ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

右翼幼稚園経営者が今度は右翼小学校 その用地買収問題――その13

 

 

この問題、しつこくメディア情報を集めて書いておくのは、深く考えたことを書いているのではなく、とりあえず「こんな愚かなことが起こっていて、こういう風に推移して、こういうふうにおわる」という今の社会の在り方を映すものになると思うので、まずはメディア情報をメモっておこうという程度のものです。

私として考えたりするのはまた後の作業にします。

 

私のブログ自体、あとで深く考える材料のメモというようなことがよくあります。でもまあ、思考の始まりというのはそういうものでしょう。

 

そんな私のブログを読んで、並行して歩んでいる人が全国にいらして、そういう人がまたその足場で生きておられるということは想像しています。そしてそういう人たちとともに歩いているという実感があります。特に時々、「ブログ読んでいますよ」という人に出会ったりして。
ともに、ぼちぼち、歩いていきましょう。

****


この事件で思うことのひとつ
官僚や政治家で、嘘を言うのを頑張ってしている人がいる。悲しい仕事だ。官僚になってこんなことをしているとは、なんてもったいない人生でしょう。官僚とはつまらないし恥ずかしい仕事だ。高い志を持って入った人もいるでしょうが、多くは主流秩序に流され、このような官僚になっていく。それがよくわかる事件ということ。官僚にはなるもんではない。まったく魅力がない。


****

汚れた雨
籠池氏の長女(籠池町浪 (ちなみ)32歳、塚本幼稚園教頭)が言っているのは、せっかく塚本幼稚園でいい思想を植え付けられて純粋な双葉になったのに、普通の公立小学校に行くと汚れた雨に打たれて枯れてしまわないかと思って、小学校を作ろうと思ったということだった。

この長女は、右翼雑誌「別冊正論」で労働組合日教組批判しているような人。


首相夫人 昭恵氏もこの考えと同じことを講演で言っていた。
塚本幼稚園で芯を学んだのに公立に行ったら芯が揺らぐと。

ファーストレディが公教育を否定したわけ。

 

f:id:hiroponkun:20170309164417p:plain

保育所設置失敗
関大OBが証言した。籠池は関大OBでOB会の支部長も務めていて、その人脈を使って大阪市保育所を作ろうとして働きかけたが、塚本幼稚園の評判が悪く、失敗した。

 

籠池氏は、「認可適当」が出たからこうして全部動いている、といって認可されたことで自分を正当化している。まあ確かに、認可条件が整っていないのに政治的配慮で認可した大阪府の審議会・教育庁の責任が大きい。
森友学園大阪府に建設計画を提出したのが2014年8月。それからわずか半年後の'15年1月には、『認可適当』の判断が下っている。それをお墨付けとしてすべてが動いていく。維新の責任が大きい。


週刊現代」2017年3月11日号によると、籠池氏があまり『認可を急げ』とせっつくので、大阪府庁内でも問題視されていた。しかも、安倍総理と昭恵さんの後ろ盾をちらつかせていた。使っていたパンフには、昭恵さんの顔写真とメッセージ、また自民党の大物議員・平沼赳夫氏のメッセージも載っていた、ということ。そういう中で大阪府は中央官僚と話し合いながら森友学園を応援していった。


もう一つの幼稚園が暴行問題を契機に閉園
 大阪・南港で運営していた「開成幼稚園」で、籠池理事長の妻が子供があいさつしなかったと言って頭をたたいたことが問題になり、逮捕されたことがあるということ。人が減って、職員の給料未払いなどの問題もおこり、閉園に追い込まれたということがあった。妻は「共産党の親でもぐりこんできた」とか言っていた。「開成」というどこかの名前と混同するような名前にして上昇したかったのだろう。
「開成幼稚園」では、籠池園長が園から車で出るときには全ての先生が園の前の歩道に出て、車が見えなくなるまで頭を下げ続けていた。
 開成幼稚園は2012年までは「南港さくら幼稚園」として運営。運営法人も「森友学園」ではなく「籠池学園」としていた。


首相・妻の昭恵氏のおろかさ
昭恵氏が、様々な嘘を平気で言っているひどい右翼に協力加担したことに何の責任も取っていないで、のんきな発言を続けている。劣等感がある中で、注目されて浮かれている困った人だった。
昭恵氏は、籠池氏をほめ、いい幼稚園と言い、夫の首相にも推奨し、安倍の名前を学校につけるなら総理を辞めてからにしてといっていた。 「普通の公立学校の教育を受けると、せっかくここ(注・塚本幼稚園)で芯ができたものが揺らいでしまう」「日本を誇りに思える子供たちがたくさん育っていってほしい」「籠池先生の教育に対する熱き想いに感銘を受け、このたび名誉校長に就任させていただきました。」「瑞穂の國記念小學院は、優れた道徳教育を基として、日本人としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てます」
などと発言したりHPに書いていた。安倍首相も国会で「妻から森友学園の先生(注・籠池氏)の教育に対する熱意は素晴らしいと聞いている」と述べた。
安倍夫婦は、認可獲得、土地取得、金集め、人集めに利用された。責任がないといえるはずがない。

