ソウルヨガ

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右翼幼稚園経営者が今度は右翼小学校 その用地買収問題

 

森友学園(右翼で有名な塚本幼稚園を運営している、籠池園長の団体、この男は日本会議の幹部)が、大阪府豊中市に私立小学校「瑞穂の國記念小學院」の建設を進めてきていた。2017年4月に開校するという。今、その用地買収に絡んで様々な問題が出て来ている。

 

大阪府豊中市内の国有地が近隣国有地の約1割の価格で―――隣地の取引実績から推測して約14億円とみられる国有地(約8770平方メートル)が、森友学園にたった1億3400万円で―――学校法人「森友学園」に小学校用地として売却された。

森友学園側に契約違反があった場合、国が「1億3400万円」で買い戻す特約がついていた。

 

この異常な安さ、値引きについて、財務省は「地下の廃材や生ごみの撤去費用約8億円を控除した」と説明しているのだが、撤去費用が8億円というのはむちゃくちゃな数字だといわれている。

8億円もの撤去費用がかかるほど莫大なゴミが出る土地に学校を建てるのもおかしい。「地下埋設物」が実在するなら、そのことを隠蔽して小学校を開校することもおかしい。周辺土地価格の10分の1にまで地下を下げてしまう「地下埋設物」というのはほんとうに(そんなにたくさん)あるのかも怪しい。でっち上げの可能性がかなりある。少し「地下埋設物」があるだけで撤去費用はとても安いのに8億円に大幅水増ししたのだろうと推察される。

 

超安すぎるのがおかしいが、そもそもこの経営主体森友学園は、極右的な「教育」を行ってきたところで、そういうところが学校を運営していいはずがないというレベルのところである。認可されたこと自体が怪しい。


しかもスピード認可だった。近畿地方審議会で、森友学園の新設小学校の認可申請書が、14年12月18日に継続審議となっていたが、わずか1カ月後の2015年1月27日の臨時審議会で認可適当の答申が出されている少子化の中で生徒確保が可能なのかや、計画通りに寄付が集まるのかなど建設計画そのものに疑問符が付いていたのに。

 

認可するのは誰かというと、大阪府が学校設置認可を出した時のトップは、右翼で維新の松井一郎知事で、当時の文科大臣は下村博文日本会議国会議員懇談会副会長だ。なるほど、右翼の学校設置を右翼の知事と大臣が認可したわけだ。


2017年4月開校に向けて右翼が連携して進めたわけだ。


しかも安倍首相の妻昭恵氏が問題の「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長についている。
怪しすぎる右翼学校の動きだ。

 

何らかの政治的な圧力があって、この右翼団体に不当に安く土地が販売された、学校運営が許可されたとみるべきだろう。


政治的に怪しいから当初、この国有地販売価格も非公表とされた。何が問題かというと、同校の土地は財務省近畿財務局が売却した国有地なので通常は価格を公開するのが原則。にもかかわらず、その売却額が公開されなかったのだ。官僚による犯罪の隠ぺいだ。


こうした疑惑の解明のきっかけをつくったのは、豊中市議の木村真氏。
この小学校設置の動きがおかしいと気付いて、売買契約書類の公開を請求したが、売却額が黒塗りにされていた。公開しない理由は『当該法人の正当な利益を害する恐れがある』という曖昧なものなので、“法人から公開しないでとの希望があった”という。
金額の公開を求めて提訴した結果(朝日新聞が続いた結果)、いまのように隠ぺいされていた犯罪的なことが明るみに出始めている。

 

こうした怪しい右翼のうごきに、安倍首相とその妻の名前が出てきており、少なくとも利用されていた。これまで塚本幼稚園経営者、籠池園長は安倍首相とその妻と懇意にしてきていた。
妻は先ほどのブログ( 塚本幼稚園「韓国人と中国人嫌い」副園長が保護者に手紙渡①②
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2017/02/18/102614
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2017/02/20/013627

)にも書いたように同園を視察し、そこで講演会までしている。


これまた右翼の宣伝紙に成り下がっている産経新聞(2015年1月の産経ニュース)に、昭恵夫人が塚本幼稚園を訪問した様子が誇らしげに報じられている。

 

全体は、首相と官僚を巻き込んだ大きな事件と言える。

 

2014年時点での募金において「安倍晋三記念小学校」の文言で寄付金を集めていた。振込用紙には「安倍晋三記念小学校」と明確に書かれていた。

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これに対して安倍側が裁判もしないということは知っていて容認したのだろう。そもそも妻が名誉校長についている。安倍晋三記念小学校にする予定だったことは 安倍側も知っていてさすがにそれは断ったのだから、この動きを知らなかったとは言えない。

