ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

別天地 

別天地 

 

 

鷲田清一ナンシー関の「信仰の現場」のことばを紹介しているのが印象深かった。(後掲)

 ドッグショー、宝くじの抽選会、昼の公開生放送番組など、日常社会の価値規準とはズレたところで恍惚となる人々が群れ集う「別天地」がある、その無邪気なまでの異常さにナンシーはひるむ。全員が同じスキを持っているという安心感が、彼らを無防備にさせる、と。

 

それはネットで匿名でネトウヨ的な書き込みをする者たちや安倍や橋下やトランプを応援する選挙運動員たちやナショナリズムに熱狂する国民にも見られることだろう。

 

残念なのは、そういう、まともな自己抑制が効かない「別天地」が拡大し続けて、嘘を平気で言ってアメリカでは差別主義者トランプが大統領になり、日本では安倍政権が沖縄差別をしてもトランプと仲良くしても共謀罪を成立させても無頓着に支持率が高止まりしているということだ。

 

この先にはナチ党のヘルマン・ゲーリングが言った言葉が待っている。

「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」

 

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資料

全員が同じスキを持っている…

鷲田清一

朝日 2017年2月10日05時00分

 

全員が同じスキを持っているという安心感が、彼らを無防備にさせる。

ナンシー関

 

 「日常社会の価値規準(きじゅん)とはズレたところ」で恍惚(こうこつ)となる人々が群れ集う「別天地(パラダイス)」。ドッグショー、宝くじの抽選会、昼の公開生放送番組、「サロンパス臭」が漂うキックボクシング戦の会場。「自己抑制のタガ」が外れるそんな場所に潜入した消しゴム版画家は、その無邪気なまでの「異常さ」を愛(いと)おしみつつも怯(ひる)む。同じことはときに「国民」にも起こる。「信仰の現場」から。(鷲田清一

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