 

籠池の自宅、抵当がはずされた
自宅が、5000万円の抵当に入っていたが、2015年3月、ごみが見つかって政府と交渉が進んで土地購入に動く時期に、なぜか抵当が取れた。つまりどこからか金が入って借金の抵当として自宅を出さなくてもよくなったということ。

 

同じ内容の文書で額だけ違う3種類ということは虚偽文書
建設費、23.8億、15億、7.5億の3種の、日付が同じで金額が違う工事請負契約書が出ていた。
業者 (藤岡建設)は15.5億が正しいといっている。森友学園大阪府に「7.5億が正しい」といっていたのは嘘だった。財務状況をよく見せるためのウソだった。

 

 

天皇家の玄孫が売りの右翼竹田さんは、 「寄付と推薦を断った、勝手に推薦文をHPに載せられた」と今は言っているが、森友学園に共感して応援してきて講演してきたのが事実。しかも今でもパンフに竹田の写真が載っている。

 

教員スタッフのウソ
 府私学審議会に学園側から提出された「教員等雇用予定者リスト」で、就任予定の小学校の先生として名前が挙がっている、「総括教員」として掲載された公立小学校の男性校長(60)が、面接は受けたが「受諾していない」「2月25日に断りの連絡を入れ、承諾された」と話している。
この指導役以外は、経験の少ない教員が多いリストだった。常勤の教職員の中に小学校での教員経験者が少なく、教員スタッフの面でも認可してはいけないレベル。
籠池理事長が校になる予定。

 

 
●私学審議会は諮問機関。 それを受けて認可相当と決めたのは大阪府教育庁。実質は維新・松井知事。

 

校歌

安倍小学校の校歌と言われて紹介された「ああ青春の胸の血は」は、実は単にむかしの舟木一夫の唄だった。この学校用に作ったものではなかった。
舟木側には許可を得ているといっている。スケジュール会えば行きますよという程度の返事だったのに、開校のときに来てくれると籠池がいっていた。
舟木の事務所は断った。レコード会社には連絡がいってなかったので、正式に校歌にする手続きしていなかった。

 

 

●妻、塚本幼稚園副園長の通信の文章に
外国差別ヘイトの文章
街中でキスしているカップルの女性をつねってもめたこと
を書いている。むちゃくちゃな人。
この人は、初代森本園長の娘。

 

 

政府は会計検査院にやらせると逃げるが、会計検査院では、森友学園という民間を調べられない

 

顧問弁護士は稲田氏の夫
稲田朋美防衛相の夫が、森友学園が運営する幼稚園の顧問弁護士を務めていた

子ノットにも、仲良くしていた稲田大臣にも責任の一端はある。

 

経歴詐称
籠池氏は自治省から奈良県職員に出向したといっていたが、最初から県の職員として働いており、官僚ではなく、大阪府に虚偽報告だった。
だが、「アルバイトが間違った」とまたまた嘘に嘘を重ねていて、悲しい人だ。

 


森友学園に協力してきた人物
鴻池議員
将棋の谷川氏
平沼議員・・・パンフに写真もあるし、籠池家の2007年の年賀状には籠池と平沼が握手する写真で作られている。


松浦正人・山口県防府市
大阪維新の会の中川隆弘府議
加計学園理事長の加計孝太郎

天皇玄孫の竹田

 

松浦防府市
2014年6月から教育再生首長会議の会長を務める松浦正人・山口県防府市長が、政治団体・大阪維新の会の中川隆弘府議に籠池氏を紹介した。「私も応援しているから、応援してやってくれ」と電話で伝え、協力を依頼した。

 

●籠池氏の過去
月刊誌「致知」(致知出版社)2015年4月号で、籠池は、各方面から中傷を受けたほか、借金や阪神淡路大震災、保育園を乗っ取られたと吐露。「通帳残高は三万円でした」「家内は自殺を考えたといいます」と続けた。
籠池氏は、2012値ごろまでは「籠池靖憲」としていたが、現在は「泰典」。いずれも本名ではなく通名


籠池氏の妻も途中で名前を変えており、借金などと関係が在るといわれている。
籠池氏は、学園の前理事長の娘と結婚し、運営に参画し始めたころから様子が変わり、前理事長が他界した1995年ごろからは園児に「教育勅語」を朗唱させるなど始めたという。
むすこたちは親と距離をとっているが、実質的な運営は、副園長の妻が行い、長女と次女が保育園で働きながら父親を支援して一緒に活動している。

 


●突破口

運営する幼稚園が休園に追い込まれるなど森友学園の経営難があり、突破口を小学校設立に求めた。

 

