ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

政権批判する先生は中立的ではないから良くない、という学生

 

 


大学で政権批判すると一部、反発する学生がいる。偏っていると。弱者の心情を想像することとか現場に行くことが大事というと、感情的だと。まあ人数から言って一部にそういう人・異論の人がいるのは当然である。問題はその言い分が産経新聞的で、多様性を否定する感じが強いこととか、怒りで力を使ってでもつぶそうとすることにつながる感じだ。
労働組合でスト件数が激減していることともつながっている。

で、市民連合集会での三浦まり・上智大教員の発言。


 「8、9月と大変な政治状況だったが、皆さんと街頭で会ったり、勇気をもらえる夏の2カ月間だった。ところが10月になって私は元気な感じで大学に戻ったが、大学の授業の何とも言えないアウェー感。こういった会場で話すと拍手をもらえるが、授業で『みんな、シールズのスピーチ聴いた?』というと、シーンとなり、なんだそりゃ、と。みんな大学生、シールズに入っているんじゃなかったんだと知っていたが、甘い心で言ったら、全然違った。それが社会の縮図だと思う」

 

「いったいどうやってこの学生たちにもっと考えてもらえることができるのか試行錯誤してきたが、無関心ではない。関心はある。なければ私の授業はとらない。あまり聴きたくないことを言うと、耳をふさいでしまう。うつむいて聴きたくない雰囲気が出てくる。知りたいことは知るが、知りたくないことは知りたくない。安倍政治は危険だというのはあまり知りたくない。ある種の安全神話、政治の中にあり、安全神話を信じていたほうが自分が楽になれるから、あえて不都合な真実に目を向けなくていいんだから、今は。『なんでわざと向けさせようとするのか、この先生は。非常に嫌なことだ』という感じが伝わってくる」

 

「学生と話していると、政府の批判をするのはよくないとよく言われる。『自民党を批判するのは中立的ではないから良くない。そういうことを言う先生はとても偏っていると思います』とよく言われるが。ある種、国家への一体感を求めている。集団化だと思うが、今の国家の流れ、そちらの側にいたら安全神話の中で生きていられる。常に攻撃対象をつくっているので、悪いのはあいつらだと。対立をそこに帰着させることで自分を安心させることができる。そうした雰囲気が流れている」

 

「これは雰囲気の問題だ。私たちが戦おうとしているのは言葉による意識の世界だけではなくて、無意識の世界の安全を求めたい人たちとどうやってちゃんと語り合うかと。一見明白な嘘がこれだけ政治や言論の場にあるにも関わらず、戦えないのは本当に不思議なことだ」


「政治参加というと、この夏に目撃したのは、今までの社会からは想像もできないぐらい多くの方々が主権者意識を持ち、覚醒し、政治参加が高まった。私たちが民主主義を取り戻し、再び民主国家になるためには政治参加をどうやって高めていくかが課題だ」