違憲だといっているのに、ようやく
だいぶ報道されましたが、ポイントは、前から戦争法案は違憲だとまともな人や運動側は言っているのに、それをちゃんと受け止めて自分で考えず、メディアが無視して思考停止していて、政治家の口先に惑わせられていたくせに、
ちょっと学者が言ったからと色めき立っているのがおかしいです。
あれは自民党推薦の学者が「違憲でない」と言ったら何のニュースにもならなかったというのが現実で、スルーされていたでしょう。
しかし「まともな憲法学者ならほとんどが違憲と判断する」事実は前からあるのに、一人連れてきた自民党推薦の学者が合憲だと言えば、ニュースにもならず、マスコミも世間も多くは今の法案を違憲と思わないという点です。
つまり本当には自分の頭では考えない。メディアに、雰囲気に簡単に左右されるという典型がここに見えたということです。
毎日新聞 2015年06月04日 23時27分(最終更新 06月05日 02時18分)
4日の衆院憲法審査会は、参考人として出席した3人の憲法学者が今国会で審議中の安全保障関連法案をそろって「憲法違反」と断じるという与党の想定外の展開になった。政府・与党は法案への国民の理解がなかなか深まらないことに焦りを強めていただけに、ショックは大きい。
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審査会後、自民党の船田元(はじめ)憲法改正推進本部長は「後半の議論が安保法制になったのは予想外だった」と記者団に率直に認めた。船田氏はすぐに自民党の佐藤勉国対委員長に状況を報告。佐藤氏はあきれた様子で「平和安全法制特別委員会への影響を十分に考え、今後は人選やテーマ、スケジュールに配慮するように」と注意したという。
関係者によると、自民党などは当初、司法制度改革を通じて同党とつながりのあった佐藤幸治京都大名誉教授に要請したが、調整がつかず、長谷部恭男早稲田大教授を選んだ。審査会の自民党メンバーは「長谷部氏は立憲主義の権威でもあり、この日の議題に合うと思ったが、野党にうまく利用されてしまった」と悔やむ。
審査会では公明党の北側一雄副代表が「違憲」批判に反論したが、長谷部氏は「『他衛』まで憲法が認めているという議論を支えるのは難しい」と明言した。
3日の特別委を与党だけで開催するのをやめ、野党に配慮した「丁寧な審議」を演出した直後の出来事に、自民党幹部は「論外だ。今国会で一番何が大事なのか、憲法審査会がそれとどう関係するのか、当然考えるべきだ」と船田氏への怒りをぶちまけた。
一方、民主党が推薦した小林節慶応大名誉教授は、憲法9条以外の改正を優先させようとする自民党の姿勢に「『お試し改憲』も本気なら賛成だ」と一定の理解を示した。【高橋克哉】