ソウルヨガ

主流秩序、DV,スピシン主義、フェミ、あれこれ

山本太郎さんからのお礼の言葉

 

いつも応援ありがとうございます。

今回の参議院選挙の比例代表の結果、
122万6413票をれいわ新選組に、
99万2267票を山本太郎に、
合計で228万764票をいただきました。
総務省発表)

私たちのグループで唯一の選挙区。
東京選挙区で立候補をしてくださった、
野原よしまささん。
基地問題や消費税増税による沖縄の人々の窮状、
創価の改革を訴えて、21万4438票をいただきました。

東京選挙区の議席獲得は至りませんでしたが、
堂々と素晴らしい戦いを展開して下さいました。
準備が間に合わず短い期間で、ここまで票が積み上がったのは、
損得ではなく、どこまでも真っすぐな、
野原さんのお人柄を評価いただけたのだと考えます。

 

さて、今回の選挙を振り返ると、
山本太郎議席は守れず、
加えて、全力で戦ってくれた7人の素晴らしい仲間を国会議員にできなかった。

その責任は全て私にあります。力不足でした。
申し訳ありませんでした。

 

一方で、6年前の東京選挙区の山本太郎1議席から、今回、倍の2議席になったうえ、政党要件を獲得できました。

山本太郎議席は失いましたが、れいわ新選組としては大躍進です。
ALSの舩後さん、重度障がいの木村さんを国会議員として送り出すことができました。
れいわ新選組流のパリテですね。


生産性で人間の価値を測らせない社会、誰も切り捨てられない社会への第一歩です。


それに加えて、今回私たちのテーマであり、皆さんと目標としていた一つ、
「市民の力で国政政党を作る」、が実現しました。
すべては、あなたのお力のおかげです。

 

一週間のおかずを一品減らして捻出した千円。
1日の自分へのご褒美だったコンビニスイーツを数日諦めた500円。
帰りの電車賃を財布に残して、街宣会場で絞り出した200円。
底の擦り切れそうな靴を買い換える為においていたお金。
老後の資金を切り崩して工面してくださったお金。

1日の空き時間が少しでもできれば、
ポスターを貼るためにコツコツ歩いてくれた。
雨の中でもチラシをポスティングしてくれた。
周りにどう思われようと、広げるために人に会い、
電話やSNSでも広げてくれた。

 

あなたが、
ない時間を削って、なけなしのお金で、
全力で私たちを支えて下さった。

 

この国や将来に希望など持てないなか、
徹底的に戦う、政権を取る、社会を変えると旗を振る私たちに、
一縷の望みをかけてくださった思いを決して無駄にはいたしません。

 

消費税増税の悪影響が数字に現れる前に、
衆議院選挙が行われると考えます。
年内、または年明けが予測されます。

 

今回4月に立ち上げたグループが、
一度の選挙で国政政党になるまでの勢いがついたのですから、
次の衆議院選挙で大きく議席を伸ばし、
あなたと一緒に作ったれいわ新選組が、
国会において主導権を握る存在になるよう、
これからもお力をお貸しください。

 

暑さが落ち着くころ、全国ツアーに出ます。
その際には、街宣だけでなく、
みなさんとのミーティングなども別で行い、
対話を深めていこうと考えています。
政治に興味のない周りの人々もどうか巻き込んでください。
みんなで、国の未来を作っていきましょう。

改めてインフォメーションいたします。
奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます。

 

山本太郎

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希望と絶望、絶望と希望

希望と絶望、絶望と希望

 

私は1998年ごろにスウェーデンで「これからの日本、世界の暗黒社会化」を予測しその絶望の上での自分の生き方や社会運動の在り方、希望の持ち方として「スピリチュアル・シングル主義」を提唱し、著作としてまとめていった。いまその延長線上にあって、主流秩序論として展開している。そして実践的には、相談活動、DV予防教育、加害者更生プログラムなどをしている。

 

選挙・大衆・メディアというもののその愚かさと限界は主流秩序論でかいたとおり。今回の選挙もそう。

 

しかし、そのさなか、吉本・宮迫問題で、宮迫と田村が本気で自分の誤り弱さをかたったとろには、主流秩序をゆるがす実践が垣間見えた。これは日大アメフト事件で自分の主流秩序加担を語った宮川君と同じ。


そしてそれを取り上げたメディアで、久しぶりに本気の言葉が聞こえてきた。
吉本興業が、事実を隠蔽し、パワハラし、恫喝した、その中で田村宮迫が弁護士を立てて、記者会見をして大きな権力にあらがうところに希望があった。
メディア業界でのタブーの一つ、吉本という大きなブラック企業と、そこにメディアテレビ局も忖度してきた状況において、メスが入り始めている。


もう一つのジャニーズ事務所の支配はSMAP問題で今回も3人を出さないよう圧力をかけたことが明るみに出てBPOから注意はされたが、こちらはまだテレビ局は主流秩序に屈服従属加担したまま。ジャニーズのタレントも多くは沈黙。主流秩序に加担したままの茶番。

エリート官僚が権力に屈して人間らしい「真実を語る勇気」を持たずに、文書の改ざん・廃棄に加担している状況(ひとりは自殺はしたが真実語らず)に比べて、ノンエリートであるお笑い芸人たちの良さが出た事件である。


芸人たちはおおきな力に弱い面もあるが、仲間、先輩、相方との関係で、御世話になったひとたちにうそはつけないという、人間らしい心の底からの素朴な感覚には、ほっとするものがあった。ここには希望がある。

 

一方、この芸人たちの反乱に加担しない社員たちには、大きな問題がある。吉本企業の社員の内部から「隠ぺいがあった」という告発が出ないこと、労働組合をつくってて戦わないこと、契約が明確でないということなど、ブラックな状態を温存させてきた社員たちには、主流秩序への加担責任がある。

 


吉本は、安倍政権にするより、オリンピック利権に食い込み、大阪で維新という極右勢力とつながって万博利権を食い物にしている、それに無批判に加担している吉本芸人たちにも責任はあるが、主たる席には吉本興業という会社である。
少なくとも、今回の事件で、吉本はこうした公的イベントからすべて排除されるべきであろう。だが自民党安倍政権と維新はむしろ吉本というブラック企業とつながり続けあるだろう。体質があ同じで持ちつ持たれつの関係だから。

 


○れいわ新選組から重度障がい者が国会議員になったことの意味は大きい。
そこには希望がある。
http://www.labornetjp.org/news/2019/0721shasin

 

●「凪の御暇」がテレビドラマ化されて始まった。
そのフェミのテイストが正しく実写化されているか心配していたが、まあまあ要所をおさえているなと感じた。ただ今後、デートDV加害者・ストーカーである我聞君に変な思い入れを入れ込むような展開にならないか注意しておく必要があると思う。彼には悲しい背景があるがだからと言ってあんなことをしてはならない。それを愛と美化してはならないが、視聴者にそう思わせて、DVとわからせないようになると問題だ。

でも出演陣は主人公をはじめとして実力派ぞろいで期待ができる。
主流秩序にとらわれ従属していた今どきの女性が、フェミ的に自立し、slow(脱物質主義)に生きていく、脱主流秩序の物語だということが伝わればいいなとおもう。

●選挙報道で橋下などが本性丸だしに語っていた。いまの主流秩序の上位者たちのおぞましさがでている状況。

 


