ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

プレカリアートユニオンが「アリさんマーク」と裁判闘争

 

 

「ユニオンぼちぼち」でも以前、引越会社と団交をした経験があります。

 

今回、プレカリアートユニオンが、アリさんマークの引越社に対する集団訴訟を開始するとのことです。

労働者に引越荷物や車両事故の高額な弁償をさせることなどを問題とするようです。会社は誠実に対応せずに、不当労働行為をしてきたということです。

したがってこの裁判には大きな意義があると思います。

 

知り合いにアリさんマークの引越社で働いている人がいたら、東京だけでなく全国の人でOKということなので、この情報を伝えてこの戦いに合流するよう、教えてあげてください。 

巨大なブラック企業に対し、勇気を持って立ち上がった20代、30代の社員、元社員の闘いをどうがご支援ください。

 

以下、ユニオンからの情報です。

 

アリさんマークの引越社から弁償金を取り戻そう!

株式会社引越社(名古屋)、株式会社引越社関東、株式会社引越社関西

「違法・不当行為のデパート」3社に対して大規模な集団訴訟を始めます!

プレカリアートユニオン組合員20代・30代の社員・元社員による

「借金漬けのアリ地獄」脱出作戦開始

 

 赤井英和のCMでおなじみの株式会社引越社では、引越の仕事で発生した事故の損害を社員やアルバイトに負わせています。

 

事業の運営上のコストが社員の借金に?!

 

 引越荷物の破損については、作業にあたっていた社員、アルバイトで連帯責任とされ、給料から天引きされます。車両事故については、損害が高額になることもあって、会社から弁償を命じられた金額を社員会である引越社「友の会」から(多い人では年収に匹敵するような数百万円もの)借金をさせられた上、毎月の給料から天引きされ、仕事も辞められない、という前近代的な実態があります。

 

こうした状況は、社員・元社員の間では、「アリ地獄」と呼ばれています(『週刊ポスト』2015年2月20日号「『アリさん引越社』は社員からカネをむしるアリ地獄だった」)。

 

 本来、引越という事業を営んで利益を上げているのは会社ですから、故意や重過失のない労働者が、通常の注意をはらって仕事をするなかで起きた損害は、会社が負うべき経営上のリスクです。労働者に負担を求める前に、労働者の注意力が低下しないように長時間労働を防ぐような労務管理をしていたか、事故を防ぐための注意や指導はしていたか、保険に入って損害に備えていたかというように、会社がリスク回避のために具体的な策を講じていたかどうかが、まず問われるべきです。

 

■団体交渉によって過去の弁償金を取り戻してきたものの

 

 昨年2014年夏、アリさんマークの引越社から弁償を強いられて困った30代の男性が、たまたま個人加盟の労働組合プレカリアートユニオン(2012年4月結成。上部団体は全国ユニオン。「連合」加盟組織)に相談に訪れたことで、私たちはこの事実を知ることになりました。この男性を含め、その後加入した人たちは、プレカリアートユニオンと会社との交渉を経て、過去の弁償金を取り戻し、本人が納得する内容で、会社と和解してきました。

 

 団体交渉のなかで、私たちは、会社に、通常の注意をはらって仕事をしている労働者にシステムとして損害賠償を強いる弁償金制度をなくすよう、粘り強くはたらきかけてきました。この結果、会社は、労働者の損害賠償額の上限を3割にすることまでは何とか認めました。

これまでと比べれば、半歩前進といえます。しかし、3割もの高い負担を労働者に強いることができる状況に変わりはなく、弁償を労働者に負担させることに固執しています。

労働者が故意や重過失で事故を起こした例外的なケースだけ、個別に請求や負担の話し合いをすればよいのです。労働者の負担は0(ゼロ)を原則にしなければ、安心して働くことはできません

 

■現役社員、元支店長が次々加入すると

 

 これまでプレカリアートユニオンに加入したのは、アリさんマークの引越社を退職した人たちが中心でした。「在職中は、それが当たり前だと思いこまされていた。」「会社を辞めて、他社に転職して初めて、いかにアリさんマークの引越社が常識外れでひどいことを強いていたのかを知った。」「おかしいとは思っていたが、在職中は言い出せなかった。」みなさん、そう言います。

 

 次第に、勇気を出して、会社で働きながら、弁償金制度や一方的に給料が減額される制度を変えたいと立ち上がる人がでてきました。すると、会社は、自分たちの全社的に「合同労組に加入すると一生再就職できない」「ユニオンに加入するとお金をとられる」という、マイナーな業界紙のでたらめな記事(しかも、記事はたくさんある合同労組のなかでなぜかプレカリアートユニオンの名前入り)を支店内に貼りだしました

 

さらに、あろうことか、株式会社引越社(名古屋)では、会社が手なずけた人を使って「組合員を組合から脱退させたら1人10万円払う」として、数人を組合から脱退させる、という許し難い不当労働行為を行いました(東京都労働委員会に不当労働行為救済申し立て中)。

 

しかし、加入者は途切れません。この間、在職者と元支店長、管理職が相次いで加入しています。そんななかで、会社は、「司法の判断を仰ぐ」として、団体交渉では問題を解決しない、と宣言しました。

 

■第一陣12名は7月31日名古屋地方裁判所に提訴

 

 そこで、このたび、アリさんマークの引越社各社(株式会社引越社、株式会社引越社関東、株式会社引越社関西)を相手取って、弁償金の返還、一方的に減額された賃金の請求、残業代の請求などを求めて大規模な集団訴訟を行うことにしました。

 

第一陣(20代、30代の原告12名※1名増える可能性あり)は、7月31日に名古屋地方裁判所に提訴、13時15分から名古屋地裁内の司法記者クラブで記者会見を行います。代理人は、渡辺輝人弁護士(京都第一法律事務所)、吉川哲治弁護士(弁護士法人名古屋法律事務所)です。

 

