飛躍だ。

伊丹事件から導かれるのは、面会交流のむつかしさ、特に暴力性/DV歴のある父(母)との面会をどう安全に行えばいいのかという課題が投げかけられているということだ。簡単に面会交流すればいいという話ではない。

それなのに、大森氏は強引に、「面会させなかったために父は精神的に病気になって事件を起こした。面会させていれば事件は起きなかった」→「だから親子断絶防止法を成立させろ」というように主張している。

「面会交流が継続されていれば事件は起きなかったはず」などという論にはなんの説得力もない。賛成の拍手が起きるのは、反フェミの立場で親子断絶防止法を作ろうという集会を開催している場所だけだろう。(これ推測。 笑)

大森さん、事件の悪用もいい加減にしてほしい。

実態を知らないので、自分が言いたいことを言うために強引に「論」を展開してしている。「AだからB」という場合には実はよく飛躍がある。隠れた前提がある。形式的な「論理的というもの」には疑ってかかることが大事だ。

だがこの問題に気付いている学者は少ない。大森氏は特にそうだ。(これについては拙著『スピリチュアル・シングル宣言』参照。ここでは説明省略)

精神的に病気になった理由も明確ではないし、精神的に病気になっていなくても、面会交流で子供に悪い影響を与える可能性も実態もある。 面会していても父親は病気になるかもしれない。面会していても、事件は起こったかもしれない。大森氏の「面会していれば事件は起きなかったはず」という断定はおかしい。

実際、DV離婚後、面会交流でもめるのは、精神の病気の有無とは関係なく、危険性のある夫に会わせて大丈夫なのかということだ。殺人や傷害事件ももちろん心配だが、そこまででなくても、 子供に怒る、たたくようなことがあって子どもを怖がらせるかもしれないという心配があり、それは当然だろう。

また 「子供の前で妻の悪口を言う」「好きなものを買ってあげたり食べさせたり甘やかし、優しくいい父の役割を演じられるので、子供が混乱する」「お父さんは寂しい、つらい、などと言って子どもを使って同居/復縁に持ち込もうとする」というようなことがあることも、再び子供を使ったDVであるが、面会交流にはその危険性がある。

そうしたことを真摯に受け取めて「どういう面会交流:共同親権にしていけばいいのか」を考えるのではなく、 親子断絶防止法を成立させればこの種の事件が起きないなんて、まったく論理的説得力がないし、無責任でバカな意見だ。

親子断絶防止法の危険性を認識して、ちゃんと安全性を担保しないといけないのに、それが分かっていないので、この学者さんはダメだ。あきれるほど。

DVの実態を、ちゃんと被害者とあって、たくさんDVに関する本も読んで勉強しろと言いたい。加害者プログラムについても学べといいたい。実態を知らないで論だけで得意になる学者や弁護士が多くて困る。

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私の「親子断絶防止法」へのスタンスはこれまで何度ものベてきたが、ここに再度載せておこう。 前提としてシングル単位論の理解が必要で、そこが分かっていない人もおいが、その話は省く。

まず私は北欧の実態を踏まえて、フェミニストでありかつ、共同親権論者である。

私は加害者プログラムの中で、真摯にDVを反省し、子供に会って償っていこう、愛情を正しく示していこうと思う加害者を知っているので、面会交流をすすめることには一定の意味があるとは思っている。

しかし、親子断絶防止法には問題が多く今このままの導入にはマイナスが多すぎる、と思っている。DV被害者支援の側の懸念を払しょくするような担保をつけて、まともな法律にしないといけない。

フェミニズム的な思想の人たちがイデオロギー的に戦いの場として、面会交流や共同親権を悪用すること、議論を踏まえずに強行採決することには絶対に反対。

「DV被害を受けて子供を連れて家から逃げる女性を妨害する側面があること」は絶対に反対。

DV夫から子どもと女性が逃げることは、「拉致、連れ去り、誘拐」ではない

この法律が成立すると被害者が逃げ出そうとしたとき子どもを置いて逃げるしかなくなってしまう.可能性がある。 「それなら逃げない」と判断する母親も多くなる.だろう。それはDV被害者に被害を甘んじて受け続けろというように働く。

