ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

トランプ登場での積極面

 


トランプがいて世界的にこんな差別主義・右翼が広がるのはもちろんよくないが、トランプの登場で、いろんな人の思考停止が浮き彫りになりつつあるので、そこはいいことであるという面がある。

其れにどうするかが、各人いとわれる。主流秩序論の視点だ。


忙しいからちゃんと説明せずにわかる人に向けてメモのように書いておく。

また次のブログで菅野さんの重要な関連記事を紹介しておく。併せて読んでください。

 

 

まず彼の思想、政策は極右的である。
安倍も橋下も、従来から世界的には、強力な排外主義、極右的なstanceであった。
そしてそれは大衆を馬鹿な方にあおるもの。ポピュリズム的政治手法をとってきた。

 

人権意識がない人は、トランプに嫌悪を感じない。

暴力や差別への感受性によって、トランプのおかしさがわかる人とわからない人に分かれる。ちゃんと考えていない人は、なぜトランプをそんなに悪く言うのか、と思うだろう。そして、それは「左翼的な情報に騙されすぎだ、偏っている」という。批判ばかりせずに、もっと「トランプをもっと公平に見ていこう」という。

 

橋下維新に対しても同じことが言われた。

 

日本や一部地域ではこの手法で、右翼排外主義者が当面勝つだろう。

それが歴史で常にあったこと。

一言でいうと「ヒトラー ファシズム」のやり方ではないか。 ドイツも日本もイタリアもそうだった


いま、再びヒトラーが出現したといっても過言ではない。そのやり方と人気において。

 

だが昔も今も、「まさかそこまでじゃない」と思って、軽視する人がいる。いま米国でも日本でも、世界でも極右的な物言いに期待する人がいるだけでなく、批判的な人も本気で否定しない人が大多数。

米国などで危機を感じて今闘っている人たちこそマトモ。

 

そしてこうした輩を放置する結果、実際に戦争が起こるだろう。
もうこの愚かしい、「昔見たこと」が始まっている


なのに歴史の視点でそれを見ない人が多数だから、トランプに徹底的に反対しない人がまだ多い。よくやっていると喝采する人がいるのはヒトラーのときと同じ。人間は知識人も含めて愚かな人が多いのだ。

 

日本での「同類のうごき、おかしさ」は、慰安婦問題、沖縄差別、韓国・中国へのヘイトがふつうになってきたことに現れている。


日本で、トランプを擁護するやつが増えてきていることをみよ。バカな頭なら次のような話にすぐに飛びつく。

「日本に移民や難民が増えたらいやでしょう」「敵が領土を奪いに来たりミサイル打ってくるかもしれないから軍事的に強化しないといけない」

歴史で何度も繰り返されてきた排外主義の論理である。


大衆はすぐにこれに乗る。国内の問題(例えば今なら共謀罪問題)をちゃんと見ないで、外国に目を向けさせる排外主義になるのが、最も典型的な政治。

 

事実上、ヒトラー思想支持者が増えている、とみるべき状況。小泉人気、橋下人気はその始まりだった。


ナショナリストが増えている
極右が増えている
それが明らかになってきた。
トランプ現象はこれを浮き彫りにしていく。

 

私が主流秩序論で浮き彫りにしている、この社会の実相、多くの人の思考の底の浅さ、と結びついている。状況は明るくない。それがリアルだ。


多くの人の生きかたが主流秩序に従属するものであることが明らか。そうであるならば、今後、一層、テロ対策、移民排斥の思想が増えて、軍事力強化、監視国家体制への流れが進めば、そして戦争も辞さないという空気が増えていけば、多くの人はそれに従うということが残念ながら確実だ。


もちろん反対する人が世界的には多くいるし、日本でも一定いるが徐々に減っていく。元論、私も含めてやれることはしていくが、大きく見れば負ける可能性が高い。

 

歴史から学ぶかどうか。今こそそこが問われているが、多くは歴史から学ばない。真実など関係ない。情動中心。ポスト真実。

 

私が1998年に予想した暗黒社会が到来してきている

 

現実主義がいいなどとはいえない。
例えばある企業がもうかるならいいという人がいる、だがそれは視野が狭いバカな意見だ。
例えば超低賃金でむちゃくちゃ働かせれば企業は一時期もうかるだろう。非正規や能力の低い正社員が搾取される、悪い待遇でもそれは自己責任だといわれる。だがそれは他の問題を含めた連立方程式で社会全体のこと多様な人の人権を考えていない。

戦争の悲惨さを学んでいない。原発事故をコストに入れない「原発の電力計算」と同じ。

 

会社と同じく、自国の狭い利益だけを考えれば、ある国からの流入を制限するとか、ある商品だけに高い関税をかけるというようなことは国内産業を優遇するために一時的には効果がある。現実的な対策ともいえる。だがそれは各国の保護主義が高まり、全体の流通が不均衡になり様々な軋轢が生じる。

移民や難民も自分の国だけを守るなら入れないとなる。隣国と仲良くするのでなく対立してでも軍事力強化すればいいとなる。だがそれは当面の自国のエゴは、まわりを悪化させ、トータルには世界を不安定化させ、結局自国をも悪くさせる。


短期的エゴは、大災害・震災がおこった時に自分の会社の社員だけ助けて、ほかの人が助けてくれときても、「こっちはもう手一杯だからあなたを入れない」というのと同じ。
エゴイズムに無頓着で、短期の現実主義ならそうなる。自分の会社優先、自分の家族優先、日本人優先が当たり前というような頭の構造の人が多い。それが主流秩序にとらわれた人。

 

だが、主流秩序から離れて、スピリチュアリティの感覚をもてば、わが国だけ、日本人だけ、わが会社だけ、わが家族だけということが、かえって全体を悪くするということを考える。そういうつながりの中で地域、国、世界を考える人が増えるようにしようということ。

 

トランプが出てきて、日本の右翼論者たちは喜んでいる。同じ思想ということもあるが、米軍の負担経験要求を口実に、もともとの狙い—――日本の軍事的自立化、日本の軍国主義化—――をよろこんで進めるだろう。

トランプのせいで、世界でテロの脅威が高まるが、それを口実に、共謀罪も、監視社会化も、軍備増強も行うだろう。そして米軍とともに、戦争をするだろう。


自衛隊員が死ねば、愛国をあおり、死者をたたえるだろう。多くの馬鹿な国民は日本のために戦った人に涙を流し、たたえるだろう。国を愛する若い人が徴兵に進んで応じるだろう。国を批判するやつらが非国民と言われてたたかれていくだろう。徐々に『茶色の朝』が来るだろう。

 

だから「日本の国土と国民を守る」という言葉も、愚かな言葉と知る程度の知性をもてるかどうかが大事だが、多くは持てないだろう。

 

日本社会の愚かさが進む。
「思いや予算」を米軍に出しながら、今後もトランプに媚びて世界の中で右翼ラインをともに担う国にになっていく。トランプ政権に「日本は米軍との関係負担においてお手本だ」といわれて喜ぶ馬鹿な日本。

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