ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

「トランプを大統領にするなんて米国は馬鹿だ」というのはまちがい―――トランプ現象は日本も同じ

 

米国大統領選で、トランプが勝つかもしれないという異常な状況。
彼が勝っても負けても、彼が多くの人の支持を得た事実は明らかだ。

 

このことの持つ意味は、選挙という民主主義のかなめのシステムの限界の問題。
これは主流秩序論で前から述べている問題(『閉塞社会の秘密──主流秩序の囚われ』p111-130、特にp126)

 

 

もうひとつ、このトランプ現象は、日本では前から見られていた。みんなの党、維新、橋下の人気。石原慎太郎、安倍首相が権力を持っていること。全部共通していて、ネトウヨがこうした右翼的政治家の主張に喜び、相手を罵倒してきた。
米国のティーパーティの運動と類似の、差別的で排他的な敵意の運動。

 

自民党や共和党がそうした動きを育ててきて、そこに呼応して不満のある一部大衆がファシズム的な主張に熱狂した。チェンジといえば何かが変わると思う程度の単純さ。
大阪での橋下維新が人気だったのは、トランプが「反特権階級」ということで人気を得たのと同じ。

 

橋下を支持する人とトランプを支持する人の心理や思考は同じだということを見落として、米国はトランプを大統領にするなど馬鹿だというのはおかしい。