ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

相手を不快にさせる言葉

 

 

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ネットで、「ゲ…使ってない?一発で「上から目線」認定される危険な発言ワースト1位は」(『WooRis』2015/6/16)というのがあって、その中には、一発で“上から目線”判定されかねない危険な発言として、「何が言いたいの?」と結論を迫る発言、「意味がわからない」というような相手を理解しようとしない発言、「常識的に考えて」という常識を押し付ける発言が示されていました。  もちろん文脈や関係性、言いかたにもよりますが、おおむね、DV加害者等が相手に使う言葉と重なりますね。

 

別の所でも嫌な言いかたとして「は?」というのが挙げられていました。

攻撃的ないいかたは、あちこちにあるものです。

 

今日、ある女子大でデートDVの話(ワーク)をして、加害者の発想を知るというのをしました。女性でも加害者になる場合がある、加害者の認識のゆがみを知るということはほかの人間関係でも使えるというような感想がたくさんありました。加害者になるなんて信じられないと思て知たが、自分が加害者役割で話すと案外話せて、それをDVだよと分からせる方が難しいという乾燥が多かったです。

私たちの周りには加害の感覚があふれており、しかも気づいていないことが多い。

 

橋下評 日刊ゲンダイと赤旗がまとも

 

 

 

まともな意見が多い日刊ゲンダイの記事ひとつ。

橋下は、維新の中でも維新を批判したりして、王さま気分です。DV体質というか。対等な立場で相手の意見も、不十分と思っても、妥協するとか認めるとか、それもあるよなとか、そういうのがない。

弁護士時代にその本音を書いていたことは有名で、論争に勝つために詭弁をつかえばいい、勝つことが一番と書いていた。今でも詭弁だらけの人間。

 

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引退表明で「週休6日」 橋下市長を大物扱いするメディアの愚 

日刊ゲンダイ2015年6月17日

 

 何をバカ騒ぎしているのか。去る日曜に安倍首相と維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長が約3時間にわたって会食。すると、メディアは「首相、安保法案などで維新に協力要請か」「橋下氏の国政進出について協議した可能性も」と揣摩臆測を流しているが、ちょっと待て。橋下氏って重要法案の行く末を左右できるほどの大物なのか。

 

 橋下氏は約1カ月前の大阪都構想住民投票で市民に「ノー」を突き付けられた。橋下氏だって、その民意を重んじて潔く政界引退を表明したはず。以来、橋下氏が市庁舎に顔を出したのは計11日。先週は水曜に役所の各局との「打ち合わせ」を入れたきりで、月・火・木・金は公務日程なし。

 

在阪メディアに「ヤル気を失っている」と指摘されると、〈組織のトップの仕事は、デスクワークではない。判断と指示〉〈この時期は例年、(判断と指示が必要な)案件が少ない〉とツイッターで逆ギレしていた。

 

そんな男がノコノコと上京し、虎ノ門ヒルズ51階の高級レストランで、国のトップを交えて美食に舌鼓を打つ。 「そんな暇があれば仕事しろ」と批判するならいざしらず、大マスコミは橋下氏の尻を追っかけるだけ。

会食後に橋下氏が〈民主党という政党は日本の国にとってよくない〉〈維新の党は民主党と一線を画すべき〉とツイートすると、それをまた大々的に取り上げる始末だ。

 

 そもそもメディアは引退表明後も、さも橋下氏が党内で影響力を維持しているかのように報じるが、維新の衆参51議員のうち、橋下氏に近い「大阪組」は10人チョットに過ぎない。

 

「ただ、維新内部はいわゆる“風頼み”の根無し草議員ばかり。メディアが橋下氏を過大評価するほど、党内は“すごい影響力”と勘違いし、安倍政権になびく橋下路線が優勢となりかねません。メディアが結果的に野党分断をあおり、戦争法案の成立に邁進する安倍政権を助けているのだから、その見識を疑います。やっと政界を退くタレント政治家の発言の面白さだけを喧伝するのは、もうやめるべきです」(政治評論家・森田実氏)

 メディアにまだ良識が残っているなら、以後、橋下氏など相手とせず、少なくともサンシタ扱いが妥当である。

 

賛否両論のせることもいるが、数の違いも

 

 

戦争可能法案で、「報ステ」が憲法学者151人にアンケートしたところ、「合憲」といったのはわずか3人だという数字を記録のために残しておきます。

 

少数派の意見も、賛否両論を併記して考えてもらうことも大事ですが、多くの学者が言っていることの意味も考えるべきです。

 

理屈も大事だし、しかし理屈はなんとでもなる面があり、現実とどうつながっているかが大事で、それはまた何処から見るか、誰の立場に立つかの問題でもあります。

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安保法制「合憲」わずか3人、非難の嵐――「報ステ」が憲法学者151人にアンケート

弁護士ドットコム 6月16日(火)17時55分配信

  

