ソウルヨガ

主流秩序、DV,スピシン主義、フェミ、あれこれ

pha著「持たない幸福論」

 

 pha著「持たない幸福論」(幻冬社、2015年)は、私の主流秩序論から出てくる具体的な生き延び方のひとつを伝えてくれる好著です。

学生さんのレポート課題の参考図書の一つにしています。

 

なんか人生疲れるなーという人に向けて書かれた本で、主流秩序から離脱したい時の具体像が書かれてます。

 

主流秩序という言葉はもちろん使っていませんが、主流秩序を構成している「仕事、結婚=家族、お金、モノや肩書などの所有、次々と湧き起こる最新のことや刺激といった今の社会のトラップ」に縛られない生き方をしようといっています。

 

会社や家族に属さなくても、仲間や友達がいれば幸せに生きていける、と。

合わない場所やいやな人からは逃げたらいい、世間の価値観から降りてじぶんの基準で生きればいい。

引きこもっているときは、力が出てくるまで待っていればいい。

 

買うよりも作る方が楽しいといい、自分で料理、散歩、歩くということ、読書、図書館、将棋、園芸、インターネット、等、カネをかけずに楽しめると言います。そのための節約スキルも描いています。働くほど暇じゃないと。

 

(家がない)

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40年間働いてから20年休むのではなく、いつ死んでもいいように4年働いて2年休むとか、毎週3,4日だけ働くとかを提起しています。

 

今は一番自由な時代だとか、社会的な活動をしなくていいというような、いまの社会の主流秩序状況への個人の責任の観点は少ないですが、まあ、いいところを突いた実践的な本ということでおすすめしておきます。

 

エリートとして実は主流秩序の上位にいる学者などの話より、年収100万円位で実際にいきている人の具体的な話は説得的で実用的です。

ホリエモン家入一真さんのような「成り上がり志向」のイタサもないので、立場として、プレカリアートに近いものと言え、『20代で隠居』と近く、安心して読めます。

 

第4章では、居場所のつくりかたを具体的に書いていて参考になります。「ユニオンぼちぼち」「京都左京区界隈」、松本はじめなどの活動でみてきたような、私がこの10年触れてきたものをうまくまとめていると感じました。

 

そこで、人数が多いと、声が大きい人や話が面白い人が中心になって、あとのひとは話を聴くだけになるから、5-6人の小さな集まりがいいというのは大事な視点と思います。

 

なお自分が幸せを感じられるものは何か、というのは、深くいけばスピリチュアリティに行きつきますが、本書ではそこまで行ってません。