川内原発・再稼働反対の動き
このような動きをした人たちがいること、それが希望です。この次のブログで紹介しますが、波風に対して「どのような帆をあげるか」で進む方向は真逆になります。主流秩序に対して、どのような態度価値を生み出すか否かです。
「労働者は社会的責任を持っている。自分も電車を安全に運行すること、危険なことはやらないことを課してきた」
「いまだ福島原発事故に誰も責任をとっていない。その覚悟もない。そんな国に 原発を動かす資格はない」
大分県の女性は「東京から川内が一番遠いから再稼働第一号になったんだと思 う。九州をバカにするな。田舎差別だ」と叫ぶ。
http://www.labornetjp.org/news/2015/0810sendai
中村やすよさんの9日のレポート
http://www.labornetjp.org/news/2015/0809nakamura
ビアパーティの報告
http://www.labornetjp.org/news/2015/0810party
> 八月九日から十日にかけて『原発現地へ行く会』に同行させてもらい、川内原発
> に行ってきました。
> 総勢100名の参加者が、二陣に分かれて羽田空港を出発。
> お盆前で飛行機代はいつもの倍以上という中、首都圏からも一人でも多くの人が
> 現地に行けるようにと
> 鎌田慧さんや管直人元首相、広瀬隆さん、たんぽぽ舎の柳田さんらが中心にな
> り、一か月あまりで500万円のカンパを集めてくれたのです。
> 国会に行く交通費も大変だという学生たちも十人が参加。若い世代の姿に鎌田さ
> んは「これは相互扶助の闘いだ」と言います。
> 福島から避難している人がなけなしのお金を振り込んでくれたり、炎天下の闘い
> になるからと沢山の飲料水 が届けられ、
> 向かうバスの中でも「参加したいがどうしたら合流できるか」の問合せが殺到。
> 鹿児島を故郷にもつ友人は「本当は自分も行きたい。『脱原発のステッカー』は
> 鹿児島ではしまっておくようにと妹に言われた。でも妹も原発には反対なのだ」
> とメールをくれました。
> 地元は複雑だというのは重々わかっています。現地に行きたくても来れなかった
> たくさんの人たちの思いを感じながら、汗を流してきました。
> 以下、二日目のリポートです。
>
> 八月十日。朝8時半。九州電力川内原発ゲートの真ん前に私たちは立っていた。
> 3・11後、原発ゼロを実現してきた日本が、再び原発時代を始めようとしてい
> る。
> 10キロ圏外の避難計画はなく、安全性には何の確信もない中での見切り発車。
> 地元・鹿児島だけの問題ではないと、福島から、首都圏から、全国の原発地域か
> ら集まった人たちが集まった。
>
> 「いまだ福島原発事故に誰も責任をとっていない。その覚悟もない。そんな国に
> 原発を動かす資格はない」
> おびただしい警備の中に堂々と置かれた宣伝カーの上で、次々とマイクをにぎる。
> 大分県の女性は「東京から川内が一番遠いから再稼働第一号になったんだと思
> う。九州をバカにするな。田舎差別だ」と叫ぶ。
>
> 「自分たちのような悲劇をくりかえさないでほしい」と訴える元原発作業員、
> 「われわれの理解力を超えている」と語るフランス人もいた。
> 炎天下、休憩を入れながらの抗議行動だったが、それでも「取り返しがつかない
> んだよ」と叫ぶ声は絶えることがない。
>
> 3・11以降、原発の復旧や除染に携わる多くの労働者の話を聞いてきたという
> 水戸の国労組合員は、ゲートの中に届けとばかりに呼びかける。
> 「労働者は社会的責任を持っている。自分も電車を安全に運行すること、危険な
> ことはやらないことを課してきた」「原子力は素晴らしいと言っている 会長た
> ちは、いざ事故が起きたら現場の労働者をほったらかして逃げた。再稼働は世の
> 中の圧倒的多数の人たちが不安に思っている。会社の方針に逆 らってでも、労
> 働者の社会的責任にかけて、おかしいことはおかしいと言おう!」
> あの建物の中にいるのは、敵ではなく仲間なんだということに気づかされ、胸が
> 熱くなった。
>
> 広瀬隆さんは「四年間かけて冷却された燃料棒が引き抜かれようとしている。こ
> れがどれほど恐ろしい意味をもつのか。実はここに立っているのが怖 い。
> 1995年の阪神淡路大震災の余波をうけて、川内原発は日本の原発ではじめて
> 自身の直撃を受けた。鹿児島の人なら覚えているはず」「今、技術 者たちは部
> 分部分の点検をしながら、もっと怖い思いをしているはず。うまくいくかどうか
> は再稼働してみないとわからない。まさしく生体実験の状況 におかれているのだ」
> 世界で三年以上動かさずにいた原発は七つあるが、すべて事故を起こしている。
> 再稼働さえなければ労働者が命を危険にさらす必要も、川内原発周辺の 避難計
> 画もいらないのだと、広瀬さんは強く訴えた。
>
> 大学生もマイクを握った。専修大の学生は再稼働と安保法案に抗議し、国会前で
> ハンストをやると告げた。若い力が結集してきている。
> ミサオレッドウルフさんが『再稼働反対』のコール、管直人さんも元首相だから
> こそ知っている事実を怒りを込めてアジった。
>
> 薩摩川内市議の井上勝博さんは「福島原発事故による放射能の総量は1万テラベ
> クレルで、川内原発はそれ以上にはならないから普通に生活できるなど と県知
> 事は言う。こんなふうだから避難計画に魂がこもらないのだ」と地元の現状を語
> る。
> 保守的と言われる鹿児島県だが、久見崎海岸近くに住む男性が 「薩摩川内でも
> 反対の人は多いよ。人目を気にして言えないだけ」と話してくれた。
> 浜の潮風を感じながら、地元を知る人や九州各地から集まった人たちの言葉を聞
> き、全国各地の人たちと「原発のない社会」に向けた思いを共有した二日間。
> 8月11日午前十時。九州電力・川内原発はまもなく再稼働を始めようとしている
> が、かならずトラブルに直面し、動かし続けることはできないだろう。
>