ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

自分を変えずに願望するだけの情けない人―――「逃げるは恥だが役に立つ」

 

 

この番組、面白いところもあるが、基本、もてない、コミュニケーションに自信のない男の願望と妄想の話になっている。

つまり可愛い彼女が、同棲してくれる、家事してくれる、偽装結婚してくれる、こんどはその彼女が恋人になってくれる。
自分で決められない男が彼女に引っ張っていってもらう願望の話。

 

其の点では、行動できない、自分を変えられない、つまらない男の受け身の、妄想の話。だから面白くない。馬鹿らしい。

ちゃんと話せばいいものを。ひねくれずに、動けばいいものを。勝手に拗ねて、勝手に傷ついて、自分を守っているだけ。言い訳ばかりの人間。

 

でも、自分に自信がない、相手のすこしのことばで傷つく、自己嫌悪、自分に肯定感を持てない、傷つくくらいなら彼女も彼氏も作らず1人でいい、愛される人はいいなあ、自分は愛されない、求められないといううじうじとしたなやみ、
そういう、いまどきの人たちの傷つきやすい脆弱な精神状況を描いているという点で、ある種、いまの社会を反映していて面白い。

主流秩序社会での、適応が中心の、キャラを作りつつ生きている多くの人と重なる点がある。だから原作も人気があるのだろう。
日本のダメさを映している面がある。


ブラック企業、,貧困で、主流秩序にとらわれて就職が厳しい、というようなところも入れている。
以上の点は、いまの社会を映している意味で興味深い。

そして、
いまどきの「自分に自信ない負け組系の人」、そこが共感しあい、勝ち組ではないけれどいろいろ思いあう繊細さのある二人が近づく話。すこしジェンダー秩序、結婚制度を考えている面もある。物質主義を見直して消費を減らしていくスローな面もある。
それらの点は、すこし面白い。

 

でも、基本は、どこまでもいいわけと願望が目についてウザい。

で、傷つきやすい、コミュ秩序の下位者の、自分と等身大だから、共感して観れる人が多い。

モテキ」「電車男」と同系列の面がある。

でも繊細さには共感が持てる。

 

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