「ヘイトスピーチ」(2014年に撮影、2015年公開、大阪芸大映像学科の佐々木航弥と平木篤政策)をみた。よかった。(A)
賛成、反対、双方の思いを写し取っていたし、ザイトクのおかしさ、哀れさ、ひどさも映しとっていた。
そして差別に反対する人々の〈たましい〉のようなものも映していたと思う。
自分が日々どう生きるかの再確認をした。ちゃんと生きている人の生きざまを見た。
「ユニオンぼちぼち」関係で、初期に京都のザイトクデモにまだカウンターと言っていなかった当時(2010年以前?)に、ネットワークで反対ビラを作って今のカウンターのようなことをしたことを思いだした。
あれは何年だったんだろうな。四条河原町の交差点は騒然としてたな。
「もうじき極右の差別集団。排外主義のむちゃくちゃいう集団が来ます。それに反対しています」とかいって、ビラをまいていたなあ。
この作品を作った人がいる一方、それが学生の卒業制作の作品であり、ほかに数多くいる映画製作者、芸術家、作家ではないことの意味は何なのか。
安倍が中国を仮想敵国にして軍事的に日米で対峙しようとしているときに、仮想敵国としてそれを設定しているという「暗黙の了解」を書かないことを暗黙の了解としているマスメディアとは、何なのか。
沈黙による加担、アイヒマンでしかないのではないか。
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以下は、永岡さんレポート。
永岡です、毎日放送のニュース「VOICE」にて、キャッチ・ザ・ボイスのコー
昨日、大阪の公共施設(エル大阪)にて、在特会元副会長の川東大了氏が、日韓国
交正常化50年で話をするというのですが、川東氏は皆様ご存知のように、2009年の在
特会の、京都の朝鮮学校襲撃事件で有罪になった人です。それが、日韓国交正常化50
年とはいえ、話す内容は容易に想像でき、在特会、ヘイトスピーチに反対する団体よ
り、大阪市に、ヘイトスピーチに公共施設を使わせないように申し入れがありまし
た。
アジアNGOセンターの郭さんは、これは差別の拡散につながると指摘され、その
他、たくさんの団体が申し入れしたのに、大阪市は在特会のエル大阪の使用を、例に
より、言論の自由を大義名分に許可しました。橋下市長も承認しています。
これ、エル大阪には警察の車がかけつけて警備する始末です。
ところが、同じ大阪でも、門真市では、在特会のイベントに公共施設の使用の許可
を、差別扇動になるとして、拒否しました。
それで、川東氏、講演会をして、ヘイトスピーチには関係ないというものの、集
まったのはたった8人!でした。
これについて、スタジオでも、神戸学院大の中野雅至さん、言論の自由との関連を
語られましたが、しかし、在特会、ヘイトスピーチは、ヨーロッパでは刑事責任を問
われるものであることは、皆様には論を待ちません。
そして、今の安倍政権には、在特会やレイシズムに与する人間が多数いて、もちろ
ん大阪の橋下氏もその一員です。
…が、川東氏の講演に、たった8人しか来なかったとは…石丸次郎さんがラジオ
フォーラムの本で、ヘイトスピーチに参加する人数が減っていると指摘されていまし
たが、これなら、公共施設を借りなくても、喫茶店や居酒屋で済む人数です(笑)。
在特会の凋落を示していますが、しかし、彼らの背後には、社会の不満を、より弱い
ものに向ける日本の民衆の傾向があり、ヘイトスピーチ、レイシズム問題は、決して
無視してはなりません。
以上、VOICEの内容でした。