○韓国への、居丈高な物言いをおかしいと思えない、8割の日本人たちの愚かさ。戦争前夜と同じ感覚。河野外務大臣が「無礼だ」と怒ったり、世耕経産大臣、その他安倍政権の皆とその同調者が、排外主義・ナショナリスト・極右体質で語る「エラそうな韓国批判、韓国大統領への侮蔑」を受け入れるのはおかしい。その中での憲法 改憲で9条に自衛隊明記の策動。それが分からなくなっているのは、「戦争で日本が連戦連勝で国民大盛り上がりで万歳」と似ている。オリンピック的盛り上がりでおぞましい。
大阪で維新が2人勝つとか、文句あるなら米国から出て行けというトランプ支持者の熱狂と同じ。


○ゾゾタウン社長は、宮迫田村会見を「つくりこまれている、笑えてしまう」としか見れない、たましいで真実が見れない状況を言ってしまった。彼に限らないが、主流秩序の下位のものたちの真実の声が聞こえないおろかな人が多い社会。

 

その他いろいろあるが、足元でとりあえず安倍・橋下・ランプ的なものの逆を実践して生きていきたいと思う。

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慰安婦問題から逃げるために拉致問題を捨てた安倍政権

 

前田 朗さんブログ紹介

https://maeda-akira.blogspot.com/2019/07/blog-post_48.html


拡散する精神/委縮する表現(100)

拉致問題を切り捨てた日本政府

 

前田 朗(東京造形大学教授)

 

強制失踪委員会

 

 安倍晋三首相は拉致問題の解決に向けて取り組んできた、ということになっている。本年五月一九日の拉致被害者家族会や「救う会」などが都内で開いた国民大集会に出席し、「拉致問題は安倍政権の最重要課題」と強調したのは周知のことである。

 ところがトランプ・金正恩会談の進展につれて徐々に姿勢を変えてきた。「対話は意味がない。制裁あるのみ」という基本姿勢から「前提条件なしで話し合う」に変化したことはさまざまな推測を呼ぶことになった。

 

 実は安倍政権は昨年一一月にジュネーヴ国連人権高等弁務官事務所で開催された強制失踪委員会の場で、拉致問題を切り捨てる方針を表明した。「前提条件なしで話し合う」に変化したことと因果関係があるかどうかは不明だが、強制失踪委員会で何があったのか。政権は語らないし、マスコミも報じない。筆者は強制失踪委員会の審議を傍聴していないので、限られた資料と、本年三月にジュネーヴに滞在した際の関係者からの聞き取りに基づいて判明した範囲で事の次第を報告したい。

 

 二〇〇六年一二月、国連総会において強制失踪条約が採択された。国の機関等が人の自由をはく奪する行為であって、失踪者の所在等の事実を隠蔽することを伴い、かつ、法の保護の外に置くことを「強制失踪」と定義し、「強制失踪」の犯罪化及び処罰を確保するための法的枠組み等について定めている。条約第二六条に基づいて強制失踪委員会が設置された。条約当事国は条約第二九条に基づいて報告書を提出し、委員会で審議の結果、勧告が出される。日本政府は今回初めて報告書を提出し、昨年一一月五~六日、委員会審査に臨んだ。

 

 日本政府は冒頭から朝鮮民主主義人民共和国による日本人拉致問題を取り上げ、詳しく報告した。事前にメディアや関係者にも繰り返しレクチャーし、拉致問題に力を入れているとアピールした。委員会が拉致問題について勧告を出すと期待を膨らませた。

 ところが思いがけない事態になった。強制失踪委員会は拉致問題を取り上げなかったのだ。委員会が質問したのはなんと日本軍「慰安婦」問題であった。

 

苦渋の選択?

 

 一日目(一一月五日)の審査直後、日本代表団はパニック状態だったらしい。大使の目はうつろになっていたという。二日目(翌六日)の審査までに、日本政府は対応を決しなければならない。というのも、日本政府は「慰安婦問題は条約締結以前の問題だから、委員会が取り上げるべきではない」と繰り返してきた。この主張によれば、拉致問題も条約締結以前の問題だから、委員会が取り上げてはならないことになる。

 

 拉致問題が取り上げられると宣伝してきた日本政府は窮地に追い込まれた。「慰安婦」問題か、拉致問題か、予想外の二者択一を迫られた。

 

 大使レベルで判断できる問題ではない。一日目夜から翌日未明にかけて、日本代表団は必死の思いで東京に連絡を取ったことだろう。ことは外務大臣でも即断できない。当然のことながら官邸の判断だ。時間は限られている。筆者はこの間の事情を詳らかにしていない。推測するのみだが、安倍首相の判断で、「慰安婦」問題を優先したのだろう。

 

 委員会で、日本政府は改めて「条約締結以前の問題を委員会は取り上げるべきでない」と主張した。拉致問題を取り上げるな、という驚愕のメッセージだ。大使の手はわなわな震えていたという。

 

 一一月一九日、委員会から「慰安婦」問題の解決を求める勧告が出された。これに対して一一月三〇日、日本政府は「条約は本条約が発効する以前に生じた問題に対して遡って適用されないため、慰安婦問題を本条約の実施状況に係る審査において取り上げることは不適切です」「国連に求められる不偏性を欠き、誠実に条約を実施し審査に臨んでいる締約国に対し非常に不公平なやり方といわざるを得ません」と、猛烈な抗議の手紙を委員会に送った。

 

 ここまで来ると後戻りはできない。安倍政権は拉致問題を切り捨ててでも、「慰安婦」問題の責任回避を優先した。一一月六日、官邸で何があったのか。その判断経過をもっと知りたいものである。


Posted by 前田朗 at 7:21 AM

 

「安倍やめろ」のコール止まず~自民党が中野駅前で街宣

レイバーネットからの情報

 

「安倍やめろ」のコール止まず~自民党中野駅前で街宣

 

 安倍首相の「遊説日程隠し」をしている自民党。メディアからは「ステルス作戦」と呼ばれている。参院選、東京での最初で最後といわれる安倍首相の遊説は、7月7日夕方、雨の東京・中野駅北口広場で行われた。東京選挙区「丸川珠代候補」の応援集会である。

 

 「ステルス作戦」にもかかわらず、SNSで情報が広がり「恥を知れ」「安倍やめろ」などのプラカードを掲げた人たちがやってきた。周辺には多数の警官隊が配置されていた。
また主催者の警備係が高い位置に立って監視をするなど、駅前広場はピリピリした雰囲気に包まれていた。

 

 安倍首相が登壇すると、右前方と後方の一団から「安倍やめろ」のコールが一斉に起こった。首相はこぶしを振り上げながらの演説で「経済を強くした」「世界の政治をリードした」「若者の雇用を増やした」などの「成果」を強調していた。聴衆の圧倒的多数は自民党支持者で日の丸と拍手で応じていた。

 2017年の都議選のときはコールに逆上した安倍首相が「こんな人たち」発言で失敗した経験があった。そのためか、今回は15分の演説の間中、止まないコールに対しても終始無視を決め込んでいた。

 

 「選択的夫婦別姓の実現を!」のプラカードを手にしていた女性がいたのでインタビューした。その女性は「首相にプラカードを見せたかったが、安倍派の人が応援プラカードで前を塞ぎ、邪魔されてしまった。私はその人に丸川珠代さんも夫婦別姓には賛成しているのだから邪魔するのはおかしいと言ったが、その人は一生懸命阻止していた」と語っていた。

 

 不都合な国民の声にいっさい耳を閉ざす自民党の「ステルス作戦」は、いつまで続くのだろうか。(M)

 

