ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

シンガポールのティラミス店をパクった日本の企業に対する日本の反応

 

ディズニーやドラえもん無印良品などを真似をするパクリ放任の中国などを馬鹿にしたり批判してきた日本のメディア(テレビ番組)。


ところが、今回、日本の企業が、シンガポールの有名な会社のロゴや会社名、商品コンセプトなどほとんどパクったという事件が起こった。

 

シンガポール発祥の本家「ティラミスヒーロー」とは、2012年8月、シンガポールで「The Tiramisu Hero」で創業し、日本には「ティラミスヒーロー」として通販やデパート販売等で2013年8月から売っている。


それに対して日本の株式会社HERO'Sは、2018年6月に設立された会社で、2019年1月に表参道に「ティラミスHERO's」なるティラミス店をオープンした。


問題は、日本の 「ティラミスHERO's」がことごとく本家「The Tiramisu Hero」の真似をしたうえで、日本で先に商標登録して本家が自分の名前やロゴで商売できなくなったこと。


ロゴがコピーしたと思われるほどほとんど同じ。会社名も同一及び酷似。「The Tiramisu Hero」「ティラミスヒーロー」は同一。
コンセプトも猫のヒーローの話として真似ている。瓶詰め商品で大きさも形状も蓋の色もほぼ同じ、仮面とマントの猫のキャラクターを瓶に張っているのも同じ。ただし猫のイラストの質は本家のほうがはるかに優れている。


本家の商品

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日本の「ティラミスHERO'S(ヒーローズ)」=「gram」がロゴや会社名など商標先取りしたために、本家が日本で「ティラミスヒーロー」といえずロゴも使えなくなった。(そのため本家は「ティラミススター」という名で活動することになった)


さらにおかしなことに、パクったほうの日本の会社がシンガポールの本家のほうに、「真似をするな」と警告した。そこではじめて本家は真似されていることを知って商標登録しようとしたが、すでに同じものが商標登録されていたために、日本で自分の名で活動できなくなった。


パクったほうの日本の会社は、関係ない、真似ていないと言い逃れしている。
この悪事を行った日本のヒーローズ代表取締役社長の髙田雄史氏はパンケーキの有名店「gram」の社長でもあるが、この「gram」というのも乗っ取りパクリだったということ(注)。商標登録したのはこの「gram」だった。


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ネットでは批判されてきたが、マスメディアではようやく取り上げられ始めている状況。しかし1月22日のテレビでは、真似ているということに対して批判はあいまいなものだった。日本の会社をあからさまにパクリだというと自分が訴えられるのではないかと恐れているようだった。奥歯に物が挟まったようなコメントばかり。はっきりと、こんなパクリ企業は許されない、ここの商品を買う人はパクリ企業に加担することになるというべきだろう。


そもそも、中国を批判するときにはあからさまに馬鹿にするように上から目線で国全体、そこの民衆全体を見下すような批判をしていた。冷静になれば、中国にも素晴らしい人はいるし、酷い人もいるということ。

だから日本でこういう事件があれば、同じように、酷く批判して、国全体、国民全体を批判すればいい。しかしそれはしない。とするなら、中國のパクリ企業批判にも節度が必要だったとわかるのが理性ある態度だ。皆と一緒になって誰か(他国)をバカにするのはいじめ構造であるし、戦前日本と同じだし、主流秩序への従属の典型だ。

ナショナリスティックに国と国全体を馬鹿にするような態度を改めるのが、主流秩序に加担しない道だ。

 


そして、日本の悪徳パクリ企業も適切に批判し、こういうところの商品は買わないようにするのがまともな選択行動だろう。其れも主流秩序に従属しない行動だ。


何より問題なのは、特許庁がちゃんと調べずにこの悪徳企業の商標登録を認めてしまったことだ。すでにある有名企業などの商標を他社(他者)が登録することには制限をかける責任がある。つまり日本の特許庁が適切な仕事をせず、悪事に加担したのだ。それならば今からでもすぐに過ちを正すべきだろう。

それをしないのは、財務省などの官僚が悪事に加担しながら無謬性に固執して謝罪せず、過ちを訂正しないのと同じだ。つまり主流秩序に従属する態度だ。さて、特許庁の中の誰か個人は、勇気をもって子の状況を変える態度をとれるだろうか。

 

また広告塔として俳優の三浦翔平さんが使われた。オープン記念イベントにも参加したそうだ。この俳優(事務所)にも加担責任がある。いまからでもこの企業にかかわったことを謝罪し、契約を破棄し、広告塔をやめるべきだろう。さて、ちゃんと責任をとるだろうか。


またネットで、この悪徳企業の宣伝に加担した人は多いようだ。とくにある人気インスタグラマーが、「ティラミスHERO'S(ヒーローズ)」をインスタグラムで宣伝して大きく加担したらしい。ただこの人は、指摘されて謝罪したそうだ。

 

以上、外国には容赦なくバカにして批判するのに、日本については同じ基準を当てはめないナショナリスティックな思考停止が多いこと、及び、主流秩序に加担するか、態度を変える勇気を持てるかという話だった。

 

注)「gram」については、以下の記事も参照のこと
ティラミスヒーローパクリの株式会社「gram」、そもそも「gram」を乗っ取っていた!


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