プレカリアートユニオンが着手金を負担。在職者の組織化も

 提訴がやむを得なくなったことを受けて、ブラック企業引越社への社会的なキャンペーンも強めていきます。

引き続き、第二陣、第三陣の提訴を予定しており、集団訴訟の参加者も募集しています。この集団訴訟については、プレカリアートユニオンが、運動として、代理人(弁護士)の着手金を負担し、全力で取り組みます。

 

 在職者の組織化にも引き続き取り組んでいます。加入希望の方、集団訴訟に参加したい方は、名古屋、関東、関西など地域を問わず、プレカリアートユニオンが対応します。退職者も加入、集団訴訟への参加が可能です

 

 引越社関東に対する提訴の記者会見については、改めてご案内します。個別の取材にも対応しますので、お問い合わせください。

プレカリアートユニオン TEL03-6276-1024 info@precariat-union.or.jp

 

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株式会社引越社(名古屋)に対する集団訴訟の代理人渡辺輝人弁護士より

引越社のシステムは「違法・不当行為のデパート」

 

 この訴訟の争点の一つは、引越社が様々な名目で行っていた給料の減額行為の違法性です。 

■違法な天引き・賃金減額・乱高下する賃金

 

 引越社は、事故・破損等の弁償金や、制服代の支払い等の名目で賃金からの天引きを行ってきました。また、引越社は、「業績不振」を理由に、毎月、2~5%程度の賃金の減額を行ったり、客観的な基準がないまま行われるランク付けにより毎月賃金額が乱高下する仕組みになっていました。このような様々な減額により、引越社の給料明細をみても、賃金の支払い根拠がほとんど分からないような状態になっています。

 

■固定残業代制の悪用と過労死ラインを超える長時間労働

 もう一つの争点は、引越社が導入している固定残業代の違法性です。引越社は、労働者にまともに説明しないままに、支払うべき月額賃金の内側に固定残業代を設定し、残業代の抑制をしてきました。賃金の天引きとあいまって、給料明細を見ても、残業代の支払い根拠が全く分からない状態になっています。そのような状況の下、過労死ラインを超える長時間労働が横行していました。

 

事業の運営上のコストを労働者に転嫁

 そして、さらにもう一つの争点は、会社に対して返済させられた弁償金を取り返せるか否かです。本来、事業の運営上生じたコストは事業者(会社)が負担すべきものです。労使関係を利用し、弱い立場にいる労働者に無理に支払わせた弁償金を後から取り返せるかが注目されます。

 弁護団としても、これらの引越社のシステムは「違法・不当行為のデパート」だと考えており、撲滅のために、全力を挙げたいと思います。

 

★裁判費用のカンパ(1口1000円)も歓迎です★

【郵便振替口座】記号番号:00150-8-608357

口座名称:プレカリアートユニオン ※「アリさん裁判カンパ」とお書きください。

【他行からの振込先】

〇一九(ゼロイチキュウ)店

預金種目:当座  口座番号:0608357

 

プレカリアートユニオン(担当:書記長・清水直子

〒151-0053 東京都渋谷区代々木4-29-4西新宿ミノシマビル2F

TEL03-6276-1024 FAX03-5371-5172

info@precariat-union.or.jp

ブログhttp://d.hatena.ne.jp/kumonoami/

ウェブhttp://www.precariat-union.or.jp/

 

大阪市教育委員会のひどさ

大阪市の役人はあまりに情けない。橋下に従属ばかりしている。橋下はやめるというのに、人権博物館つぶしをやろうとしている。人事室もひどいまま。

教育委員会も同じです。、

 

君が代で不起立の教諭にたいし、橋下に従属している大阪市教委がひどいことをしています。

 

君が代の起立斉唱を義務づける条例(2012年2月に施行)をつくりしめつけています。

当該教員が反論を書いています。

 

この強制によって、「君が代」斉唱を求められる児童・生徒に「君が代」の扱いや歌詞の意味の変遷すら説明せず、「君が代」を大きな声で歌うよう刷り込む「調教教育」が蔓延していると批判しています。

 

また、この強権的権力的教育行政の背景に、憲法違反のパワハラ2条例(大阪市国旗国歌条例と大阪市職員基本条例)があると訴えています。

 

「上申書(2)」「上申書(1)」

「学校に働くなかまの悩み相談」トピックス欄

http://www.nakama-kyoiku.com/トピックス/

 

 

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ピケティはどこいった?

 

 

一時期ブームになったが、ピケティ、もう皆が忘れ、何ら政策には反映されない。

ピケティアが悪いのではない。今のスペクタクル社会は、一時期、新しいものを消費するだけ、の典型だ。

 

サカキバラセイト殺人事件加害者の本についても、消費されるだけ。 

本が売れても社会はよくならない。被害者遺族が苦しむだけ。

 

経済成長が貧富の差を拡大させている事実は何ら変わらない。富の再分配が必要だが、では社民主義政権にして増税もして北欧型の個人単位システムの社会にするのかというと、そう考える人は全くの超少数。脱成長を重視する人も少数。

経済成長第一主義者が日本では主流秩序。

安倍政権は派遣法の改悪を進め、原発を推進し、大企業が活躍しやすいような大企業優遇をすすめるだけ。

「ピケティ」なんて一部の学者などが業績を増やしたり儲けるだけの材料。

少しの変化  添え物としての若い女性の体

 

少し前の記事ですが、ジェンダーの面での変化の兆しなので紹介しておきます。

 

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フロンティア2.0)見本市から消えたコンパニオン

2015年3月17日

 

 毎年、お正月が明けるとすぐ、電機業界は慌ただしい。1月初旬に米ラスベガスで世界最大の家電見本市(CES)が開かれるからだ。世界の家電メーカーが最新の製品や技術を発表する場として知られ、CD、ビデオレコーダー、DVDなど、歴史に名を残す製品がここでお披露目されてきた。今年は世界から約16万人が訪れ、日本からはソニーパナソニック東芝などが、テレビ、音響機器、カメラなど新製品を紹介した。