・レイバーネット記事 http://www.labornetjp.org/news/2019/0707shasin


・動画 https://youtu.be/iHB8lin5v20


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日本とドイツの映画=社会のレベルの違いーー『新聞記者』と『はじめてのおもてなし』

日本とドイツの映画=社会のレベルの違いーー『新聞記者』と『はじめてのおもてなし

 

参議院選挙だ。立憲やれいわや共産や社民などの良い候補が多く当選してほしい。
そんな中、安倍政権の愚かさを浮き彫りにしようとする意欲作映画『新聞記者』が公開され 多くの人が見ているようだ。伊藤詩織さんのレイプ被害事件を扱うなどその内容の方向性自体は全くまともなので、こうした政治を扱う映画がつくられ多くの映画館で公開され、一定の人が見ていることは喜ばしい。


ただ映画の質としては低くて少しがっかりした。話が単純で深みがない。脚本家と監督の力量の問題である。韓国ドラマのほうが数倍、政治・権力・腐敗・汚職をより深く面白いレベルで扱っている。メディアの問題を扱った作品でも『共犯者たち』(韓国政権の言論弾圧の実態をあばいたドキュメンタリー映画)などがある。エンターテイメントドラマでも、例えば最近見たものとしては『秘密の森~深い闇の向こうに』が、深く人間を描いていて面白い。「悪い奴」も複雑で二面的で悩みがあるのだ。そして「よい奴」もダメなところがあり、悪い奴と重なるところがあり、悪い奴の良いところも見るし、だれが悪い奴かも簡単にはわからない。


残念ながら『新聞記者』には登場人物の深みがなく、権力のだめさというすでに知っている情報をなぞっているだけなので、安倍的でない側の豊かさが見えない。
安倍的なものの真逆とは何なのか。そこを浮き彫りにするのが例えば韓国ドラマでは『マイ・ディア・ミスター 私のおじさん』だ。政治的ではないが、安倍を嫌う人の心意気が見事に映像となっている。

 

さて、人種差別主義者トランプにしっぽを振る安倍(政権、自民党)、それをあまり批判しない日本のメディアや人々という状況に対して、ドイツがメルケル(トランプに苦言を呈するのでとランプが嫌う政治家)を抱え、移民問題に苦しみながらもなんとか踏ん張っている状況が分かるすばらしい映画がある。
それがはじめてのおもてなしだ。

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邦題はいけてないが、内容は小作品ながら素晴らしく、なんとドイツの興行成績で2016年で第1位になった作品だ。


移民を受け入れるべきという一応リベラルな人のスタンス、あるいはあるべき理想(自由と寛容)と思うことが一定の力を持つ中で、でも本音では‥というところをくすぐり、ドイツも日本と同じくだめ社会で主流秩序がつよく、ナチ・反ナチの動きもある中での普通の人のドタバタを通じて、移民を受け入れるということの豊かさを描く。


「安倍=トランプ」に寛容な人が多い日本では、移民問題にこの深さで向き合う度量がない。だからこういう映画は流行らない。それは民度の差である。

アニマルライツで意識が非常に低く、IWC脱退に無関心で鯨解禁と言い、韓国を敵視することにも無関心でマサコサンのファッションで盛り上がるメディアを見ていると、日本人のかなりが簡単に洗脳され、幼稚化=ナチ化しているとおもえる。


そうではない国民が多いから、反トランプともいえる映画『はじめてのおもてなし』がウケるドイツ。


日本の安倍的なものの貧弱さを浮き彫りにするドイツや韓国の映画・ドラマの豊かさを共有したいと思う。そして実は日本にも少数だがそこを共有する人がいる。『新聞記者』を大きく超える才能ある人々がよい作品を多く作りそれが受ける国にしていきたいと思う。

 

●映画紹介情報
難民の青年を家に受け入れたことをきっかけに変化していく家族の絆を描いたドイツ発のコメディドラマ。ミュンヘンの閑静な住宅街に暮らすハートマン夫妻。現在は教師を定年退職し、暇を持て余す妻のアンゲリカ、大病院の医長を務める夫のリヒャルトの2人暮らしだ。ある日曜日、子どもたちが顔を見せ、久しぶりに家族全員が集まったディナーの席でアンゲリカが「難民を1人受け入れる」と唐突に宣言。夫や子どもたちが猛反対する中、アンゲリカに押し切られる形でハートマン家にナイジェリアから来た亡命申請中の青年ディアロが住むことになる。そのことによりストレスが急上昇したリヒャルトは部下にあたりちらし、職場で孤立。一方のアンゲリカは、ディアロにドイツ語を教え、庭仕事を指導するなど、かつての輝きを取り戻していく。そんな中、歓迎パーティでディアロをもてなすはずが、アンゲリカの友達のせいで警察沙汰の大騒動へと発展してしまう。

●ドイツ映画が面白い
『僕たちは希望という名の列車に乗った』

 

●なお日本でも、素晴らしいドキュメント映画はある
『アリ地獄天国』『主戦場』

『作兵衛さんと日本を掘る』

 

 

『僕たちは希望という名の列車に乗った』

『僕たちは希望という名の列車に乗った』

 

いい映画だった。

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自己保身で、主流秩序に加担するのか。自分のために仲間の名を言うのか。
それとも、自分が不利になっても、誰かを下に蹴り落とすことをしないのか。親は普通の安定した生活を望む。自分が助かるために誰か一人を犠牲にしないかという誘惑もある。
その問題を、全体主義的な国家の圧力と絡めた映画。

当時の社会主義国にとって力で押さえつけるソ連の支配から逃れるというのは、かなり命がけレベルの話だった。


だから
以下の映画紹介のような「たんなる、純粋な哀悼の意をしめしただけなのに」「無意識のうちに政治的タブーを犯した」という話ではないと思った。

若いおろかさはあったが、それだけならあのような展開にはならない。「すぐにあやまっておわり」のはず。
そうではなく危険になっても政治に関心を持つという生き方を選んだのだ。

 

なお、これを「社会主義国のだめさ」の話だけととらえるのはあまりに自分が見えていない愚かな見方と思う。


之は今の日本で安倍支持してヘイトしたり、何でも異論を排除しようとする、日本社会そのものだ。そのなかで、勇気をもって異論を言うか、仲間を売らないかという主流秩序の問題そのものだ。


映画紹介


ベルリンの壁建設前夜の東ドイツを舞台に、無意識のうちに政治的タブーを犯してしまった高校生たちに突きつけられる過酷な現実を、実話をもとに映画化した青春ドラマ。1956年、東ドイツの高校に通うテオとクルトは、西ベルリンの映画館でハンガリーの民衆蜂起を伝えるニュース映像を見る。自由を求めるハンガリー市民に共感した2人は純粋な哀悼の心から、クラスメイトに呼びかけて2分間の黙祷をするが、ソ連の影響下に置かれた東ドイツでは社会主義国家への反逆とみなされてしまう。人民教育相から1週間以内に首謀者を明らかにするよう宣告された生徒たちは、仲間を密告してエリートとしての道を歩むのか、信念を貫いて大学進学を諦めるのか、人生を左右する重大な選択を迫られる。監督・脚本は「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男」のラース・クラウメ。
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維新の立候補予定者がまた暴言

 


維新の会から参議院議員候補として出馬する予定の元フジテレビのアナウンサーの長谷川豊が、「江戸時代の被差別部落住民は、強盗や殺人、レイプを職業とするプロの犯罪者集団だった。武士の家族を狙って犯罪を行った。だから武士は家族を守るために刀を差していた」などと述べたとのことです。
以下、情報を転載します。


