ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

イジメられ自殺した自衛官の遺族の叫び


 
坂井貴司さんの紹介
転送・転載歓迎とのこと。


  
 フェイスブックの投稿で知りました。
 防衛大でひどいイジメが行われていることを告発する裁判が開かれることを知り、傍聴に行きました。 
 今日3月6日、福岡地裁301号法廷で、「防衛大学人権侵害事件」裁判が開かれました。5分で終わりました。
 この裁判は自衛隊の幹部を養成する防衛大学で、酷いイジメが行われていたことに対する民事訴訟です。被害者にの防衛大の学生は、上級生から差別的な言葉で罵られ、殴る蹴るの暴行を受けていたというのです。

 裁判後の報告集会で、イジメを受けた防衛大学学生の親がその実態を語りました。 唖然とするような内容でした。とてもおおっぴらにはできない残酷なイジメが行われました。人間の尊厳を破壊するようなイジメでした。 「罰ゲーム」というものがありました。その内容は、あまりにも下劣で卑猥なものでした。
 問題は防衛大学当局はこのイジメを知っておきながら、「鍛錬」と称して放置
していたことです。

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 被害者の親がイジメを把握していた防衛大学当局に対して、その実態を開示するよう請求しました。当局は、「海苔弁」と呼ばれる真っ黒に塗りつぶした文書を渡しました。理由は「未来ある学生の人権を守るため」というものでした。

 「イジメの被害者は私の息子だけでなく、144人いました。 イジメられないよう、下級生は上級生に一生懸命媚びへつらうようになったそうです。勉強する時間がないくらい、ご機嫌取りをしました。それで『頭が悪くなった』学生がいます。」
と被害者の親は言いました。

 次にイジメられて自殺した自衛官の親が報告しました。
 「北朝鮮の脅威が叫ばれるようになってから、自衛隊の雰囲気は変わりました。それまでのんびりした雰囲気はなくなり、殺伐とした空気が強くなりました。イラク特別措置法の頃からそれが酷くなりました。イジメや暴力が蔓延するようになりました。私の息子はその中で自殺しました。
 集団的自衛権行使容認になってから、自衛隊内部では自殺者が増えています。びっくりするくらいの数です。
 自衛隊が殺し殺される軍隊になろうとしている今、イジメや暴力による自殺は増えていくでしょう。私は息子のような犠牲者を増やさないよう、これを食い止めたいと思います。それは自衛隊憲法を守らせることです」
 太平洋戦争を知る石村善治さん(もと福岡大学副学長)の発言です。
 「旧西ドイツは再軍備をしました。しかし、ヒトラーの軍隊の再来にならないよう、軍隊を監視する『軍事オンブズマン』を設置しました。軍事オンブズマンは兵士の人権を守るために、定期的に査察を行い、訓練内容が人権侵害になっていないか、イジメが起こっていないかを調査し報告しています。 私は自衛隊に軍事オンブズマンを置くべきだと思います。」

 原告弁護士の報告です。
 「防衛大学では上級生が下級生の生活態度をチェックします。そのチェックに引っかかると、『粗相ポイント』を付けられます。それが基準を越えると、『罰ゲーム』をやらせます。それは・・・(あまりにも恥ずかしいものなので書けません)。この罰ゲームを、学校当局が『伝統』だと黙認していました。 
 他には、瓶いっぱいの七味唐辛子を食べさせる、瓶詰めジャムを20本食べさせるなどを行っていたことも明らかになりました。 被害者は絶えず差別的で汚い言葉で罵倒され続けました。
 このイジメを上級生は遊び感覚で行っていました。体育会系的ノリで暴力を振るいました。
 防衛大学当局は、これらのイジメを15年前から把握し、悪癖であると認めていました。しかし、何もしませんでした。なぜなら、防衛大学の教官は自分がこのような『鍛錬』をうけて教育されたため、当然だ、と思っているからでした。人権感覚がマヒしているのです。
 防衛大学は、和解による金銭的解決を今日持ちかけました。被害者は拒否しました。求めているのはカネではなく、真実だからです。」

 次回の裁判は6月16日(月)、13時30分、福岡地裁301号法廷で行われます。
 
 ぜひ裁判の傍聴と支援をお願いします。

 連絡先 
 防衛大人権侵害裁判を支援する会 
 事務所
 郵便番号 812ー0044
 福岡市博多区千代4-29-50 エルビービル6階
 福岡平和フォーラム内
 電話 092-633ー3745
 ファックス 092ー633ー3310
 e-mail:sien-peace@fukuoka-forum.jp