ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

こんなひどい言説がのさばる時代

 

トンデモ発言をする変な右翼論者・石井孝明が、またまたむちゃくちゃなことを書いている。

  「本質からずれる日本の社会運動-香山リカの奇行」 --- 石井孝明
      

読むにたえない異常な愚論だが、この程度の文章(極右と極左、どっちも幼稚という切り捨て方)に同調する人が多くなっている今の日本というのが問題だ。AもBもダメなんだよねえというような論じかたがマトモと思わされる=騙される人が多いのだ。

 

石井は、在特会を一応批判するが、事実上、リベラルを批判して右翼の主張を正当化する、しかもネットでザイトク的極論で炎上させて注目を得ようとする炎上商法のれっきとしたザイトク的な論者である。

 

で、さらに問題なのは、こんな石井という低レベルの人だけでなく、朝日新聞の文化欄の記事(以下「オリジナル?」)で紹介されている、吉田徹・北海道大教授のような「もっともらしい、朝日的知識人」も、同程度の知性だということだ。

 

つまり、吉田も「解釈改憲による安保法制に反対して昨夏国会前で盛り上がった運動」、つまりシールズに代表される反安保法の運動を事実上バカにする。
ヘイトスピーチとシールズを同列に置くのだ。かってに極右と極左におきかえ、勝手に「戦後成長期の調和ある安定的な社会を理想とし、その価値の回復を目指している」点で同じだ、こういう極論は排他的でだめだと上から目線で切り捨てる。
そして主体は低成長の割を食う若者だとしてシールズもその一種だと事実上バカにしている。


上記石井と同じ論法だ。

 

主流秩序論ではこうしたインテリのよくある主張(AもBもだめ論)を批判している。だがメディアではこの程度の言い分が通っている。何もかもが劣化し、事実上、集団的に右傾化している。新聞記者の多くは戦前と同じく徐々に流されている。大阪で維新・橋下に朝日記者がとりこまれているように。


このシールズたたきに皆が加担する愚かさよ。

 

それにしても、石井氏、香山リカに訴えられたら裁判で負けると思うが、さてどうなるのだろうか。
慰安婦問題でも、見事にほとんどのメディア人・日本人は、あの昨年末の日韓政府の恥ずべきひどい「歴史的和解という戦略」に巻き込まれた。無知でバカすぎる。

 

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資料
オリジナル?:4)国家 雄弁な「日本らしさ」よりも
朝日新聞 2016年1月7日

 オリジナルには「起源の」という意味もある。アイデンティティー、つまり自分や集団の「らしさ」と、密接にかかわることばだ。だから人は国家のオリジナリティーを語る時、とりわけ雄弁になる。
 安倍晋三首相は年末の講演で、ノーベル賞受賞者から羽生結弦(はにゅうゆづる)選手まで、昨年活躍した人たちをよりどりみ どりに挙げ、困難をバネに飛躍する「日本」のイメージをつくり上げた。
 『紋切型(もんきりがた)社会』を書いたライターの武田砂鉄さんはツイッターで、「豪華盛り合わせ……結婚式で聞いた記憶あり」とつぶやいた。
 「『日本』という言葉が、なんでもつめこめる大きな袋になったようだ。大きい袋に自分のやりたいことをこじつけ的に入れることもできる。袋に入りたくない人、入れない人は、はみだしものになる」
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 「日本らしさ」には長所も短所もあるはずだ。だが最近は、仕事のきめ細かさなど、理想的な「らしさ」だけをすくい取り、日本を自賛する言葉が氾濫(はんらん)する。同時に、「反日韓国」「エセ日本人」など「他者」をつくることで、日本像の輪郭を示す語り方も目立つ。
 金沢大の仲正昌樹教授(政治思想史)は、「日本の『本来の輝き』を取り戻したいと考えるが、何をどう改善すればいいのかわからない。だから抽象的な敵を想像し、そのせいで輝けないのだと思おうとしている」と分析する。仲正さん自身は、契約よりも人間関係で成り立つ組織形態など、生活に根ざした慣習に日本らしさを感じる。「周りにそんな共同体があり、守るべきものが見えている人は、逆に日本らしさなどあまり気にしないのでは」
     *
 停滞に苦しむ先進国は、過去の成長期に「オリジン(起源)」を求める。そう指摘するのは吉田徹・北海道大教授(比較政治)だ。
 近年の先進国の街頭デモは、革新を目標にするのではなく、戦後成長期の調和ある安定的な社会を理想とし、その価値の回復を目指しているという。日本でいえば、解釈改憲による安保法制に反対して昨夏国会前で盛り上がった運動と、雇用や社会の不安定化を外国人のせいにするヘイトスピーチ。思想的には異なるが戦後に理想を見る点は通じる。欧州でも、極右と極左がともに、戦後の豊かさを取り戻そうという立場で運動している。低成長の割を食う若者が主な担い手だ。
 国家が多様な人を包摂できなくなる中、過激派組織「イスラム国」(IS)など国家とは別のアイデンティティーが、はぐれた人々を吸い寄せる。吉田さんは「『オリジナル』なものに基づき国家を定義すれば、必ず誰かを排除することになり、かえって国の力は弱まる。国の中では個人化、外ではグローバル化が避けられない中で、オリジナルを求めるよりどういう『コンセプト』で国をつくり、異なるオリジンを持った人たちを包摂するのかが問われる」と話す。「国や民族が異なっても、慈しみや平和など『正』とされる価値はそれほど変わらない」
 差異を前提に普遍性を求めると、行き着くのはいわば「人間らしさ」か。「違い」と「同じ」のはざまで、オリジナルは常に更新されている。(高重治香)
 =おわり

