ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

慰安婦問題で、まともな新刊 『「慰安婦」問題と未来への責任』 

本の紹介と、その書評会の紹介

中野敏男・板垣竜太・金昌祿・岡本有佳・金富子 編 『「慰安婦」問題と未来への責任  日韓「合意」に抗して 』 大槻書店 2018年2月

書評会 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 刊行記念公開書評会    ◉日韓「合意」を再検証した書 「慰安婦」問題と未来への責任〜日韓「合意」に抗して

2018年2月24日(土)13:00~16:30(開場12:30) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【評者】

● 宮城晴美(沖縄近現代史ジェンダー史) ● 加藤圭木(朝鮮近現代史) ● 鵜飼哲 *予定(フランス文学・思想) 【韓国から特別報告】 金昌祿(法史学/慶北大学法学専門大学院教授) 執筆者●中野敏男 板垣竜太 吉見義明 金昌祿 岡本有佳 渡辺美奈 米山リサ 永井和 金富子 小野沢あかね 北原みのり 小山エミ テッサ・モーリス=スズキ 池田恵理子 李娜榮 梶村太一郎 永原陽子 梁澄子


 日韓両政府が発表した日韓「合意」(2015年)から2年。韓国で「被害者の意見が反映されなかった」という「合意」検証結果(2017年12月)が発表されて、「慰安婦」問題が再び注目されています。検証では「裏合意」まで明らかにされ、これを受けて文在寅大統領は、「合意」には「手続き的にも内容的にも重大欠陥」があったと認めました。日本のメディアは相変わらず「合意を順守すべき」などと安倍政権べったりの報道ですが、「慰安婦」問題はまたひとつの山場を迎えています。  本書は、日韓の識者が、日韓「合意」(第1章)と新旧の歴史修正主義(第2章)を徹底検証し、被害者の声を受けとめた解決と未来にむけて果たすべき責任(第3章)を探っています。  公開書評会では、沖縄から宮城晴美さんをお招きし、加藤圭木さん、鵜飼哲さん(予定)を評者とし、執筆者たち(一部)も参加して、本書と「慰安婦」問題の現在・未来について、思う存分に語りたいと思います。

資料代■500円(学生無料) 事前申込制■higashiasia2018@gmail.com       TEL080 9429 8739(近現代東アジア研究会)

会場■津田塾大学 千駄ヶ谷キャンパス・3階 SA305教室 http://www.tsuda.ac.jp/about/access/sendagaya.html JR総武線千駄ヶ谷」徒歩2分 都営大江戸線「国立競技場」A4出口徒歩2分 メトロ副都心線北参道」徒歩10分

主催■『「慰安婦」問題と未来への責任』編著者    津田塾大学国際関係研究所 近現代東アジア研究会 協賛■大月書店

【評者プロフィール】 ● 宮城晴美(沖縄近現代史ジェンダー史) 1949年沖縄県座間味村生まれ。雑誌編集者を経て那覇市役所で那覇女性史(前近代~現代。全3巻)編さんに携わる。定年退職後は、琉球大学等県内三大学でジェンダー論や沖縄近現代史などの講義を担当するかたわら、1994年から沖縄県編集委員として県史編さんに関わり、2016年、はじめて女性の視点で綴った通史『沖縄県史 女性史』(沖縄県教育委員会)を刊行する。単著に座間味島の「集団自決」を書いた『母の遺したもの』(高文研)、共著多数。

● 加藤圭木(朝鮮近現代史) 1983年生まれ。一橋大学専任講師。専門は朝鮮近現代史。主要著作『植民地期朝鮮の地域変容』(吉川弘文館、2017)、「日本の朝鮮侵略史と朝鮮人の主体性」(東京歴史科学研究会編『歴史を学ぶ人々のために』岩波書店、2017)、「「慰安婦」問題をめぐる法廷闘争」(歴史学研究会編『第四次現代歴史学の成果と課題3 歴史実践の現在』績文堂出版、2017)。吉見義明さんの名誉毀損訴訟の支援団体事務局長を務めた。

鵜飼哲 *予定(フランス文学・思想)  1955年東京都生まれ。現在、一橋大学大学院言語社会研究科教員。専攻はフランス文学・思想、ポスト植民地文化論など。著書に『原理主義とは何か』(共著1996)『償いのアルケオロジー』(1997)、『抵抗への招待』(1997)、『国民とは何か』(共編著、1998)、『応答する力』(2003) 、『主権のかなたで』(2008)、『ジャッキー・デリダの墓』(2014)など。

最新刊ご案内(2018年12月15日発売) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 「慰安婦」問題と未来への責任 日韓「合意」に抗して ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

中野敏男・板垣竜太・金昌祿・岡本有佳・金富子 編

本体2,400円+税 46判上製312頁  978-4272-52109-8

執筆者一覧:中野敏男 板垣竜太 吉見義明 金昌禄 岡本有佳 渡辺美奈 米山リサ 永井和 金富子 小野沢あかね 北原みのり 小山エミ テッサ・モーリス=スズキ 池田恵理子 李娜榮 梶村太一郎 永原陽子 梁澄子

【主要目次】 序章 日本軍「慰安婦」問題でなお問われていること――「終わらせる合意」に抗して(中野敏男) 第Ⅰ部 「慰安婦」問題は終わらない――「解決」を問い直す  第1章 「慰安婦」問題の解決をめぐって――加害責任を問うことの意義(板垣竜太)  第2章 日韓「合意」の何が問題なのか(吉見義明)  第3章 「法的責任」の視点から見た二〇一五年「合意」(金昌禄)

 第4章 日韓のメディア比較――「合意」をめぐって何を伝え、何を伝えなかったのか(岡本有佳)  第5章 国連人権機関による日韓「合意」の評価―女性差別撤廃委員会を中心に(渡辺美奈)  コラム 「和解」という暴力――トランスパシフィック・クリティークの視点から(米山リサ) 第Ⅱ部  強まる「加害」の無化――新たな歴史修正主義に抗する  第6章 破綻しつつも、なお生き延びる「日本軍無実論」(永井和)

 第7章 『帝国の慰安婦』と消去される加害責任      ――日本の知識人・メディアの言説構造を中心に(金富子)  第8章 フェミニズム歴史修正主義に加担しないために      ――「慰安婦」被害証言とどう向き合うか(小野沢あかね)  コラム 声を上げた現代日本の被害者たち。その声に向き合うために(北原みのり)  第9章 アメリカで強まる保守系在米日系人・日本政府による歴史修正主義(小山エ)

 コラム 安倍政権と「慰安婦」問題――「想い出させない」力に抗して(テッサ・モーリス=スズキ) 第Ⅲ部 未来への責任――正義への終わりなき闘い  第10章 「慰安婦」問題を未来に引き継ぐ――女性国際戦犯法廷が提起したもの(池田恵理子)    第11章 未来志向的責任の継承としての日本軍「慰安婦」問題解決運動(李娜榮)  第12章 戦争犯罪への国家の謝罪とは何か――ドイツの歴史を心に刻む文化(梶村太一郎)  コラム マウマウ訴訟と「舞い込んだ文書群」(永原陽子)  第13章 サバイバーの闘いをどう受け継ぐのか(梁澄子)  ○「慰安婦」問題解決運動関連年表  ○証言集・テレビ/ラジオ番組・映像記録一覧  大月書店 TEL03-3813-4651 FAX03-3813-4656 http://www.otsukishoten.co.jp  ※お求めは書店または大月書店まで。