ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

世界のドキュメンタリー「母と私」

 

BS世界のドキュメンタリー「母と私」をみた。とてもよかった。


台湾の田舎町で生まれ、若くして望まぬ結婚を強いられたアヌ(母)は、2人の子どもをDV夫から守るため都会に逃れ、台湾伝統の葬儀を行う祭司となった。葬祭の仕事を手伝うため学校に通えなかった娘のチェンは、同性愛者であることを隠さず奔放に生きる母を憎み、理解し合えないと避けてきた。しかし、自分が子どもを生み、親となったことをきっかけに母の人生と向き合うことを決意。カメラを据えてアヌの本心を聞き出そうと迫る。

http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=160224

 

そうして見えてきたもの。
母の多くの恋人。そのおおらかさ。本音さ。人の関わりの多様さ、豊饒さ。
学校には行けない貧困の中で、子どもたちが、仕事を手伝う、特異な環境。
暴力父と同じ部屋で寝させられた娘。
母と娘のわだかまり。

母の人生を聞き取る娘。母が逃げてきたこと、口にしてこなかったことを、娘はカメラを携えて問うていく。それが自分の傷をいやすために、和解のために、必要だと思って。

性暴力の痛々しさに目をそむけたくなるようななかで、必死に前向きに進もうと思う思いが伝わってきた。