法務省が在特会のヘイト・スピーチに「勧告」
法務省が在特会による朝鮮大学校へのヘイト・スピーチを人権侵害として
「勧告」を出しました。
右派系グループの元代表者らが、東京・小平市の朝鮮大学校の前で、在日朝鮮人2人に対し、脅迫する言動を行ったことは人権侵犯に当たるなどとして、この元代表者に対し、今後、同様の行為を行わないよう勧告しました。
一歩前進ですが、在特会がひどいことをしてきたのは明白で、
法務省の対応は遅すぎるのと、単なる勧告で、強制力や罰則がないとのことで、もっと強い対応をしていってほしいもんです。
法務省がこうした事例で勧告を行うのは初めてだそうです。
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「生命や身体に危害を加えかねない気勢を示し、被害者を畏怖させる違法なものであることに加えて、人間としての尊厳を傷つけるもので、人権擁護上、見過ごすことができない人権侵犯だ」ということです。
「自己と異なる民族などと共生することの重要性を理解したうえで、みずからの行為が違法であることを認識し、反省するとともに、今後、決して同様の行為を行わないよう勧告」したそうですが、在特会がそれを理解することはないでしょう。
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ヘイトスピーチ中止を初勧告=法務省、右派系団体前代表に
時事通信 12月22日
法務省は22日、東京都小平市の朝鮮大学校前でヘイトスピーチ(憎悪表現)を行った右派系グループの前代表に対し、今後同様の行為を行わないように文書で勧告した。
悪質な人権侵害に当たるためで、同省がヘイトスピーチで勧告を行うのは初めて。
同省によると前代表は、2008年1月から11年11月まで3回にわたり、朝鮮大学校前で関係者に「朝鮮人を日本からたたき出せ」などと怒号を浴びせた。被害者側が東京法務局に申し立てていた。
勧告は「在日朝鮮人は犯罪者と決めつけ、憎悪、敵意をあおり、人間としての尊厳を傷つけるものだ」として、ヘイトスピーチを繰り返さないよう求めた。ただ、勧告には法
的な強制力はなく、法規制の必要性を指摘する声もある。
毎日新聞「ヘイトスピーチ元在特会代表に「脅迫的な言動しないで」」
http://mainichi.jp/articles/20151223/k00/00m/040/126000c
東京新聞「法務省、ヘイトスピーチに初勧告 在特会元代表に」(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015122201001892.html
読売新聞「ヘイトスピーチ、法務省が初の中止勧告」
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151222-OYT1T50114.html