 

 取材するのは今年が2回目。今回は周りを見渡す余裕ができたのか、展示場を歩き回るうちに、ふと気がついた。日本でも似たような家電の見本市や新製品発表会はたくさんあるが、CESは何か雰囲気が違う。いったい、これは何だろう。

 

しばらく考えて、はたと気がついた。日本の発表会では必ず見かける「女性コンパニオン」がいないのだ。

 日本でも家電製品やスマートフォンなどの発表会に何度も行ったが、スーツ姿の男性幹部の脇に、アニメから抜け出してきたようなコスチュームやミニスカート姿のコンパニオンが立つのがおなじみの風景だ。ところが、CESはこういう女性たちがどこを見てもいない。

 

 新製品の見学もそこそこに、コンパニオン探しを始めた。たいていのブースには製品の説明をする女性はいた。でも、どのメーカーも、そろいのロゴ付きTシャツやスーツなど、「普通の服」を着た人たちばかり。どこを探しても、コンパニオンはやっぱりいない。

 

 さんざん歩いてようやく見つけたのが、韓国LG電子の有機ELテレビの前でポーズをとっていた2人だった。長い金髪に真っ赤なロングドレス姿。ドレス自体は奇抜でもないが、ほかにこういう女性がいないためか、2人は会場で妙に浮いていた。結局、この日見かけた「それらしき人」はこの2人だけだった。

 

 なぜコンパニオンがいないのか。CESを主催する米家電協会(CEA)に問い合わせてみると、次のような返事があった。

 「過去数年間に、一部の参加者から、出展している会社が雇うモデルの服装について、問い合わせがありました。訪れるだれにとっても居心地の良い環境を提供するため、理事会とも協議の上、2014年のCESから規定を見直しました

 

 これだけでは何が起きたのかわからないが、確かに出展する会社に向けた規則には、「CES展示の服装」という項目に、「出展者は、従業員、スタッフ、モデルなどについて服装を見直すよう注意されることがあり、場合によっては退去を求められることもある」などと書いてある。

 

 過去の米メディアのCES報道を見ると、やはり奇抜なファッションのコンパニオンがたくさん写っている。

 いったい、何が起きたのか。たどってみると、2012年にある「事件」があったことがわかった。出展していたある会社が、下着だけを身につけた女性の体にボディーペイントをして立たせたという。それまでもミニスカートやピチピチのコスチュームなどを身につけたコンパニオンはいたようだが、このときは「やりすぎ」という批判が起きた。

それとともに、「そもそも、コンパニオンは何のためにいるのか」という論争まで巻き起こった。

 

 メディアを中心に「IT系のイベントに登場するコンパニオンは、女性は男性をひきつける飾り物でしかないことを表している」「出展している会社が女性をどう見ているかを示すものだ」といった声が湧き上がり、ネット上でCESでのコンパニオン禁止を求める署名運動まで起きた。

 

声を上げたのは女性だけではない。ある男性記者は「コンパニオンが使われる背景には、業界が、電気製品を買うのはたいてい男性だと考え、電気製品好きの女性に目を向けていないという問題がある。男性向けのマーケティングをするために女性を無視し続ける限り、売り上げを落とすことになる」とも書いた。

 

 たしかに、コンパニオンが女性の目を楽しませるためにいるとは考えにくい。男性が客だと思うからこその発想だったのだろう。

 CEAはコンパニオンを禁止したわけではなく、「主催者が行き過ぎと判断したら退去を求める」という一文を規則に入れただけだ。ただ、この騒動後、各社はほとんど、コンパニオンを使わなくなった。批判を恐れたということもあるだろう。

 

 振り返ってみれば、私も日本の家電ショーや新製品発表会に行くたび、男性幹部の横で、商品を手に無言でほほ笑むコンパニオンをどこまで写真に入れるべきか、ためらいながらシャッターを切っていた覚えがある。

「飾り」としての女性への違和感ももちろんあったが、もっと現実的な問題は、いったい誰が考えたのかと思うような奇妙なコスチュームに気を取られ、肝心の製品の印象が残らないことだったかもしれない。

 

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批判を浴びたら黙るか、ひるまないか

 

 

批判があっても、いまはまだがんばって発言する人が多く残っています。右傾化がもっと進めば黙る人が増えるでしょう。もちろんちょうちん持ちも増えます。

慰安婦問題では恥ずべきスタンスをとった毎日新聞ですが、安保法案ではがんばっています。

目加田説子さん、まともなひとのひとりですね。

 

ねずみ男以下の人が増える時代に 

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▽特集ワイド :この国はどこへ行こうとしているのか 

「平和」の名の下に 中央大教授・目加田説子さん

毎日新聞 2015年06月17日http://mainichi.jp/m/?lGl0V4

 

 

 ◇自衛隊が「コンビニ」に

 報道番組で集団的自衛権の行使容認反対や護憲の大切さを述べると、数日後には大学の研究室に郵便物が届く。「開封すると、だいたい『中国の脅威はどうするんだ』などというお叱りの言葉が中心です。差出人が主婦だという手紙も目立ち、幅広い層からの抗議が増えたようです。十数年前と比べると、世の中の右傾化が進んだと実感しています」。TBS系の報道番組「サンデーモーニング」で切れ味鋭い意見を繰り出す論客は、批判を浴びても、ひるんだ様子をまったく感じさせない

 

 安全保障関連法案に反対する声は根強いが、安倍晋三政権は今国会での成立を目指している。そのせいか、政権与党の幹部らの発言に、中国脅威論をあおっていると感じる。「中国が軍事力を拡大してアジアにおけるプレゼンス(存在感)を高めようとしているのは事実でしょう。

