三菱自動車が軽自動車の燃費を不正によく見せかけていた問題が発覚しましたが、多くの人は他人事で、「またか、悪い奴がいるもんだ」程度で、ニュースを消費しているだけと思います。
しかし、例外的にほんとうに社会の片隅でひとりの異常な人がやった不正なのではなく、大企業で昔から不正が組織的になされているということであり、これは三菱自動車会社の一人の例外的な社員の犯罪なのではなく、まともな、社会ではむしろエリート的なほうの人たちのおおくがこういう不正を行っているという問題です。
これは由々しき問題で、多くの人が主流秩序に巻き込まれ悪いことを悪いと思わないという空気感の問題だと思います。
金もうけといった主流秩序上昇行為を神のごとく当然の目標とするという依存症にかかっているのに、それが自覚できない問題です。だから繰り返し、このような「不正問題」が繰り返されます。
イメージとしてはこれは例外的な0.001%の人の犯罪ではなく、他の企業の人を入れて国民全体の50%の人が「組織人だから…」といってやっていることだということです。
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三菱自動車はデータを改ざんした4車種以外にも違法な方法で試験を行っていたことが明らかになった。
「eKワゴン」など4車種のデータ改ざんだけでなく、「ミラージュ」「デリカD:5」「アウトランダーPHEV」を除く、全ての車種について法律に定められている方法と違うやり方で燃費を計算するための数値を出していた。
。こうしたやり方は少なくともリコール隠しが発覚した後の2002年から行われていた。
三菱自動車は違法な方法で行っていた理由について、時間が少なくてすむためだった可能性が高いとしている。リコール隠し以降も社内の体質が変わっていないことが浮き彫りとなった。
不正を指示したという元部長は、作業方法などを指示した書類では正しい方法での計測を記載したものの、実際には口頭などで不正を指示していた。
また、三菱自動車では元部長が交代した以降も不正が続いていたことなどから、不正行為が習慣として続いていた可能性があるとみている。