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「本質からずれる日本の社会運動-香山リカの奇行」 --- 石井孝明
アゴラ 1月13日(水)17時20分配信

 

香山リカさんという精神科医がいる。左翼文化人であったが、奇行を繰り返しメディアから消えた。そしてネットでまたおかしな行為が暴かれた。

10日に右派団体が行ったデモにまとわりつき、夜叉のような顔で、中指を立て(欧米での下品な攻撃的仕草だ)抗議をし、デモに向けて「バカ野郎、豚野郎、ウァー」と叫び続けていた。また映像全編を見ると、周辺の人の騒ぎも異常で、街の迷惑だ。私の愛する東京から、双方の団体は出て行ってほしい。

50才代の精神科医が大きな心の闇を抱え、何かに取り憑かれている。それに滑稽さと気の毒さを感じる。そして香山さんのこの行為をきっかけに、日本の社会運動の奇妙さを考えた。

 

何のための「デモへのデモ」か?

香山さんが狂乱したデモは「慰安婦問題での日韓合意を糾弾する国民大行進」というようだ。人種差別を掲げる政治団体「在特会」の関係者がいた。私は差別に嫌悪感を抱くので、こうした集団はかかわりたくもない。彼らの行動を批判するのも当然だ。ただし今回のデモは差別がテーマではなさそうなので、その意見表明にけちをつけるのは政治的自由の侵害だ。

 

余談ながら、ドイツでは右翼の移民反対集会で、左派団体がベートーベンの交響曲第9番を流し、妨害したという。ここの「歓喜の歌」では詩人シラーの詩の一節「生きとし生くなる 人みな友ぞ汝が手の結ばん」と歌われている。中指を立てる日本の「ガラパゴスサヨク」との教養の違いに悲しくなる。(BBCニュース)

 

日本の差別問題は、現在、それほど社会的な緊張をはらむものになっていない。移民、テロに動揺する欧米ほどではない。日本の社会と世論は総じて健全であり、99.99999999%は人種差別を否定するだろう。こうした団体の政治的影響も皆無だ。こんな変な抗議活動をしたら、目立て、反論の機会を得た在特会界隈が喜ぶだけだ。

 

そんなチンケな存在に、上記の香山さんのように狂乱する必要はない。彼女と同調者たちの行為には異様な飛躍がある。反差別を唱え、暴力的に反差別行動する集団(しばき隊、アンチレイシズムと称している)の一部は、昨年末「ぱよぱよちーん騒動」や、身元を暴かれて失職するなどの騒動を起こした。(くだらない騒動でネットで調べてほしい。)日本社会の中で、チンピラ扱いされる人々だ。普通の市民は、こんな人たちに近寄らないだろう。

 

巨悪は他にいるのに、なぜ日本人を攻撃するのか?

 

問題を高いところから見てみよう。怒りを向けるべき巨悪は他にいるはずだ。

日本における人種差別問題の背景には、朝鮮2国、中国への反感がある。それが高まったのは、いろいろな問題が重なっている。たしかに日本特有の嫌らしい差別意識を持つ人がいるかもしれない。しかし、その理由の中心的なものは、現時点で朝鮮半島の二国が、異常な脅しと、反日・侮日を繰り返すことに、日本全体がいらだっていることにある。そして日本人拉致という犯罪を北朝鮮は現時点でも継続して行っている。

 

そして北朝鮮の場合には異常な独裁政権が統治している。政治的自由がなく、政治犯が処刑され90年代後半は全国民の1割とされる約200万人が餓死し、貧困に満ちた国の中で独裁者と特権階級が豊かな生活を送っている。日本から帰国した在日朝鮮人9万人、そのうち日本国籍6000人の人の生死が不明である。そして北朝鮮核兵器で日本、また居住者の在日韓国・朝鮮人の命を脅かしている。

 

上記写真は朝鮮メディアが公表した、最高権力者の金正恩が、お気に入りの美女楽団「モランボン」と観劇するシーンだ。悲惨な状況にある国の独裁者が、美女を侍らせ、太り、楽しんでいる。おとぎ話に出てくる悪者のような滑稽さを帯びた極悪人が実在する。日本人であっても不快な写真だ。私が仮に朝鮮系の家系なら(確認できる過去はそうした記録はないが)、北朝鮮の人権侵害と暴政、そして独裁者の遊びの写真は、激怒するはずだ。「絶対悪」が存在しているのに、チンケな小物の在特会を糾弾するのは、ずれている。戦う相手が違う。もっと大切な問題になぜ向き合わないのだろうか。

