ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

自衛隊が軍隊化して海外駐留へ

 

自衛隊のフィリピン駐留につながる地位協定の交渉という話で、法律がととのったわけでもないのに、自衛隊が従来の枠を超えて軍隊活動を外国で展開していくという記事です。

 

 

本フィリピン:海自と海軍が南沙で合同の救助訓練

毎日新聞 2015年06月23日 20時58分(最終更新 06月24日 08時20分)

 

海自のP3C哨戒機(資料写真)=沖縄県石垣市で2012年、本社機「希望」から

拡大写真

 

 ◇海自のP3C哨戒機が初参加

 【バンコク岩佐淳士海上自衛隊フィリピン海軍は23日、南シナ海・南沙(英語名・スプラトリー)諸島周辺で偵察能力の高い海自のP3C哨戒機を初めて使った合同の救助訓練を実施した。南沙では中国による岩礁の軍事拠点化が進む。フィリピンはこの海域近くに日本の自衛隊部隊を招き入れることで、中国へのけん制を強める狙いがある。

 

 同日朝、海自隊員とフィリピン軍兵士が乗り込んだP3Cは、南沙に近いフィリピン西部パラワン島を離陸し、南シナ海上空などを約3時間飛行。海難救助を想定した訓練で、24日も行われる。

 

 P3Cは偵察能力の高さで知られるが、今回は軍事的な警戒監視訓練は実施しない。ただ、パラワン島沖の別の海域では22日から米軍とフィリピン軍との合同軍事演習も実施されており、日本や米国との連携の強さを誇示するフィリピン軍の意図がうかがえる。

 フィリピンの軍事力は東南アジア諸国の中でも弱く、国防費は中国の50分の1程度。南シナ海での中国の実効支配拡大を食い止めることはできない。このため同盟国の米国のほか、沖縄県尖閣諸島問題などで中国と対立する日本との防衛協力の強化を急いでいる。

 

 アキノ政権は日本の集団的自衛権の行使容認を支持する一方、日本は政府開発援助(ODA)を利用した巡視船の供与などでフィリピンの海洋安保を支援。

 アキノ政権はこの地域における中国の対抗勢力として、日本が存在感を増すことを期待しているとみられる。

 アキノ大統領は今月上旬に訪日し、安倍晋三首相と会談。両首脳は中国の埋め立てに「深刻な懸念」を表明し、日本からフィリピンへの防衛装備品の技術移転を目指し交渉を進めることで合意した。

 

 さらに、アキノ氏は記者会見で自衛隊のフィリピン駐留につながる地位協定の交渉準備を進めていることも明かした。

 ただ、協定は自衛隊の性格を大きく変える。第二次世界大戦で旧日本軍に侵攻されたフィリピン国民だけでなく、日本国内からも強い反発が予想される。

 実現に向けたハードルは高いが、アキノ氏は「我々(フィリピン)にとっての戦略的パートナーは米国と日本だけだ」と述べ、協定締結に意欲を示した。

 

******

2015年6月26日、韓国・聯合ニュースによると、中国に対抗して軍事協力を強化する日本とフィリピンが、南シナ海で相次いで合同訓練を行ったことに対して中国が強く反発している。

 

中国国防部の報道官は25日に行われた定例記者会見で、最近の日本とフィリピンの海上合同訓練に対する質問に、「ある国(フィリピン)が外部の国家を南シナ海の問題に引き込んで力自慢をしている」と非難。「意図的に地域の緊張を高めるこのような方法は、南シナ海の状況に悪影響を与えるだけだ。第三者(中国)の利益を害してはならない」と警告した。 先月フィリピン海上で合同訓練をした日本とフィリピンは24日にもP3C哨戒機などを動員して、南シナ海上空で捜索救助訓練を行った。

中国メディアは日本の軍用機南シナ海の領有権紛争地域を近接飛行したことを異例の状況と評価し、「訓練に対潜能力が優れたP3Cを投入したのは中国軍が運用する潜水艦の情報を収集しようとする目的がある」と分析した。