ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

苦海浄土と 主流秩序 2

 

苦海浄土と 主流秩序、その2.

石牟礼 道子『苦海浄土 わが水俣病』を扱ったNHK「100分de名著」の第4回は特によかった。

 

友人が、これのNHKテキストを買っていた。共振同調。
て見せてもらった。


今年、夏に鳥取大に行ったとき、その友人の研究室にあったのが「チッソは私だった」。共振同調。


で、「チッソは私だった」という緒方正人さんの話を、この第4回で聞けた。すごかった。
自分がチッソの社員だったらどうだったか。
金の交渉に矮小化される現実。
命がわずかに30万円。
ネコに、「この金でなかったことにしてくれ」といって通じるか。
死者に金で償えるのか。


チッソは私であったとは、主流秩序に加担する自分を見つめ、敵は秩序上位者だけではない、資本家や経営者や政治家だけではないという話、そのもの。


また、患者として苦しみにさらされながらも「私たちは許すことにした」と語る杉本栄子さんの話も紹介されていた。

 

敵と同じにならない、非暴力の存在になってこそ、最も憎むべきもの(主流秩序)と対峙できる。

 

「絶対に許さないから握手をするんだ」
「終わりはないけど一緒に終わりのない道を歩くから握手をするんだ」

 

憎悪の連鎖を断ち切ろうとすることは、911被害者の姿勢にもつながるが、日本では、多くは死刑にしろ、軍事費を拡大して、中国に対抗せよという声に消される時代。そんな自民党を支持する大衆。

いまの日本社会の最も対極にあるのが、
「苦海浄土」のスピリチュアルなレベルの感性と社会への臨み方。

 

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