ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

トランプに表敬訪問しない優勝したアメフト選手、それを認める同僚

 

 

米国の四大プロスポーツの優勝チームはホワイトハウスに招待され、大統領から祝福されるのが恒例となっているが、今回、優勝したチームのメンバーであるベネットとマコーティーがホワイトハウス訪問に参加しない意向を表明し、仲間もそれを非難せずに、認めている。

 

ある学生さんが、入学式、卒業式での君が代、日の丸の掲揚の際に起立しない教師を批判する意見を書いていた。よく考えている真面目な学生さんで、以下のような意見だ。


「入学式、卒業式は生徒が主役であり、教師の思想を表す場ではない。生徒にとっては一生に一度の本当に大切な式だ。憲法や戦争や天皇制の批判などを伝えることは授業や教室ですべきことだ。
心の中で抵抗しながらも起立、斉唱は可能だ。斉唱に関してはなんなら口パクでも構わない。思想及び良心の自由はそれが内面に留まる時にのみ、保証される。式次第を乱さず、荒波をたてることなく進行させて生徒を無事に向かい入れ、送り出すことが教師の最初で最後の役割ではないだろうか。生徒の立場からすれば、とにかく気分よく式を終わらせたいのだ。
生徒たちに対して、「私は、本当は国歌斉唱や日の丸に起立はしたくない。その理由は授業で伝えたはずだ。それでも、君たちの大切な式を乱したくないから、それらを式では行う。現実は私が起立しないということだけで大騒ぎになってしまう悲しい世界だ。世の中では理不尽なことでも従わなくてはならない時もある。今の社会では自分の意見を通すと皆から批判されたり処分されたりする。そのような悲しい日本社会を君たちに直して欲しい。澄んだ心を持ち、物事を広い視点から見てこれから生きて欲しい。」と言って、式の本番で起立、斉唱する教師の方がかっこいいし、自分のことよりも生徒のことを大切に思っていると感じる。面従腹背も大切なことではないだろうか。」

 

 

この意見に賛成する人は多いと思う。
私はそこを主流秩序論で問題としている。


この学生さんの意見には一理あるし、賛同する人も多いだろうが、運動、抵抗、非暴力主義の闘いということがこの世にはある、ということがわかっていないと私は思う。教師が、主流秩序に従属するのを見せるだけでいいのか?という問いがない。


Olympicでの黒人の表彰台のパフォーマンス、様々な運動での逮捕される抵抗運動、トランプに表敬訪問しない優勝したアメフト選手、そうした異物が存在できることが大事という視点が、秩序重視の人には見えない。


日本では、優勝したスポーツ選手が、自分の頭で考えて、首相への表敬訪問を拒否するようなことがないし、したらもっとたたかれる。そんな主流秩序にとらわれた状況である。
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関連ネットニュースより


NBAでは優勝チームによるホワイトハウス表敬訪問は恒例となっていた。だがファイナルMVPに輝いたキャバリアーズレブロン・ジェームズ選手をはじめ、多くのチームで選手たちが「うちが優勝してもホワイトハウスには行かない」と言い出しているのだ。
アフリカ系アメリカ人の選手が約75%を占めるNBA界。オバマ大統領は大変なバスケットボールファンであり、「彼に期待できたものが白人至上主義の色が濃いトランプ氏にはまるで期待できない」と落胆を口にする選手たちについて、アダム・シルバーNBAコミッショナーは25日、こう述べている。


「最終的には優勝チームの選手自身が決定することなのですが、もしも私が助言を求められたら『大統領に思いを伝える良い機会だと捉え、ホワイトハウスには行ってみるべきだよ』と答えるでしょう。政治的な見解を持つ市民なら、そんなチャンスはまたとないと言って何が何でも出かけると思いますからね。トランプ氏が『NBA選手がどう感じていようが私の知ったこっちゃない』などと言うのであれば、話はまた別ですけれどね。」


NBAの選手は子供たちが強く憧れることもあり、彼らの姿勢や発言は大きな影響力と社会を熱く奮起させる力を持ち、トランプに人種差別意識があるとしたらそれを改めさせる突破口になれるはずだ。しかしNBAの優勝チームが決まる来年6月までに、トランプ氏は果たして彼らに「ホワイトハウスに行って会いたい」と思わせるような大統領になっているであろうか、いずれの動きも注目したいところである。
出典:http://nypost.com


●王者ペイトリオッツのベネット、米大統領の表敬訪問拒否へ
02.07 12:15AFPBB News


【AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、第51回スーパーボウル(Super Bowl LI)を制したニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)のTEマーテラス・ベネット(Martellus Bennett)は、恒例となっているホワイトハウス(White House)からの招待を受けたとしても、ドナルド・トランプDonald Trump)米大統領と面会することはないと語った。

 

 ベネットは米紙ダラス・モーニング・ニュース(Dallas Morning News)に対し、ペイトリオッツとスターQBのトム・ブレイディ(Tom Brady)がトランプ氏の支持派であることを把握していながらも、同大統領を表敬訪問するつもりはないとして、「行くつもりはない。そういうことだ。自分の気持ちについては、みんなが知っている。ツイッターTwitter)をフォローしてくれ」とコメントした。

 

 トランプ政権が物議を醸しているイスラム圏7か国に対する入国禁止令は現在、国の包括性と愛は憎しみに勝るものであると訴えた米連邦地裁によって一時差し止めとなっているが、ベネットは先日ツイッターでこの大統領令に関して、「望んでいる世界を見るために変わろう。憎悪に満ちた世界を望むなら憎めばいい。愛情に満ちた世界を望むなら愛すればいい。米国は排他性ではなく、包括性の上に成り立っている」とつづっていた。

 

 トランプ大統領の友人で支持者でもあるペイトリオッツのロバート・クラフト(Robert Kraft)オーナーやブレイディから、大統領に対する批判で制裁を受ける可能性があることについてベネットは、「そのことは特に心配していない。まったく問題ないよ」と平然としていた。

 

 ベネットは、スーパーボウル王者ペイトリオッツのロッカールームでは政治的な話題は出ないとして、「そのことを仕事に持ち込むことはしない。誰もが信条を持っていて、そのまま相手を受け入れている」と語った。【翻訳編集】AFPBB News