ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

また嫌な感じ 「とと姉ちゃん」、平塚ライチョウ

 

平塚ライチョウが、考えが変わったのといいい、日常の生活が大事という。
それを受けて、原始女性は太陽だった、の様な女性解放論的な、フェミ的な物言いでなく、納得出来たら仕事をやめて、御嫁さんになるのも自分の太陽だというようなことを言っていた。

 

微妙な感じがある。

 

まず、平塚ライチョウは戦争体制に加担したのではないのか。そこへの反省、総括がない。

 

次に、大きな物語、大きな政治的な話、だけではだめで、もっと地べたの生活からというのは、主流秩序論でも重視する視点で重要な側面を持っている可能性はある。

しかし、フェミ的な精神を捨てて、日常に埋没し、主流秩序に従属する自分を正当化する可能性もある。平塚が言うところと通じる。

 

今後の展開にもよるが、今までのこの作者(シナリオライター)の思想(反労働組合的な、人権感覚の鈍さ)からして後者の危険性が強く匂う展開だった。

唐沢演じる人物だけはまだ面白いが、とと姉ちゃんのキャラがいつまでも、もうどうにもならない。

好きか嫌いかというと嫌いである。

 

国際基督教大学ジェンダー研究センター「緊急呼びかけ:一橋大学法科大学院生のアウティング事件に接して」

以下の声明、気持はわかりますが、一般的すぎてあまり何も言っていないように思います。責任追及こそが次の事件を生まないという視点が弱すぎます。いじめに対して、一般的人権論を言うような、教育が大事だとか、社会意識の反映だというような、ぬるい対応で何も変わらないのと少し似ています。

 

もっと大学や当事者の責任を問わないとならないでしょう。加害者の責任を問い、加害者への再教育を具体的に言うべきではないでしょうか。加害者とは、アウティングした学生のみならずそのまわりのライン友達、関係していた教員、及び大学で相談を受けていた者たちです。

処罰もいりますし、再教育もいります。

 

裁判でちゃんと事実を告白することも大事でしょう。

学生にも、戦い方、支援の仕方を教える必要があります。人権侵害、いじめなどがあると思った時に、どこにどのように働きかけるのかの具体的教育がいります。教員もふくめて。

 

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「緊急呼びかけ:一橋大学法科大学院生のアウティング事件に接して」

国際基督教大学ジェンダー研究センター
http://web.icu.ac.jp/cgs/

 

 この度、一橋大学法科大学院生が同級生に同性愛者であることをアウティングされ、その後心身の不調を訴え転落死した事件を報道によって知り、大きな衝撃を受けました。当該大学院生の苦しかったであろう心の内を思うと、胸がかきむしられるような思いがいたします。心よりお悔やみを申し上げますと共に、ご遺族の方々のご心痛に寄り添いたいと思います。

また、この報せを受け声明(http://gender.soc.hit-u.ac.jp/news.html)を発せられた一橋大学ジェンダー社会学研究センター(CGraSS)にも、連帯の意を示したく思います。

 

 残念ながら、LGBTという言葉だけが一人歩きし、性的マイノリティへの理解が進んでいない現状では、今回の事件は、本学も含め、どこの大学でも起こりうる(そしておそらく起こっているけれども、報道も、学内での共有さえもされていない)ことです。

 

性的マイノリティのカミングアウトによって起きた良い側面だけに光が当てられ、あたかも世の中でマイノリティ理解が進んだかのような錯覚にとらわれがちですが、カミングアウト後に当事者が晒されるかもしれない差別の危険については、十分に語られてきていません。異性愛・シスジェンダーであることを前提とした制度や対応がまだまだ大勢を占めるキャンパスにおいて、性的マイノリティに属する学生たちのなかには、自分の性的指向性自認、性別違和を周囲に言うことすらできないばかりか、他人に知られて好奇の目に晒されたり、差別されたり、いじめられたりするのではないかと、日々怯えて生活せざるを得ない方も少なくありません。

 

しかしそもそも、マイノリティが生きづらい世の中であることは、マイノリティ側の問題ではありません。それがあたかも当事者の努力次第で変えられるかのようにしてカミングアウトを求めることは、むしろ差別構造の強化に過ぎません。ましてや、望んでもいないのに他人によって行われるアウティングは、いじめの構造そのものであり、紛れもない加害なのです。


 一橋大学側は当該大学院生からの相談を受けていたとのことで、その中で今回の事故が起きてしまったことは大変残念なことです。そもそも、そのような相談を大学にできずに苦しんでいる当事者学生が、全国の大学に多くいるであろうことが容易に想像できます。

しかし、それでも起きてしまった今回の事件。もっと何かできることがあったのではないか、また二度とこのようなことが起こらないようにするために何ができるのか、全ての教育機関で考えなければならない問題であると考えます。

 

特に、今回の事件は、当該院生に問題があったから起きたのではなく、日本社会全体の風潮を反映してキャンパスに蔓延する性的マイノリティ差別の空気に問題があり、また、その空気を大学側が教育的に変えることができていなかったことに問題があったから起きたのである、ということを確認しておきたいと思います。


 現在の性的マイノリティ差別の雰囲気は、小中高の教育課程において性教育セクシュアリティ教育がまともになされていない日本の教育制度に端を発しており、その意味において高等教育機関が負う責任は大きなものがあります。一橋大学と同じくジェンダー研究の機関を持ち、学内のジェンダー平等や性的マイノリティ差別解消のためにも動いてきた当センターとしては、ますます自分たちのするべき課題を突きつけられた気持ちでいます。

 

 今回のような悲劇を二度と起こさないために、予防策を講じることが全国のすべての大学関係者にとっての喫緊の課題です。セクシュアリティのみならず、ジェンダー、障がい、国籍、人種や民族など、さまざまな属性を問わず全ての学生・教職員の人権が確実に守られる環境の構築に向けて私たち大学関係者は真剣に取り組む必要があります。

 

すべての関係者の皆さんに、関係先キャンパスにおけるマイノリティ対応についての見直しの緊急行動を呼びかけたいと思います。人の命がかかっています。共に行動してきましょう。


 また今回の事件報道を聞き不安を覚えている学生の皆さん、特にジェンダーマイノリティ・性的マイノリティの皆さん、その方々を支える友人の皆さん、私たちは皆さんの不安を少しでも解消できるよう全力を尽くします。本学には人権委員会による人権相談員や、ジェンダーセクシュアリティ特別相談窓口も設置してありますので、そちらも利用することができます。不安や悩みを一人で抱え込まずにすむように、私たちは相談してもらえるような場所でありたいと思っています。

 

国際基督教大学ジェンダー研究センター
2016年8月10日 12:00