*****文字起こし*****
16分47秒
 女は三歩下がって歩け。ご存じでしょうか?聞いたことありますよね?日本人
男性は、日本人女性を卑下している。
「女なんて男の下の生き物なんだから三歩下がってあるけ」

 え~って、えっ~思いませんでした。思いませんでした?
一歩でよくないですか?二歩でよくないですか?
なんで三歩なんですか?なんでこの思わせぶりの三歩なんですか。
 「女は三歩下がって歩け!」そんな文章、見たことある人?
ないです、そんなの。正確には「女は三尺下がって歩け」です。
 これは先ほど冒頭でも話をしたワンピースというマンガで尾田栄一郎先生が、
えっ~と何巻だってけ、71巻か72巻の帯びのところに、この話を書いて一気
に有名にもなりましたけど。

17分50秒
 日本には江戸時代に、あまりよくない歴史がありました。
士農工商の下に「穢多」「非人」、人間以下の存在がいると。でも、人間以下に
設定された人たちも性欲などもあります。当然、乱暴なども働きます。
 一族野党、郎党となって、十何人で取り囲んで、暴行しようとしたときに、侍
は大切な妻と子どもを守るために、どうしたのか。侍はもう、刀を抜くしかなか
った。でも、刀を抜いたときにどうせ死ぬんです。相手はプロなんだから犯罪の。
 もう、振り回すしかない。
 ぶんぶん、ぶんぶん刀を振り回すして時間かせぎするしかない。どうせ死ぬん
だから。
 でも、自分はどうせ死んだとしても、一秒でも長く時間を稼ぐから大切な君だ
けは、どうか生き残って欲しい。

 僕の命は君のものだから。ボクの大切な君はかすり傷ひとつつけないよと刀を
振り回したときに、一切のかすり傷がつかないのが、二尺六寸の刀が届かない3
尺です。
 女は3尺下がって歩け、愛の言葉です。
 僕の命は君より、君のものだ。何があっても守る。
 戦前の日本男児は女性と子ども達のために、命をかけていました。男女7才に
して席を同じくせず。七才になったら女性と同じ席には座るな。
 「命をかけて守らないといけないのが女だ」「そのために僕たちは身体を鍛え
ているんだ」
**********************

 長谷川豊は、日本維新の会から次期参議院選挙区の比例区で出馬予定。
2019年2月24日、東京都世田谷区議会議員選挙に出馬する「ひえしま進」
候補予定者の応援会での講演内容が、5月15日にYouTubeにアップされ
ました。90分の講演を約30分ほどに編集されたものだと思われます。
名称:「長谷川豊講演会『日本の政治のメディアの裏側』」と題した講演会
日時:2月24日(日)19:00~、
会場:「北沢タウンホール3Fミーティングルーム」(東京都世田谷区北沢2-8-18)

YouTubeの全編動画は下記を参照下さい。16:47秒頃からです。
https://www.youtube.com/watch?v=xxNG8U637xw&feature=youtu.be&t=1061
解放同盟としても今後、抗議文や取り組みをおこなっていきたいと思います。
https://twitter.com/cracjp/status/11299975931305246
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最高傑作『マイ・ディア・ミスター~ 私のおじさん』

 

2018年 韓国ドラマ 原題:私のおじさん
邦題 「マイ・ディア・ミスター 私のおじさん」

 

まあ、人生ベストテン・レベルの、最高傑作の部類に入る。

 

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3万年、苦界に漂っていたイ・ジアンの凍った気持ちが解けていく物語。人間観が変わる。
ドンフンの優しさ、負け組たちの町の優しさ。様々な縁の不思議さと豊かさ。でも彼も生きながら死んでいた。そこに押し寄せた波につぶされるが、彼も生きなおせた。ほどける感情。

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盗聴によってつながる、隠れた面への共感と感動(しびれる)と愛。

 

「その人を知る」「何かいるか」「ファイチン」
という言葉がこれほど意味を持つ作品はなかった。
もっとも言葉に心を込めている作品。

作者(脚本家、監督)の人間性の差が如実。


主流秩序から離れるという作品。苦界に生きる人の絶望に寄り添う作品。
「生き方を間違った」


恋愛に逃げない作品。
名前のない関係や感情に「色や形や言葉のやり取りや沈黙や表情」をあたえた。


そばに10分黙って立つ、というような。


●「これも縁」
●「俺でも殺す」

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●あるルートでイ・ジアンから盗聴されていたと知っても、それでも悪くとらないか、信じられるか。
●その人を知ったら何があっても大丈夫。俺はお前を知っている。


●「愛を語るのに、どうしてせせら笑えるのか「愛を知らない」
●「あの子はあんな目をしていなかった」


●母が亡くなった時寂しい葬式ではなく、参拝客と花がいっぱいの葬式にしたい。みじめな葬式にしたくない。
そしてイ・ジアンのおばあさんのお葬式に・・・


「誰も知らない」の子供たちを見てつらくて5分で見るのをやめる。この子たちを育てたいと思う。


●お婆さんが亡くなったら葬式の連絡をしろ、おれの母親が亡くなったら連絡する」


●ドンフンにとって食事をするということは、そういうことだ


●ありがとう

 

西岡力、櫻井よしこをメディアに出すのはおかしい

 

 

この裁判バのことを知らない人がほとんどだから、櫻井がまだメディアに出ている。この本はもちろん持っていますが、前田朗さんが紹介さえたので、ブログを紹介しておきます。


植村裁判取材チーム編『慰安婦報道「捏造」の真実――検証・植村裁判』(花伝社、
2018年)
https://maeda-akira.blogspot.com/2019/05/blog-post_12.html


SUNDAY, MAY 12, 2019
西岡力櫻井よしこの「捏造」疑惑

植村裁判取材チーム編『慰安婦報道「捏造」の真実――検証・植村裁判』(花伝社、2018年)

http://www.kadensha.net/books/2018/201812ianhuhoudounetuzounosinzitsu.html

誰が、何を、「捏造」したのか

法廷で明かされた“保守派論客”の杜撰な言論

櫻井よしこ西岡力が事実を歪曲し、世論をミスリードした慰安婦問題

「事実」をめぐる論戦はまだ続く

1 問われる「慰安婦報道」とジャーナリズム

2 個人攻撃の標的にされた「小さなスクープ」

3 櫻井よしこが世界に広げた「虚構」は崩れた

4 西岡力は自身の証拠改変と「捏造」を認めた

5 櫻井と西岡の主張を突き崩した尋問場面

6 「真実」は不問にされ、「事実」は置き去りにされた

7 植村裁判札幌訴訟判決 判決要旨(2018年11月9日)

慰安婦」問題を取り上げた植村隆朝日新聞記者・当時)の記事は、金学順さんの経歴、「慰安婦」になった経緯を誤報した。事実を書かず、事実でないことを書いた、しかも義母の便宜供与によって事実を歪めて書いた。それゆえ「捏造」である。――2014年に大騒動となった「慰安婦」記事捏造問題は、実はまったく逆に西岡力櫻井よしこによる「捏造」であった。この驚くべき事実を、本書は見事に解明している。

西岡と櫻井は、金学順さんの1991年のカムアウト、記者会見、及び訴状をもとに、植村記者が事実を歪めて書いたと主張した。例えば櫻井は次のように書いた。

「訴状には、14歳のとき、継父によって40円で売られたこと、3年後、17歳のとき、再び継父によって、北支の鉄壁鎮というところに連れて行かれて慰安婦にさせられた経緯などが書かれている。

