教員の「不祥事」には酷いものもありますが、それに紛れ込ませて、都教委がひどいことをしています。
この件、前から問題になっています。
都教委は、女子生徒には1回も事情聴取をしていません。Aさんのみを悪者扱いにし、Aさんの言い分を全く聞かずにこの処分は強行されました。
以下まとめて書いてくださるのがあったので紹介しておきます。
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映像の自主制作をしている湯本です。
重複お許しください。
今、東京では若い教員たちに対するパワハラがひどいです。
ひどい場合は、「お前は教員に向かいない」とストレートに言われ、退職願を書かせられるケースもあります。その一例がこの事件です。
残念ながら本名はふせざるを得ませんが、都立高校教員Aさんが「不適切」なメールを担任クラスの女子生徒に送ったことで解雇されました。
しかし、真相は全く逆で、厳しい家庭環境にあった女子生徒からのメールに応える中で、「不適切」ととらえられても仕方がないメールが800本中数本あったということなのです。
皆さんは高校生の現状をどのようにとらえているかはわかりませんが、生徒が担任にメールで相談してくるということはあたりまえで、そこから生徒が心を開くケースもあります。
6月11日、新聞では被害者として扱われたメールの交信相手の女子生徒が証言台に立ちました。女子生徒はAさんのことを信頼していたこと、不適切な関係にはなかったこと、さらにはAさんを解雇させないでほしいと訴えました。
Aさんを解雇させないという職場同僚の応援は非常に大きく、職場のほとんどの人がAさんを応援しているという状況です。
メールを理由とした処分で過去に免職はありません。そして本件場合、裁判所が判決が出るまで解雇の執行停止命令を出しました。それでも都教委は、Aさんを職場に戻さず、研修所送りにしました。
Aさんは、この間の攻撃の中すっかり体を壊しました。しかし法廷ではっきり発言しました。「メールについては本当に反省しています。僕をもう1度教壇に立たせてください」
この事件の解決(免職撤回)は、若い教員をただ上からの圧力で厳しく「指導」すればいいという旧態依然の都教委の体質を変え、教員は学校の中で、生徒と同僚の中で、教育実践を通して成長するというあたりまえの理念を学校現場に定着させる1歩となると思います。
次回裁判は7月9日(東京地裁)です。次回は、Aさんを解雇におとしいれた職場の上司の証人調べです。
レイバーネットの記事
http://www.labornetjp.org/news/2015/1434121239083staff01
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