NHK番組で、患者(その家族、遺族)が会社の幹部に怒りの言葉をぶつける場面を見た。
それはすごいものだった。
「金など要らん!親を返せ」
そしてそこにいた人が適切なことを言っていた。
「あの患者の人たちは、チッソの人間を組織の人間とは見ていないわけですよ。
相手も人間だと。 だから相手も人間なんだから、俺たちのこの苦しみを言えば、分かってくれるだろうということなんですよ。
あくまで人間として話しをしているわけですよ、相手を。
ところが向こうはね、組織の人間として話しをしますから。
本当の、人間の、本当の地獄の苦しみを受けた人たちのことばが、交渉という場で、対等で話をされたことはないんじゃないでしょうか。
あの交渉のなかで、人間的にも、患者の人たちは、完全に「会社の社長以下、重役たち」を圧倒しましたもんね。人間として」
スピリチュアリティを写し取った番組だった。