 

 首相は衆院予算委員会で学校法人との関係をめぐり、「私や妻が(小学校の設置)認可や国有地払い下げについて、(自身の)事務所も含めて一切関わっていないことは明確にしたい」と述べたが、これはいつもながらのヒトラー張りの平気で嘘をつく行為である。


妻が名誉校長についていること、今までこの右翼と安倍夫婦が懇意にしていたこと、安倍晋三幼稚園にしたいと言われていたこと、講演会にも呼ばれていたこと、妻は講演をしてこの右翼の幼稚園を支持して夫にもいいように伝えていたといった諸事実は否定しようがないし、逃げようもない。

 妻が名誉校長についていることについては、首相は「妻から森友学園の先生の教育に対する熱意は素晴らしいと聞いている」と説明したが、そうだとしたら、もうこんなとんでもない極右の学校に肩入れしていたことを自ら認めていることになる。妻が名誉校長になる時点でアウトだ。

 

また、同学園が「安倍晋三記念小学校」とい名前でやっていこうとしていたこと、そして「安倍晋三記念小学校」の文言で寄付金を集めていた事実には安倍首相の責任がある。

 

国会答弁で、
私の考え方に非常に共鳴している方から、(2007年に内閣総辞職して)首相を辞めた時に『安倍晋三小学校にしたい』という話があったがお断りした。まだ現役の政治家である以上、私の名前を冠にするのはふさわしくないという話をした」
と言ったことからわかるように、

2007年ごろからこの動きがあり、関係があったのだ。そこがこの10年行ってきたことに無関係だとは言えないし、妻が名誉校長になっている点でもむしろ加担してきたのだ。「私の考え方に非常に共鳴している方」とか言っているし。笑

 

***


森友学園では、籠池泰典氏が総裁という地位らしい。籠池泰典氏は、「日本会議」の大阪代表・運営委員


そしてこの「瑞穂の國記念小學院」自体がおかしい思想で進められている。
「瑞穂の国小学校」のホームページによると、同校は「日本初で唯一の神道の小学校」とし、教育理念に「日本人としての礼節を尊び、愛国心と誇りを育てる」と掲げている。


なぜ小学校運営なのかという問いに、籠池氏は以下のように答えていた。
 「集合時にだらだらとしていたり、子供が先生と友だちのようにしゃべったりというのが『普通』になっている小学校に、当園を出た子供たちが入っていくと、自分の根っ子に不安を持ち始めるんです。せっかく、当園で身につけたことが潰される…。それで小学校をつくることにしたんです」

 

つまり生徒が先生と友達のように喋ってはいけないらしい。さすが、コーラを飲んではいけないと堂々と言う右翼夫婦の方である。幼稚園運営と同じく、日の丸を掲げ、君が代を斉唱し、皇族が関西に来られると生徒を連れて旗を振らせて奉迎に出向く小学校にするということだ。

 

 

ロイター通信によって〈同園のカリキュラムは戦前の日本を思い起こさせる〉〈3~5歳の幼児に愛国心を育むことを目的としている〉と報じられているほどだ。


塚本幼稚園では昭恵夫人のほか田母神俊雄櫻井よしこ百田尚樹といった右派文化人の講演会を開催してきた。

 

 

どうしてこんなところが認可されるのか。しかも前のブログであったように「中国人韓国人が嫌い」「韓国人はコーラを飲むダメな人」「中国韓国の親は不良保護者」という趣旨のことをいう差別思想の実践者だ。そこに10分の1で土地を売る。首相の妻が名誉校長で、簡単に認可された。


怪しい怪しい怪しい。

 

 

でも事実なんてどうでもいい、「もう一つの事実」で考えれば、何も問題はなあい、ということなのだろう。まさに時流にのってます。

 

木村真議員は、小学校の新設の狙いとして、「体育館を何百人も入れるホールとして使うなど、大阪における日本会議の拠点にしようという狙いもあるのではないか」といっているが、今までの幼稚園の使い方をみれば、さもありなんと思う。

 


さて、日本で、この問題はまたまた隠蔽されるのか、ちゃんとスキャンダル全体・違法行為が暴かれ関係者が処罰されるのか。この学校が開校されないのか。

 

なお、この問題では、日刊ゲンダイ朝日新聞のほかに、植草一秀の『知られざる真実』
「瑞穂の國記念小學院」用地払い下げ問題解明急務
2017年2月13日 (月)
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-b4c9.html
がまとめて記していた。
参照されたい。
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