つまり、反省していないDV加害者に有利な法律になる側面が強い。

この法律案の、離婚を抑制しようとしている面には反対。 実態が破たんしているなら、シングル単位で離婚は決定できるようにすべき(破たん主義)。

離婚がよくない、単親家庭が子供によくないというのも有害な偏見 。

「子どもの立場、人権」を考えるからこそ、DV環境から離すことが大事。

加害者父親が子ども を連れて逃げるというようなケースは少ないので、この法律を急いで通す必要はない。

私は、北欧社会がそうであるように、人権感覚がすすみ男女平等がすすみシングル単位的に考えれば共同親権を導入すべきと考える

暴力的でない「普通のまともな親」なら離婚後も当然子供を愛し続け、養育の責任を負うべきだから。 子どもにとってもどちらのお茶とも会える権利が保障されるべきだから。

DV加害者の場合、DV 加害者が真摯に反省して、償う行動の一部として、子供に会って謝罪し、子供の心に愛情を与えていくのはあるべき姿。

しかしそんな親は、実態は少数。

DVを反省せずに相手が悪いと思っていて、敵対的になっているような加害者が、面会交流や共同親権を得たら、子供や被害者にマイナスの影響が及ぶ。

この法律によって、養育費が安くなるとか、なんでも相手に許可をもらわないといけないとか、加害者が被害者を邪魔するような面、嫌がらせしやすくなる面がありうる。

子どもの自己決定の自由が制限される面もある。 「会わせないと罰則」というようなのはもってのほか 。 「嫌がらせ、さらなるDV、敵対のための手段」になってはダメ。

養育費を支払っていない親は約8割といわれており、これがおかしい。 まずは北欧のようにパーソナルナンバーで夫の居場所や収入を補足して絶対に養育費を払わせる仕組みにすること(国による養育費建て替え制度の確立)

私は、離婚は避けられないと思うので、離婚後も親が憎みあわず、仲良く交流し、拡大家族になるのが理想の方向と思う。私が共同親権を言うのはむしろ、皆がそのように、離婚してもまともな親として子どもにかかわるのが当然だから。

しかしそれは理想の方向で、北欧や西欧の一部ではだいぶ進んでいるが、日本では現状はそれができない親が多い。

面会交流には、養育費の支払いと(DV加害歴がある場合は)加害者プログラム参加を前提とすべき

そして子供の意思を優先して尊重すること(子供が自己決定力を持てる一定年齢になれば、子供に会う/会わないことを決める権利がある) 面会において第3者の監視があること、(面会交流支援団体の利用)

相手の親を悪く言わない等「面会交流のルールを守れる」ようにすべき(=離婚カップルへの教育の義務づけ) 「まともな親になる教育プログラムの受講義務化」されない中では面会交流も共同親権も現実的にはまずい結果をもたらす。

以上

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◆実態を知らない学者/弁護士という話の関連で

私はDV被害者側の弁護士も、加害者側の弁護士も、それぞれ、被害者と加害者の両方にあうべきだと拙著で展開しているが、まだこの意味を考えようともしなヒトばかりでこまったものだと思っている。 また「相互DV」という概念もちゃんと受け止めて考えようとしない人がほとんどなのでこまったものとおもう。

これについては、 拙著『デートDV・ストーカー対策のネクストステージ』 『デートDV/ストーカー蔓延の実態と背景』 『続 デートDV・ストーカー対策のネクストステージ』 「デートDVと恋愛」 を参照のこと。

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●朝日記事に欠けているところ

なお、朝日新聞が今日、以下の記事を掲載したが(ネットでは一部だけ)、加害者プログラム参加と養育費の支払いを面会交流の前提条件にするということを指摘していない点で、取材不足である。

朝日新聞記事 「元夫と4歳の娘、面会交流初日に無理心中 謝り続けた母」 石田貴子 朝日2017年9月21日21時38分

 兵庫県伊丹市で今年4月、離婚後に離れて暮らす親子が会う「面会交流」の最中に、4歳の女児が亡くなった。父親が無理心中を図ったとみられている。面会交流を求める親も増えている一方、裁判に発展するケースもある。安心して会えるようにと支援する動きが広がっている。  マンションの一室で松本侑莉(ゆうり)ちゃん(4)と父親(40)が死亡しているのが見つかったのは4月23日。月1回と決めた面会交流の初日だった。首をつった父親の下に、首を絞められたとみられる侑莉ちゃんが倒れていた。  物に当たり、ささいなことで朝まで説教を続けたという父親。精神的に追い詰められた母親(39)は昨秋、離婚して一人娘を引き取った。面会交流は養育費をめぐる審判の場で月1回と合意した。母親は顔を合わせないようにするため、父親の実家に侑莉ちゃんを預け、その後、父親が遊びに連れ出すことになった。  事件が起きた日、父親と侑莉ちゃんは買い物や映画に行った後、もともと3人で暮らしていたマンションへ向かった。防犯カメラには侑莉ちゃんのうれしそうな姿が映っていた。ところが、夕方、約束の時間になっても父親と連絡がつかない。警察に届け出て事件が発覚した。  それまでも求めに応じ、3回面会していたが、問題はなかった。「元夫には嫌な思いをしたが、侑莉はパパが好き。子どもの気持ちが一番だと思っていた」  離婚後、父親は会社を休み、通院していたとみられる。「もし事件前に知っていたらもう少し様子をみたと思う」。元気に「行ってきます」と言って出かけていった我が子。変わり果てた姿に謝り続けた。「ごめん、ごめん、ごめん。助けてあげられんくてごめん」  どうすればよかったのか。母親は今も悩み続けている。 記事は続きあり

