ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

出演TVにかたより ・・・ここにも安倍の特異性 

 

このブログではなんども指摘していますが、朝日新聞記事でも、歴代首相が一応公平に各局に出ていたのに、安倍首相が自分の思想を支持する右派系メディアだけに出ていること、そこで好き勝手いっていること、が確認されています。

 

内閣記者会などというのは批判性がない首相の言いなりで、首相の言い分をたれながす状況ですから、この体たらくです。

メディアがその公平中立や権力チェック性をかなぐり捨てていること、つまり、マスメディアが主流秩序に加担している典型である状況であることが確認されます。

 

首相の出演TV局に偏り テレ朝・TBSはゼロ、基準は

冨名腰隆 松本紗知、歌野清一郎

朝日 2015年9月15日05時04分

読売テレビの番組に出演した安倍首相=9月6日放送の「そこまで言って委員会NP」のテレビ画面から

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 安保法制の国会審議が大詰めを迎える中、安倍晋三首相が今月初旬、テレビ出演のため大阪へ日帰り出張した。今年になってから出演した番組を調べると、出演する局に偏りも見られる。首相は何を基準に出演を決めているのか。

 

 今月4日。午前の閣議を終えた安倍首相は飛行機で大阪へ。読売テレビに入ると、「そこまで言って委員会NP」の収録と情報番組の生放送に臨んだ。「そこまで」の収録では、司会者から「国会開会中で、実はまずいんじゃないですか」と振られ、首相は「(安全保障関連法案は)国民にしっかり説明せよと言われているので」と笑顔で返した。

 

 ただ、国会開会中の平日に首相が在阪局のバラエティー番組に出演することは異例だ。参院特別委員会では野党側理事が「国会軽視で看過できない」と反発。官邸側は世耕弘成官房副長官が「国会の出席がないことを確認した上で、テレビ局に出演を返事した」と理事会で説明した。

 

 首相のテレビ出演は第2次安倍政権発足後からルール変更された。それまで各局順番に出演することが内閣記者会と首相側の取り決めだった。首相側によるメディア選別を防ぐ目的だったが、「慣例にとらわれず単独インタビューに応じたい」と首相側。内閣記者会はメディアの選別や会見の制限をしないよう求めた上で、ルール変更を認めた

 

 首相周辺は「要望があれば選別することなく対応するのが基本姿勢」とする。ただ、首相退陣後にも何度か出演していた「そこまで」には政権返り咲き後も4回にわたりスタジオ出演した。首相も番組内で、「尾羽打ち枯らしていた私に『もう一回頑張れ』と励ましてくれた。どんなに勇気づけられたか」との思いを明かしている。(冨名腰隆)

 

■出演はNHKなど3局集中

 昨年末の衆院選後、2015年の安倍首相のテレビ出演を首相動静欄から抽出した。日本テレビ系(読売テレビ含む)、フジテレビ系(関西テレビ含む)、NHKで出演があり、この他にも海外出張時に日テレとNHKの単独インタビューに応じている。テレビ朝日系やTBS系、テレビ東京系への出演はなかった。

 

 出演がないテレビ朝日、TBSは「制作の過程はお答えできません」、テレビ東京は「オファーしたことはあります」と答えた。

 

 TBSには衆院選前の昨年11月、ニュース番組に出演している。番組中の街頭インタビューがアベノミクスに批判的な内容が多かったことに、安倍首相が「おかしいじゃないですか」とかみつく一幕もあった。

 

 読売テレビへの出演について、在阪局関係者は「立場が近く、視聴率も高い番組で、自身の考えを訴えたかったのでは」とみる。6日の「そこまで」の視聴率関西地区で16・1%(ビデオリサーチ調べ)で、前4週の平均視聴率を上回った。読売テレビ総合広報部は「出演の経緯は明らかにしていない」とするが、局関係者は「制作側との間にパイプがあることは事実」と明かす。

 

 NHKは「個別のニュース番組の編集判断に関わることについてはコメントしません」と回答。日本テレビ、フジテレビは局側から出演を依頼したという。

 

 識者はどうみるか。

 政治とメディアの関係に詳しい立教大の逢坂巌・兼任講師は誰もがスマートフォンをもつ時代になり、テレビでの失態が繰り返しネット上で増幅され、首相がテレビ出演のリスクを警戒しているとみる。

「第1次政権で安倍首相はマスコミとネットに激しくたたかれ、メディア政治の怖さを体感した。今の政権ではそのリベンジとして、冷徹にメディアを選別しているのではないか」と話す。

 

 ジャーナリストの田原総一朗さんは「かつての首相は番組で突っ込まれるとわかっていても、国民と向き合う使命感から局を選ばずに出演した」と指摘する。「出る側も出す側も真剣勝負だった。安倍首相は嫌なことを言う番組は避け、言いたいことだけ言い、真剣勝負になっていない」(松本紗知、歌野清一郎)