シングル単位、DV,毒親問題のドラマ 「お母さん、娘をやめていいですか?」
1月13日から始まる、ドラマ10「お母さん、娘をやめていいですか?」が、DVやシングル単位論を学ぶ上でわかりやすい教材になりそうだ。
母は、愛情という名で、フリルのついた支配をしていく。ニコイチ、母娘一心同体、スクランブルエッグ的関係の母娘が、娘への支配/呪縛であることを浮き彫りにしていく。
呪縛って言葉、怖い。
これは毒親もの(ACもの)の典型で、井上由美子作のドラマ。
ちょうど、デートDVの学習を講義でやっているので、参考ドラマとしてすすめてみようと思う。
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関連するが、以下の短い文章は、学生さんが《自分が主流秩序にとらわれていること》を見つめた文章。親も含め、世間、社会の常識に縛られてなかなか自由になれない若者たちの苦しさを何とかしたい。それがDV論、ジェンダー論、主流秩序論だ。
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私はこれからもこの主流秩序的なものに支配されて生きていくし、決して抵抗をすることは出来ないと思う。なぜなら、いつだって私が生きてきた世界においてはコミュニケーション能力のある人の方が、立ち位置が上であり、今後もそれが続いていくのだろうということが何となくわかるからである。
「それなら、私自身がコミュニケーション能力を上げる努力をすればいいんだ」という前向きな意見もあるかもしれない。しかし、私は生まれつき大人しい性格であるため、今からコミュニケーション能力を付けよう(明るくなろう)としても無理だという一種の諦めを感じている。
「大人しいながらも頑張って生きよう」これがこの主流秩序的なものに対する私の姿勢である。
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ドラマ紹介
早瀬美月(波瑠)と母の顕子(斉藤由貴)は恋人同士のように仲のよい母娘だった。
美月は完璧な母のサポートで順調に育ち、女子高の英語教師になっていた。家を新築しようとしている時、住宅メーカーの担当者、松島(柳楽優弥)が不思議な人懐っこさで二人と親しくなる。顕子は彼を気に入り、美月とつきあうように背中を押す。美月は松島と初めてのデートに出かけるが、顕子がその二人を尾行する・・・