 

一連の反差別デモでは、参加する質の悪い運動家を、一部の朝鮮・韓国人系の団体が支援している噂がある。本当かは確認しきれないが、「カウンター」と称する行動に参加すると1日数万円の日当が、そうした団体から出ると参加者がネット上で暴露していた。金目当ての人間、また香山リカさんのような日本社会でバカにされる人とつるんでも政治的な力にはならないし、それどころか同じようにバカにされるだけだ。

 

在日なら、またそれを支えたい日本人なら、在特会などのチンケな差別主義者との闘争よりも、もっと重要な問題に、立ち上がるべきであろう。そして「日本社会の良き構成員」であることを強調し、日本と祖国の架け橋になる動きをするべきであろう。日本のためにも、朝鮮2国のためにも、日韓を混乱させている慰安婦のデマの是正、拉致問題に荷担した朝鮮総連の解体、国民を虐殺して国際社会を混乱させる北朝鮮の体制打倒が必要なのは明らかだ。それによって日本人の懸念と怒りを取り除いた上で、差別を押さえ込まなければ、問題は解決しない。在日の取り巻きも、日本のメディアも、そうした事実を言わない。結果として甘やかしている。

 

もちろん在日の人々は、個人としてそう考える人、日本社会で良き構成員として働く人が大半であると信じたい。ところが不思議なことに、南北朝鮮双方の居留民団からは、ホームページを見る限りそうした声がない。(朝鮮総連、民団)。日本批判と権利の主張ばかりだ。朝鮮系の2つの居留民団は、重要問題に目をつぶり、日本人の反感を買う「香山リカ」的日本人と協力する。社会集団として一種の自滅行為であり、政治センスのなさ、間抜けさは救い難い。

 

これは世界的に見て、異様な在外居留民組織の行動だ。今、欧米のイスラム団体は「良き市民」であることを強調しているし、第二次世界大戦期に日系移民の志願兵は米国のために戦った。孫文辛亥革命を支えたのは、日米在住の華僑だ。朝鮮系の組織からは自省の言葉、建設的な日本への提言、祖国を良い方向に変える意欲がない。不思議な人たちだ。朝鮮の異様な文化なのだろうか。

一連の騒動への対応は、問題設定も、解決方法も間違っている。また香山さんのような憎悪は、そうした本質的な問題解決を逆に妨げる。

 

ばかばかしい騒動をやめ、建設的な対話を

「「在特会」と「アンチ」界隈のコップの中の嵐」とも言えるようなつまらない騒動。私はこの社会的な意味はたいしてないと考えているし、登場人物の大半を冷笑し、問題を分析できない思考の未熟さをかわいそうに思っている。

 

しかし、今回わざわざ取り上げたのは、わけがある。同じようにずれた政治運動が、頻繁に今の日本で現れている。それに警鐘を鳴らしたいためだ。香山氏の危うさを感じる写真と、奇妙な叫びは問題を考えるきっかけになるだろう。

最近の日本では、デモ、メディア向けパフォーマンスが、盛んであるように見える。実は以前からあったものを、メディアが反権力に偏向した報道のために取り上げる頻度が増えたにすぎないと、私は考えている。左派の政治活動、また支持はそれほど盛り上がってはいないし、運動のダメさも以前からあったままのようだ。反原発、反秘密保護法、反安全保障法制、反沖縄基地。それら反対運動の姿は、この反差別運動と同じような未熟さを伴っている。本質からずれ、騒動が変な方向に拡大している。そして参加者も重なっているらしい。

 

どの社会問題も本質的に考えるべき論点は、「国民の生活での利益拡大と幸福の追求の支援」である。それなのに一連の騒動は「安倍が悪い」など、闘争のための闘争になっている。何が本質か見えないのだ。前述した反差別騒動が、在日韓国・朝鮮人の人権問題の解決に資するどころか、過激化によって問題は混乱している。同じように他の社会運動も、日本のエネルギー問題にも、安全保障問題にも、まったく役に立っていない。

 

哲学者のニーチェは物事の認識について、「樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら。それは果実だと誰もが答えるだろう。しかし実際には種なのだ」と例えを使った。この言葉通り、枝葉の現象にとらわれずに問題の本質を考えること、そしてそこから生まれる結果を考えることを、社会問題に向き合う際に、私たちは心にとめるべきだ。そして結果の充実を目指す建設的な対話や取り組みを重ねなければならない。人生は短く、時間や金など投じる資源は限られているのだから。

 

無意味な社会騒擾は、なくしていかなければならない。そして騒ぐ少数の人たちを増長させてはいけない。こうした人々は、私たち仕事に忙しい普通の市民を、自分の引き起こす騒ぎに巻きこもうとする。

 

そして問題に向き合ったときに、香山リカさんの姿を思い出してみよう。こうした社会運動は、異様な面を持ちがちであることに気づくためだ。
石井 孝明


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今回の一連のデモは一体何だったのか?


最終更新:1月13日(水)17時20分

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