ソウルヨガ

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びっくり! 「とと姉ちゃん」の常子、うざいままだった! 非フェミ・反フェミ/反労働組合 感覚の番組

 


前回のブログで、「「とと姉ちゃん」の常子、うざいけれど、変わるか?」と書いたが、6月2日木曜の放送を見てビックリ。

 

常子が本当に嫌な奴になっていた。確信犯のウザい奴になっていた。

 

過去、先輩女性たちが男たちにひどい扱いされて来たから団結して雑用を受けないようにしていたのに、その団結を破って、自分だけ男性にいいようにこき使われた。それも2回も。
そして男性に何ら文句を言わないダメな態度だった。


そこでようやく目が覚めるかと思いきや…

 

にもかかわらず、おばあさんに相談して、反フェミでよく使うような理屈を聞いて、
職場に戻って、これからも男女関係なく、男に都合よくいいなりに使われてもいい、そうしていたらいつかわかってもらえる、という程度の感覚で、雑用するという。

 

そこまでも自覚がなく、ただ、いい子ちゃん的に「困っている人がいたら手伝う」という程度の、ほんと主流秩序の上司に好まれるようないい子ちゃん発言でウザいこと言って、結果、意識的に「女性たちの抵抗スタイル」、に抵抗する立場をとった。

 

これは労働組合が、仕事の範囲や量をコントロールすることで過剰な競争や労働負担増大を抑えるという歴史的にとってきたスタイルに敵対する、本当に嫌な奴の、個人主義的な、いい子ちゃん、優等生、スト破り裏切者の態度だった。

 

だがシナリオライターは全くそういうこともわからず、この常子という主人公を動かす。
だからその演技、話し方、すべてが、うざい優等生になって、まったくフェミ的でないし気持ち悪い演技になっている。

 

ここまで見てきて、もう完全に、非フェミ、反フェミの主人公のひととなっているので、これでは「暮らしの手帳」の良さにはつながらない、とおもう。

 

本当にひどい番組だと思う。


これに違和感を持たないのが、日本の、主流秩序に毒された状況の反映なのだと思う。

 

さて、なんとその後のストーリーは、

常子が勝手に上司と話をつけて、女性仲間の団結を壊して、「こんごも雑用します」といって一瞬女性たちともめた時に、上司の一人が「いい資料を作っている」とほめてくれたということで、一件落着という筋。

なんじゃーー

 

闘うのでも主張するのでもなく、偉い人に認めてもらう!

はい、これでいいでしょ。

女の人が怖い顔していたずらに男性に敵対していちゃだめよ。

そんなことしてるから認められないのよ。

 

これを反フェミの思想という。

常子はそういうスタイルで、女性たちと敵対した。

 

そもそも、タイピストの女性たちの描き方が最初から悪意あるものだった。ヒステリー女たち、いじめる嫌な女性たちという描き方。反フェミ感覚満載。

 

これまでもパワハラ暴力男を出して気持ち悪い脚本だ、といってきたが、ここにきて、さらに明確になってきた。

 

俺に、嫌ってくれー、というような場面のオンパレード。


あまりに反フェミ、反労働組合的なので、逆に、この反動の物語が高視聴率ということで受け入れられるのかということで、興味が出てきた。主流秩序状況が反映していると理解できる。

 

しばらく、この常子のウザさをみたいがために僕はこの番組、見るだろう。

 

安倍がヒトラーと似ていると思えない人が多いくらいだから、僕が言っていることも全く通じない人がそこそこ多いだろうけれど…