ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

「表現の自由をマモルくん」

 

LPCの中のエッセイで「表現の自由をマモルくん」という面白い表現、そして一理あるなという牧野さんの素敵な文章に出会ったので紹介しておきます。

 

私なら、牧野さんの主張に加えて、他の表現にも問題がある場合があるので、戦争や犯罪を描く作品も全部肯定とは言えないし、性暴力にかかわる表現でも、存在していいものと悪いものがあるので、なんでも「表現の自由だ」なんてレベルで正当化されても困ると言うと思います。

また私なら主流秩序との関係で、「表現の自由」を扱います。会田誠の評価のときの問題にもかかわります。それは「『差別する自由』の扱い」、「主流秩序の下位者からの主流秩序に異論を言う自由と、すでに権力あり表現されているようなものの意見表明の自由とは同列には扱えないという問題」などいろいろになるので、ここではこれ以上触れません。

一言だけ付け足しておけば私は権力による検閲の正当化には反対で、一つの作品を巡って議論がなされること、反対の声に耳を傾ける姿勢が大事だと思います。「表現の自由をマモルくん」たちには、そうした主流秩序を意識した生き方がないので私は困ったものだなと思っています。

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表現の自由をマモルくん」たち

15.11.24 by 牧野雅子

http://www.lovepiececlub.com/sexandlove/mamoru/2015/11/24/entry_005946.html

 

表現の自由をマモルくん」たちは、二次元表象の欲求を満たすためには実在少女の搾取と消費がなされることを、自分たちで示して見せているようでもあったから。

 

 

こうした見方は、性犯罪加害者処遇で言うところの認知の歪みそのもの。それを公言するなんて、あんたら、自分で、ボクたち加害者メンタリティ保有者でーす、って言ってるようなもんやで

 

作品を発表する人たちや二次元表象を擁護している人たちと、被害者を揶揄しようとしている人たち、二次加害を含めて性暴力に加担している人たちは、完全に一致しているわけではないのだとは思う。皆が発言しているわけでもなく、違う考えの人たちも多いのかもしれない。しかし、美少女イラスト一つとっても、「性」暴力的なコメントがどっと湧く以上、「表現の自由」擁護に諸手を挙げて賛成することは難しいと思ってしまう。

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