ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

ベッキー問題、不倫・謝罪問題を扱った記事の浅はかさ

 

 

以下の「ベッキー問題、不倫・謝罪問題を扱った記事」は、千田さんの意見だけが少し問題の背景を考えてはいるが、ほかは、まったく何も明らかにしていない、浅い記事です。

 

この記事のありよう自体が今の社会(今のメディアの主流秩序状況)の反映です。

つまりちゃんと物を見る視点を確立していないし、提示していない、だから、浅くあれこれをなぞるだけ。
ハッキリと意見を言わない。はっきりと批判しない、。自分の加害者性、加担性をみない。


この問題は、「皆でたたくとなるとたたく、たたかない感じだとたたかないという、主流秩序従属、流れに乗るだけの姿勢の問題」があるから、まず、はっきりと、ベッキーを批判した人への批判がいる。


ゲス川谷の妻データ流出への批判がいる。


強い人は批判せず、弱い奴を批判する、うっぷん晴らしの問題がある。せんださんがいたことにつながる。


またジェンダーの問題がある。男性の不倫に甘い。


私としては結婚制度自体の問題や従来の男性の不倫あり方の問題を批判的にとらえ返すこともいるだろうと思う。一夫一婦制が唯一正しいわけでもなく、逆に不倫いいじゃないというような話でもないレベルの考察はあるのだから、せめて一歩深く問題提起しないと、この記事のように、謝罪のコミュニケーション能力の優劣の問題だけになる。

 

会社の不祥事≪実は犯罪≫を、「いかに謝ればいいか」というテクニック話に矮小化するということ自体が転倒しているが、それが今の社会だ。これこそ、主流秩序の問題としてとらえないとだめだが、そんな視点が全くない。

 

しかも女性が「自分の夫と不倫した女」という感覚で批判した人がかなりいた。そこへの批判がいる。典型はサンジャポなどでベッキー批判を繰り返した西川史子。だから男性には甘い。
だのに「ほかの男性の浮気には甘くて矛盾だらけの発言をしている」という、そのダブルスタンダードを批判しないまわりがおかしい。

 

だが一番の問題は、井上公造のような、自分がベッキー批判に加担したくせに、そして男性の不倫には甘いくせに、自分の加害者性を自覚しない人。それを容認する人。
そういう井上公造の、「不倫をあまり問題にするとつまらない」というような馬鹿な意見を載せる点で、この記事は全く愚かしいものとなっている。

井上が自分の「仕事」を恥じるところに行かない限り、井上にはモノが見えない。ベッキーを批判する資格などない。なのに、何もわかっていない。

 

新聞記者・ジャーナリストとしての矜持もなくなって、自分の分析力の質の劣化も自覚できないほどになっている。
橋下を持ち上げた元朝日記者と同類だ。

 

以上のような話、端折って書いているので、わからない人にはわからないだろう。

わかるためには、主流秩序論、スピリチュアリティ感覚、シングル単位感覚、ジェンダー論の基礎、使命とか態度価値、がわからないとわからないわけで、道は奥行きがあるということ。

 

結果、この記事は、「謝罪の仕方教えます、を商売にしている会社」の宣伝程度の話になっている。

 

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芸能人の不倫謝罪会見 「許す」「許さない」の分かれ道
千葉卓朗、伊東和貴
朝日2016年6月16日20時48分

 

 不倫発覚→謝罪会見。カメラの前で芸能人が頭を下げる姿は、もはや見慣れた光景だ。ただ、謝ってすぐ許される人もいれば、そうでない人もいる。何が違うのか?
 「航海(後悔)の真っ最中」。

 落語家の三遊亭円楽さん(66)が10日に開いた記者会見。週刊誌で報じられた不倫を謝罪する場だったが、「船出」に「不倫騒動」を重ねた即興の謎かけを披露し、報道陣を笑わせた。

 

 歌手のファンキー加藤さん(37)は、お笑い芸人の友人の元妻と不倫していたことが発覚。週刊誌発売日の7日に会見し「記事に書かれていることは全て事実」と認め謝罪した。翌日以降、主演映画のイベントでは共演者にいじられる「ネタ」になった。

 一方、タレントのベッキーさん(32)が10日に開いた記者会見。「申し訳ない気持ちでいっぱい。本当に申し訳ありません」と謝罪を繰り返した。1月に発覚した不倫騒動以来、報道陣の前に姿を見せるのは5カ月ぶりだった。

 同じ不倫でも、仕事への影響が少なかった円楽さんと加藤さんに対し、仕事を一時失ったベッキーさん。何が違ったのか。


 
謝罪に詳しい人事・経営コンサルタントの増沢隆太さんは「謝罪の言葉を使うだけが謝罪ではない。相手に怒られて、相手の怒りのエネルギーを減らすことが謝罪だ」と話す。記者会見の質疑応答こそが「怒られる」プロセスだという。

 円楽さんは取材時間を制限せず、報道陣に「聞きたいだけ聞いて」と呼びかけ、「潔い印象を強くした」。加藤さんは「素早く会見し、開口一番で事実を認めて謝罪し、言い訳もしない。逃げずに怒られるという姿勢が明確だった」と評価する。相手の女性が妊娠していて深刻なケースだが「見事な対応で、世間の批判を乗り切った」という。

 

 一方、質疑応答に応じなかったベッキーさんの1月の会見は「謝罪として成立していない」。5カ月ぶりの会見も「質疑応答には応じたが、時間が短い。今後も反発が残り続ける可能性がある」と指摘する。増沢さんは「ちゃんと怒られることが『みそぎ』。人間はつい、怒られることから逃げようとするが、この通過儀礼を経ることなしに許しはない」。

 ベッキーさんに対しては、ネット上でバッシングも起きた。不倫した芸能人を「許せない」と思うのはなぜか。武蔵大学千田有紀教授(社会学)は「雇用や収入が不安定化した現代、『自分は損している』と感じる人が増えていることが背景」と説明する。
バラエティー番組を中心に活躍していたベッキーさんは「うまいことやって得している人」と思われがちで、「悔しさ」をかき立てる存在という。それが、スキャンダルをきっかけに「怒り」となって噴出した。千田教授は「今の時代の『許し』とは、相手をたたいて圧倒的な優越感を感じることです」。

 

 お坊さんによる悩み相談サイト「hasunoha(ハスノハ)」には、不倫関係の相談も寄せられる。共同代表で僧侶の井上広法さんは、ネットの普及で、秘め事だった芸能人の不倫が社会全体に共有されるようになったと指摘。「不倫発覚後、『これをすると許される』というルールがなく、芸能人の場合、社会が期待する対応ができないと袋だたきにあう」。

 

 芸能リポーター井上公造さんは「不倫した芸能人はいっぱいいるが、昔は謝罪会見なんてほとんどなかった」と話す。しかし今は、視聴者が直接、番組のスポンサーにクレームをつける時代。「早めに対応しないと芸能人は仕事がなくなる」。ただ、当事者間で不倫問題自体が解決しているのに、世間で「炎上」が続くケースもある。井上さんは「1回失敗した人を許さないのなら、芸能界はどんどんつまらなくなっていくでしょう」と心配する。(千葉卓朗、伊東和貴)


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