ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

密室の暴力の実態 ―――豊田真由子衆院議員が教えるもの

 

 

DV問題に対して、「男女の痴話げんか、よくあることでたいしたことじゃない」というような意見がある。ある人がDV加害者と聞いても「あの人はそんなふうな人とは思えない。被害者が大げさに言ってるんじゃないか。」というような反応もある。男性が被害者の場合に「そんなにひどいことを女性がするはずがない。男性は女性の暴力など怖くないはずだ」というような反応もある。

 

通常、DVやストーカー、セクハラ、パワハラは密室で行われるので、外面がいい人の「暴力」については疑義が出されることがある。そんな程度でクビにすべきでないと、軽くみられることも多い。

 

今回の自民党豊田真由子衆院議員(42、埼玉4区、当選2回)が、自分の政策秘書に暴言を吐き暴行も働いたということが週刊誌に載り、音声がニュースで流されたことでわかるのが、人は密室では別の顔を見せることがあるということだ。

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そしてこれは、DVの理解にも役立つと思う。学校やスポーツ指導での体罰、熱血指導としての暴力的指導も、社会が暴力に甘いことの表れだ。そういう事は密室で行われるので、今回のように記録が出ることで、通常隠されている正体が可視化される。

 

女性でも怒ったらこんなに暴言を吐くんだ、エリートで社会的地位も高く、通常は全く違うおだやかな話し方をする人が密室で弱者に対しては、人が変わったように攻撃的になりうるんだということが暴かれた。

 

もちろんこういう人は一部だが、一部でもいるのが事実で、DVがこれほど多いということは、人は外面がよくても、ほかの人がいない家族的な空間とか、恋人関係の空間、その他密室的閉鎖的関係において、ほんとうに攻撃的暴力的な態度をとる人がおおいということだ。

 

今回の様な事件を通じて、密室での人の暴力性の可能性、被害者に与えるダメージの大きさを知らないといけない。

 

豊田真由子氏のこの暴力性は、エリートが偉そうであるという面も表しているし、女性でもひどい人がいることも示しているし、主流秩序を内面化して下の者にはこんなに酷いことができる人がいるということを示してもいる。

 

非暴力な存在になるということは、「主流秩序の価値を内面化して下のものを軽く見る」というような価値観自体を変えるということ。人を地位や役職、年齢、性別などで上下で見ない。そんな人になれるかどうかだ。

 

なお豊田議員がが事件が表面化した6月22日、党本部に離党届を提出したということだが、むしろ、都議選への影響を恐れて離党届を書かせたのだろう。こんな議員を擁立した自民党の責任が問われる。

国会で安倍の言うことだけに賛同の声をあげて、野党にはやじるばかりという、自分の頭で考えない当選1回、2回のバカ議員が多いのが自民党である。こんな状態で憲法まで変えたら目も当てられない。議論もまともにせずなんでも多数決、強行採決。こんな独裁者・安倍を支持した国民の責任は大きい。

 

また「暴行・暴言報道で引責」とおいうならすぐに議員辞職すべきだろう。自民党にはその責任がある。自民党(それになんでも従う公明党、維新)に投票する人、もういい加減に辞めましょう。