心理学的なテクニックが、主流秩序での成功に使われるということがあります。
軍隊でのメンタルヘルスもそうです。
最近、新聞の折り込みチラシで、塾の宣伝があり、
2つの塾で、そのようなことが見受けられました。
ひとつは「社会が求めらているのは、自考力→追求力」「自考力の時代!教える教育は終わった」
というものです。自考力も追求力も大事だし、しかもそのチラシには「日本の教育を破棄した元凶は、中学受験塾のゆがんだエリート主義と詰め込み教育」などと書いてあります。
もっともじゃないですか。
もう一つの塾のチラシには、「やる気を引き出す! やる気で学べるから大きく伸びる」
「できるようになる姿を想像させる」『自信を積み重ね、やる気を大きく育てる』「やる気スイッチ先生がまっている」などとあります。
やる気を引き出すというテクニックが受験につかわれています。
何のための勉強か、どういう力をつけるか、それが本当に社会問題の構造を知る力とか、主流秩序に囚われない道に至るのか、主流秩序への適応能力を高めることになるのか、そこが肝心です。