日野貴博さんのはなし
日野さんのことを少し書こう。
彼が書いたものが、その企画の当日配られて、後で読んで、これもよかった。
主流秩序論を学んでいる学生さんに配ろうと思う。
「歯が痛い」ときに、どうするか。がんばれ!というか。歯医者に行くのがいいだろう。それと同じで、
学習支援の場に来るような子供たちは、さまざまな事情で学力が低下していたりする。
一言でいうと貧困だが、それは家庭環境がむちゃくちゃだという意味も学校からも排除されているという意味も含まれる。
やんちゃな子、おとなしい子、まじめな子、どれもが問題を抱えている。
たとえば成績が悪い。学校に行かない。宿題をしていない。
その子らに、自己責任論、新自由主義の発想で、頑張れ、さぼるな、宿題しろ、勉強しろ、といっても意味はない。
効果もない。
失敗をフォローされること、いい子ちゃんでなくても受け入れられる体験、役割や居場所、出番が必要。その子、その子にあった選択肢もてるようにしていく。
既存の社会構造による競争にのせているだけという面があるかもしれないけれど、それけでないようなかかわりをしたいという。
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ここから私の一言。
学力をつけさせる問題は、単純に全面肯定でも否定でもなく、
選択肢をもてる、選べる力として、必要だと思う。
主流秩序を上昇させるというのではなく、主流秩序を知り、その中で自分はどう生きるのかは、いろいろ見たり体験して自分が決めていくこと。
学力も付けたければつけたらいいし、勉強でなくても何かしらのやりたいこと、上昇したいことがあれば追求してもいい。でもそれに失敗したときや、その競争で仲間とどうかかわるかは、大事な課題。
そういうことも考えrwいけるような広い学びを保証することで、その子が人間として成長していく。
そういうことの一つとして、日野さんがしていることはとてもいいバランスで、必要なことをしていると思った。
何より、これでもうかるわけでもなく、自分が主流秩序を上昇できるのでもない。それをしていること、そういう日野さんのような大人がいること、それを知ることが、子どもたちにとって、とてもいい経験になる。