ソウルヨガ

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WAVE「激論 パリの広場で  仏・格差をめぐる若者たちの議論」

 

ドキュメンタリーWAVE「激論 パリの広場で  仏・格差をめぐる若者たちの議論」
をみた。

 

今年、フランスで進められた労働法規制緩和的「改正」をめぐり立ち上がる若者たちが広場に集まって議論する様子などを描いていた。ある程度仕掛けたものたちがいて、それが運動となっているということだ。「立ち上がる夜」という名で毎日、夜にそこに1000人レベルで集まっては皆が様々なことを語り合っている。


そしてそれがデモともなっていく。


「PABLIC IS NOT  FOR SALE 公共空間は商業のためのものではない」
貧乏人の小銭の泥棒と、パナマ文書にあるような金持ちの税逃れ所得隠しなどの行為のどちらが泥棒と言えるのかと怒っていた。

 

ウォール街オキュパイ運動、そして日本をはじめ世界各地での若者を中心とした路上での動きと重なるものだった。素朴だなと感じたが、自分たちの声が政治に反映されていないと感じるものたちが、民主主義って何だ?と思うのは当然だろう。

 

日本との違いは、政治に関心を持つ若者が、日本よりも多いということだろう。

面白そうと思ったのは、いまフランスで人気が出ている映画「ボスに感謝しよう」メルシーパトロンだ。

そしてそこに示されているように、物質主義で物を大量に買う、そして効率第一に人を切り捨てることを見直そうという意識の高まりだ。

 

この映画を映画祭でみたということでネットで書いている人がいたので、それを紹介しておく。この人は運動の観点はない人と思う。日本でも公開してほしい。


http://images2.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/post-044d.html

「メルシー・パトロン!」Merci Patron!というフランスのドキュメンタリーで、2月の公開から大当たりしてロングランというので興味を持った。
内容は、ルイ・ヴィトンなどのLVMHグループに勤めていた夫妻が工場の移転で失職したのを見た青年が、株主になって総会に出て発言したりして、この夫妻のためにベルナール・アルノー総裁から退職金などをせしめるというもの。


「ファキール」という雑誌の編集長、フランソワ・ラファンが監督・主演を務めるものだが、どちらかと言うとテレビのバラエティー番組のノリで、見ていておかしいけれど、どうというものではない。ところが公開後2カ月たっても平日午後の回なのに100人ほどの劇場が7割ほど埋まり、終わると拍手が沸いた。


夫妻は北仏の街でLVMHグループのKENZOの工場に勤めていた。工場が経費削減のために、ポーランドに移転するので、職を失う。結局、ラファンの尽力で退職金をもらい、夫はLVMHグループのスーパー「カルフール」に職を得る。


登場人物みんなが「I LOVE アルノー」のTシャツを着て、アルノーをコケにするのが受けるのだろう。日頃言いたくて言えないことを大っぴらにやったという感じか。フランス人の日常の鬱屈は、相当溜まっているようだ。