しかし、それに対応するために自衛隊が海外で活動できるように法整備をするのはあまりにも知恵がありません。外交手段で事の解決にあたるのが常識なのに、外交力の改善で際立った戦略がないのは、安全保障政策として構造的欠陥があります」

 

 集団的自衛権を行使する可能性がある事態として安倍首相が強調するのが「ホルムズ海峡の機雷除去」だ。政府によると、日本に輸入される原油の8割がこの海峡を通過する。海峡が機雷で封鎖されて燃料が不足すれば、凍死者が出るなど人的・物的被害が出る、と想定。従って日本の「存立危機事態」に該当し、集団的自衛権を行使する可能性がある、と説明している。

 

 「ホルムズ海峡自衛隊を派遣しようとしているのは『石油の確保という経済的な利益で戦争します』と国際社会に公言するようなもので、恥ずかしい。戦争に参加する大義になりません。しかも国内の石油備蓄が半年分あるにもかかわらず、凍死者が出たらと殊更、危機感をあおっています」。冷静な口調で、政府の“脅威論”に簡単に同調してはいけないと説く。

 

 もちろん、2001年の米同時多発テロ以降、日本は米国から「国際貢献」の名の下に自衛隊の海外派遣を要求されてきたことは理解している。しかし、安保法案の成立で、自衛隊の活動が際限なく拡大することを危惧するのだ。

 

 「インド洋で給油活動を行った自衛隊の艦船がなんと呼ばれたか分かりますか? 『海上のガソリンスタンド』です。安保法案が成立すれば、自衛隊は地球の裏側でも後方支援が可能になります。給油に限らず、弾薬なども他国の軍隊に提供できるのです。つまり、自衛隊はいつでもどこでも、何でも供給できるコンビニエンスストアになろうとしているのです」

 

 父の仕事で小中学生時代をアルゼンチンで過ごした。クーデターを経験し、政権が代わると暮らしが一変するのを目の当たりにした。「平和の大切さ」が身に染みているからこそ、20年間、NPO非営利組織)やNGO(非政府組織)の活動を主導して対人地雷やクラスター爆弾の禁止運動に取り組んだ。「クラスター爆弾は振動でも爆発する危険があり、爆弾撤去の専門家の被害も多かった」と語る。

 

 それだけに安倍首相らが戦争中に行う後方支援について、「自衛隊員のリスクが増えることはない」という説明を繰り返すことに憤りを隠さない。

 

 「政府が『自衛隊員に犠牲が出ても後方支援をする』と説明するならば、まだ理解できます。その覚悟が政権だけではなく、私たちにもありますか? それに他国軍が敵対勢力と戦闘行為を続けているのに、現地で活動している自衛隊が『戦闘地域には行けません。弾が飛んできたら僕たちは帰国する』と主張できると、政府は本当に思っているのでしょうか」

 

 安倍政権は「世界の警察官」としての力が低下しつつある米国の肩代わりをしようとしているだけではないか、との批判は根強い。「安倍さんが語る世界は、イコール米国中心主義なのです。中国の台頭やロシアの復権などがあり、米国は唯一の超大国ではなくなりました。世界の多くの国々は、相対的に力を失いつつある米国との距離感を再検討しようとしているのに、米国に追随し続けようとする安倍政権の動きは、時代を見誤っていませんか」

 

 とはいえ、政権与党が「数の論理」を持ち出せば安保法案を成立に持ち込むことは可能だ。その可能性を問うと、言葉に一段と力を込めた。

 「そんなことはまだ分かりません。法案を通したら駄目です。廃案に持ち込むべきです。憲法学者3人が衆院憲法審査会で安保法案を『違憲』と指摘したじゃないですか。それなのに政権与党は『そんなの関係ない。一度自分たちが決めたら何と言おうと進める』と。要するに、私たちは政権与党になめられているのです」。民主主義は末期的な状況にあると指摘する。

 

 大学のゼミでは、学生と時事問題を積極的に議論している。新年度に入ったばかりのゼミでは安保法案をテーマに取り上げた。すると、ある学生が「安保法案が成立すれば、いずれ徴兵制になり自分たちが戦争に駆り出されるのではないでしょうか」と疑問を口にした。不安な顔に向かってこう答えたという。「この法案が通ればいずれ徴兵制が敷かれる可能性があります。けれども、みんながすぐに徴兵される可能性は低いと思う」

 

 答えの真意を尋ねてみた。「戦争になってかつての学徒動員のような事態になれば、大学生らが徴兵されるでしょう。でも事態がそこまで激しくなってしまったら、日本が存在しているかは分かりません」

 

 日本は今、危機的な状況と受け止めているが、市民には何ができるのだろうか。

 「日本人は民主主義はタダだと思っていませんか? 行動しなければ現状を変えられない。政府に批判の声を上げる、デモに参加する。権力者側に大量の手紙を出す。要はうるさい市民になり、政府や世界にメッセージを発信していくことです

 

学生は、デモに参加することが就職に不利になると心配しています。でも私は、希望するならば学生をデモにデビューさせます。そして私はどんなに批判されても講演やメディアを通じて平和の実現を念頭に置いた意見を伝えていきます。選挙で投票するだけが、民主主義ではありません」

 

 研究室を後にすると、キャンパスの芝生に寝そべっているジーンズ姿の学生、着慣れないスーツ姿の学生が目に入った。若者の未来を思うと少し複雑な気持ちになった。【葛西大博】

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 ■人物略歴

 ◇めかた・もとこ

 1961年生まれ。中央大総合政策学部教授。地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)理事。「行動する市民が世界を変えた クラスター爆弾禁止運動とグローバルNGOパワー」(毎日新聞社)など著書多数。

 

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まともな人 鶴見俊輔 逝く

 

 

鶴見俊輔さん死去 「思想の科学」「ベ平連」93歳

朝日新聞デジタル 7月24日(金)3時0分配信

 

 