 植村氏は、彼女が継父によって人身売買されたという重要な点を報じなかっただけではく、慰安婦とは何の関係もない『女子挺身隊』と結びつけて報じた。」

西岡と櫻井は、植村記者に「捏造」とのレッテルを貼り、大宣伝した。これにより週刊誌やインターネット上では、捏造記者・植村に対する非難の嵐となった。植村は就職が決まっていた大学教授の地位を失い、家族のプライバシーを侵害され、社会的に抹殺されそうになった。

これに対して、植村は己の名誉と家族の安全のために、反撃に出た。「私は捏造記者ではない」。そして、西岡と櫻井それぞれを相手に名誉毀損裁判を起こした。

裁判において明らかになったのは、植村の記事は事実を正確に紹介したこと、これに対して、西岡と櫻井の記事はおよそ事実からかけ離れていたことであった。

2018年3月23日札幌地裁での尋問である。

川上(原告代理人弁護士)「訴状には『継父によって』という記載がない、これは間違いないですね」

櫻井「はい」

川上「『40円で』という言葉も訴状には出ていないことも間違いありませんね」

櫻井「はい」

川上「『売られた』という単語も入っていませんね」

櫻井「はい」

川上「あるいは、訴状には、『継父に慰安婦にさせられた』との記載もありませんね」

櫻井「はい」

川上「訴状には、『継父によって人身売買された』との記載もありませんね」

櫻井「はい」

金学順が継父によって人身売買されて慰安婦となったという櫻井や西岡の主張には何ひとつ根拠がなかった。二人の「創作」である。櫻井と西岡は、自分たちの「創作」に基づいて、植村に「捏造」との非難を浴びせたのだ。このことを本書はていねいに明らかにしている。本書の結論は明快である。

「櫻井の言説こそ『ジャーナリストとしてあってはならない』ものではないのか。」

「自ら法廷で示した定義によって、西岡力は自らが『捏造学者』であることを立証した、と言っても過言ではない。」

両名の尋問記録が収録されているので、読者は迫真の「捏造暴露」過程を読むことができる。

 

「おまえについて 何を聞いても 知らないフリをしてやる。」

 

韓国ドラマ『マイ ディア ミスター~ 私のおじさん』がいい。

名作。

今年みたものの中で  NO.1


公式サイト
http://mydearmister.jp/

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「余裕ある人は、簡単にいい人になる」

 

「人の悪口を聞いても 本人には伝えるな」


「おまえについて 何を聞いても
知らないフリをしてやる。
だから 約束しろ
知らないフリをすると」

 

・・・やさしい

 

 

WAM 【アピール】天皇制に終止符を

 

WAMが天皇制批判声明を出しました。

まともな一つの見解と思いますので、ここに載せておきます。

戦争への道が着々と醸成されつつある中、それに気づかずに乗る人が多くなる中で、今一度、こういう意見を出す人がいることを自分の頭で考え、自分で勉強していって、流されない人が増えればなと思います。

その営みの一部を自分の足元からお互いしていきましょう。
https://wam-peace.org/news/opinion/7582


【アピール】天皇制に終止符を

2019年4月30日 TOP, wamからの声明・抗議・要請

天皇制に終止符を


 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)は日本で唯一、日本軍性奴隷制(日本軍「慰安婦」制度)の被害と加害を記録し記憶する資料館として、2005年8月に開館しました。


 日本軍は、中国侵略に始まりアジア太平洋戦争が終結するまで、アジア太平洋各地に夥しい数の慰安所を設置しました。しかし、連合国による東京裁判BC級戦犯裁判ではごく一部の性暴力が裁かれただけで、日本軍性奴隷制の責任者が裁かれることはありませんでした。戦後の日本もまた、自らの手で自国の戦争犯罪を裁いてきませんでした。


 2000年12月に東京で開かれた「日本軍性奴隷制を裁く 女性国際戦犯法廷」では、アジア各国・各地域での性暴力被害を明らかにし、日本軍性奴隷制度の責任者として天皇裕仁と軍高官9名に有罪判決を下しました。wamはこの「女性国際戦犯法廷」の思想を引き継ぎ、日本の戦後社会が向き合わなかった戦争責任と植民地支配責任を問い続けてきました。


 2019年2月、韓国の文喜相国会議長はインタビューで、日本軍の性奴隷にされた被害者に対して「天皇陛下が謝罪すれば解消される」と発言しました。現行憲法では天皇に政治的権能はありませんが、天皇の名のもとに行われた朝鮮植民地支配の実態を考えれば、この議長の心情は当然理解できるものでした。「常軌を逸して」いたのは、日本政府やメディアによるバッシングです。


 国事行為にはない「慰霊の旅」を続けながら、「昭和天皇は平和を愛していた」と繰り返し、「象徴天皇の務めが途切れることなく、安定的に続いていくこと」を目的に退位を表明した明仁を、安倍政権よりはマシであると評価することはできません。また、血統主義によって継承される天皇制は、女性が「産む機械」となることを強い、女性差別を再生産し続けています。何よりも、高齢化が進み生存者がわずかになってしまった被害女性たちが、最期まで被害事実の認定と謝罪・賠償・責任者処罰を求めていたことを思い起こすと、「新元号だ」「代替わりだ」と浮かれているわけにはいかないのです。


 天皇制は、自由と平和、平等と民主主義に反する制度です。日本の戦争責任、植民地支配責任を果たすためにも、日本人が自らの手で天皇制に終止符を打つ、その歩みをみなさんとともにこれからも進めていきます。


2019年4月30日
アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)

 

新著『シングル単位のデートDV防止教育を広げよう』発売


伊田広行著『シングル単位のデートDV防止教育を広げよう―― デートDV予防学NO.2』
ができました。
印刷本あるいは電子本、両方いけます。
アマゾン内の以下の書籍ページで注文できます。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07QYQ4PTM

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以下、紹介文と目次です。


『シングル単位のデートDV防止教育を広げよう――デートDV予防学NO.2』
2019年4月発行
 電子書籍&POD版(ペーパーバック)

著者 伊田広行 (イダヒロユキ) 

 

本書は『シングル単位思考法でわかる デートDV予防学』(かもがわ出版、2018年12月)の姉妹本である。

デートDV/ストーカー防止教育を充実させるために、実施者・教員が学んでおいたほうがいいことをまとめている。DVの被害者や加害者にかかわっている人のDVと支援への認識を高める情報を載せている。


なかなか1回の「授業」ではすべてを伝えられないが、実施者がプログラムを充実/改善するとき、教員が継続的に行っていくとき、普通授業の中や雑談でこの話題を入れ込んでいくとき、相談を受けたとき、個別指導する時などに参考になるだろうと思う。


DV関連支援やデートDV防止教育を行う上でシングル単位という概念が重要だが、まだまだ本当には理解されていないので、そこが具体的にわかるような「様々な教育内容」「考え方」「切り口」「材料」を本書では紹介している。


例えば、『デートDV予防学』でふれたことの、追加説明として、シングル単位のひとつである「課題の分離」をDVの例や親子の例で豊富化して説明した。

主流秩序とDVの関係の話もしている。

家族や親しい関係と言った共同体を否定しているのではなく、「健全な共同体愛」であるためにはこれが必要いう話もしている。

自己肯定感の低さやいじめや毒親やブラック部活やメンヘラとの関係で伝えることの有効性の話。

嫉妬の精神の中にある問題を主流秩序や中島みゆきの歌と絡めて考察。

性的暴力、性的同意、ストーカー、SNS問題、共依存とDVの関係などにも触れ、実際に生徒や学生から出された感想やQ&Aも多数入れた。


本書が、デートDV(防止教育)をあと一歩深く理解し充実させるために参考となれば幸いである。もちろんデートDVも本質はDVなので、本書は狭義のデートDVの話だけでなく、多くはDVそのものの理解を深める内容となっている。


