ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

主流秩序を意識して生きる (労働編)

 

 

拙著『閉塞社会の秘密──主流秩序の囚われ』の続編をもうじき出しますが、その一部を紹介しておきます。興味ある方は「ソウルヨガ 主流秩序を意識して生きる」で検索すればいろいろ出てきます。

 

働くこと・活動へのスタンス

 

○「どこで働いたり活動するか」とか、「結果を残せたか」ではなく、自分がいる場所から学び、そこで主流秩序的なものと戦い、その中で大事なものをつかんでいく。つまり、領域の問題でなく質の問題である。どこでも心をこめてやればいい。

 

○仕事第一(仕事のための人生)から、人生第一(仕事よりも人生を大事にする)へ考えをシフトする。

 

○まじめにこつこつ働く。何か問題があっても問題解決に向けて全力を尽くし一生懸命生き抜く。その全力を尽くすところにスピリチュアルなものがたちあがる。結果はどうあれ。それでいい。

 

ブルーカラー的生き方、肉体労働を大事にする。

 

○つまらない仕事は辞めてもいい、と思って生きる。無理し過ぎない、働かない快楽ということを肯定的にとらえて生きていく。

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○長時間労働(賃金はそこそこ高い)の正規職をやめることも重要な選択肢の一つであると考える。アルバイト、非正規で短時間労働とか、NPO的なところでの就職というのも重要で現実的な選択肢。できれば、長時間過密労働の正社員をやめて、労働時間と収入とストレスと加害者性を減らす。

 

○仕事を断ったらもう次の仕事がなくなるんじゃないか、首になるんじゃないかという思いにとらわれて仕事(忙しさ)を断れないことをやめる。

 

非正規労働者として生きる。できるだけ、主流秩序の上位でない階層(地位、収入)に属して生きる。誰と付き合うか、どのような文化に触れるかで自分の感覚が変わるから。上昇志向の人に決してならない。

 

○肉体労働、末端労働、金のためのしんどい仕事など、仕方のない労働をちゃんとやる。一定時間それを頑張る。長時間それにかかわるのは心身に悪く、人生を楽しんでないので、この「仕方ない労働」の時間はできる範囲でできるだけ減らす。

 

○仕事を金が一定以上もらえるものに限定しない。(例えば、相談を受けるのを1時間5000円とるとして無料相談をしないとか、講演は1回5万円以下では引き受けない、などというようなルールによる選別をしない)

 

○1か月の中に、「収入がない活動」(ボランティア、社会活動、相談に乗る活動など)の時間を一定入れる。

 

○金儲けを目指さない。年収を300万円程度以下にする。将来が不安と思って仕事に埋没しない。「商機」で儲けない。儲けたら何かですぐに社会的運動的に還元すること。年間で多くの金を使わない。年間400万円以上使わないようにする(これは1-2人のイメージなので、もちろん家族の人数が多いともう少し高くなる)。多く儲けること(収入が多いこと)を恥と思って生きる。

 

○「お金にならない労働」の大切さを意識する。労働という「役に立つ活動」だからといって「どんなこともお金が得られる」というわけではない。逆に社会的に役に立たないことやひどい活動でもお金になることもある。自分の生活の中に、「お金にならない労働」(アンペイドワーク)をいれる。他者のアンペイドワークをちゃんと評価する。

 

NPO的生き方を知る。大きな会社に雇われるという形ばかりではない。

 

○「よく生きる」の一部としての「よい仕事」ということを考えて、その側面を大事に仕事を選んだり、仕事を遂行したりする。「よい仕事」とは、たとえば、意味が見出せる仕事、誇りがもてる仕事、長すぎない労働時間の仕事、過密過ぎない仕事、休暇が十分にある仕事、複雑さがあってやっていて面白い仕事、誰か他の人を助けることで喜んでもらえる仕事、環境をできるだけ傷つけず、社会をよくすることに役立つような仕事、笑いがある仕事、体を使って気持ちいい仕事、自然に触れる仕事、などと言える。

 

○「よい仕事」を見つける。実は世の中には目立たないけれど、よい仕事というものがいっぱいある。「いい家具を自分で作る仕事」とか「介助が必要な人のお世話をするヘルパーの仕事」など。よい仕事は、人によって異なる。

 

○マイナーチェンジでなく、〈たましい〉視点・長期的視点でビジョンを考え、大きく変えることもときには考える。たとえば、仕事を辞める、引っ越す、別れる(離婚する)など。現状から一歩踏み出し変化を生み出す時、なにが怖いのかを見つめる。