鶴見俊輔さん=2006年1月

 リベラルな立場で幅広い批評活動を展開し、戦後の思想・文化界に大きな影響力を持った評論家で哲学者の鶴見俊輔(つるみ・しゅんすけ)さんが死去したことが23日、わかった。93歳だった。

【写真】特集:鶴見俊輔さん  

 

1922年、東京生まれ。父は政治家だった鶴見祐輔。母方の祖父は政治家の後藤新平。38年に渡米し、翌年にハーバード大哲学科に入学。日米開戦後の42年3月、無政府主義者の容疑で逮捕されたが、戦時交換船で帰国した。

43年、海軍軍属に志願してインドネシアに赴任。英語の短波放送などを翻訳し、幹部向けの情報新聞を製作した。

 

 戦後の46年、雑誌「思想の科学」を都留(つる)重人、丸山真男らと創刊。米国のプラグマティズム実用主義)を紹介するとともに、共同研究の成果をまとめた「共同研究 転向」は戦前・戦後の思想の明暗を新しい視角からとらえた。49年、京都大人文科学研究所助教授。54年、東京工業大助教授。

 

 60年5月、岸内閣の新日米安全保障条約強行採決に抗議して東京工大を辞職。翌年、同志社大教授となるが、大学紛争下の70年、辞職した。作家の小田実らと結成した米国のベトナム戦争に反対する「ベ平連」(ベトナムに平和を!市民連合)運動を展開した。

 

 「思想・良心の自由」の信念から、ベトナム戦争からの脱走米兵援助や国外退去処分になった韓国人らを本国送還するまでの期間拘禁した大村収容所の廃止運動、さらに、投獄されていた韓国の反体制詩人・金芝河(キムジハ)氏への支援などに努めた。  漫画や映画、テレビドラマ、演芸などにも見識が深く、戦後思想と結びつけた独自の大衆文化論を京都を拠点に展開。現代思想、大衆文化論への貢献と在野思想を確立した業績で、94年度の朝日賞を受賞した。

 

 近年も、9・11同時多発テロ後のアフガン戦争やイラク戦争自衛隊の海外派遣に反対し、2004年には平和憲法擁護を訴える「九条の会」設立の呼びかけ人となるなど、活発に発言を続けていた。  著書に大佛次郎賞受賞の「戦時期日本の精神史」、日本推理作家協会賞の「夢野久作」のほか、「漫画の戦後思想」「限界芸術論」「アメリカ哲学」「柳宗悦」など。「鶴見俊輔集」正・続全17巻にまとめられている。

 

■安保法案の今こそ鶴見さんの言葉がほしい  鶴見さんと自宅が近所の歌人京都産業大教授の永田和宏さん(細胞生物学)の話 鶴見さんの考えは浮いた哲学ではなく、暮らしと切り離されていない哲学。ベ平連の時も、組織ありきではなく、何かやらねばという意識から出ていると思う。安保関連法案反対のシンポを開いた際、メッセージを頼もうと思ったが、体調を気にして声をかけなかった。こういう時だからこそ鶴見さんの言葉が欲しいと思った。どういう角度で見るのか知りたかった。

朝日新聞社

今年の8.15反靖国行動

 

以下、案内します。

 

社会全体が忙しく動いている時ではありますが、毎年お集まりいただいている

みなさま、今年は参加してみようと思われていたみなさま、今回初めて知るが、

関心があるなあ、と思われるみなさま、ぜひご参加ください。お待ちしています!

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今年は、集会とデモを別々にやるよ!

戦後レジーム」の70年を問う! 7・8月行動

【7.26講演集会】

テーマ:米国の世界戦略と象徴天皇制国家

>講 師:田中利幸さん(「8・6ヒロシマ平和のつどい 2015」代表)

>[日 時] 7月26日(日) 13:15開場/13:30開始

[会 場] 全水道会館 4F大会議室(JR水道橋駅東口3分)

[資料代] 500円

 

【8.15反「靖国」デモ】

[日 時] 8月15日(土)15:00集合/16:00デモ出発

[デモ前打合せ場所] スペースたんぽぽ(水道橋駅5分・たんぽぽ舎4F)

 

主催:「戦後レジーム」の70年を問う7・8月行動実行委員会

【呼びかけ団体】

アジア連帯講座/研究所テオリア/立川自衛隊監視テント村/反安保実行委員会/反天皇制運動連絡会/「日の丸・君が代」強制反対の意思表示の会/靖国解体企画/靖国天皇制問題情報センター/連帯社/労働運動活動評議会

連絡先 090ー3438ー0263

 

【呼びかけ】

戦後レジームからの脱却」を掲げ、戦争国家へ暴走する安倍政権

私たちの8.15行動は、天皇制国家の植民地支配・戦争責任と象徴天皇制戦後責任を追求し、国家による「戦没者」の慰霊・追悼を批判し続けてきました。戦争・戦後責任を果たさず、誤魔化し糊塗しようとしているものこそ「戦後レジーム」です。

敗戦後70年の今年、私たちは「『戦後レジーム』の70年を問う! 7・8月行動」として、まったく逆方向へ向けて「戦後レジーム」の脱却を目論む安倍政権を真っ向から批判する行動に取り組みます。集会(7月26日)とデモ(8月15日)にぜひご参加下さい!