DVに関するコラムも多数掲載し、コナリミサト『凪のお暇』、後藤真希さんのDV被害問題、「東京ラブストーリー」、田辺聖子さんのフェミ的3部作『言い寄る』『私的生活』『苺をつぶしながら――新・私的生活』、「間接的虐待と受動虐待」などに触れた。
本書によってDV問題の深さを味わっていただきたい。

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目次
第1章  「共同体への愛」という問題を「健全か不健全か」で考えるように提起しよう 
第2章  デートDVの学びは他のことにも役立つことを伝えよう ―― 主流秩序とDV 
コラム1 コナリミサト『凪のお暇』は、DV関係・主流秩序から離脱し自立していく物語 
第3章 ブラック部活や毒親問題など関連領域とつなげよう 
3-1 いじめ 
3-2 ブラック部活1
3-3 毒親問題 
3-4 自己肯定感が低くて被害者になりやすいという問題 
3-5 「メンヘラ」問題とデートDV 
第4章 シングル単位思考法の実践 ―― 「課題の分離」で考える 
4-1 親子問題で考える「課題の分離」の難しさと深さ 
4-2 様々な具体例で考える「課題の分離」 
4-3 DV問題の解決に有効な「課題の分離」 
第5章 性暴力問題・性教育と結びついたデートDV教育 
5-1 デートDVと性暴力・性教育 
5-2 性的同意 
5-3 その他の「デートDV防止教育の中で触れる性的な問題」 
第6章 ストーカー・SNS対策をいれたデートDV防止教育にしよう 
6-1 ストーカーについて学ぶ 
6-2 SNS、写真問題 
第7章  嫉妬・束縛の心理を拡大してとらえよう 
コラム2 「グレーゾーン」「共依存的なデートDV」についてのメモ 
第8章 デートDV防止教育を義務化しよう 
8-1 デートDV予防教育の義務化 
8-2 質問に答えていくことが重要 
8-3 DV被害者/加害者にかかわる学校での体制づくり 
8-4  被害者・加害者双方の言い分を知るワーク教材 
コラム3 予防教育を受けた学生さんの感想 ―― シングル単位の実践的理解
コラム4 「アサーティブ」という名で、「怒る自由」を奪うな 
コラム5 『東京ラブストーリー』にみる「シングル単位の欠如」 
コラム6 2019年3月、後藤真希さんの不倫とDVの話が話題になる 
コラム7 田辺聖子さんのフェミ的3部作『言い寄る』『私的生活』『苺をつぶしながら ―― 新・私的生活』 
コラム8 「受動喫煙」概念から考える「DVと虐待」 ―― 「間接虐待」と「受動虐待」 
おわりに 

 

 

上野千鶴子さん 平成31年度東京大学学部入学式 祝辞

参考資料: 

以下の祝辞は、大学で学ぶということ、私が大学で伝えている主流秩序論、ジェンダー論と重なる部分が多いので、紹介しておきます。

 

****


上野千鶴子さん 平成31年東京大学学部入学式 祝辞
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html

ご入学おめでとうございます。あなたたちは激烈な競争を勝ち抜いてこの場に来ることができました。
女子学生の置かれている現実
 その選抜試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。もし不公正であれば、怒りが湧くでしょう。が、しかし、昨年、東京医科大不正入試問題が発覚し、女子学生と浪人生に差別があることが判明しました。文科省が全国81の医科大・医学部の全数調査を実施したところ、女子学生の入りにくさ、すなわち女子学生の合格率に対する男子学生の合格率は平均1.2倍と出ました。問題の東医大は1.29、最高が順天堂大の1.67、上位には昭和大、日本大、慶応大などの私学が並んでいます。1.0よりも低い、すなわち女子学生の方が入りやすい大学には鳥取大、島根大、徳島大、弘前大などの地方国立大医学部が並んでいます。ちなみに東京大学理科3類は1.03、平均よりは低いですが1.0よりは高い、この数字をどう読み解けばよいでしょうか。統計は大事です、それをもとに考察が成り立つのですから。

 女子学生が男子学生より合格しにくいのは、男子受験生の成績の方がよいからでしょうか?全国医学部調査結果を公表した文科省の担当者が、こんなコメントを述べています。「男子優位の学部、学科は他に見当たらず、理工系も文系も女子が優位な場合が多い」。ということは、医学部を除く他学部では、女子の入りにくさは1以下であること、医学部が1を越えていることには、なんらかの説明が要ることを意味します。

 事実、各種のデータが、女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高いことを証明しています。まず第1に女子学生は浪人を避けるために余裕を持って受験先を決める傾向があります。第2に東京大学入学者の女性比率は長期にわたって「2割の壁」を越えません。今年度に至っては18.1%と前年度を下回りました。統計的には偏差値の正規分布に男女差はありませんから、男子学生以上に優秀な女子学生が東大を受験していることになります。第3に、4年制大学進学率そのものに性別によるギャップがあります。2016年度の学校基本調査によれば4年制大学進学率は男子55.6%、女子48.2%と7ポイントもの差があります。この差は成績の差ではありません。「息子は大学まで、娘は短大まで」でよいと考える親の性差別の結果です。

 最近ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんが日本を訪れて「女子教育」の必要性を訴えました。それはパキスタンにとっては重要だが、日本には無関係でしょうか。「どうせ女の子だし」「しょせん女の子だから」と水をかけ、足を引っ張ることを、aspirationのcooling downすなわち意欲の冷却効果と言います。マララさんのお父さんは、「どうやって娘を育てたか」と訊かれて、「娘の翼を折らないようにしてきた」と答えました。そのとおり、多くの娘たちは、子どもなら誰でも持っている翼を折られてきたのです。

 そうやって東大に頑張って進学した男女学生を待っているのは、どんな環境でしょうか。他大学との合コン(合同コンパ)で東大の男子学生はもてます。東大の女子学生からはこんな話を聞きました。「キミ、どこの大学?」と訊かれたら、「東京、の、大学...」と答えるのだそうです。なぜかといえば「東大」といえば、退かれるから、だそうです。なぜ男子学生は東大生であることに誇りが持てるのに、女子学生は答えに躊躇するのでしょうか。なぜなら、男性の価値と成績のよさは一致しているのに、女性の価値と成績のよさとのあいだには、ねじれがあるからです。女子は子どものときから「かわいい」ことを期待されます。ところで「かわいい」とはどんな価値でしょうか?愛される、選ばれる、守ってもらえる価値には、相手を絶対におびやかさないという保証が含まれています。だから女子は、自分が成績がいいことや、東大生であることを隠そうとするのです。

 東大工学部と大学院の男子学生5人が、私大の女子学生を集団で性的に凌辱した事件がありました。加害者の男子学生は3人が退学、2人が停学処分を受けました。この事件をモデルにして姫野カオルコさんという作家が『彼女は頭が悪いから』という小説を書き、昨年それをテーマに学内でシンポジウムが開かれました。「彼女は頭が悪いから」というのは、取り調べの過程で、実際に加害者の男子学生が口にしたコトバだそうです。この作品を読めば、東大の男子学生が社会からどんな目で見られているかがわかります。