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日本のジェンダー秩序:「男尊女子」、CA 日本は女性ばかり

以下のCAの記事、記事、昔から言われていることですが日本社会のジェンダー秩序をよくあらわしている一例です。 いつまで同じことを言い続けないといえないのか。

若い世代が古いジェンダー秩序に逃げ込むのもあります。安易な道だからです。安易、というのが一つのカギですね。

ちゃんとシングル単位のフェミ感覚がないと時代に流されて、「男尊女卑」ならぬ「男尊女子」になっていきます。 これはジェンダー秩序、カップル単位秩序を作っているのは男性だけでなく女性もだということです。

こまった人は、「程度の低いフェミ」「自分が思っている勝手なフェミニストのイメージ」を攻撃材料にして悦に入っていきます。敵の深みを知り尊敬心も一定持ちつつ批判できるような深みを持ちたいものです。右翼や保守主義に対しても。 低レベルのネトウヨを批判していて悦に入っていてはいけません。

まともな人は、思想やスタンスが違っても、スピリチュアルな点で感じあえるものがあります。

酒井順子男尊女子 社会現象を巻き起こした『負け犬の遠吠え』、子の有無から女性の人生を考察した『子の無い人生』など、自身の同世代と並走し話題作を送り続ける著者が、現代日本社会の男尊女卑意識に切り込む。日本社会の男尊女卑感は、男性側だけによるものなのか。女性側にも「男が上、女が下」という意識はないだろうか。現代日本社会の女性蔑視感を女性側の視点から浮き彫りにする。 学生時代、運動部系女子マネージャーに眉を顰めたことはないだろうか? 夫でも恋人でもない男子の汚れ物を嬉々として洗っているあの女たちは何者なのか(「小さな女子マネ」)。 デスクを回って茶を淹れる女性社員を横目に「女を捨てて仕事に邁進したいわけではないが、茶を淹れる、しかも自分よりアホで暇そうな男性社員に・・・それはできない! 」という雇均法第一世代女性社員がいた一方、お茶女子を全うするキャリア組も(「お茶女子」)。 男尊女卑のアイコン、九州男児。リベラル系東京女と最悪の相性と言われる彼らも、その逆の組み合わせ-東京男と九州女子は、うまくいくことが多いらしい。その意味するところは?(「九州男女」)。 夫、旦那、ダーリン。婚姻相手の呼称が女性の深層心理を炙り出す。「養ってもらっている」専業主婦ならともかく、キャリア妻が「うちの主人」と言えるのはなぜなのか(「主人」)。 他、合計20章のエッセイ集。

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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170808-00000003-withnews-bus_all 航空会社のCA、日本は女性ばかり 専門家「ここまで男性なしは異常」、ANAJALの求める人材とは… 8/9(水) 7:00配信

ANA(左)とJALのCA。大半が女性だという=両社提供  海外系の航空会社では、男性のキャビンアテンダント(CA)が普通にいますが、全日空ANA)や日本航空JAL)は女性ばかり。ジェンダー法学の専門家は「男性がここまでいないのは異常」と評します。男性は採用していないのでしょうか? 各航空会社を取材しました。

【画像】貴重な初代エアガールから男性クルーだけのフライトまで 客室乗務員、66年の歴史 ANAJALも、「女性のみ」ではないが…  7月上旬。ANAJALの新卒CA採用試験の最終面接が、羽田空港内でありました。会場に向かうのは女子学生ばかり。JALを受けた女子学生(21)によると、「2人の男子学生がいました」という。一方、ANAを受けた女子学生(21)は「50人くらいましたが、男子はいませんでした。2次のときは2人いたんですけど……」と話しました。

 ANAJALも、採用の段階で「女性のみ」という項目はありません。

 なのに、ANAは、前身の日ペリ航空が1955年に女性CA6人を初採用して以来、合併(58年)で全日空となってからも、男性をCAとして採用したことは1度もありません。ANA広報部は「CAとして活躍していただける方を選考した結果、現時点では日本人のCAとして採用したのは女性のみ」と説明します。

 ANAの広報担当者によると、CAとして求める人物像は、「1日約1千便あるフライトで、チームメンバーと力を会わせて、国籍も年齢も目的も異なる一人一人のお客さまに安全で快適な空の旅を提供できる役割を担える人」。今年の就職戦線でも、CAの採用はすべて女性だったそうです。