 

エマ・ワトソン フェミニスムが死語の時代にフェミを語る

 

ビッグイシュー(日本語版)2015年7月15日号にエマ・ワトソンのインタビューが載っています。

いいです。

フェミになると嫌われる、ということを自覚してフェミになる心意気、好きですねえ。

 

ちょうど友人から、運動内で、フェミへのバッシングがあるという話も聞きました。

 

現実は複雑で情勢の読み方や運動の仕方には多様なものがあると思いますし、フェミニストといても主流秩序の上位のような人もいますからフェミニストがいつも正しいとは言いませんが、総体としてフェミを大事なこととして入れこまないような人や運動はだめだと言えると思います。

私はこの35年、ずっとフェミニストです。

 

主流秩序を考え、その中にジェンダー秩序も含めて考えるのは当然です。

又大きな声で相手を罵倒するような「力の強いものが勝つ」というような秩序に対抗することが大事です。

「DVではない生きかた」ということで、私が目指しているものが、私のフェミで、その意味で、フェミといっても権威主義であったり、有名人志向であったり、一面的かつ単純すぎる男性批判モノ、女の感情絶対主義的なものには私は与しませんが、いっぽうで、どんな運動にもそのような面はあるわけで、それをもってフェミ全体を否定するようなことはしない立場です。

 

シングル単位的な社民主義的政策、みじかなところでの性差別・性暴力やDVに対抗する生き方、主流秩序に加担しない生き方が、私のフェミです。

今こそ、主流秩序に対抗するためにジェンダー秩序に意識的になる必要があるのであって、フェミがもう古いなどとは全く言えません。 

 

エマ・ワトソンの話に戻って、彼女の国連でのスピーチ、まえにも少し紹介しましたが、こんな日本の状況ですから、全文を読む価値があるので、紹介しておきます。

なお、日本の古い人々やネトウヨと同じく、世界的にも、フェミを宣言したエマ・ワトソンに対して攻撃が起こっており、そのひとつが彼女のヌード写真の大量流出です。実際検索すれば大量に出てきました。そこには多くのアイコラ、偽造、ねつ造があるということです。その記事も最後につけておきます。

 (エマが1997年に北京でヒラリーが演説したというのは、1995年女北京女性会議のことではないのかなと思いました。私もそこにいました。懐かしいです。)

(長いトンネルの中を進むフェミ)

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「女性が権利を主張すると、男性が嫌悪感を抱くという現状」

 

http://logmi.jp/23710

 

フェミニストに対する偏見や性の役割が固定化している現状を問題視する女優のエマ・ワトソン氏。これらの問題を解決するには、女性のみならず男性の関与が必要不可欠であると語り、男女平等を目指したキャンペーン「HeForShe」に1人でも多くの人々が参加することを願ったスピーチです。(UN speechより)

 

【スピーカー】 女優 エマ・ワトソン

 

【動画もぜひご覧ください!】 Emma Watson UN speech

 

女性が権利を主張すると、男性が嫌悪感を抱くという現状

 

エマ・ワトソン氏:今日、私達は HeForShe というキャンペーンを発足します。今日私がここに立っているのは、皆さんの力を借りたいからです。私達は男女差別撤廃を目的としています。その目的を達成する為には皆さんの力が必要なのです。

UN(国際連合)でこのようなキャンペーン運動が立ち上がるのは初めてのことです。出来るだけ多くの男性、そして少年達に性差別撲滅の為に動いて欲しい。そして、この問題についてただ語るだけではなく、目に見える結果に繋げたいのです。

 

半年前、私はGoodwill Ambassador for UN Womenとして任命されました。フェミニズムについて話す機会が多くなるにつれ、女性の権利を主張することが男性嫌悪に繋がってしまうことが問題であるとひしひしと感じています。女性の権利主張=男性嫌悪、という世の中の意識を変える必要があります

 

フェミニズムの定義とは、男性も女性も平等に権利と機会を与えられるべきであるという信念です。つまり、男女は政治的、経済的、そして社会的に平等であるべきであるという考え方です。性の固定観念についてはずいぶん昔から疑問を感じていました。

8歳の時、保護者に見せる劇を監督しようとして「偉そうに威張っている」と批判され、困惑しました。14歳の時には、私はメディアから性の対象として見なされ始めました。15歳の時、女友達の多くが「男らしく」見られたくないから、という理由でスポーツを辞め始めました。私が18歳になると、男友達の多くが感情を表に出さないことに気が付きました。

 

いつからか「フェミニズム」は死語になった

 

は自分をフェミニストであると認識するようになりました。そして、これはとても自然なことに思えました。しかし、どうやら「フェミニズム」とは死語のようです。自身をフェミニストである、と認識する女性の数がどんどん減っています。

 

当然、私は「強すぎる、攻撃的すぎる、権利を求めて騒ぎすぎる、そして男嫌いな魅力的ではないフェミニスト」な女として疎まれる種類の女性の1人となります。

なぜ「フェミニズム」はこれほどにも嫌悪される言葉になってしまったのでしょうか? 私はイギリス人です。成し遂げた仕事に対して男性と同じ金額の報酬を受ける権利があると信じています。

 

私自身の身体についての決定権は私にあると信じています。そして、政治の世界には女性政治家が必要であると信じています。社会的にも、男性と同じようにリスペクトされる権利があると信じています。

 

しかし、残念なことにすべての女性国民がこのような権利を当然のこととして受け止めている国は世界にひとつもありません。私達の国は完全に男女平等である、と言い切ることが出来る国は世界にひとつもありません。これらの権利は人間として当然の権利だと信じています。しかし、このようなことを主張する私は恵まれていることも理解しています。

 

フェミニズムの問題に男性がもっと関与すべき

 

私の両親は私が女の子であるからといって、愛することをおざなりにしませんでした。私の通っていた学校でも、「あなたは女の子なのだから……」などと学ぶ機会を奪うことはありませんでした。

 

私のメンター達も、「どうせいつかは子供を産んで母親になるのだから」などと理由づけて、私のキャリアでの成功を応援することを止めたりはしませんでした。このように育ってきた環境が、今日の私を男女平等について皆さんにお話する大使にしたのです。

 

このように私を応援してきてくれた人々は、必ずしも彼ら自身が「フェミニスト」であると認識していません。しかし、彼らは世界に影響を与える立派なフェミニストです。このような人々がより多く必要です。

 

フェミニズム」なんて……と思う方もいるでしょう。しかし、「フェミニズム」という言葉の重要性を説いているわけではありません。女性の権利についての考え方が重要なのです。なぜなら、私が持っている権利を多くの女性が持っていないからです。統計的に見ると、私はとても恵まれた数少ない女性の1人です。