 東大には今でも東大女子が実質的に入れず、他大学の女子のみに参加を認める男子サークルがあると聞きました。わたしが学生だった半世紀前にも同じようなサークルがありました。それが半世紀後の今日も続いているとは驚きです。この3月に東京大学男女共同参画担当理事・副学長名で、女子学生排除は「東大憲章」が唱える平等の理念に反すると警告を発しました。

 これまであなたたちが過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。偏差値競争に男女別はありません。ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。
 学部においておよそ20%の女子学生比率は、大学院になると修士課程で25%、博士課程で30.7%になります。その先、研究職となると、助教の女性比率は18.2、准教授で11.6、教授職で7.8%と低下します。これは国会議員の女性比率より低い数字です。女性学部長・研究科長は15人のうち1人、歴代総長には女性はいません。

女性学のパイオニアとして
 こういうことを研究する学問が40年前に生まれました。女性学という学問です。のちにジェンダー研究と呼ばれるようになりました。私が学生だったころ、女性学という学問はこの世にありませんでした。なかったから、作りました。女性学は大学の外で生まれて、大学の中に参入しました。4半世紀前、私が東京大学に赴任したとき、私は文学部で3人目の女性教員でした。そして女性学を教壇で教える立場に立ちました。女性学を始めてみたら、世の中は解かれていない謎だらけでした。どうして男は仕事で女は家事、って決まっているの?主婦ってなあに、何する人?ナプキンやタンポンがなかった時代には、月経用品は何を使っていたの?日本の歴史に同性愛者はいたの?...
誰も調べたことがなかったから、先行研究というものがありません。ですから何をやってもその分野のパイオニア、第1人者になれたのです。今日東京大学では、主婦の研究でも、少女マンガの研究でもセクシュアリティの研究でも学位がとれますが、それは私たちが新しい分野に取り組んで、闘ってきたからです。そして私を突き動かしてきたのは、あくことなき好奇心と、社会の不公正に対する怒りでした。
 学問にもベンチャーがあります。衰退していく学問に対して、あたらしく勃興していく学問があります。女性学はベンチャーでした。女性学にかぎらず、環境学、情報学、障害学などさまざまな新しい分野が生まれました。時代の変化がそれを求めたからです。

変化と多様性に拓かれた大学
 言っておきますが、東京大学は変化と多様性に拓かれた大学です。わたしのような者を採用し、この場に立たせたことがその証です。東大には、国立大学初の在日韓国人教授、姜尚中さんもいましたし、国立大学初の高卒の教授、安藤忠雄さんもいました。また盲ろうあ三重の障害者である教授、福島智さんもいらっしゃいます。

 あなたたちは選抜されてここに来ました。東大生ひとりあたりにかかる国費負担は年間500万円と言われています。これから4年間すばらしい教育学習環境があなたたちを待っています。そのすばらしさは、ここで教えた経験のある私が請け合います。
 あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。あなたたちが今日「がんばったら報われる」思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。

 あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。

東京大学で学ぶ価値

 あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。これまであなた方は正解のある知を求めてきました。これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。学内に多様性がなぜ必要かと言えば、新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、異文化が摩擦するところに生まれるからです。学内にとどまる必要はありません。東大には海外留学や国際交流、国内の地域課題の解決に関わる活動をサポートする仕組みもあります。未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。異文化を怖れる必要はありません。
人間が生きているところでなら、どこでも生きていけます。あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。知を生み出す知を、メタ知識といいます。そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。ようこそ、東京大学へ。

平成31年4月12日
認定NPO法人 ウィメンズ アクション ネットワーク理事長
上野 千鶴子

 

財務省「背任」の決定的場面~森友事件不起訴が不当であるワケ~

非情にまともな記事なので紹介しておきます


財務省「背任」の決定的場面 ~森友事件不起訴が不当であるワケ~
相澤冬樹 | 大阪日日新聞論説委員・記者(元NHK記者)

 

https://news.yahoo.co.jp/byline/aizawafuyuki/20190403-00120716/?fbclid=IwAR1SegR15fMpURsVt0fLGacpSLP_4rVPa3gJbYe1xZHViVcVESgmjcwXTXk