 ANAには現在、約7800人のCAがいるうち、男性は数十人。海外拠点の外国人男性や、総合職(現グローバルスタッフ職)で採用された社員が経験を積むために配置転換された人がいる程度です。

 JALには以前から日本人の男性CAがいます。CA採用を始めた1951年の2年後に男性CAを10人採用。その後も採用を続けています。JALの広報担当者によると、求める人物像は「素直な心を大切にし、次もJALに乗りたいと思っていただけるサービスのできる人」だそうです。

 かつては客室乗務員とは別に、総合職の客室系として募集があり、主に男性が受けていたそうです。応募が少ないため募集はなくなり、現在はCAに統一されました。今春、男性1人がCAとして採用されるなど、現在、世界にいる約5500人のうち、男性は外国人約60人を含め約70人。それでも、全体の約1%です。 次ページは:「客層、変わっているのに」 「客層、変わっているのに」  今年5月、成田発ロサンゼルス行きのANA機で、泥酔した米国人男性客が暴れ、女性CAが止めに入る映像がBBCを通じて世界に流れました。女性CAの毅然とした態度が称賛されましたが、一方で指摘されたのが、「なぜ女性CAが対応しているの?」でした。海外の人からすると、こういう時こそ男性CAの出番、と見えるのでしょう。

 女性CAばかりの状況について、ジェンダー法学が専門の三成美保・奈良女子大副学長は「男性がここまでいないのは異常です。CA職の基本は保安要員なのに、保安業務はめったに起こらないから、サービス業務が主に見えてしまうのです」と話します。

 「客層のあり方も今は変わっていて、ビジネスの女性客も多く、家族連れも増えました。かつてのような男性客を想定した女性のCAという対応関係はもはや成り立っていません」と話したうえで、「問題は女性がやると必ず賃金が下がるのです。そこが大きな問題です」と指摘します。 エールフランスは3人に1人男性  公表されている昨年度のANAのCA職の初任給は月額17万7319円で、グローバルスタッフ職の月額21万6444円より低くなっています。JALも、CA職の月額は18万3千円で、業務企画職の22万3千円を下回っています。

 CAの3人に1人が男性なのがエールフランスです。世界にいるCA職約1万4千人のうち男性が約4600人。キャリア10年の男性CA、ルノー・フォクトさん(32)は「お客様が快適に過せるようにお世話をすること、お客様が望んでいることを感じ取り、ご希望をきちんとお伺いすること。状況にすばやく対応すること。これらは男性でも女性でも変わりありません」と話します。 「保安と権威を保つためには男女両方いた方がいい」  日本人男性でCAになりたい、と思う人もいます。

 2013年にANAのCA職を受けたが書類選考で不合格となり、格安航空会社(LCC)の春秋航空日本でCAとなった日本人男性(23)は「ANAの男性CA職採用第1号になれたらという思いはありました。サービス面、安全面を考えたら、1フライトに1人は男性がいた方がいいと思います。日本のエアラインはなるチャンスが少ないのが残念」と話します。

 元JALの国際線チーフパーサーで航空評論家の秀島一生さんも「機内の保安と権威を保つためには男女両方いた方がいい」と指摘しています。

さいばんなんて、ほんと どっちにでも ころぶ

 

 

●「オクニョ」は、世間的には「悪いこと」でもやっちゃうその「囚人」側に立った目線で面白いと思うが、まあ、現実の世界で何にかを成し遂げる、思いを通したいなら、力を持たないとダメ、そのためにはその社会で現実に力を持つ、――地位、身分、役職、権限、そして金、金、そして武力ーーというのがよく出てくる。

 

まあ多くの小説、映画、でもそういうのが多いわけで、 それに対して、自分はどういうスタンスをとるかというのがある。

私は、少し、「違う」と思っているが、でも、もし誰かが主流秩序で戦って上昇することで戦う力をもてるならそれはそれで頑張ってほしいとは思う。

 

 

 

韓国ドラマではいつもいつも、常に政治では、法律、裁判が権力によって利用されている。何度でっち上げがあり、ねつ造された謀反があり、不当逮捕があり、何度拷問シーンを見たことか。 そして現実の社会でも、ドイツでも日本でも、全体主義に従属する裁判所だった。 ● 9月13日、東京地裁朝鮮学校無償化訴訟で最低最悪の判決 大阪とは逆。 何度も何度も、裁判なんて、法律なんて、政治なんて、いい加減なもの。

権力闘争。 ひどい判決など乗り越える強い視点を。 恥を知らない裁判官たち。出世志向。まんがだ。

 