 

1997年、ヒラリー・クリントンが北京で女性の権利についてのスピーチをしたことは有名です。残念ながら、当時彼女が問題にしていたことの大半が現在でも問題として残っています。あの時のスピーチを見て1番印象的だったのは、男性オーディエンスは全体の30%以下であったことです。

 

世界全体人口の半分が男性であるにも関わらず、「女性の権利」「フェミニズム」という会話に男性が参加しない。「フェミニズム」に男性が参加せずに、または歓迎されていないと思っているままでは、この状況が変わることはありません。

 

ジェンダー・ステレオタイプによって苦しむ男性

 

男性の皆さん。今ここで、この機会をお借りして正式に「フェミニズム」の世界へご招待します。男女平等は男性の皆さん1人1人の問題でもあるのです。今日、子供にとって母親の存在が必要であるのと同じくらいに父親の存在も必要であるにも関わらず、社会は父親の役割を軽視しています。

 

 

「弱いと思われるのが嫌だから」と言って、男性は心が弱っているのに助けを求めようとしません。その結果、イギリスの20歳から49歳の男性は、交通事故、ガン、心臓疾患よりも自殺によって命を落とす方が圧倒的に多いのです。

 

「男性とはこうあるべきである」「仕事で成功しなければ男じゃない」という社会の考え方が浸透している為に、自信を無くしている男性がとても多くいるのです。つまり、男性も女性と同じようにジェンダー・ステレオタイプによって苦しんでいるのです。

 

男性がジェンダー・ステレオタイプに囚われていることについては、あまり話されることがありません。しかし、男性は確実に「男性とはこうであるべきだ」というステレオタイプに囚われています。彼らがそこから自由になれば、自然と女性も性のステレオタイプから自由になることが出来るのです

 

男性が「男とは攻撃的・アグレッシブであるべきだ」という考え方から自由になれば、女性は比例して男性に従う必要性を感じなくなるでしょう。男性が、「男とはリードし、物事をコントロールするべきだ」という考え方から自由になれば、女性は比例して誰かにリードしてもらう、物事をコントロールしてもらう必要性を感じなくなるでしょう。

 

男性と女性は別物という考えをやめるべき

 

男性も女性も繊細であって良いのです。男性も女性も強くあって良いのです。男性と女性というジェンダーを2つの全く異なった両極端のものであるという考え方から自由になり、男性と女性をひとつのものとして考えるのです。私達は私達自身以外の何者でもない、私は私であると受け入れることで、私達はもっと自由になることができるのです。これがHeForSheの考え方です。HeForSheとは自由を求めるキャンペーンです。

 

男性の皆さん、皆さんのお嬢さん、お姉さん、妹さん、そしてお母様の為に、彼女達がより偏見から自由になれるよう力を貸してください。そして同時に皆さんのご子息にも弱さを見せて良いことを教えてください。それによって、世界は私達が私達自身で居られる場所になるのです。

 

ハリー・ポッターの女の子が何を言っているんだ? どうして今このUNでこんな話をしているんだ?」と思われる方もいるでしょう。わかります。私も今ここにいることを不思議に思っていますので(笑)。

 

確実に言えるのは、私が男女平等について真剣に考えていること、そして状況を良い方向に変えたいと思っているということです。これまで経験してきたことから、そしてこの機会が与えられことで、私には私の考えを皆さんにお伝えする義務があると思い、今この場所にいます。

 

男女平等を目指すキャンペーン「HeForShe

 

エドマンド・パーク(イギリスの哲学者)は言いました、「人々が何も行動を起こさなければ、悪の力が勝つのは当然だ」と。

 

今回ここでスピーチをすることになり、緊張してナーバスになっていた時、そしてそれ以外でも自分に自信がなくなった時、「私がやらずに誰がやるの? 今やらなくてどうするの? 今やらないならいつやるの?」と自分に言い聞かせます。

 

「チャンスが訪れたけれども、怖い、不安だ」という瞬間が皆さんにもあるでしょう。そんな時はこの言葉を思い出していただければと思います。私達が何も行動を起こさなければ、女性と男性が同じ仕事をして同じ給与を得るまでに75年もかかるのです。

 

100年近く待たなくてはなりません。これから16年の間に、まだ子供であるにも関わらず結婚していくことになる少女の数は約1550万人。このまま何もしなければ、アフリカの少女たち全員が中等教育を受けられるようになるのは2086年です。

 

あなたが平等を重んじる方であれば、きっとあなたは「自分では自覚していないフェミニスト」の1人です。女性の平等を願う気持ちを、皆が必ずしも「フェミニズム」という言葉で表現するわけではありません。

 

フェミニズム」という言葉には偏見があります。言葉の表現に差異はあれども、目指すところは同じです。男女平等を目指す活動、それがHeForSheです。皆さん、勇気を出して立ち上がってください。そしてご自身の心に問いかけてみてください、「私がやらずに誰がやるの? 今やらなくてどうするの? 今やらないならいつやるの?」。

 

ありがとうございました。

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関連

http://blogos.com/article/95137/

 

エマ・ワトソン国連で男女平等を訴えてネット上で脅迫される

http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/24/4chan-trolls-threaten-to-release-nude-photos_n_5871930.html

The Huffington Post  |  執筆者: Emily Thomas

 

投稿日: 2014年09月25日 07時12分 JST

更新: 2014年09月26日 18時41分 JST

 

映画「ハリー・ポッター」シリーズでハーマイオニー役を演じた女優のエマ・ワトソンさんは9月20日、ニューヨークの国連本部で「男女平等を目指す闘い」への参加を男性たちに呼びかける印象的なスピーチを行い、「HeForShe」と呼ばれるキャンペーンの開始を発表した。

 

