ソウルヨガ

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強行採決は民主党政権の方が多いという情報を信じる人がいる

 

ある人が「先生は民主党の方が強行採決が多いことを知らないのですか」と書いてきた。

どうもツイッター産経新聞の情報を鵜呑みにしたらしい。

 

何を強行採決というかによって数え方が変わってくるのは当然だ。多数決で負けたほうは意見を踏みにじられたと言って強行採決だと言いたくなるかもしれない。

 

しかし、世のまともな人なら、教育基本法などで第一次安倍内閣が強行採決を連発したのは当時の新聞報道で明らかだ。重要法案で、委員会でもめて怒号が飛び交う中、委員長が審議を中断して採決を強行したようなことで、第一次安倍政権のときにはとても目立った(17回、18回と言われている)が、民主党政権のときには安倍政権と比べて少ないのは明らかだ(民主党政権でも強行採決はあった)。

何と言っても教育基本法、秘密保護法、安保法、の強行採決は歴史に残る酷いものだった。

 

 

だが今、ツイッターでは明確なデマが流れ、

また産経新聞がそれをフォローするような記事を書いた。

だから学生さんが信じてしまったのだろう。

 

ツイッターのデマ 

強行採決の回数」と題した画像

「鳩山9回・菅8回・野田4回・安倍1回」として安倍政権(第一次、第二次含む)の強行採決は1回だけ。民主党より遥かに少ないというもの。むちゃくちゃな内容だが拡散されている。

 

産経新聞の無理やり記事

 第一次安倍内閣のことをあいまいにして、民主党政権時の多くを無理矢理「強行採決」に数えている記事。自民党に焦点を当てないで、安倍政権などを擁護することを目指すごまかしの文章。酒井充という民主党叩きをくりかえしている元産経新聞記者が書いている。(そこでは第二次安倍政権が11回の強行採決をしたとは認めているが)

「3年3カ月で計24回! 民主党強行採決を連発した〝黒い過去〟をお忘れなのか?」

産経 http://www.sankei.com/premium/news/150727/prm1507270003-n1.html

 

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パフォーマンスに過ぎないとか、強行採決はあってもいいのだという意見もあるし、機会的に「自民党政権だけが強行採決していて、悪い」というのは一面的すぎるだろう。

 

反体勢力からは審議打ち切りは不本意であるのは当然だ。

後は各人が自分の立場から事態を見て、誠実な話し合いや議会手続きを重視しているか、世間の声、当事者の声、少数派の声なども尊重しているか、そして何より、人権を基準に適切なことをしているかで判断するべきものだろう。

 

そこがなくて、一部ネット情報をうけて「民主党の方が強行採決が多い」というのは、あまりに、強行採決という言葉の問題とする意味と、国会の実態を見ていないと言わざるを得ない。

 

ネットである人は、

強行採決は与党だけが強行するものだから、維新みんなの党や次世代の党など一部でも「野党」が合意すれば強行採決ではないと言っています。定義が確定していないからこれでいいという理屈です。この程度の議論です。この人は学者ではないようですが学者の議論ではこの手のものが多いです。実態を踏まえない机上の空論はいくらでもいえる、という典型です。

 

この手のことを言えば、コップの定義は完全には確定していないと言って、何でもかんでもコップと言えるとか言えます。その程度の話で、とにかく「安保法も特定秘密保護法強行採決ではない」となります。

 

で、維新みんなの党や次世代の党は野党なのかということも言えます。形式だけで野党だといいはることもできますが。

私は維新みんなの党や次世代の党は、自民党の補完勢力だと思いますよ。だから強行採決だというべきと思いますよ。

それを絶対的に間違いだとは言えないでしょう。

 

もう一つ、ネトウヨくん、「定義が明確でないから「安倍内閣が強行採決1回」というのもデマとは言い切れない」だって。ほらね、です。

 

上記の産経記事でも、安倍首相がよく使う議論を繰り返している。

 「強行採決は一概に否定されるものでもない。一定の審議時間が過ぎれば、決めるときは決めなければならない。まして「反対のための反対」を延々と展開する現在の民主党をまともに相手にしていたら、いつまでたっても法案は採決に至らない。」

 

この手の言い訳を信じる人が多くなっている。決めるときには決めると。

しかし上記の言い分は、翻訳すれば「どうせ話をしてもらちが明かなんだから後は粛々と手続きに沿って採決するだけ」ということ。つまり、話し合いはパフォーマンスで、選挙の時に決着はついているという考え。安倍の考えはこれです。

 

しかしそうではない考えの保守政治家、従来の自民党政治家もいるのです。

 

安倍のファシズム的な考えを「もっともだ」と思うのはあまりに騙されていると思います。もうすこし幅をもってものを考える人が増えないと、恐ろしいことになっていきますね。

 

「先生は民主党の方が強行採決が多いことを知らないのですか」という、この異なる意見を知らない断定的な感じ。感覚的に「ほんとかな」とか思って立ち止まって自分で考えるということがない感じ。

困ったものです。

 

 

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ネット情報から

「真実を探すブログ」

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-7252.html

ネトウヨが悪質なデマを拡散!「安倍政権の強行採決は1回だけ。民主よりマシ」⇒既に数十回超!第一次安倍政権だけでも17回!

 

☆安倍政権は数の力で法案をどんどん通した  URL http://www.47news.jp/47topics/himekuri/2013/12/post_20131207084624.html 引用: これは、今回の特定秘密保護法強行採決のことを言ったのではない。6年前、第1次政権を安倍首相が投げ出した時の市民や識者による政権批評だ。第1次安倍政権は2007年通常国会で野党が同意しないままの不正常採決を17回繰り返した。こうした「安倍流」の強硬路線の体質は今回もまったく変わっていない。 :引用終了

☆反対意見封じ込め 安倍政権 過去の手法再び URL http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/list/CK2013112702000214.html 引用:  二〇〇六年に発足した第一次安倍政権時、与党は採決の強行を繰り返した。多くは、国民投票法など国民の幅広い支持を得ていない法案だった。強引な国会運営は国民の政治に対する信頼を失わせ、〇七年の参院選で与党は惨敗。安倍晋三首相も参院選から一カ月あまりで退陣した。 :引用終了