ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

主流秩序に加担する本 と 「社会運動の一面性」

 


『沖縄の不都合な真実』という本がある。基地反対運動をうっとおしいと思う人に受けるように、著者たちは中立とか、経済の観点と言って、事実上、自分を売るために「ある立場」を選択して書いている。


主流秩序が見えないから、自分は公平と思うバカの典型。

 

これを出した新潮社の意図は、左翼嫌いの立場で週刊誌などで主張してきたことを補強するもんだと思って、この著者たちを抜擢したということだろう。著者たちは、悪魔に魂を売って主流秩序を上昇しようとしている人ということに過ぎない。

 

権力や主流秩序と戦うマイノリティ側の社会運動には一面性がある。未熟性がある。そういう事はよくある。でも、総体として意義がある。そこに共感できるか、できないかは、〈たましい〉の差であり、感受能力の差であり、立場性の差である。

 

先日、長崎にいったら、歴史を学び伝える活動をしている人がいて、その人が「岡まさはる記念長崎平和資料館 」のパンフレットをくれた。

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だいぶ前だが、ここを訪れたことがあるのを思い出した。

長崎には何度も行ったし、原爆問題だけでなく、様々なスピリチュアリティがある。コルベ神父はその一つ。弾圧されたキリシタンの歴史もあるし、永井隆も知ったし、観光として26聖人殉教の地を訪れたこともある。五島列島をサイクリングしたこともあった。


最初に訪れたのは学生のときに、夏の平和運動で、8月4日から9日までバスで移動して広島と長崎を皆で訪れた時だろう。でも最初のときのことはよく覚えていない。海岸の「海の家」で皆で泊まったような記憶がある。あの頃は原水協原水禁の分裂の中で運動だった。

 

戦争と外国人差別朝鮮人差別の問題もある。「岡まさはる記念長崎平和資料館 」は日本でもっともまともな場所のひとつだろう。

 

例にもれず、こうしたまともな場所が、ヘイト勢力から批判を受けているという。

 

わかる人とわからない人。収容所で、ユダヤ人側でもドイツ人側でも、まともな人とまともででない人とがあった。社会運動に一面性があろうと、そこを含みこんで評価できる人と、『沖縄の不都合な真実』とかいってしまうひととがいる。

 

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参考サイト
『沖縄の不都合な真実』を新潮社が出したのは?
http://tu-ta.at.webry.info/201701/article_1.html