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映画「STILL LIFE」 (「おみおくりの作法」)

 

「おみおくりの作法」(原題「STILL LIFE」)を観た。とてもよかった。A+

 

邦題はよくないとおもった。「STILL LIFE」のほうがずっといい。


日本のヒット映画に合わせて媚びた、間違った題名の付け方である。情けない。
「作法」の話ではない。


孤独な人生に手を差しのべる人の映画だ。
それはその人の生きかたであり、とてもまともだ。
その人の生き方がSTILL LIFEなのであり、スピリチュアルであり、素晴らしい人生だ。


デープ・スペクターに少し似ている主人公の男の人がいい。

亡くなった、彼がかかわった、人たちの写真を見ていると、人は皆生き、そしてなくなっていく、殆どの人には忘れられていく、と感じた。でもそこには一瞬の輝きがあった。

 

死者の思いがあるというより、死者になった人の生きていた時間があったということ。

それに触れられる喜びというものがあるということ。

それがわからない人たちが出てきて、それがわかる人がいる。

 

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映画情報
『ベラミ 愛を弄ぶ男』などのプロデューサー、ウベルト・パゾリーニが監督を務め、身寄りのない人の葬儀を行う地方公務員の姿にスポットを当てた人間ドラマ。『戦火の馬』などのイギリスの実力派俳優エディ・マーサンを主演に迎え、心を込めて死者を弔う孤独な男の生きざまを描く。主人公が淡い思いを抱く女性を、テレビドラマ「ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~」などのジョアンヌ・フロガットが好演。人生の最期にまつわる、ほろ苦くて切なく優しい物語に魅了される。

 

あらすじ
公務員のジョン・メイ(エディ・マーサン)は、ロンドン南部ケニントン地区で亡くなった身寄りのない人々の葬儀を執り行う仕事をしている。いくらでも事務的に処理できる仕事だが、律儀な彼は常に死者に敬意を持って接し、亡くなった人々の身内を捜すなど力を尽くしていた。糸口が全て途切れたときに初めて葬儀を手配し、礼を尽くして彼らを見送ってきたが……。