ま、これも、主流秩序の話やね。
山田洋次監督 「個性的な作品を作りたいと思う作者は個性の弱い人です。」
朝日新聞 2017年1月3日
山田洋次のことば
個性的であるとは、競争をたくましく勝ち抜いて目立つことではない。か弱く傷つきやすい人たちをあらゆる暴力からかばい、その命を深く愛(いと)おしみ、守り抜くところに、人の個性とその強靱(きょうじん)さがおのずと表れると映画監督は言う。童画家、いわさきちひろの仕事はそれを証すところにあったと。ゆかりの人びとが綴(つづ)った「ちひろさんを語る 18枚のポートレート」から。(鷲田清一)