あまり「賢くない」人を使って政治的に勝つということです。今問題になっているトルコのクルド人弾圧でも同じように「B層」扇動があるという記事があったので、紹介しておきます。少し一面的かもしれませんが概ねこういう面があるかと思います。
http://www.mag2.com/p/money/6128
2015年11月5日 ビジネス・ライフ
以下はその中の一部だけ抜粋
すべての事象の背後には、それを仕掛けた人間がいるのです。
彼らの目的は、すべてにおいて、「金と権力」です。こうしたことは、善意の人間が多い日本人には、なかなか理解できないことなのです。
トルコ政府は、トルコ人単一民族主義を取っており、クルド人の存在は認めていません。クルド人はトルコ政府が排除したい民族なのです。
今、トルコでは日本と同様、極右政党の政治家が権力をいっそう拡大しつつあります。
クルド族弾圧の先頭に立っているのが同国の第12代大統領、レジェップ・タイイップ・エルドアンです。
民主主義が発達した現在のトルコの憲法では、そうやすやすと、議会の議員を刑務所に入れたり、恫喝したりすることができないようになっています。しかし、トルコの公正発展党(AKP)は、クルド族が多い野党議員の逮捕を容易にしようと、恐ろしい法案を通そうとしています。
こうした極右政党の台頭は日本だけではなく、世界的に見られる傾向です。
特に、トルコでは日本と同様、エルドアンという独裁者が、クルド族にトルコ国民の怒りを集中させて、B層のトルコ国民を扇動することによって権力のさらなる拡大を画策しているのです。
そうした状況下で起きたのが、アンカラ駅前で起こった自爆テロです。大勢のグルド族が殺されました。
10日、アンカラ駅前広場では、クルド人や左派グループが、再燃しているトルコ人とクルド人の反体制勢力の衝突を終わらせるように政府へ求めるデモンストレーションを行っていました。
エルドアン大統領は、自爆テロ勃発直後、間髪入れずこう言いました。「犯人はイスラム国だ」。しかし、イスラム国は犯行声明を出していません。
エルドアンは、イスラム国憎しの演出をしてイスラム国と敵対しているかのように装っていますが、実はイスラム国から大いなる恩恵を受けているのです。
「言うことを聞かないクルド人をやっつけろ」と無知なトルコ人が扇動されており、ますますエルドアン人気を高めることに動員されているのです。
その結果、無知なトルコ国民は、無意識にエルドアンに超独裁を許し、クルド人はますます迫害されることになるのです。そして、最後には、愚かなことに、エルドアンを応援している右傾化したトルコ人も同じ運命を辿るのです。