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主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

田原市職員ジャンパー問題

 

 

レポート読みなどで忙しいので、書くべき問題、書きたいこと、メモリたいことなどたくさんありますが、ひとつだけ。(あっ、「カルテット」おもしろい。シナリオのレベルが他と違う。)

田原市職員ジャンパー問題、まあ、これをおかしいという人がいない、その感覚自体が、正体、思想を表しているわけです。
まあ、支援というのは、こちらが試されるわけです。

 

この件で、釜ヶ崎医療連絡会議が、加藤憲小田原市長宛てに、以下の内容の抗議申し入れ書を送付しました。紹介しておきます。

 

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                           2017年1月26日
抗議申し入れ書
小田原市長 加藤憲一様


            釜ヶ崎医療連絡会議   代表理事 大谷隆夫
                   

 2017年1月17日、新聞各紙において、貴市の生活保護担当部署の職員が、「保護なめんな」「不正を罰する」などと、生活保護受給者を威圧するような文言をプリントしたジャンパー(以下、威圧ジャンパーと略す)を着て、生活保護受給者宅を訪問していたということが、一斉に報道されていました。

 「保護なめんな」の意味は良く分かりませんが、生活に困ってさえいれば、基本的に、誰でも、何度でも、生活保護を受給することが出来るという、現行生活保護法の理念とは、根本的に相容れない言葉であることは明らかであるし、「不正を罰する」というのは、「不正受給者を罰する」ということなのでしょうが、不正受給者の件数、金額ベースともに全体からみればごく僅かです。

 2007年7月に、貴市の職員が、生活保護を打ち切られた受給者に切りつけられるなどした事件が発生した事などを契機に職員の気分を高揚させるために、今回の威圧ジャンパー着用が始まったとされていますが、そもそも受給者に切りつけられる事件についての充分な検証は行われたのでしょうか。その検証の結果が、職員の気分を高揚させるということであれば、検証自体の中味に重大な疑念を抱かざるを得ません。気分を敢えて高揚などさせることなく、平常心で対応するのが、生活保護を担当する職員の本来の有り方ではないでしょうか。しかも、2007年7月から10年間という長期間に渡って、この威圧ジャンパー着用が続けられていたという事に深い憤りと驚愕の念を抱かざるを得ません。

 当会は、釜ヶ崎大阪市西成区)で、1人でも多くの釜ヶ崎日雇労働者に対して、各福祉事務所が法律通りの運用を行うように、長年、活動を続けて来ましたが、今回の威圧ジャンパーを着用しての貴市職員の対応は、権利としての生活保護を保障している、現行の生活保護法の理念とは明らかに逸脱した違法な対応と言わざるを得ません。

改めて、今回、威圧ジャンパーを着用して貴市職員が、生活保護受給者に対応していたことに厳重に抗議すると共に、今後、二度と、貴市職員が今回のような違法な対応を行わず、現行生活保護の理念に基づいた、日常業務を続けて行くことを強く申し入れます。