3月29日、森友事件で検察審査会が「不起訴不当」という判断を公表したのは記憶に新しい。検察の不起訴の判断はおかしいというのだから大きな反響を呼んだ。だが報道の多くは公文書改ざんに関わった元財務省理財局長の佐川宣寿氏を見出しにとった。
 実際には、森友事件の本質と言える国有地値引き売却の「背任」でも不起訴不当が出ている。売却担当だった財務省近畿財務局の職員も含まれる。この職員は森友学園側から、国有地の買い取りにいくらまでなら出せるか、上限額を聞き出していた。
 私はNHKの記者だった2年前、2017年(平成29年)7月、この事実をニュースで報じた。様々な関係者や捜査当局などへの取材を重ねた結果だ。ここで、あの時のさらに詳細なやりとりを初めて明らかにしたい。それはまさに「背任の決定的な場面」と呼ぶにふさわしい。
【背任の“決定的場面”】
 3年前の2016年(平成28年)。日に日に春らしさが増す3月30日の夕刻。スーツ姿の2人の男が大阪市内某所に森友学園の関係者を訪ねた。財務省近畿財務局の統括国有財産管理官I氏と上席管理官M氏。森友学園への国有地売却を担当している。2人はこの日の日中、学園を訪れて籠池泰典理事長(当時)夫妻らと面会した際、国有地の値下げを強く迫られていた。これを受けて売却額について突っ込んだ話をするため、改めて関係者のもとを訪れたのだ。
I統括)有益費(土壌改良工事の費用)の関係があるので、売却額は1億3200万円を切ることはできません。それで大丈夫ですか?
関係者)理事長が納得できるかわかりません。けれど予算的には買えると思います。うちとしてここまでしか出せないという額はあります。
I統括)いくらまでなら出せますか?
関係者)1億6000万円です。うちとしては厳しいかもしれませんが、のまなあかん時もあります。
I統括)その範囲に収まるといいですね。
 …それから2か月。財務局が提示した売却額は1億3400万円。見事に「その範囲に収まって」いた。近畿財務局が森友学園側に出せる金額の上限を尋ね、売却額をその範囲に収めて大幅に安くし、国民の財産に損害を与えた。まさに「背任」であろう。
 そして上限額を聞き出したその日に、近畿財務局は土地を管理する国土交通省大阪航空局に、国有地のごみの撤去費用の積算を依頼している。値引きの根拠とされた撤去費用を。しかも学園側から聞き取った上限額を、大阪航空局の担当者にも伝えたという。
【これほどまでの便宜】
 このやりとりのおかしさは、「売り手の方から買い手が出せる上限額を聞いている」ことだ。これは国有地だ。国民の財産を守るため、鑑定評価額で売るのが当たり前で、買い手の上限額など関係ない。過去に近畿財務局と土地取引をしたことのある弁護士は、「彼らは決してまけない。鑑定価格を示してきて、『これより1円も安くも高くもなりません。いやなら買わなくていいです』と言ってくる。それなのに森友だけ特別扱いだよね」と話している。そう、まさに特別扱いだ。そもそも会話の冒頭から、最低価格を示して「大丈夫ですか?」と尋ねている。なぜ国が買い手のことを心配せねばならないのか?
 近畿財務局はその後も特別扱いを繰り返している。例えば同じ年の5月18日。この2人は森友学園を訪れ籠池理事長(当時)夫妻と面会している。音声データで残っている、そこでの財務局の2人の発言。
・僕は(学園側と)合致する金額をご提示したいと思ってるだけです。
・理事長がおっしゃるゼロに近い金額まで、私はできるだけ、評価を努力するという作業を今やってます。
・以前ご説明した方法というのが、国有地の分割払いで買うみたいな方法ですね。最初に2割ぐらいを入れて、あと10年であとの8割を返すみたいな。
・それをやった時に、結構、劇的に月額の負担料は安くなる。
 国有地では極めて異例の分割払いを、国の方から提案している。これほどまで便宜を図っていたのである。
【特ダネに激怒した報道局長】
 「上限額聞き出し」をNHKニュース7で報じた際、原稿には冒頭に「特ダネ」と記された。それから3時間ほどして驚愕の事態が起きた。
 私の上司である大阪の報道部長の携帯に、怒りの電話がかかってきたのである。東京の報道局長、NHKの全国の報道部門のトップだ。電話口から「私は聞いてない。なぜ出したんだ」という激怒した声が聞こえてくる。私はたまたま部長の目の前にいて内容を知った。電話は繰り返しかかってきた。最後に電話が切れた時、報道部長は言った。「あなたの将来はないと思えと言われちゃいましたよ」
 これほど露骨な圧力は初めての経験だった。この場合の「あなた」は報道部長のことだが、部長はこの原稿に直接タッチしていない。その部長の将来が「ない」と言うなら、原稿を書いた私の将来は「もっとない」だろう。私は「次の人事異動で何かあるな」と予感した。
 そして次の人事。私は記者を外され、報道と無関係の部署に異動した。だから私はNHKを辞めた。そして、この時の経緯を含む森友報道の舞台裏と、記者やディレクターたちの奮闘を本に書いた。題して「安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由」(文藝春秋刊)
 でも、報道局長は何を激怒したのだろう? このニュースを出して不都合があるのは財務省であり、首相官邸であり、政権である。私は政権批判ありきではないが、政権に不都合なニュースも堂々と出すのが記者の心意気であり、報道機関のあるべき姿ではないか。それなのに報道局長はなぜ激怒したのだろう。忖度? それとも何らかの…?
【上限額を記したメモ】
 この時のNHKの報道内容について、財務省はのちに国会での質問に対し、短く一言「事実です」と答弁し、事実関係を認めた。
 この「1億6000万円」の上限額を記したメモが近畿財務局にあり、このメモを大阪地検特捜部が入手していたと見られることも、取材の結果わかった。メモの存在は、財務局が上限額を強く意識していたことを示す。
 上限額聞き出しの面談内容は、籠池前理事長やほかの関係者にも報告され、数人が知るところとなった。特捜部も捜査によって把握していたと見られる。それでも特捜部は、背任で告発されたI統括らを不起訴にした。
【“不起訴不当”と判断した検察審査会
 だが有権者から選ばれ、市民目線で検討する検察審査会は、そうは判断しなかった。I統括国有財産管理官とM上席管理官は、背任容疑で「不起訴不当」とされた。この2人の行為について検察審査会は次のように判断した。
大阪航空局の担当者に(値引き額の根拠となる)撤去費用の積算金額を上積みするよう指示していた。
・売り払い価格を約1億3000万円に近づけるべく手続きを進めており、この金額が適正ではないと認識していた。
・自己保身のため国有地を森友学園側が希望する価格に近づけるため、売却価格ありきで値引きし、売り払ってしまう方向に動いたのではないかと推認できる。
 その上で、検察当局に対し次のように指摘した。
・政治家らによる働きかけの影響の有無についても検察官はさらに捜査を尽くすべきと考える。
・本件のような社会的に注目を集めた事件については、公開の法廷という場で事実関係を明らかにするため、公訴を提起する(=起訴する)意義は大きいのではないか。
 実に的確、かつ手厳しい指摘と言うべきだろう。これらの不起訴処分をした大阪地検特捜部の主任検事は、現在、特捜部ナンバー2の副部長になっている。不起訴不当の議決を受けた再捜査では、今度こそ背任を立件してもらいたい。
【国、国会、報道の責務】
 しかし、より厳しく問われるのは安値売却の当事者である財務省の責任だ。上限額聞き出しについて国民にきちんと説明すべきであろう。
・なぜ上限額を聞き出したのか?国としてその必要があったのか?
・なぜ「その範囲に収まるといいですね」と言ったのか?
・実際にその範囲に収まる金額で売却しているのはなぜか? そのために上限額を聞いたのではないか?
・これ以外にも学園の都合に合わせて売却条件を決めるような発言を繰り返したのはなぜか?
 財務省がきちんと説明しないのなら、ここは国会の出番だ。ぜひ当該職員を呼んで説明を求めてほしい。そして、なぜそこまでして森友学園に国有地を安値で売却しなければいけなかったのか、その謎を解明してほしい。この国有地に建つはずの小学校は、安倍昭恵首相夫人が名誉校長を務めていたのだ。
 これらの謎が解明された時、初めて森友事件は解決したと言える。これは国の責務であり、国会の責務であり、同時に報道の責務である。

 

「令和」=「命令・秩序による調和」とは、主流秩序への従属というイメージと大きく重なる

「令和」=「命令・秩序による調和」とは、主流秩序への従属というイメージと大きく重なる

 

元号の騒ぎ。右翼政治の仕掛けて政治ショー。それに無批判に乗るメディアの多い事よ。戦争前夜にますます似てきている。歴史から学ばない愚かさ。


安倍がナショナリストなのは、前から明白だったが、今回も決め方や意味でおかしなことだらけ。安倍と菅がシャシャリ出て、無意味にナショナリスティックに「中国からはやめて国史から」と言っていること(安倍が昔から取り巻きに影響されて言っていたことA)、誰が決めるのかということで、政治家とくに首相周辺で独裁国家的に決めていること、有識者と言っても安倍シンパ(安倍のお気に入り)を集めているだけであること、天皇制に無批判で、西暦統一問題(行政での元号使用の不便さ、非合理さ)を無視していること、

「令和」というのは、命令の令なので、上から命令し、調和を押し付けるという、管理統率社会を良しとしている価値観がにじみ出ていること、令は令嬢や「巧言令色鮮(すく)なし仁」の令で、よい意味というより表面的な浅い「美」(表情を取り繕って人に気に入られようとすること)でしかないイメージがあること、律令の令なので、権力者・上からの政治・法の支配による和(なごみ、集団に同調)などの意味に見えることなどから、批判があって当然。


「令和」=命令・支配・秩序による調和とは、主流秩序への従属というイメージと大きく重なる。伝統なんて変わるし、恣意的だし、中国の影響あってもいいし、純粋な日本にこだわるのがおかしい。

 

国際的には素直に、天皇制と命令ととって、右傾化とか国粋主義的傾向・ナショナリスティックとか「国家の威信の増強を狙う安倍首相の保守的アジェンダを反映」「安倍支持の保守的政治基盤へのアピール」と理解しているのに、国内報道では批判はほとんどない。

気持ち悪いのは、他の案もべつにいいのに「令和がいちばんいい」「すばらしい」「かっこいい」などほめたたえることを恥ずかしげもなく言っている人たち。

6案あれば、これがいいと意見が分かれても当然なのに。それは世間でも、決定過程でも同じで安倍が誘導した方向に無批判に従うという愚かさ。。

からしい政治ショーを仕掛ける人、それに乗る人、乗せられる人、追随するメディア。
主流秩序にあわせる輩ばかり。


東京オリンピック熱狂・IWC脱退と重なる内向きニッポン!

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