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●労働裁判で、珍しくましな判決

 

 

契約社員の格差、一部は不当という判決 東京地裁は正社員と同じ内容の仕事をしているのに、賃金は半分以下、ボーナスはわずか、諸手当はなし、休暇は少ないという郵便局の期間雇用社員(非正規)が、労働契約法20条をたてに起こした訴訟に対して、画期的な判決を下した。  

 

 

「年末年始勤務手当と住居手当の損害賠償を認める。夏季冬季休暇、病気休暇が契約社員に与えらえないことは、不合理な取り扱いにあたり、不法行為が成立する」 と日本郵便が労働契約法20条に違反していると認定。

計92万円の支払いを命じた。

 

 

 

日本郵便「正社員との待遇差」訴訟、契約社員への手当支払い命じる…東京地裁 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170914-00006675-bengocom-soci ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

大状況、小状況

●今、昔の資料などの整理をしていて、辺見庸筑紫哲也と対談しているのがあって、 今の時代に言えるようなこと、言ってるわけで。 大状況に諦めて小情況に逃げているとか、メディアの問題、大衆が簡単に騙され操作される状況とか。 大状況をあきらめるのはよくないが、大状況を語るだけというマイナスもあったので、小状況からの個人にとっての戦いという点で、今の僕なら少し違うことを言うなと思った。

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●勝山実が人民新聞で、「生き方押し付ける、ゴミクズ就労支援」と批判していた。桜井圭太の本を紹介しながら。社会保障削減、限定される自立の姿。 主流秩序に適そうさせる就労支援批判ということ。

「虹ヶ丘学園」 労組つぶし 裁判

こんあことがいっぱいで、でも少しでも個別で戦うことに希望があります。 以下、情報紹介

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 連休明けの9月19日10時30分、福岡県飯塚市にある福岡地方裁判所で、 労働組合潰しのために強行された偽装廃園の裁判が開かれます。

 福岡県桂川町知的障害者通所授産施設「虹ヶ丘学園」がありました。  社会福祉法人三郡福祉会が経営するこの学園に勤務する職員は、ご多分にもれ ず、低賃金、長時間労働、セクハラ、パワハラに苦しめられてきました。学園側 は知的障害者を助けたいという善意につけこんで、劣悪な労働条件で職員を働か せてきました。    それに堪えかねて職員たちはセクハラ事件を機に2001年6月19日、虹ヶ丘学園労 働組合を結成し、労働条件の改善を求めて学園に団交を申し入れました。しかし、 「福祉施設労働組合をつくるとはとんでもない!」と学園側は団交を拒否しま した。福祉法人を監督する福岡県も、他の福祉法人施設に労働組合結成の動きが 広まることを嫌い、学園側に立ち続けてきました。    短期間のうちに理事長が次々に代わった挙げ句、2007年6月、三郡福祉会 は学園を廃園にし、職員とこの施設にいた知的障害者たちを追い出しました。福 岡県はこの一方的な廃園をすぐに認可しました。    さらに学園の元理事長が清算人として就任し、多額のカネを引き出していたこ とも明らかになりました。    虹ヶ丘学園労働組合はこの廃園を組合つぶしの偽装廃園だとして裁判所に訴え ました。2010年6月22日、最高裁判所の「これは組合つぶしの偽装廃園で ある。よって解雇は無効である。これまでの未払い賃金を払え」という画期的な 判決を勝ち取りました。    しかし、未払い賃金は支給今も支給されていません。職員たちが求めてきた学 園再開も目処がたっていません。社会福祉法人を指導監督する福岡県は責任逃れ をするばかりです。   裁判は続いています。

 虹ヶ丘学園労働組合からの裁判傍聴支援要請です。     虹ヶ丘学園偽装廃園裁判 債権者代位第11回公判     9月19日10時30分から

 地図 福岡地裁飯塚支部  http://www.courts.go.jp/…/about…/syozai/izukasibu/index.html 

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『この声を君に』

『この声を君に』

之は面白そうと思って録画したら、好きな俳優が多くて、 なかなかよかった。

谷川俊太郎「生きる」の朗読

あらためて そうだなあと おもえる 時間

すなおに

麻生久美子、あのCM,好きなんだよね 漫画の中に入る話も好きだったし

ミムラもすきだし

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いいなあと思ったら、『あさが来た』の脚本家、大森美香さん