報道ステーションのウェブページでは、アンケートの結果が公表されている

政府提出の安保法制を合憲とする「著名な憲法学者」はごくわずかーー。国会で審議中の安全保障関連法制について、テレビ朝日のニュース番組「報道ステーション」が憲法学者を対象に行ったアンケートの結果が6月15日夜、発表された。

回答した151人のうち、「憲法違反の疑いはない」としたのは3人にすぎず、「憲法違反にあたる」「憲法違反の疑いがある」という否定的な見解が大多数を占めた。

 

アンケートは6月6日から12日まで、代表的な判例集「憲法判例百選」(有斐閣)の執筆者に名を連ねている憲法学者198人を対象に実施された。判例百選は、法律を勉強する学生必携の判例解説書で、国内の有名大学の研究者が数多く執筆している。今回のアンケートでは、151人から回答があった。

 

「今回の安保法制は、憲法違反にあたると考えますか?」という問いには、84%(127人)が「憲法違反にあたる」と答え、13%(19人)が「憲法違反の疑いがある」と回答した。

一方、「憲法違反の疑いはない」と回答したのは、2%(3人)だった(残り2人は未記入)。

 

●「一旦廃案にすべき」「憲法学者の多数決で決めるものではない」 報道ステーションのウェブページでは、今回の安全保障法制についての意見を自由回答欄に記述した学者のうち、実名で公開してもいいとした80人の見解を公表している。

 

慶応義塾大学の小林節名誉教授は、安保法案が、法的にも政治的にも誤っていると指摘したうえで、「戦争経済で疲弊・破綻した米国の二の舞で、いずれにせよ、わが国を自殺に導くような歴史的愚策である」と断じた。

 

また、九州大学法学部の南野森教授は「一旦廃案にして議論をやり直し、その上で集団的自衛権行使や他国軍隊への非・非戦闘地域での恒久的後方支援が本当に必要だということになれば、憲法9条の改正を正面から国民に問うべき」と手続き上の問題点を強調した。

 

一橋大学大学院法学研究科の阪口正二郎教授は、中谷元(なかたに・げん)防衛大臣が、安全保障関連法案について「現在の憲法をいかにこの法案に適用させていけばいいのか」と発言した点に触れ、「立憲主義とは、政治を法に従わせるものであって、法を政治に従わせるものではない」と指摘した。

 

一方で、九州大学大学院法学研究院の井上武史准教授は、「憲法には、集団的自衛権の行使について明確な禁止規定は存在しない。それゆえ、集団的自衛権の行使を明らかに違憲と断定する根拠は見いだせない」「ある憲法解釈が妥当か否かは、憲法学者の多数決や学者の権威で決まるものではない」と沸き起こる反対論に否定的な見解を寄せた。

弁護士ドットコムニュース編集部

寸善尺魔―――太宰治「ヴィヨンの妻」

 

 

太宰治ヴィヨンの妻」の中で、小料理屋のおやじがいうセリフに強い印象を持った。

 

「人間の一生は地獄でございまして、寸善尺魔(すんぜんしゃくま)というのはまったく本当でございますねえ。一寸の幸せには、一尺の魔物が必ずくっついてまいります。人間365日、何の心配もない日が1日、いや半日あったら、そりゃぁ幸せな人間です。」

 

そうなんだなあ。

太宰にはそう見えたんだなあ。

そのように思う(おもわざるをえない)人がいるよなあ。

そのように思う人が多い時代だったんあろうなあ。

いまでも人によるなあ。

ぼくはどうだろう。

365日の中の1日しか「何の心配もない日」がないということはないなあ。

かなり、「何の心配もない日」があるなあ。

ぼくはまあ幸せなのかもしれない。

でもいつ何があるかもわからない。

マイナスがないということもない。

でも主流秩序から離れる感覚で生きているから、あまりつらくはない。ほとんどつらくはない。多くの日は何の心配もない。

いつ大きな穴に落ちるかもしれないとわかっているからこそ、今そうなっていないことの幸せも感じる。めぐまれているなあとも思う。

 

でも主流秩序の視点があるからこそ、世界のひどさについては一方でいつも意識している。

他の人で身近な人、友人、知人、仲間のことを思うと幸せなんて言えなくなる気持ちもある。

電話相談でもひどい現実がその先にいつもある。世界は全く平和ではない。

いつも心に重しがある一方で、映画や素敵な人の心持に触れ希望を感じてしあわせになる気持ちもある。

世界とつながることの苦しさと幸せ。

寸善尺魔は、私たちの日常の横にぽっかりと底なしの穴がある感覚にも通じるかも…

・・・等と思った。

 

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この作品、おとこに都合の良い女の面がある。性暴力にも甘い。その点で古臭い。

また主人公の一人、夫の大谷(太宰の戯画化された分身)は死ぬことばかりを考えいい加減で勝手でDV的で、ひどい奴なのに、それに甘いと思う。そこに時代を感じる。

しかし自由かつたくましく生きる気概が、大谷の妻、さっちゃんにはある。男性があがめる理想化された、男に都合のいい女の面と、その枠に収まりきれないおおきな面の両方があるだろう。