国連組織「UNウィメン」の親善大使を務めるワトソンさん(24歳)は、自分の体験にも触れたスピーチの中で、「この闘いに女性しか加わらないのであれば、性の平等を勝ち取るのはほとんど不可能です」と語った。

 

だが、このスピーチを受けて、ネットでは、ワトソンさんを脅迫する者たちが現れた。彼女のヌード写真を流出させるというのだ。

 

問題となっているのは、「EmmaYouAreNext.com」(エマ、次はお前だ)というウェブサイト。ジェニファー・ローレンスさんやケイト・アプトンさんらセレブのヌード写真流出事件の中心となった匿名画像掲示板「4chan」(日本の「ふたば☆ちゃんねる」に影響されて2003年に設立された、英語圏向けの画像掲示板)のユーザーらが作ったとみられる。

 

今のところ、このサイトにはほとんど何もなく、4chanのロゴと、ワトソンさんのぼやけた顔写真、それに9月24日午前0時(米国東部標準時)までの時間をカウントダウンする時計が掲載されているだけだ(もっとも、少し前にこのサイトを見たときにはカウントダウンが今週末までとなっていたことから、時計は調節されているようだ)。

 

音楽やカルチャー関係のニュースを扱う「Death and Taxes」サイトは、ワトソンさんのスピーチ後に4chanに投稿された書き込みの一部を掲載している

 

たとえば、「あのクソフェミニスト女のエマが、自分が他の女と同様の売春婦だってことを世界に向けて晒すらしい」という書き込みがある。

また、「国連でバカげたフェミニスト・スピーチをしたあの女の裸がネットで晒されるってよwwwwwwwww」という書き込みも見られた。

 

フェミニストを支持する人たちは、今回のワトソンさんに対する脅迫は、男女平等のための闘いがなぜ重要であるかを明確に示すものだとして、激しく非難している。

 

「写真が公開されようと公開されまいと、ワトソンさんに対する脅迫は、すでにすべての女性を攻撃しています」と、アマンダ・トーブさんは「Vox」の記事で述べている。

 

ワトソンさんは、国連のスピーチでこう語っていた(上の動画)。「わたしは6カ月前に国連親善大使に任命されましたが、フェミニズムについて話せば話すほど、"女性の権利を得るために闘うこと"が、"男性を憎むこと"と同じ意味として受け取られる場合があまりに多いことに気付き始めました。わたしが確信していることがあるとすれば、こうした事態は終わる必要があるということです」

 

「私フェミニストであろうとする決断が、自分にとって難しい事態を招くとは思っていませんでした。しかし最近、自分なりに調べた結果、フェミニズムは好ましくない言葉として使われていることがわかりました。」とワトソンさんは続ける。「実際、私は表現が過激で、あまりに強力で攻撃的であり、協調性がなく、男性嫌いで、そして魅力的じゃない意見を言う女性として分類されているようなのです」

 

ワトソンさんは、この闘いは女性だけのものではない、と訴えた。「男性がジェンダーの固定概念に縛られていることをふだん話題にはしません。しかし私にはそう見えます。そして、男性がそうした固定観念から自由になれば、女性の側にも自然に変化が訪れるはずです」

 

「男性たちの娘、姉や妹、そして母親が偏見から解放されるだけでなく、彼らの息子たちも弱さを持つ人間であっても許されるように。彼らが手放した自分らしさを取り戻し、そうすることでより本物で完全な姿の自分になれるように」

 

追記1 EmmaYouAreNext.comのウェブサイトは4chanユーザーが作成したとみられ、これまではエマ・ワトソンのヌード写真をリークさせると主張していた。しかし、ソーシャルメディアのマーケティング会社「Rantic」によるでっち上げと判明した。Ranticは4chanの閉鎖を狙って意図的に行った。24日朝、EmmaYouAreNext.comはRanticのウェブサイトにリダイレクトされている。

 

追記2 実際には、Ranticは存在しない。この企業は、セレブのヌード写真のリークに対抗するキャンペーンのための広報を行うための会社だと説明していた。しかしビジネスインサイダーのレポートによると、Ranticは実際にはネット上に作られた架空の会社だった。「Ranticマーケティングという会社は偽物だ。数多くあるスパム業者の連中が作ったものだ。彼らは手っ取り早くページビューを稼ぐために、ネット上のトレンドに乗っかっただけだ」とビジネスインサイダーは記している。

 

[Emily Thomas, Lauren Duca(English) 日本語版:佐藤卓、合原弘子/ガリレオ]

 

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橋下、まだこんなことしてる

 

 

12月の任期満了での政界引退と言っているのに、人権博物館をつぶすとか、都構想の名をいれようとしたり、早く消えてしまえばいいのに、やはりDV男、橋下は、同じ体質のまま、今度は朝日にブチギレています。

 

住民投票で「中身のない対立をあおった」と批判され、安全保障関連法案をめぐり、維新は「採決に応じるべきではない」と朝日に言われて、朝日に、「あんた何様なんだ」「『私は朝日新聞』という意識が強い」と切れています。

 

朝日新聞の4日付朝刊の社説で、「政府案が集団的自衛権の行使を限定的にでも容認するものである限り、(維新の党は)採決に応じるべきではない」という内容に怒っているという。

 

橋下は、「『橋下は敵と味方を分けてる』って言うけど、お前(朝日)が一番、敵と味方分けてるんじゃないかと。採決拒否なんてのは、一番最悪な敵と味方の分け方じゃないですか」と文句を言った。

 

 

 

 朝日新聞は3日付朝刊オピニオン面に、「敵か味方か」との見出しで学者のインタビュー記事を掲載。文明や政治の「対立」を強調した米独の政治学者の理論を引き合いに「中身のない対立をあおることで政治を動かそうとする人たちがいる」として、「橋下徹さんの大阪都構想もその一例」「『友・敵』の対立を作り出すことが自己目的化している」と論評していた。

まともな意見だが、橋下はブチギレ。