辺見庸「父を問う」
「父を問う~ いまと未来を知るために 」(NHKこころの時代)をみた。
父は、戦争を深く語らなかった。深く問う手前で辺見は止まってしまった。
戦争のことを書いている、地方の新聞記者の父の記事の、浅い表面的な記述。
捕虜を捕まえたとか、少女を捕まえたとある、その後のことが書いていない。
戦争をどこか懐かしがっている。
一番幸せだったのは学生時代のボート部での活動だと。
捕虜たちを殺したであろうことを、女性たちをレイプしたであろうことをちゃんと聞かなかった。
戦争。
せめて辺見に近づくくらいには・・・