右翼勢力森友学園切り捨てのうごき
日本会議など右翼勢力も、これほどうそを言う質の低い、犯罪者レベルの人物を仲間とみられてては困るので、批判し始めている。
確かに籠池・森友学園は低レベルだが、ヘイトスピーチしているザイトクをはじめとして、ネトウヨも安倍支持勢力日本会議なども含め、低レベルなものが多いのも事実。籠池は表面的な付け焼刃、底の浅い張りぼてコスプレの右翼だが、そのようなレベルで宣伝してあおって勢力を増やしているのが産経などの右翼勢力ではないか。

 

 

滞納していた

学園側が国有地を2016年6月に購入する前の賃貸期間中、賃料月額227万5000円が払えず滞納したことがあった。あとではらわれた。
その程度の財務基盤なのに、財務省は国有地の売却などを審査する「国有財産近畿地方審議会」に滞納のことを隠していた。財務省が審議会の判断を経ることなく、そんなところに土地を売るのがおかしい。

 

寄付金額や志願者数の報告も嘘
森友学園は府に出した収支報告書で、4億円を超える寄付金が集まり、入学予定者を含め出願者が70人以上いると記載していたが、嘘だった。

 

●抗議行動

拡散希望】いまこそ、市民の声を官邸に!
『森友疑惑徹底糾明!安倍内閣は退陣せよ!緊急官邸前行動』
日時:3月9日(木)18:30~20:00
場所:首相官邸前(官邸前~財務省坂上方向へ)
プラカード、打楽器、光り物など、工夫してお持ちください。

よびかけ:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

 

反省しているのか

昭恵夫人は2014年にネットで批判的なことを書かれたのを見て、
「以前、ひどいことを書かれたのを見たときは落ち込みましたし、泣いていたこともあるし・・・。それをどうやって解消していたかって言われると、「うーん、どうだったんでしょう」って思いますね。」
とインタビューで答えていましたが、では、
いま、批判されていることをちゃんと受け止めているのか。逃げていることこそ問題だ。

 

●「問題ない」と強弁する財務局官僚
大阪教育庁が認可を推し進めたが、そこと話し合って動いていたのが近畿財務局

以下のやり取りがあるように寄付金がそんなに集まるのか、批判があるのに、財務局官僚がむりやり問題ないといって学校建設を進めたということ。国土交通省からの補助金6200万円なども出されたし、官僚たちが総がかりで森友応援団になった。

 

20'15年2月に行われた、国有財産近畿地方審議会の議事録からの抜粋。

 〈近畿財務局管財部次長「きちんと期日までに小学校が実際にできるかどうかというところでまず、もしできなければ事業予定者とはいえ(中略)土地を更地にして返して下さいよということを義務づけています」

 

 委員「来年の4月にもう開校になっているのですね(中略)それから寄附金で建物を作ると。これだけでも10数億はかかるはずですよね。(中略)非常に異例な形だなという感じの印象を持っています」「今までの案件と随分、性格を異にするような案件のように私は思っています」〉

 

 

安倍総理の親友加計孝太郎氏がつなぎ役
週刊現代によると、学校法人加計学園理事長の加計孝太郎氏が、安倍総理夫妻と籠池氏の『つなぎ役』になったのではないか、という。

)
更地で土地を返還させるのは無理
 小學院が開校できない場合、森友学園は用地を更地にして国に返還しなければならない。すでに校舎が建っているし、森友に金もないので、また税金が追加でかかる。土地そのものを担保に、大手銀行が森友学園に5億円の融資をしたという情報もあるので、土地を国が買い戻せるかどうか不明。
無理に推し進めた官僚の責任が大きい。


 維新はどうなる

週刊現代」2017年3月11日号は、安倍政権の補完勢力としようとしていた大阪維新の会がこの森友問題で躓くので、構想が行き詰まっていると論じている。維新の複数の地方議員がこの件の『実働隊』になっているからと。
自民党は自分を守るために、『大阪維新の松井(一郎代表・大阪府知事)が勝手にやったことだ』という形で幕引きを図ろうとするかもしれないが、維新がだまってそれを引き受けるかどうか。

 

教育勅語の基礎知識

教育勅語の問題については、「大本営発表」の著者、辻田 真佐憲氏の次の記事が参考になる。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50764?page=3
教育勅語」復活論者は、単に歴史の無知をさらしているだけ
ナンセンスな主張が繰り返される理由


主権在民を原則とする「日本国憲法」のもとで「教育勅語」が廃止された。当然というべきである。
教育勅語」は、狂信的な神国思想の権化ではないが、普遍的に通用する内容でもなく、およそ完全無欠とはいえない、一個の歴史的な文書にすぎない。その限界は、戦前においてすでに認識されていた。
ましてかつてなく社会が複雑化し、価値観が多様化した現在、部分的に評価できるところがあるからといって、「教育勅語」全体をそのまま公的に復活させようなどという主張はまったくのナンセンスである。