ソウルヨガ

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自立に甘い日本社会  CM批判に見る矛盾  フェミ的でない「女性差別」の利用

 

少し古い情報だが、 資生堂の化粧品ブランド「インテグレート」のCMに対し「女性差別」「セクハラ」との批判がネット上に出ていたことを受けて、10月に同CMのテレビ放映を取りやめる事件があった。

 

 CMの内容は2種類。
9月3日にウェブ公開された第1弾のCMには、小松さん演じる「ナナ」が25歳の誕生日を迎えたことについて、森さんと夏帆さんが演じる同性の友人が、

  「今日からあんたは女の子じゃない」
   「もうチヤホヤされないし、ほめてもくれない」
   「カワイイという武器はもはやこの手には、ない」

といった言葉を言う場面がある。その後、こうした同性からの厳しい意見に触発された女性が、「なんか、燃えてきた...」と決意する様子が映し出される。

 

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 このCMに対し、ツイッターでは「広告で何の疑問もなく女性差別をするって何考えてるんだ」「えっなんでまだこの価値観???  今昭和??? 」といった批判が女性ネットユーザーを中心に相次いだという。


次に、10月1日にウェブ公開された第2弾のCMにも批判がきた。その内容は、疲れた様子で仕事に打ち込むナナ(小松さん)に対し、男性上司が、

  「(頑張っている様子が)顔に出ているうちは、プロじゃない」
と指摘するという展開だ。

 

これに対しても、「オンナ脅しのセクハラCM」「女は仕事ができても疲れた顔してるとダメなんだ」といった指摘がネット上で相次いでいた。

 

 こうした批判を受け、資生堂は10月7日にCMのテレビ放映の終了を決定した。

このCM、ネットの意見委は多様なものがあると思うので当たっている批判もあるだろうが、間違った批判もあるだろう。セクハラというのがどういう意味でつかわれるかが問題。

私がぱっと思たのは、25歳までは女の子で、チヤホヤされてもとうぜんで、カワイイという武器で生きていけばいい、という隠れたメッセージが、馬鹿じゃないのかと思った点だ。(それと企業戦士的に長時間労働は当たり前という古い感覚も。)

 

25歳って大人すぎるでしょ。22歳大学卒業でも大人だし、20歳超えたら大人だし、18歳から働いている人も多くいてもう大人だし。18歳から選挙権あるし。16歳から女性は結婚してるし。バイトでも高校生の年齢では多くが働いている。
しかも、女の子ということでちやほやされてかわいいだけで甘えるというのが女ジェンダーに甘えた姿勢ということで何歳でもだめだと思う。

 

で、だからこそ、このCMには大きな限界はあるが、少なくとも、もう25歳にもなったんだから、いつまでも10歳の女の子レベルの甘えた姿勢で生きてんじゃねーよ!とカツを入れる面があるので、そこはセクハラじゃないと思う。


「なんか元気出てきた」、というのはそういう意味で、しっかりしてきた感じが出ていて悪くない。


だからネットのなかの、「女性を年齢で、若くないという意味でもうかわいくない、批判する、年齢差別して『としよりあつかい、おばさん扱い』することに腹が立つ」といったニュアンスが入っている「女性差別だ」「セクハラだ」という批判は、甘えてるねえ、ジェンダーに無批判だねえ、自立してないねえとおもう。


25歳でおばさん扱いするなというのはおばさん差別だし。

 

ネット・世間での「女性差別」という発言の方向性がフェミでないものもあるという話です。
日本社会は、ほんと女性も自立していない人が多いし、ジェンダーに無批判なひとが多くジェンダー秩序に従属しすぎ。