主人公の言い分はDV加賀の心理と重なる。 少し発達障害的なところもある。

そんななか、朗読にひかれるというのは、あまりないようにも思えるが、 いろいろなので、そういうのもあるかもっしれない。

誰でもが、ではないけれど、たまには、こういうところにひかれる人もあるだろう

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ミサイルで騒ぐ必要ない 洗脳全体主義国家 ニッポン

北朝鮮が弾道ミサイルを発射したら、 あの気持ち悪い「空襲警報」的なJアラートを出し、

それをテレビのニュースで何度も流して、不安と北朝鮮への怒りを醸成し、

戦争も仕方ない、軍事力強化は必要だというように大衆の意識を洗脳している。

ばからしい。

軍事大国化・戦争準備したい奴らとそれで儲けたい奴らに操られ、過去と同じ誤りをまた繰り返す。

北朝鮮が日本に実際に戦争するわけがない。ミサイル落ちるわけがない。

そんな真実を言えない雰囲気にして、真実をいうやつをたたいて非国民扱いする。

集団いじめを問題とも思わない、

主流秩序の考えがここでも幅を利かす。

時間がたてば、「あんな爆弾も搭載していない実験ミサイルがはるか上空を通っただけでおおさわぎしたのか、馬鹿らしかった、 Jアラートシステム導入に高額の税金を使ったのはひどかった、政府に操られた」、

というようにおもうようになるだろう。

なぜ、いまそれがからないのか。

危険は、パワハラや交通事故や解雇やいじめやレイプにあうほうがずっと確率は高い。差別や暴力を減らす努力、被害者を支えることなどを身近なところから一歩一歩進めていきましょう。

天理市長は退陣し、次期選挙立候補をやめるべき

並河健天理市長の即時退任を求める抗議行動が起こっている。

並河天理市長は「柳本飛行場説明板」を撤去し、朝鮮人強制労働の事実や「慰安婦」女性たちの歴史をもみけそうとしてきた人物である。これだけでも問題であるのだが、今回問題となっているのは、公務出張時に「風俗嬢」を部屋に呼んで買春をしていたと週刊誌が報道したためである。

私は、性的な商品の売買を全否定する立場ではなく、セックスワーカーの健利を現実的に擁護することが大事というスタンスであるが、もちろん、強制的な性暴力被害については反対である。金や権力の力で弱者を食い物にするような消費=暴力には反対である。女性の美やセックスが搾取されるようなことを良しとするそういう主流秩序、ジェンダー秩序、女性の序列化、セックスワーカーの劣等化には反対である。

そのなかで抗議活動の文面お言葉には少し違和感があるところもあるが、おおむねこの市長が退陣すべきという点で賛成なので、ネット署名にも賛同したし、この情報も流して、この市長が再選されないことを希望している。

以下の情報を見て各人の判断で署名したり、拡散してもらえれば幸いです。

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●この市長の右翼的なスタンス

朝鮮人の強制連行のことも書いてある「柳本飛行場説明板」が、3年前に並河市長になったために撤去された。 その理由は、ヘイトスピーチをする団体が市に対して攻撃をかけたからだった。市長は「市外の人間には対応しない」と言うが、ヘイトスピーチを繰り返す連中には丁寧に対応して説明板を撤去した。今となっては柳本飛行場がどんな飛行場なのか、天理市民は少しも知らない。「天理市史」には朝鮮人労働者のことはひとことも書いていない。実際にいるのにも関わらず。そんな朝鮮人のこどもたちを教育のなかで平等にしていこうとしたのが1993年に作った「教育指針」であり、それを具現化したのが「説明板」だった。

抗議文 天理市長 並河 健 様

並河健天理市長の即時退任を求めます!

並河天理市長が「週刊新潮」9月7日号に、「公務出張に夜な夜な「風俗嬢」を呼んだ!」の見出しで、今年2月と6月の2度にわたって派遣型風俗エステの名の「風俗嬢」を宿泊先のホテルへ呼んだという。 「週刊新潮」は、相手となった女性のインタビュー記事を載せている。その記事によると、市長は「“本番”を要求してきた」という。 同じ「週刊新潮」は並河市長本人にもインタビューをしているが、その回答は「“本番”はおろか、風俗嬢を呼んだことすら完全否定」したと述べたという。

並河市長は、「週刊新潮」発売日の8月31日に記者会見を行い、「自分を律する『たが』が、上京時の隙間の時間に緩んでしまったということに、痛切に反省しています。様々な点で罪の意識もありましたし、終わった後に何ともいえない寂しさもありました」と述べ、「市民や市職員、家族の信頼を傷つける行動をとってしまったと深く反省している」と反省を述べたが、買春については否定したという。

 買春がなかったことを女性の人権を考えるわたしたち天理市民、奈良県民がほんとうに信じることができるのでしょうか。そして、例え「合法」であれ、風俗嬢を公務中に呼んだことを謝罪したことですむ問題でしょうか。今回たまたま記事になり公の事実となりましたが、2度行っていたことがばれなかったら、今後も続いていたと推測するのは、わたしたちだけではないでしょう。

