また嫌な感じ 「とと姉ちゃん」、平塚ライチョウ
平塚ライチョウが、考えが変わったのといいい、日常の生活が大事という。
それを受けて、原始女性は太陽だった、の様な女性解放論的な、フェミ的な物言いでなく、納得出来たら仕事をやめて、御嫁さんになるのも自分の太陽だというようなことを言っていた。
微妙な感じがある。
まず、平塚ライチョウは戦争体制に加担したのではないのか。そこへの反省、総括がない。
次に、大きな物語、大きな政治的な話、だけではだめで、もっと地べたの生活からというのは、主流秩序論でも重視する視点で重要な側面を持っている可能性はある。
しかし、フェミ的な精神を捨てて、日常に埋没し、主流秩序に従属する自分を正当化する可能性もある。平塚が言うところと通じる。
今後の展開にもよるが、今までのこの作者(シナリオライター)の思想(反労働組合的な、人権感覚の鈍さ)からして後者の危険性が強く匂う展開だった。
唐沢演じる人物だけはまだ面白いが、とと姉ちゃんのキャラがいつまでも、もうどうにもならない。
好きか嫌いかというと嫌いである。