2015-12-14 『嗤う分身』 『嗤う分身』(2013年イギリス、リチャード・アイオアディ監督)をみました。 コミュニケーション能力における主流秩序の下位者の苦しみを描いた作品。 空気のように扱われる。うまく言えない。好きな人も見ているだけ。そうすると気持ち悪がられる。仕事頑張っても成果はかっさらわれる。隠れた努力やまじめさは評価されない。 この世は不条理で、調子のいい奴がのさばる。その怒り。そしてひりひりする自己否定感。 ドストエフスキーの名作「分身」の舞台を近未来的世界に置き換えた作品で、面白かった。