女性の性を商品化する風俗営業が女性の人権侵害であるとまったく認識しない市長の姿勢が顕わです。それはまた、行政の長であり、公職につくものとして相応しくなく失格です。そうした女性の人権を認識しない市長だから、いとも簡単に朝鮮人強制連行の跡地である「柳本飛行場跡の説明板」を撤去できたのです。その説明板には、朝鮮人の強制連行や慰安所の記述があるのです。女性の人権侵害である「慰安婦」問題にもまったく理解を示さない態度が明らかです。

こうした事象が社会で起きた場合、謝罪だけですむでしょうか。公務員や教育現場、民間企業なら即刻懲戒処分は免れません。謝罪したからといって、任期満了まで居座ることは天理市民や奈良県民にとって許すことはできません。まして、今月24日告示の市長選挙にはすでに立候補を表明し、「途中で投げ出すことなくしっかりと取り組んでいきたい」と意向を示しています。あり得ないことです。 市長は自分の行動に責任を取るべきです。その責任こそ、市長を退任することです。

歴史の事実に目をそむけ、人権感覚の希薄な並河市長に、天理市民、奈良県民として満身の怒りを持って抗議し、即時退任することを強く強く求めます。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ できること

◆ネット署名に協力(個人署名です)

下の記号の羅列のようなところをパソコンのCTRLボタンを押しながらクリックすると、「Chang Org」の署名フォームにいきます。 そこからご自身のお名前とメールアドレス、よろしければ抗議のメッセージを記入し、送信してください。その後すぐに、記入したメールアドレスに、「Chang Org」からメールが届きます。 それを読んでもらうと、友人や知人への転送方法がわかると思いますので、たくさん転送してください。FacebookTwitterを持っている方はそちらでも拡散してください。とくにTwitterは広めるのに有効だと思います。 公務出張に夜な夜な「風俗嬢」を呼んだ並河健天理市長の即時退任を求める!

https://www.change.org/p/%E5%A4%A9%E7%90%86%E5%B8%82%E9%95%B7-%E5%85%AC%E5%8B%99%E5%87%BA%E5%BC%B5%E3%81%AB%E5%A4%9C%E3%81%AA%E5%A4%9C%E3%81%AA-%E9%A2%A8%E4%BF%97%E5%AC%A2-%E3%82%92%E5%91%BC%E3%82%93%E3%81%A0%E4%B8%A6%E6%B2%B3%E5%81%A5%E5%A4%A9%E7%90%86%E5%B8%82%E9%95%B7%E3%81%AE%E5%8D%B3%E6%99%82%E9%80%80%E4%BB%BB%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%82%8B

◆市役所に抗議のファクスを送ってください。

送付先 天理市長室 0743-62-5016 お間違えにないようにお願いします。

文案例 天理市長 並河 健 様 女性の人権について理解できない市長は、今すぐ辞職してください。

天理市Fax0743-62-5016

天理市長 並河 健 様 男女共同参画社会の実現を推進する地方自治体の首長には、性差別を撤廃する政策実施責務があり、性売買を対象とする行為に積極的に関与することは職務上許されることではありません。即刻辞任しなさい。 天理市Fax0743-62-5016

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演出家/監督の暴力性を見直すべきーーー鈴木砂羽さん問題

女優・鈴木砂羽の演出舞台を突如降板した2人の女優(鳳美弥、牧野美千子さん)が鈴木に対し「土下座を強要された」などと訴えて、どちらの主張が正統なのか賛否が割れている。

土下座させたかどうかでさえ主張は異なっており、降板した女性側の主張にも人によって温度差があり、その関係者の主張にも違いがあり、3者、4者の言い分が異なっている。

考えるべきポイントをいくつかメモっておく。 ●日野照正の体罰事件にも甘い意見が多いように、今回もパワハラ的なことがあっても、演劇の世界では厳しい指導、人格否定的な演技指導、追い込み型の指導は普通なので、問題ではない、それはパワハラでも暴力でもないという意見がある。 プロの俳優はこんなことで辞退すべきでないという意見。

しかしこれは暴力に甘すぎる意見であり、古い見解であり、変えていくべき。過去の蜷川とか大島渚とか、偉そうに怒って演出する人に世間は甘すぎたと思う。

●鈴木が「私は偉そうなので演出に向いている」などと言っていたようにたぶん、厳しい演出をしていたのだろうと思う。だから土下座がなくても、問題はあったと思うが、鈴木自身が伝統的な感覚でやった面があると推測できる。

しかし、鈴木が初めての演出でまだ力がなく、しかも女性で女優なので、問題になったというジェンダー問題の面もあると思う。 演出家が男性の大御所なら俳優たちも不満があってもしたがったり我慢しただろう。だから今回降板した女優たちにも、相手との力関係を見ていた面があるように思う。記録をとって本気でパワハラだという戦いをする気があるかどうかである。それは単に鈴木さんを批判するということでなく、業界の常識を変えていく戦いである。それをするなら支持できる。ただ、鈴木が力がまだ弱い女性で怒っただけで、大物には従属するような人なら支持できない。

この問題、鈴木を批判するにせよ、降板した女優を批判するにせよ、大御所のパワハラ的指導を問題にしなかったら、主流秩序に従属したスタンスだと思う。

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報道に違和感◆2017年9月堺市、48歳男が内縁関係で同居していた女性とその子供を刺し逮捕

2017年9月、大阪府堺市で、小林茂信容疑者(48)が、内縁関係で同居していた二瀬恵美(ふたせめぐみ)さん(35)と娘(4)を刺し、死傷させたため逮捕された。

大阪府警は二瀬さんから2016年5月、小林容疑者によるDV――「平手で顔を殴られたり、足で蹴られたりした」――の相談を受けていた。府警は娘の前で二瀬さんに暴力をふるう心理的虐待があったとして堺市子ども相談所(児相)に通告。小林容疑者は「二度と関わりません」との誓約書を出した。

その後、2016年7月に二瀬さんから「別れたのでもう結構です」という連絡を受け、対応を終えていた。 事件当日、食べ吐きの問題で小林容疑者が怒り暴行を働いた。 小林容疑者は事件直後に、凶器とみられる包丁を持って元妻(二瀬さんとは別の人物、47歳)の家を訪れ、2人を刺したと話し逃走。その後、親族とともに自首した。元妻が午後10時ごろ、小林容疑者のマンションに行って、二瀬さんと娘がリビングに倒れているところを発見し、119番通報した。

**** 詳しいことがまだわからないが、「ダイエット」などと書くのはおかしいと思う。摂食障害、食べ吐きの問題はダイエットなどという問題ではない。

また被害者が「男性を家に入れた」ことを批判するようなコメントをテレビで言っているものがいたが、様々な事情があるので、被害者を批判するのは安易すぎると思うし、もし復縁していても、単純には批判できない。復縁ではないかもしれない。

警察が対応を終えていたのも仕方ないというコメントも何人もが言っていたが、そうとも言えない。 「別れたのでもう結構です」と言われても、継続的にその後の状態をチェックすべきである。 警察には結果責任がある。むつかしいとしても、そのように考えて対応を改善していかないと、被害は減らない。 加害者に「別れたのでもう結構です、と警察に言え」と言われていた可能性もある。

ただし警察の人員が少ないので、多くのDV通報や相談に十分に丁寧にかかわる余裕がないという問題もあるだろう。この問題の重要性を認識して、研修の充実、予算の拡大、人員配置の見直しが必要である。

電車で

電車のなかで、、女性二人が、会社の先輩の悪口を言ってたが、その言いかたが、その心の在り方を反映しているようだった。

若い時には僕もイキって激しい言い方をしたり、悪ぶった言い方をしたり、していただろうと思う。若者の、その仲間どおしの言葉の感性に、年とった僕がついていってない面もあるかもしれない。

でも、今の僕にとって、ああいう言い方をする人は心がゆがんでいるなあとおもう。こころがきれいじゃない。スピリチュアルじゃない。鈍感だなあと思う。いくらその女性の外見がきれいでも、恋人の前では笑顔で優しくても、、陰で友達とああいう言い方で話す人なら、僕ならああいうひととは恋愛できないなあと思う。友達としても距離ができるだろう。

こういう感覚の話が通じない人はいると思う。多いと思う。何を言っているんだかと。 でも、まあ、わたしは、そうなのだ。

で、社会全体で、少し、ひとを悪意でもってしか見れず、それを悪意で話して、それに同調するような人がいて、というようなことが増えている感じがする。 少なくともネットにはそんな人が多い。昔からそんな人は多かったのかもしれないが、今はネットということで顕在化し、つながり、悪循環的に相互に同調して増幅している気がする。

そんなのを見て、人なんてそんなものという感じで話している人がいる。 かわいそうだなと思う。

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『カフェ・ド・フロール』と『八日目』

『カフェ・ド・フロール』をみた。 よかった。

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古いビデオをDVDにダビングするという中で、偶然、昔録画していた『八日目』に出会う。 八日目、神は何か足りないものはないかと考えた。そしてジョルジュを作った。 これで神は満足した。

『コーキーとともに』にも。